【連載】綾本ゆかりの『PUBG』を”観て”楽しむ初心者向け観戦ガイド
【第3回:観戦画面の見方編】大会を観戦してみよう! 〜『PUBG』を”観て”楽しむ初心者向け観戦ガイド 〜
こんにちは、ライターの綾本ゆかりです。本連載では、『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)を”観て”楽しむための情報を、順を追ってお伝えしています。
第2回では、国内公式リーグである「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)の選手やチームを紹介しました。気になる選手や応援したいチームを見つけたら、次は実際にPJSの試合を観戦してみましょう!
『PUBG』の大会配信では、視聴者が観戦をより楽しめるように、画面にさまざまな情報が表示されています。今回は、実際に行われた試合を見ながら、観戦画面について解説していきます。
今から見ていくのは、2019年8月31日に実施されたPJS Season4初日の1試合目の模様です。それでは、試合スタート!
試合の最初に映し出されるのは、マップ画面と飛行機の航路。飛行機が通る航路は試合ごとにランダムで、16チーム64名のプレイヤーがそれぞれのタイミングで降下していきます。
各チームは主に降下する地点を決めているので、各チームが初期降下する象徴的な街のことを「ランドマーク」と呼びます。
しばらくすると、マップ上に大きな白い円が表示されます。この円の位置も試合ごとにランダムで、プレイヤーはこの安全地帯に向かって移動しなければなりません。円から大きく外れてしまったチームは、難しい移動を強いられる可能性が高くなります。
配信のマップ上では、各チームごとにプレイヤーの位置が色分けされて表示されていますが、これは観戦画面のみ。プレイヤーのマップ画面では、自分のチームメンバーの位置だけが見えています。
試合序盤は、各プレイヤーが降下した街で武器やアイテムを拾い集めていきます。こうして物資をそろえていくことを「ファーム」と呼びます。ちなみにプレイヤー名の下には、体力ゲージや主な所持品などの情報が表示されています。
なお、上のようにTPPモード(三人称視点)で映し出されることがありますが、これは配信上で見やすく伝えるためのもの。現在、PC版の競技シーンでは、すべてFPPモード(一人称視点)で試合が行われています。
戦闘が始まると、誰が誰を倒したかを示す「キルログ」が画面右上に表示されます。キルログは、いずれも左側のプレイヤーが右側のプレイヤーを倒したことを示しています。
キルログには、その時に画面に映っているかどうかに関わらず、マップ上で起きているすべての戦闘が反映されます。キルログはプレイヤーにも表示されており、戦況を把握するための重要な情報となっています。
安全地帯は、試合が進むごとに段階を追って小さな円になっていきます。マップに示されている青い部分は「ブルーゾーン」と呼ばれ、この中にいるプレイヤーは電磁パルスによる一定のダメージを受けます。
今いる位置から安全地帯の中へ、いつどのようなルートでどのポジションを確保しにいくのか。こうした各チームの「ムーブ」に関する戦略も奥深く、『PUBG』ならではの魅力のひとつです。
大会配信では、次の安全地帯が決まるタイミングなどでマップが映し出されます。試合中、マップのみを映し続けているマップ配信専用チャンネルもありますので、こちらでチームの移動状況をチェックしながら観戦するのもオススメです。
なお、画面右下の「フェーズ」は、安全地帯の収縮が何段階目かを示しています。その横に表示されている数字は、ブルーゾーンが動き出すまでの時間(白く表示)、ブルーゾーンが白い円に重なるまでの時間(青く点滅)のカウントダウンです。
観戦画面だけが見える遮蔽物先のプレイヤー
ここまでにもご紹介したとおり、観戦画面では戦況をわかりやすく映し出すため、プレイヤーが見ている視点とは異なるさまざまな情報が表示されています。
観戦画面だけで見えているものといえば、例えば敵のプレイヤー名を示すタグや、遮蔽物の裏にいる敵のシルエットなど。実際のプレイヤーはFPPモードの狭い視界の中で、銃声や足音などを頼りに状況を把握しています。
また、グレネードなどの投てき物が投げられた際には、その軌跡が表示されます。その他にも銃撃の弾道、与えたダメージの数値や攻撃を受けた方角、ヘッドショットを示すマークなどが表示されますが、これも観戦画面だけで見えているものです。
また、遮蔽物がない場所で身を隠すために、スモークグレネードが使用される場面があります。このスモークについても、観戦画面ではわかりやすくするため、実際よりもかなり薄く見えています。
試合終盤に注目したいのは、右上の残りチーム数。『PUBG』の公式大会では、生存順位に応じて8位以上のチームには順位ポイントが付与され、生き残るほどポイントが高くなります。
そして、左下のキル数。1キル=1ポイントを獲得するため、多くの敵を倒しているほど、キルポイントが加算されることになります。
セーフティに生き残って順位ポイントを狙うのか、リスクをかけて戦闘でキルポイントを稼ぐのか。こうした判断も、各チームの特色や状況に応じた駆け引きがあり、意識して観戦すると面白いポイントです。
戦いを勝ち抜き、最後まで生き残ったチームが「ドン勝」を獲得。ドン勝したチームは、10ポイントという大きな順位ポイントを得ることができます。
順位ポイントとキルポイントを合わせたものが、そのRoundの獲得ポイントとなります。配信では試合後にランキングが表示されるので、ぜひチェックしましょう。
今回は、『PUBG』大会の観戦画面の見方を解説してきました!
PJSの試合を例としてご紹介しましたが、『PUBG』の大会であれば、国際大会なども含めて基本的な観戦画面は同じです。ただ、観戦画面はこれまでも、よりわかりやすく進化してきた背景があり、今後も少しずつ変化する可能性があります。(本記事は、2019年12月時点の内容です)
なお、ルールについては、コミュニティ大会などで独自のルール設定が行われている場合もありますので、観戦の際はそれぞれのルールをチェックしてみてくださいね。
次回は、国際大会への出場や昇格や降格など、チームごとのドラマをより理解するために知っておきたい、PJSのリーグの仕組みを解説します。お楽しみに!
第2回では、国内公式リーグである「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)の選手やチームを紹介しました。気になる選手や応援したいチームを見つけたら、次は実際にPJSの試合を観戦してみましょう!
『PUBG』の大会配信では、視聴者が観戦をより楽しめるように、画面にさまざまな情報が表示されています。今回は、実際に行われた試合を見ながら、観戦画面について解説していきます。
今から見ていくのは、2019年8月31日に実施されたPJS Season4初日の1試合目の模様です。それでは、試合スタート!
マップ画面では航路と安全地帯をチェック
試合の最初に映し出されるのは、マップ画面と飛行機の航路。飛行機が通る航路は試合ごとにランダムで、16チーム64名のプレイヤーがそれぞれのタイミングで降下していきます。
各チームは主に降下する地点を決めているので、各チームが初期降下する象徴的な街のことを「ランドマーク」と呼びます。
しばらくすると、マップ上に大きな白い円が表示されます。この円の位置も試合ごとにランダムで、プレイヤーはこの安全地帯に向かって移動しなければなりません。円から大きく外れてしまったチームは、難しい移動を強いられる可能性が高くなります。
配信のマップ上では、各チームごとにプレイヤーの位置が色分けされて表示されていますが、これは観戦画面のみ。プレイヤーのマップ画面では、自分のチームメンバーの位置だけが見えています。
プレイヤーの状況とキルログを見て戦況を追う
試合序盤は、各プレイヤーが降下した街で武器やアイテムを拾い集めていきます。こうして物資をそろえていくことを「ファーム」と呼びます。ちなみにプレイヤー名の下には、体力ゲージや主な所持品などの情報が表示されています。
なお、上のようにTPPモード(三人称視点)で映し出されることがありますが、これは配信上で見やすく伝えるためのもの。現在、PC版の競技シーンでは、すべてFPPモード(一人称視点)で試合が行われています。
戦闘が始まると、誰が誰を倒したかを示す「キルログ」が画面右上に表示されます。キルログは、いずれも左側のプレイヤーが右側のプレイヤーを倒したことを示しています。
キルログには、その時に画面に映っているかどうかに関わらず、マップ上で起きているすべての戦闘が反映されます。キルログはプレイヤーにも表示されており、戦況を把握するための重要な情報となっています。
試合が進むごとに、段階を追って狭まる安全地帯
安全地帯は、試合が進むごとに段階を追って小さな円になっていきます。マップに示されている青い部分は「ブルーゾーン」と呼ばれ、この中にいるプレイヤーは電磁パルスによる一定のダメージを受けます。
今いる位置から安全地帯の中へ、いつどのようなルートでどのポジションを確保しにいくのか。こうした各チームの「ムーブ」に関する戦略も奥深く、『PUBG』ならではの魅力のひとつです。
大会配信では、次の安全地帯が決まるタイミングなどでマップが映し出されます。試合中、マップのみを映し続けているマップ配信専用チャンネルもありますので、こちらでチームの移動状況をチェックしながら観戦するのもオススメです。
なお、画面右下の「フェーズ」は、安全地帯の収縮が何段階目かを示しています。その横に表示されている数字は、ブルーゾーンが動き出すまでの時間(白く表示)、ブルーゾーンが白い円に重なるまでの時間(青く点滅)のカウントダウンです。
観戦画面だけが見える遮蔽物先のプレイヤー
投てき物の軌道も確認して戦況を楽しもう
ここまでにもご紹介したとおり、観戦画面では戦況をわかりやすく映し出すため、プレイヤーが見ている視点とは異なるさまざまな情報が表示されています。
観戦画面だけで見えているものといえば、例えば敵のプレイヤー名を示すタグや、遮蔽物の裏にいる敵のシルエットなど。実際のプレイヤーはFPPモードの狭い視界の中で、銃声や足音などを頼りに状況を把握しています。
また、グレネードなどの投てき物が投げられた際には、その軌跡が表示されます。その他にも銃撃の弾道、与えたダメージの数値や攻撃を受けた方角、ヘッドショットを示すマークなどが表示されますが、これも観戦画面だけで見えているものです。
また、遮蔽物がない場所で身を隠すために、スモークグレネードが使用される場面があります。このスモークについても、観戦画面ではわかりやすくするため、実際よりもかなり薄く見えています。
総合順位を左右する、キルポイントと順位ポイント
試合終盤に注目したいのは、右上の残りチーム数。『PUBG』の公式大会では、生存順位に応じて8位以上のチームには順位ポイントが付与され、生き残るほどポイントが高くなります。
そして、左下のキル数。1キル=1ポイントを獲得するため、多くの敵を倒しているほど、キルポイントが加算されることになります。
セーフティに生き残って順位ポイントを狙うのか、リスクをかけて戦闘でキルポイントを稼ぐのか。こうした判断も、各チームの特色や状況に応じた駆け引きがあり、意識して観戦すると面白いポイントです。
最後まで生き残ったチームが「ドン勝」!
戦いを勝ち抜き、最後まで生き残ったチームが「ドン勝」を獲得。ドン勝したチームは、10ポイントという大きな順位ポイントを得ることができます。
順位ポイントとキルポイントを合わせたものが、そのRoundの獲得ポイントとなります。配信では試合後にランキングが表示されるので、ぜひチェックしましょう。
まとめ
今回は、『PUBG』大会の観戦画面の見方を解説してきました!
PJSの試合を例としてご紹介しましたが、『PUBG』の大会であれば、国際大会なども含めて基本的な観戦画面は同じです。ただ、観戦画面はこれまでも、よりわかりやすく進化してきた背景があり、今後も少しずつ変化する可能性があります。(本記事は、2019年12月時点の内容です)
なお、ルールについては、コミュニティ大会などで独自のルール設定が行われている場合もありますので、観戦の際はそれぞれのルールをチェックしてみてくださいね。
次回は、国際大会への出場や昇格や降格など、チームごとのドラマをより理解するために知っておきたい、PJSのリーグの仕組みを解説します。お楽しみに!
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