【連載】綾本ゆかりの『PUBG』を”観て”楽しむ初心者向け観戦ガイド

【第4回:PJSの仕組み・ルール編】PJSをもっと楽しもう! 〜『PUBG』を”観て”楽しむ初心者向け観戦ガイド 〜

2020.1.29 綾本ゆかり
こんにちは、ライターの綾本ゆかりです。本連載では、『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)を”観て”楽しむための情報を、順を追ってお伝えしています。

前回の記事では、国内公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)の試合をもとに、観戦画面の見方を解説しました。大会観戦の面白さがわかってきたら、ぜひ知っておきたいのがPJSのルールや仕組み。

PJSでは、国際大会への出場枠をかけた戦いや、グレード間の昇格・降格などによって、さまざまなドラマが生まれています。しかし、PJS観戦を始めたばかりの時は、この仕組みがちょっと複雑に感じてしまうという人も……。

例えばこの動画


こちらは、「PJS Season4 Phase2 Grade1 Day6」の試合のアーカイブなのですが、聞き慣れないフレーズの横文字がタイトルになっていて、まるで呪文のようですよね……。

そこで今回は、こうしたPJSの仕組みについて、「Season」や「Grade」などの各キーワードごとに、順に追って解説していきます!

Season(シーズン)とは?


Season(シーズン)とは、その名の通り大会の期間を示しています。PJSにおける1シーズンの期間は、およそ1カ月半。基本的に毎週末(Grade1の試合は土曜日、Grade2の試合は金曜日)に試合が行われます。そして、この期間の総合成績によってランキングが決定します。

PJSは、2018年2月よりαリーグとβリーグという、2つのテストリーグからスタートしました。2018年9月からは正式リーグとして、Season1が開幕。次に始まるのは、2020年2月末からスタートするSeason5です。


簡単に言うと、シリーズものの連続ドラマのシーズンと同じ感覚ですね。数字が増えれば増えるほど新しいリーグ戦だということを意味しています。

Phase(フェイズ)とは?


シーズン中は合計で6日間試合をすることになります。1日目〜3日までをPhase1、4日目〜6日目までをPhase2という風に表します。つまり、Phase1は前半戦で、Phase2は後半戦のことを指します。

ひとつのシーズンの中で、ふたつのフェイズに区切られている理由は、フェイズの総合順位によって各Gradeにおいて昇格や降格が起きるためです。これについては、次の「Gradeとは?」でくわしく解説します。

Grade(グレード)とは?


PJSでは、上から順に「Grade1」、「Grade2」、「PaR(ピーエーアール)」という、3つのグレードに分かれて試合が行われています。


最もハイレベルなGrade1では、国際大会への出場権をかけたトップ争いが見どころ。フェイズもしくはシーズンの総合成績で、上位を勝ち取った1~2チームが国際大会に出場します。一方、各フェイズ下位の4チームはGrade2へ降格します。

Grade2では、Grade1の舞台を目指すチームが昇格をかけて戦います。上位4チームがGrade1へ昇格し、下位4チームがPaRへ降格。上位と下位を合わせて8チームが入れ替わるため、フェイズごとの変化が大きいGradeです。

PaRとは、Promotion and Relegationの略で、Grade2への昇格を目指す入れ替え戦です。PaRは、最大64チームで2日間の試合を実施。チャンスは各シーズンに一度で、シーズンの初めに開催されます。3つのステージに分かれており、最終的に上位となった4チームがGrade2への出場権を獲得します。

Dayとは?


シーズン中に開催される試合を、各Gradeで日ごとに「Day1」「Day2」と表します。各フェイズの最終日となるDay3とDay6は、各Gradeの昇格や降格、Grade1においては国際大会への出場チームなど、さまざまな結果が確定するため、シーズンの中でも大きな盛り上がりを迎えます。

なお、次回開催されるSeason5 Phase1のスケジュールは、下記のように発表されています。

■Grade1
Day1:2月29日(土)
Day2:3月7日(土)
Day3:3月14日(土)

■Grade2
Day1:2月28日(金)
Day2:3月6日(金)
Day3:3月13日(金)

Roundとは?


Round(ラウンド)はひとつひとつの試合のことを示します。PJSでは、1日に5ラウンドの試合が行われます。Season4より、新たにミニマップ「Sanhok」での試合が追加され、従来の「Erangel」と「Miramar」での各2試合と合わせて、合計5試合となりました。

各フェイズ、3日間5ラウンドずつ開催されるので、Round1〜Round15までが実施されます。

ちなみにテストリーグまでは1日3試合、Season1からSeason3までは1日4試合だったことを踏まえると、少しずつ試合数が増えています。これには、ランダム要素を含む『PUBG』において、実力を測るためにより多くの試合数が求められているという背景があります。

PJSで採用されているポイントルール


そして最後に、もうひとつ知っておきたいのが、PJSのポイントルール。PJSではSeason2から、PUBG競技シーンのグローバル公式ルール「Standard and Universal PUBG Esports Ruleset(SUPER)」が使用されています。


ポイントは、生き残った順位に応じて獲得できる「順位ポイント」と、1キルにつき1ポイント獲得できる「キルポイント」の2種類。バトルロイヤルゲームならではの生き残ることの重要性と、敵チームと戦闘することのメリットが、双方バランス良く反映されたルールです。

このポイントをフェイズやシーズンを通して合計し、それぞれのチームの総合順位が決定します。ひとつのチームが圧倒的なポイント差でトップに立つこともあれば、たった1ポイントの差が運命の分かれ道になることも。

PJSの仕組みやポイントルールを理解すれば、応援するチームの獲得ポイントを見て「あともう少しで昇格のチャンスだ!」とか、「国際大会の切符に手が届きそう!」などなど、試合ごとにドキドキする気持ちをさらに味わえるようになるはずです。

まとめ


以上、今回はPJSの仕組みやルールを解説してきました!


これでこの複雑な呪文のような用語もすんなり入ってくるようになったかと思います。各ワードをおさらいすると以下の通りです。

  1. Season→Day1からDay6までの大会開催期間のこと
  2. Phase→Seasonを前半戦と後半戦に分けたふたつの期間のこと
  3. Grade→規定のチーム数で区切られた、PJSの中でのランク分けのこと
  4. Day→Season中に開催される試合日程のこと、Seasonの何日目かを表す
  5. Round→ひとつひとつの試合のこと、Phaseの何試合目かを表す

ご紹介してきた通り、PJSの仕組みやルールはシーズンを追うごとに、少しずつ変化しており、今後も変わっていく可能性があります。(本記事は、2020年1月時点の内容です)

Season5以降のスケジュールについては、公式から「2020年のPJS実施方針とPJSseason5スケジュールについて」という発表が行われていますので、くわしくはぜひこちらをご覧ください。

次回は、最近PJSの観戦を始めた人のために、PJSの歴史をざっくりと振り返る記事をお届けする予定です。お楽しみに!


【綾本ゆかりプロフィール】
ソーシャルゲームをつくっていた会社員時代を経て、現在はフリーライターとして活動。PUBGで観戦の楽しさを知ったことをきっかけに、eスポーツの世界へ。ゲームやプレイヤーの魅力を伝えるべく、2017年11月頃からレポートやインタビューなど取材記事を中心に執筆しています。

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