【特集】eスポーツ大会を開催しよう!

【特集:eスポーツ大会を開催しよう!】第二回 協力者や告知も大切! 大会開催に備えて運営体制を整えよう!

2023.7.27 時貞
皆様こんにちは!
【特集:eスポーツ大会を開催しよう!】も連載第2回目となりました。前回は、個人で大会を開催する上での大会開催までの流れと、大会概要の取り決めなどについてお話をしました。

今回は、大会を開くのに必要な環境の整備についてご紹介していきたいと思います。

▲今回は表の最下部にある「大会を開くのに必要な環境の整備」について紹介していきます

大会を開くのに必要な環境の整備


大会の概要が決まってきたら、大会を開くのに必要な環境の整備を行っていきます。大会の内容にあわせた運営体制の確保を行ったり、何よりも大事な参加者を確保するための準備をしたり、整備を行っていきましょう。

運営体制、協力者の募集


大会の内容が決まってきたら、運営体制についても検討をしていきます。使用するゲームタイトルや規模、ルール内容によっても異なりますが、下記のように4名ぐらいで役割を分けられると割といいでしょう。

・主催
・配信/実況担当
・集計担当
・discord運営

バナーの作成や神視点(試合の全体像が見られる観戦者視点の運用)、主催者が大会に参加するか否かといった条件によっても変わるので、自分のやりたい大会に合わせて役割を当てはめてみてください。

あまり役割のない中で運営メンバーを増やすと、取りまとめだけで大変になるので、ある程度担当は決めた方がいいと思います。ぶっちゃけ小規模の大会であれば慣れればひとりでも大会は運営できます。

告知、参加者の募集、SNS、エントリーフォーム


さあ、ここまで準備ができてきたら、いよいよ大会の告知と参加者の募集開始です。大会の告知は主催者が主戦場としているSNSを使用するのが望ましいです。筆者の場合はTwitch界隈がメインですので、交流方法としてはTwitterが一般的でした。ゲーム界隈ではTwitterでコミュニケーションを取っている方が多いので、まずはTwitterで告知してみましょう。

筆者の場合は自分のHP内で詳細を案内しているので、Twitter上での告知は日付が簡単な概要のみにし、エントリーへの誘導を行ってます。


告知期間は大体1カ月程度を取り、その間にエントリーの期間も設けます。また初めて大会をやる場合は、個別で仲のいい方、参加いただけそうな方に連絡をして参加をお願いすることをオススメします。

Twitterでパッと見て大会にエントリーされる方はまれです。「面白そうな大会だな」と思ってもさっと流してしまうような経験は、みなさんにもあるかと思います。そのためにも、地道なロビー活動とSNSでの告知も何度か行いましょう。告知内容も角度を変えて目にとどまるように工夫していきます。

次にエントリーフォームの作成です。エントリーフォームはGoogleフォームを利用するのが簡単だと思います。エントリーするのに必要な事項や上限の設定を行ったり、先着順の大会であればDiscordへの参加など、その後の流れを自動で返信するのもいいでしょう。

実際のフォームの作成はGoogleFormsのページへGoogleアカウントでログインを行い、「新しいフォームを作成」から進めていきます。

1.GoogleFormsのページへGoogleアカウントでログイン

https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/へ移動し、「フォームに移動」をクリックすると、ログイン画面に移行するのでGoogleアカウントでログインします

2.「新しいフォームを作成」から「+」ボタンを選択

▲画面左にある「+」ボタンをクリックして新規フォームを作成しましょう

3.大会の概要を記載、必要な質問事項を作成する
参加者への連絡方法、大会のルールへの適合確認、エントリー時のチーム名など、大会概要に対して必要だと思われる質問事項を記入していきます。参考までに第5回時貞杯の際のエントリーフォームはこんな感じでした。

参考:
【第5回時貞杯】予選エントリーフォーム

大会バナー用に参加者のアイコンを集める場合なども、フォームからアップロードしていただくようにすると便利です。エントリー後に追加で参加者から情報を集めるのは結構手間がかかるので、質問事項に過不足がないように注意しましょう。

スポンサー募集


大会を開催する上で主催者が憧れるのが大会スポンサーです。大手のメーカーがスポンサーについてくれたらいいな、なんて個人での大会主催者ならだれもが一度は想像をしていると思います。

筆者自身、時貞杯で大手ゲームメーカーさんに賞品を協賛いただいた経験もあり、お陰様で参加者にも大変喜んでいただけましたしメディアでも大会紹介をしていただけました。協賛いただいたきっかけですが、メーカーさんのオフィシャルの問い合わせ先から連絡を行い、お返事をいただいたことがスタートでした。

問い合わせ先については、メーカーさんのサイトのフッター等にリンクがあることが多いです。メーカーさんによっては協賛依頼の専用窓口がない場合も多いので、一般的な問い合わせ先から連絡をしてみてもいいと思います。
その場合は受け取る方も担当外のことが多いので、そこを意識して失礼のないようにしましょう。

▲eSports Worldの場合もページ下部に「CONTACT」というリンクがあり、そこから問い合わせができるようになっています

また問い合わせ先自体がサイトに存在しない場合もありますが、メーカーさんが出しているプレスリリースなど、サイト以外で広報の問い合わせ先を提示している場合もあります。問い合わせでは、開催する大会の概要や今までの実績、配信者としての活動など、協賛いただく上でのメリットをきちんとお伝えすることを意識しました。

一般的に個人からこのようなアプローチをして返事をもらえる可能性はかなり低いです。筆者も数十社に連絡をししましたが、返事をいただいたのは数社だけです。スポンサーのお願いをして、担当者の目に留まる可能性はほんのわずかだということも念頭に置いておきましょう。

協賛依頼をする際の注意点

筆者が実際に送ったメールの流れとしては、大体以下のようなものです。例文は汎用的にしておりますが、実際に文章を作成する際にはより主催者の個性や大会の詳細、メーカー製品への想いや大会との親和性が伝わるといいと思います。

1.自己紹介
お世話になっております。
TwitchでXXという名前で配信活動を行っておりますXXと申します。
私はXXというXX人規模の参加者が集まる大会を定期的に開催しており、延べXX人の視聴数の方に楽しんでいただいております。その中で、大会をより盛り上げ、参加者様に喜んでいただくために、ご協賛いただけるスポンサー様を募っております。

2.協賛への想い、企業側メリット
XX様の製品は配信者内でも大変評判がよく、愛用者の多い製品だと思っております。そこで、次回大会に向けて何かご協賛いただけないかと思い、ご連絡をさせていただきました。
大会の告知にて御社製品を協賛、賞品として載せさせていただければ大会もよりいっそう盛り上がり、御社のPRにも微力ながら貢献できると思います。

3.締め
XXの大会はXXという事から御社製品との親和性も高く、特にXXは私も愛用しており個人的にも大好きな製品です。ご興味ございましたら別途企画書をお送りさせていただきます。不躾なお願いとなり恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

また、大会のコンセプトに合っていれば採用の確率が上がるかもしれません。地域性のある大会や、参加者、視聴者の特性に合った商品を扱っている企業などにアプローチすれば、両者にとってメリットのあるものになります。

まとめ


というわけで今回の記事はここまで。ここまで用意が進むと、いよいよ参加者のエントリーが始まり、大会直前から当日までの準備に移っていきます。特に当日の準備をきちんと行えているかどうかで大会の成功はほぼ決まりますので、きっちりと固めておくことが大切です。

次回は「大会直前~当日まで」の流れを紹介していきます。

【時貞 プロフィール】
40歳を超えてからTwitchでゲーム配信活動を開始。『フォートナイト』や『Apex Legends』などで「時貞杯」というエンジョイ大会を個人で開催している。ゲームはオールジャンル好きだがどれも初心者の域を抜け出せない。

Twitter:@gogogoqcom
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