【大会特集】『LoL』国際大会「Mid Season Invitational 2022」
【MSI 2022事前情報】DFMのライバルの強さは? 国際大会「MSI」に集う11地域の代表チームを解説
今年も『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』に国際大会の季節がやってきた。5月10日より開幕する「Mid-Season Invitational(MSI)」は、春スプリットと夏スプリットの間に行われ、世界中の地域リーグから春スプリットの優勝チームが代表となって、最強の王座を争う国際大会だ。
2022年の「MSI」は、世界各地域の11リーグからやってきた11チームにより、韓国・釜山の地で争われる。有力地域の一角にして2021年の「MSI」王者である「LPL(中国)」代表は事情で現地入りできないため、リモート参加になっている。リモート参加では物理的な回線の距離により、ゲーム中のラグが大きくなるため、今回の「MSI」ではその他の試合にも人為的にラグを加えて、均等な競技環境のもとに実施されることになっている。
昨年の「MSI」ディフェンディングチャンピオン、初めて地元開催の国際大会を戦うことになった名門チーム、数年ぶりの国際大会復帰となった地域など、見どころ満載の「MSI 2022」。さっそく参加チームと選手たちに加えて、特に注目してほしい選手をご紹介しよう。
T1は、2016~2017年の「MSI」連覇、世界大会「Worlds」優勝3回と、『LoL』で最も国際大会のトロフィーを掲げている名門の一角。とはいえ2017年の「MSI」優勝を最後に、国際大会で存在感を発揮してはいるものの、優勝の2文字にあと一歩手が届かない、という状況が続いている。
2021シーズンのチーム改造に成功し、「Worlds」ベスト4を勝ち取った若手メンバーを中心に迎えた2022春スプリット、レギュラーシーズンに行われるBo3(2本先取マッチ)をすべて勝利するという大記録を打ち立てて地元開催に挑む。
不思議なことにT1は、韓国開催の国際大会出場に縁がないというジンクスも存在したが、今回はそれを破って「MSI」最多となる3回目の優勝を目指す。
2017年の国際大会で一気に注目を集めたベトナム地域。過去2年間は新型コロナウイルス対策に伴う出入国制限で国際大会から遠ざかっていたが、久々の大会参加となる。
2022シーズンVCS春スプリットの優勝チームは「GAM Esports」だったが、オリンピック委員会が主催する東南アジア競技会(Sea Games 31)に出場するため、日程重複により準優勝チームの「Saigon Buffalo」が「MSI」代表となった。
気になるチームの実力だが、観戦ファンの間で「ベトナムの風」とも呼ばれ親しまれている超攻撃的な試合を好む傾向は、このチームでも健在であり、とんでもないキル数を敵味方ともに積み上げた試合を今シーズンも見せている。どの地域のチームであろうとも、その勢いに飲まれれば、手ひどい敗北を喫することになるだろう。
ラテンアメリカ地域きっての名将として知られるYetiコーチ率いるチームがTeam Azeだ。もともとはメキシコ地域の2部リーグチームだったが、2022シーズンからLLAに昇格し、初シーズンから国際大会出場という大きな成果を上げた。
ボットレーナーの5kidは元KT(韓国)のプレイヤーで、DFMのHarpとはボットデュオを組んでいた時期もある。サポートのStraightは元トップレーナーで、今年からサポートに転向し、積極的なプレイでチームを牽引している。
ラテンアメリカ地域のチームはなぜかLJL代表と国際大会で当たることが多く、今回も初戦からグループ突破を目指すライバル同士として負けられない試合が用意されている。
LJLの位置づけは現在「プール4(※)」。近年は国際戦の成績も徐々に良くなっており、昨年は2020年の世界王者であった「DAMWON KIA」をあと一歩のところまで追い詰め、「Worlds」ベスト16入りを果たすなど大きな注目を集めた。そんなLJL代表チームが、DetonatioN FocusMe(DFM)だ。
昨年チームの躍進を支えたAria・Gaengの2選手脱退にともなって、今シーズンよりYaharong・HarpというLCK1部リーグ経験のある2選手を迎えた。実績面でいえばプール4と評価は低い地域の代表チームではあるのだが、昨年の「Worlds」での躍進、この「MSI」グループステージでのT1との再戦など、少なからぬ注目と期待を集めている。
「MSI 2021」を制覇した、今大会におけるディフェンディングチャンピオンがRoyal Never Give Up(RNG)。昨年のトップレーナーXiaohuはミッドへと復帰。過去T1のみが成し遂げている「MSI」連覇に挑戦する。
新たにトップレーンに君臨しているのは「Worlds 2020」準優勝チームで活躍したBin。好戦的なことで知られるLPLの腕利きたちを叩きのめしての国際大会出場を果たした。集団戦を得意とするプレイヤーが多いトップレーンにおいて、一対一の段階から対面とゲームを破壊してしまうだけのパワーを持っている。本人にとっては初となる国際タイトルに向けた体制は万全だろう。
2012年以来、常に国際大会で侮れない一角を占めているLMS地域の流れを汲むPCS代表のPSG Talon。Hanabi、Unified、Kaiwingの3名は国際大会の常連で、この地域の顔役ともいえるメンバーだ。
かつて5大地域と称された時代の輝きを見せるためには、隣接した地域としてライバル関係にある強敵RNGとの戦いはもちろん、他地域を圧倒してのグループ突破がまずは目標となるだろう。
ボットレーンを重視し、トップ側はレーンをうまく支えつつ多様な役割を求められるという現環境は、今シーズン好調のUnified(ボット)や今やベテランのHanabi(トップ)にとっては追い風になっている。
欧州地域に隣接したリーグであることから、人材の交流が見られるトルコリーグ。caPsやBrokenBlade、Armutといった欧州のトッププレイヤーでこの地からキャリアをスタートさせた選手も少なくない。
fastPay Wildcatsは2021年に引き続き2年連続の「MSI」出場で、スタメンもそのままの参加になっている。格上のチームがひしめくのはその他地域の宿命でもあるが、強みであるボットレーンを活かしてより良い結果、ひいてはグループ突破を目指した戦いが始まる。
スポーツ観戦文化の盛んさがそのまま『LoL』にも輸入され、熱狂的なファンや派手なオフラインイベントでも知られるブラジル地域。RED Canidsは2021年の「Worlds」出場に引き続いての参加となるトップチームだ。
プール4ということで国際戦では苦戦している地域だが、PCS代表との再戦など注目の試合が待ち受けている。地球の反対側から応援しているファンの熱意に報いる勝利をつかみたい。そのためには、キャリー陣であるGrevtharやTitaNの爆発力をここぞというところで発揮できるかが、ポイントになるだろう。
G2 Esportsは、2019年の「MSI」覇者。不調に終わった2021年から大きくメンバーを変更し、再び欧州の王者として「MSI」へ帰ってきた。
かつて「MSI」の頂点を勝ち取ったこともあるJankos&caPsのラインはもちろん、初の国際戦となるFlakked&Targamasの若手ボットデュオが強豪地域としての強さを見せられるかは注目だろう。
また、グループCは欧米チームが激突するグループとなっており、古くから競技を続けている地域同士の伝統の一戦が何度も繰り広げられることになっている。
2019よりLCSに参加(復帰)したEvil Geniuses(EG)。大きな補強が話題になりやすいNAにおいて独自の育成を実施し、下部組織から2名の新人を育て上げてLCSを制した。
チームを支えるのは最年長組のImpactたちだが、初の国際戦を迎える最年少プレイヤーの一人であるjojopyunには北米地域はもちろん、若手や新たな才能の台頭を常に求めるファンの視線が注がれている。まずはグループのライバルを退けて、強いNAの姿を取り戻したい。
2021年以降、チーム間の力関係やメンバーが大きく変わった中で活動を続けてきたチームの一角がORDERだ。2022シーズンの春スプリットはレギュラーシーズン4位ながら、プレイオフでは参加チームすべてと対戦し、ことごとくを破って初の国際大会出場を勝ち取った。
昨年までLJLのSoftBank Hawks Gamingで活動していたCorporalがこの春より所属しており、互いにグループステージ突破という大きな壁を突破することが必要ではあるものの、LJL代表DFMとの地域間対決はぜひ見てみたいカードの一つだ。
「MSI 2022」には、各地域から春スプリットを優勝したトップチームが参加する。ベテランからルーキーまで、注目したい選手を3名ピックアップした。
『LoL』の歴史において、もっとも多くのタイトルを勝ち取り、しかもいまだ現役として国際大会に出場している偉大なプレイヤー。異様に幅広いチャンピオンプールや卓越した技術力、ライバルたちがさまざまな理由で現役を退いていく中でも、2013年のデビュー以来プロ選手としての生活を続けている自己管理など、あらゆる側面で一つの模範となっている選手でもある。
国際大会への出場回数は多いものの、「MSI 2017」を最後に優勝には届かない状態が続いており、久々の優勝を目指して自国開催の大会に臨んでいる。
LPLの名門RNGに所属するミッドレーナー。キャリアのほとんどをRNGで過ごしており、かつての看板プレイヤーだったUzi選手(ボットレーナー)脱退後は、RNGそのものとすらいえるチームの柱を務めている。
もともと必要に応じてあらゆるプレイをこなすプレイヤーだったが、2021シーズンはなんとトップレーンへとコンバートしてチームをけん引し、「MSI 2021」を優勝へ導いた。
「MSI 2018」での優勝と合わせて、世界でただ一人、『2つのポジションでMSIを制覇したプレイヤー』となっている。今回は前年王者として「MSI」に参加。次なる目標はT1のみが成し遂げている「MSI」の連覇、そして最多となる通算3回目の優勝だ。
LCSは世界中の才能を集めたチームがひしめくリーグだ。世界中から人が集まる北米という地域そのものを反映している一方で、いわゆる地域外選手と、所属地域が北米になった元地域外のベテラン、そして北米出身扱いになるオセアニアのプレイヤーでラインナップがそろうことから、地元北米のプレイヤーが居ないチームすら成立する。この状況について「LCSは自らの地域から才能を見出せないのか?」というのが、ファンの間では長年の論争の種になっていた。
そんな中、新たな北米の星として見出されたのがjojopyunだ。2022シーズンにEGの育成チームから1部チームへと昇格して活躍、北米出身の若手プレイヤーが成功している例として注目された。
そして今スプリットのプレイオフ優勝により、LCS優勝プレイヤーの最年少レコードを更新した北米地域出身のプレイヤーという記録も打ち立てた。
国際大会初出場となるこの「MSI 2022」では、今や欧州のベテランでもあるcaPsを相手取った伝統の一戦が4戦も控えている。北米の可能性を一身に背負って国際大会でもその輝きを見せられるのか、大きな挑戦が始まろうとしている。
この「MSI 2022」が開催される韓国での国際大会は「Worlds 2018」以来4年ぶり。また、久々に全日程を通して有観客ともなっている。韓国開催は日本との時差がないため、日本から配信で観戦するファンも予定が立てやすく非常にうれしい。
大会フォーマットは2021年と共通で、11の出場チームが3グループに分けられて総当たり戦を行う「グループステージ」、グループステージ上位の6チームがさらに総当たり戦を行う「ランブルステージ」、ランブルステージ上位4チームがトーナメント方式で優勝を目指す「ノックアウトステージ」の3段階から成っている。以下の公式解説動画を見るとわかりやすいはずだ。
具体的な試合の開催日程は以下の通り。
Mid-Season Invitational 2022に関する最新情報
https://lolesports.com/article/mid-season-invitational-2022-update/bltd6b5a63691b4faf6
LoL Esports
https://lolesports.com/
2022年の「MSI」は、世界各地域の11リーグからやってきた11チームにより、韓国・釜山の地で争われる。有力地域の一角にして2021年の「MSI」王者である「LPL(中国)」代表は事情で現地入りできないため、リモート参加になっている。リモート参加では物理的な回線の距離により、ゲーム中のラグが大きくなるため、今回の「MSI」ではその他の試合にも人為的にラグを加えて、均等な競技環境のもとに実施されることになっている。
昨年の「MSI」ディフェンディングチャンピオン、初めて地元開催の国際大会を戦うことになった名門チーム、数年ぶりの国際大会復帰となった地域など、見どころ満載の「MSI 2022」。さっそく参加チームと選手たちに加えて、特に注目してほしい選手をご紹介しよう。
グループA
T1(韓国)
- トップ:Zeus
- ジャングル:Oner
- ミッド:Faker
- ボット:Gumayusi
- サポート:Keria
- コーチ:Polt / moment
T1は、2016~2017年の「MSI」連覇、世界大会「Worlds」優勝3回と、『LoL』で最も国際大会のトロフィーを掲げている名門の一角。とはいえ2017年の「MSI」優勝を最後に、国際大会で存在感を発揮してはいるものの、優勝の2文字にあと一歩手が届かない、という状況が続いている。
2021シーズンのチーム改造に成功し、「Worlds」ベスト4を勝ち取った若手メンバーを中心に迎えた2022春スプリット、レギュラーシーズンに行われるBo3(2本先取マッチ)をすべて勝利するという大記録を打ち立てて地元開催に挑む。
不思議なことにT1は、韓国開催の国際大会出場に縁がないというジンクスも存在したが、今回はそれを破って「MSI」最多となる3回目の優勝を目指す。
Saigon Buffalo(ベトナム)
- トップ:Hasmed
- ジャングル:BeanJ
- ミッド:Froggy
- ボット:Shogun
- サポート:Taki
- コーチ:Ren
2017年の国際大会で一気に注目を集めたベトナム地域。過去2年間は新型コロナウイルス対策に伴う出入国制限で国際大会から遠ざかっていたが、久々の大会参加となる。
2022シーズンVCS春スプリットの優勝チームは「GAM Esports」だったが、オリンピック委員会が主催する東南アジア競技会(Sea Games 31)に出場するため、日程重複により準優勝チームの「Saigon Buffalo」が「MSI」代表となった。
気になるチームの実力だが、観戦ファンの間で「ベトナムの風」とも呼ばれ親しまれている超攻撃的な試合を好む傾向は、このチームでも健在であり、とんでもないキル数を敵味方ともに積み上げた試合を今シーズンも見せている。どの地域のチームであろうとも、その勢いに飲まれれば、手ひどい敗北を喫することになるだろう。
Team Aze(ラテンアメリカ)
- トップ:Lonely
- ジャングル:Dimitry
- ミッド:Aloned
- ボット:5kid
- サポート:Straight
- コーチ:Yeti
ラテンアメリカ地域きっての名将として知られるYetiコーチ率いるチームがTeam Azeだ。もともとはメキシコ地域の2部リーグチームだったが、2022シーズンからLLAに昇格し、初シーズンから国際大会出場という大きな成果を上げた。
ボットレーナーの5kidは元KT(韓国)のプレイヤーで、DFMのHarpとはボットデュオを組んでいた時期もある。サポートのStraightは元トップレーナーで、今年からサポートに転向し、積極的なプレイでチームを牽引している。
ラテンアメリカ地域のチームはなぜかLJL代表と国際大会で当たることが多く、今回も初戦からグループ突破を目指すライバル同士として負けられない試合が用意されている。
DetonatioN FocusMe(日本)
- トップ:Evi
- ジャングル:Steal
- ミッド:Yaharong
- ボット:Yutapon
- サポート:Harp
- コーチ:Kazu
LJLの位置づけは現在「プール4(※)」。近年は国際戦の成績も徐々に良くなっており、昨年は2020年の世界王者であった「DAMWON KIA」をあと一歩のところまで追い詰め、「Worlds」ベスト16入りを果たすなど大きな注目を集めた。そんなLJL代表チームが、DetonatioN FocusMe(DFM)だ。
昨年チームの躍進を支えたAria・Gaengの2選手脱退にともなって、今シーズンよりYaharong・HarpというLCK1部リーグ経験のある2選手を迎えた。実績面でいえばプール4と評価は低い地域の代表チームではあるのだが、昨年の「Worlds」での躍進、この「MSI」グループステージでのT1との再戦など、少なからぬ注目と期待を集めている。
(※)LoL Esportsの国際大会では、各地域が過去数年間の実績順に「プール」に分けられる。グループステージには各プールから均等に出場チームが抽選で配置されるシステムのため、プールはそのまま地域の実力を示しているといえる。
グループB
Royal Never Give Up(中国)
- トップ:Bin
- ジャングル:Wei
- ミッド:Xiaohu
- ボット:GALA
- サポート:Ming
- コーチ:KenZhu / Tabe
「MSI 2021」を制覇した、今大会におけるディフェンディングチャンピオンがRoyal Never Give Up(RNG)。昨年のトップレーナーXiaohuはミッドへと復帰。過去T1のみが成し遂げている「MSI」連覇に挑戦する。
新たにトップレーンに君臨しているのは「Worlds 2020」準優勝チームで活躍したBin。好戦的なことで知られるLPLの腕利きたちを叩きのめしての国際大会出場を果たした。集団戦を得意とするプレイヤーが多いトップレーンにおいて、一対一の段階から対面とゲームを破壊してしまうだけのパワーを持っている。本人にとっては初となる国際タイトルに向けた体制は万全だろう。
PSG Talon(太平洋)
- トップ:Hanabi
- ジャングル:Juhan
- ミッド:Bay
- ボット:Unified
- サポート:Kaiwing
- コーチ:CorGi / Tom
2012年以来、常に国際大会で侮れない一角を占めているLMS地域の流れを汲むPCS代表のPSG Talon。Hanabi、Unified、Kaiwingの3名は国際大会の常連で、この地域の顔役ともいえるメンバーだ。
かつて5大地域と称された時代の輝きを見せるためには、隣接した地域としてライバル関係にある強敵RNGとの戦いはもちろん、他地域を圧倒してのグループ突破がまずは目標となるだろう。
ボットレーンを重視し、トップ側はレーンをうまく支えつつ多様な役割を求められるという現環境は、今シーズン好調のUnified(ボット)や今やベテランのHanabi(トップ)にとっては追い風になっている。
fastPay Wildcats(トルコ)
- トップ:StarScreen
- ジャングル:Ferret
- ミッド:Serin
- ボット:HolyPhoenix
- サポート:Farfetch
- コーチ:Jeconns / MBlastoise / TheQep
欧州地域に隣接したリーグであることから、人材の交流が見られるトルコリーグ。caPsやBrokenBlade、Armutといった欧州のトッププレイヤーでこの地からキャリアをスタートさせた選手も少なくない。
fastPay Wildcatsは2021年に引き続き2年連続の「MSI」出場で、スタメンもそのままの参加になっている。格上のチームがひしめくのはその他地域の宿命でもあるが、強みであるボットレーンを活かしてより良い結果、ひいてはグループ突破を目指した戦いが始まる。
RED Canids(ブラジル)
- トップ:GUIGO
- ジャングル:Aegis
- ミッド:Grevthar
- ボット:TitaN
- サポート:Jojo
- コーチ:Coelho
スポーツ観戦文化の盛んさがそのまま『LoL』にも輸入され、熱狂的なファンや派手なオフラインイベントでも知られるブラジル地域。RED Canidsは2021年の「Worlds」出場に引き続いての参加となるトップチームだ。
プール4ということで国際戦では苦戦している地域だが、PCS代表との再戦など注目の試合が待ち受けている。地球の反対側から応援しているファンの熱意に報いる勝利をつかみたい。そのためには、キャリー陣であるGrevtharやTitaNの爆発力をここぞというところで発揮できるかが、ポイントになるだろう。
グループC
G2 Esports(欧州)
- トップ:BrokenBlade
- ジャングル:Jankos
- ミッド:caPs
- ボット:Flakked
- サポート:Targamas
- コーチ:Dylan Falco
G2 Esportsは、2019年の「MSI」覇者。不調に終わった2021年から大きくメンバーを変更し、再び欧州の王者として「MSI」へ帰ってきた。
かつて「MSI」の頂点を勝ち取ったこともあるJankos&caPsのラインはもちろん、初の国際戦となるFlakked&Targamasの若手ボットデュオが強豪地域としての強さを見せられるかは注目だろう。
また、グループCは欧米チームが激突するグループとなっており、古くから競技を続けている地域同士の伝統の一戦が何度も繰り広げられることになっている。
Evil Geniuses(北米)
- トップ:Impact
- ジャングル:Inspired
- ミッド:jojopyun
- ボット:Danny
- サポート:Vulcan
- コーチ:Turtle / Rigby
2019よりLCSに参加(復帰)したEvil Geniuses(EG)。大きな補強が話題になりやすいNAにおいて独自の育成を実施し、下部組織から2名の新人を育て上げてLCSを制した。
チームを支えるのは最年長組のImpactたちだが、初の国際戦を迎える最年少プレイヤーの一人であるjojopyunには北米地域はもちろん、若手や新たな才能の台頭を常に求めるファンの視線が注がれている。まずはグループのライバルを退けて、強いNAの姿を取り戻したい。
ORDER(オセアニア)
- トップ:BioPanther
- ジャングル:Kevy
- ミッド:Kisee
- ボット:Puma
- サポート:Corporal
- コーチ:Ceres
2021年以降、チーム間の力関係やメンバーが大きく変わった中で活動を続けてきたチームの一角がORDERだ。2022シーズンの春スプリットはレギュラーシーズン4位ながら、プレイオフでは参加チームすべてと対戦し、ことごとくを破って初の国際大会出場を勝ち取った。
昨年までLJLのSoftBank Hawks Gamingで活動していたCorporalがこの春より所属しており、互いにグループステージ突破という大きな壁を突破することが必要ではあるものの、LJL代表DFMとの地域間対決はぜひ見てみたいカードの一つだ。
今回不参加のLCL地域について
LCL地域はロシアのウクライナ侵攻に伴って春スプリットが中止されたため、代表チームを選出することが不可能となってしまった。そのため、今回の「MSI」は出場見合わせとなっている。「MSI 2022」の注目選手たち
「MSI 2022」には、各地域から春スプリットを優勝したトップチームが参加する。ベテランからルーキーまで、注目したい選手を3名ピックアップした。
Faker(T1)/偉大なる王、初の韓国開催国際大会へ
『LoL』の歴史において、もっとも多くのタイトルを勝ち取り、しかもいまだ現役として国際大会に出場している偉大なプレイヤー。異様に幅広いチャンピオンプールや卓越した技術力、ライバルたちがさまざまな理由で現役を退いていく中でも、2013年のデビュー以来プロ選手としての生活を続けている自己管理など、あらゆる側面で一つの模範となっている選手でもある。
国際大会への出場回数は多いものの、「MSI 2017」を最後に優勝には届かない状態が続いており、久々の優勝を目指して自国開催の大会に臨んでいる。
Xiaohu(RNG)/連覇を狙う、最強の小虎
LPLの名門RNGに所属するミッドレーナー。キャリアのほとんどをRNGで過ごしており、かつての看板プレイヤーだったUzi選手(ボットレーナー)脱退後は、RNGそのものとすらいえるチームの柱を務めている。
もともと必要に応じてあらゆるプレイをこなすプレイヤーだったが、2021シーズンはなんとトップレーンへとコンバートしてチームをけん引し、「MSI 2021」を優勝へ導いた。
「MSI 2018」での優勝と合わせて、世界でただ一人、『2つのポジションでMSIを制覇したプレイヤー』となっている。今回は前年王者として「MSI」に参加。次なる目標はT1のみが成し遂げている「MSI」の連覇、そして最多となる通算3回目の優勝だ。
jojopyun(EG)/北米の星となるか、若き才能の挑戦
LCSは世界中の才能を集めたチームがひしめくリーグだ。世界中から人が集まる北米という地域そのものを反映している一方で、いわゆる地域外選手と、所属地域が北米になった元地域外のベテラン、そして北米出身扱いになるオセアニアのプレイヤーでラインナップがそろうことから、地元北米のプレイヤーが居ないチームすら成立する。この状況について「LCSは自らの地域から才能を見出せないのか?」というのが、ファンの間では長年の論争の種になっていた。
そんな中、新たな北米の星として見出されたのがjojopyunだ。2022シーズンにEGの育成チームから1部チームへと昇格して活躍、北米出身の若手プレイヤーが成功している例として注目された。
そして今スプリットのプレイオフ優勝により、LCS優勝プレイヤーの最年少レコードを更新した北米地域出身のプレイヤーという記録も打ち立てた。
国際大会初出場となるこの「MSI 2022」では、今や欧州のベテランでもあるcaPsを相手取った伝統の一戦が4戦も控えている。北米の可能性を一身に背負って国際大会でもその輝きを見せられるのか、大きな挑戦が始まろうとしている。
熱い戦いは釜山で繰り広げられる!「MSI 2022」配信情報
この「MSI 2022」が開催される韓国での国際大会は「Worlds 2018」以来4年ぶり。また、久々に全日程を通して有観客ともなっている。韓国開催は日本との時差がないため、日本から配信で観戦するファンも予定が立てやすく非常にうれしい。
大会フォーマットは2021年と共通で、11の出場チームが3グループに分けられて総当たり戦を行う「グループステージ」、グループステージ上位の6チームがさらに総当たり戦を行う「ランブルステージ」、ランブルステージ上位4チームがトーナメント方式で優勝を目指す「ノックアウトステージ」の3段階から成っている。以下の公式解説動画を見るとわかりやすいはずだ。
具体的な試合の開催日程は以下の通り。
- グループステージ:5月10~15日
- ランブルステージ:5月20~24日
- ノックアウトステージ:5月27~29日
\#MSI2022 開幕まであと一週間!🗓/
— LJL(League of Legends Japan League) (@Official_LJL) May 3, 2022
LJL代表🇯🇵DetonatioN FocusMe (@teamDFM) の試合一覧はこちら💁♀️
DFMの初戦は5月10日(火) 18時からです!
スタートダッシュを見逃すな👊#DFMWIN #LoLEsports #リーグオブレジェンド pic.twitter.com/4tCaqrTxV0
Mid-Season Invitational 2022に関する最新情報
https://lolesports.com/article/mid-season-invitational-2022-update/bltd6b5a63691b4faf6
LoL Esports
https://lolesports.com/
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