ロシアのウクライナ侵攻に対する、各国のeスポーツチームコメントまとめ

2022.2.25 eSports World編集部
eスポーツは人種、性別、年齢、体格などを超えて誰もが楽しめるという意味で、他のあらゆるスポーツと比べて最も多様性を許容するスポーツだ。たとえ国同士が敵対したり、険悪な雰囲気になっていたとしても、ゲームという全く異なるフィールドで戦う選手同士が出会い、競い合い、友情を育んできた。

そんな2022年2月24日、ロシア軍によるウクライナへの侵攻・占領が始まってしまった。それと同時に、世界の多くのeスポーツチームがウクライナ国旗の黄色と青をSNSで掲げたり、「#StandWithUkraine」のハッシュタグとともに、戦争反対のメッセージを表明している。

このような時こそ、eスポーツの本質でもあるダイバーシティの考え方を、eスポーツを愛する日本のファンが共有し、ロシア・ウクライナで心を痛めている選手たちと共有したい。

本記事では、ロシアによるウクライナ侵攻に関するeスポーツチームの声明をTwitterから引用させていただいた。

なお、ロシアチームからのメッセージがないことに関して懐疑的な見方をする方もいるかもしれないが、現在のロシア情勢の中でチームの安全を考えた時に、反対意見を表明することの恐怖は想像を絶する。メッセージがない=戦争を肯定するということではなく、同じeスポーツを愛する者として心を痛めている選手・チーム関係者も多いはずだ。

平和を願うメッセージの有無によって、新たな批判やいわれのない差別・偏見が起きることはさらなる不幸でしかない。本記事はあくまで安全に意思を表明できる環境にあるチームの言葉だということを理解した上で、各チームの声に耳を傾けてほしい。


ZETA DIVISION(日本/ウクライナ)


日本のZeta Divisionの『Apex Legends』部門のメンバーはウクライナの選手たちだった。チームによれば、9impulse、Sunset、taskmast33rの3名とも連絡が取れており、安否は確認できているという。

当面、大会などに参戦できない可能性もあるが、メンバーの安否と1日も早く安心できる環境になることを祈りたい。



Natus Vincere(ウクライナ)


NAVIことNatus Vincereは、これまで『Dota 2』や『CS:GO』といった数多くのeスポーツを制してきた、2009年発足の老舗のeスポーツチーム。

キエフに拠点を置くウクライナ発のチームということで、直接的な危機にさらされていること、余談を許さないことが伝わってくる。今はただ、彼らが安全でいることを願うしかない。


ロシアはウクライナを攻撃しました。そして今、私たちの領土で人間の命を奪い、実際の運命を破壊する敵意があります。
この戦争の間、私たちが完全に安全だと偽ることはできません。私たちは踏み荒らされています。
今の私たちの最大の目標は、落ち着いて自分自身、愛する人、そして助けを必要としている人たちに手を差し伸べることです。私たちは皆、一緒にいます。そして一緒にこの状況を乗り越えます。


Unicorns of Love(ドイツ)


リーグ・オブ・レジェンド』ではロシア地域(CIS)に参戦しているドイツのチーム、Unicorns of LoveもTwitterで声明を発表。eスポーツコミュニティを超えて協力し合おうと呼びかけている。


こんな時に正しい言葉を見つけることは容易ではありません。

私たちには、ウクライナとロシアの両方に、愛し、尊敬している友人、家族、従業員、同僚がいます。
私たちの心は、今回の状況に影響を受けたすべての人に向けられています。当然のように、私たちは影響を受けた人たちをサポートするために最善を尽くしており、すべての人が安全でいられることを願っています。

eスポーツは、国、文化、言語にまたがる素晴らしいコミュニティを生み出すために、私たちがどのように協力できるか、ということの一例です。国の分断に直面しても、互いに団結し、可能な限り支え合えることを願っています。

安全を確保し、互いにケアし合いましょう!


FaZe Clan(北米)


北米・ロサンゼルスに本拠地を置くFaZe Clanは、チームカラーの黒と赤をウクライナの青と黄色に染め替え、ウクライナへの支援の気持ちをコメント。さらに、ウクライナ支援のためのファンドを立ち上げ募集も行っている。


私たちは平和を支持し、ウクライナを支持します。

私たちの思いは、今日の攻撃を受けた罪のない人々とその家族とともにあります。


G2 Esports(欧州)


欧州の名門、G2 EsportsもSNSで平和支持を表明している。


今日の出来事の影響を受けた人々に、私たちのあらゆる愛を送ります。

私たちは平和を支持します。


Sentinels(北米)


ロサンゼルス発のチーム、SentinelsもSNSで反応。攻撃に対してともに立ち上がることと、「できることをしましょう」という言葉とともに、ウクライナ支援のための募金活動を行っている。


私たちは共に立ち上がれば最強です。私たちの思いは、ウクライナで影響を受けた人々と共にあります。

できることをしましょう。



Fnatic(欧州)


欧州の伝統あるチーム、Fnaticもウクライナ支持を表明している。


私たちの思いは、すべてのウクライナの友人たちとともにあります。
元気でいてください。
私たちは平和を支持します。



EXCEL(英国)



私たちはウクライナの人々と彼らの平和を支持します。



100 Thieves(北米)



私たち(100 Thieves)の家族のメンバーを含む非常に多くの方々が、ウクライナでの最近の出来事の影響を受けています。

私たちは今回の行動に対して深い悲しみを抱いており、私たちの思いは被害を受けた罪のない人々とともにあります。



MAD Lions(スペイン)



MAD Lionsのすべてのチームと仲間たちは、ウクライナとの連帯を示します。


Astralis(北米)



私たちはウクライナの友人たちを支持します。
世界中に平和、そして自由を。


Ninjas in Pyjamas(スウェーデン)



私たちはウクライナの人々とともに、ヨーロッパの平和を支持します。


Northeption(日本)




LEC(リーグ・オブ・レジェンド 欧州リーグ)



LEC(Spring Split)ウィーク7が始まる前に、ウクライナでの紛争の激化が確認されました。チームとスタッフと話し合った結果、本日のショーを進めることを決定し、チームに対して継続的なサポートを提供し続けます。

私たちは、この状況がわからない時期に不安を感じたファン、チーム、プレイヤー、放送局、そして世界中のすべての人と同じ思いです。



ELEVATE(北米/タイ)



私たちの思いと祈りは、ウクライナの人々とともにあります。

私たちは平和を支持します。


Valravn eSports(ドイツ)



ロシアのウクライナに対する行動に関して、私たちは皆考えなければなりません。心配ですし、ショックも受けています。
この恐ろしい出来事に巻き込まれざるを得なかった無実の人々のために祈ります。

私たちは、平和と自由、そして共同体としてのヨーロッパを支持します。


KWK Entertainment(フランス)





Empire Suisse Romande(スイス)

 


Artio Esport(フランス)



この深刻な状況をなんと言い表せばいいのかわかりませんが、一刻も早く正常な状態に戻ることを祈っています。


Fuzion eSport(フランス)



私たちの思いはウクライナの友人たちとともにあります。



Raptor eSport(フランス)



私たちはウクライナの勇気ある人々を支持します。
平和は勝利しなければなりません。


Vanity Pro eSport(ドイツ)



私たちもウクライナ信仰はひどいことだと考えていますし、リアルな生活の中で戦争は決して起きてはなりません。あくまでPCゲームの中だけのものです。

私たちは現実には銃に反対しています!


K2K eSport(フランス)



私たち、チームK2Kは、この困難な状況の中、ウクライナの友人たちのためにできる支援を惜しみません。

どうか平和に暮らせますように!


Cloud 9(北米)



私たちはウクライナの人々と連帯し、ヨーロッパの平和を支持します。






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