『リーグ・オブ・レジェンド』10周年記念イベントで発表された、“11”の新情報を振り返る (4/4)
9.『LoL』黎明期からのドキュメンタリー
『League of Legends Origins』
「League of Legends Origins」はアカデミー賞にノミネートされたドキュメンタリー作家、レスリー・アイワークス氏による長編ドキュメンタリー作品だ。『LoL』の誕生やファンコミュニティ──『LoL』を史上もっとも多くプレイされたPCゲームにし、世界でもっとも早いペースでスポーツへと成長させた存在──を追いかけている。
アイワークス氏は『LoL』を愛するファンとそれを作り上げた先駆者たちの声を通して、開発の初期から2017年に北京国家体育場で開催された「World Championship」まで、この世界的な現象誕生のドラマを描く。
作品は、NetflixをはじめとするストリーミングVODプラットフォームで試聴可能だ。なぜ『LoL』がeスポーツにおいて成功を収めることができたのか、その理由がわかるかもしれない。
『League of Legends Origins』の視聴方法
https://jp.leagueoflegends.com/ja/news/game-updates/special-event/where-watch-league-legends-origins-doc
10.『LoL』のスキン購入で社会貢献
『Karma(Riot Games Social Impact)』
10年という月日は、『LoL』というゲームの成長や、コミュニティや『LoL』を楽しむプレイヤーを満足させるだけに止まらなかった。その歴史のなかでたびたび行われてきたのは、ライアットが果たしてきた社会貢献だ。今回の特別放送「Riot Pls」の中では、過去に実施されたスペシャルなスキンの収益や、病気の若者とのコラボレーションといったかたちで、ライアットが果たした社会貢献の姿も公開された。その時々で慈善事業が行われていることは聞いていても、継続的に実施してきたことまでは、実は筆者も意識していなかった。
そんな取り組みに関してもアップデートされた。全世界で継続的に社会への貢献を果たせるよう、非営利団体「The Riot Games Social Impact Fund(ライアットゲームズ ソーシャルインパクトファンド)」を創設したのだ。
ライアットの「Karmaプログラム」と呼ばれる取り組みでは、これまでに400万ドル以上が世界中のチャリティーに寄付されており、その多くは『LoL』のプレイヤーたちによって選ばれた慈善団体だったという。
そして10周年を祝した今回、「秩序の光カルマ」のスキンをリリース。その全収益が「The Riot Games Social Impact Fund」の資金となる最初の『LoL』スキンになる。これでサポートカルマがバフされたりすれば、個人的にはうれしいのだが……。
11.中国リーグから始まるチーム育成ゲーム?
『リーグ・オブ・レジェンドeSportsマネージャー』
今回のムービーの中で紹介はなかったが、ライアットからのプレスリリースに存在し、LoLEsportsのウェブサイトで紹介されていたのが、この「リーグ・オブ・レジェンド eSportsマネージャー」というチームマネジメントゲームだ。現在開発中という本作は「ゲーム」という言い方がされている。ファンがマネージャーとなって選手との契約などを行いながら、世界レベルのリーグ・オブ・レジェンドeSportsチームを結成していくというもの。
説明によれば、eSportsのビジネスエコシステム拡大を目的としてデザインされており、ゲームから得られた収益をこのゲームに登場するプロチームと共有することで、持続的に活動できるよう投資していくという。
イメージとしては、リアルeスポーツプレイヤーやチームをゲーム上でマネジメントし、ファンからの人気に応じて選手やチームに還元されるというもののようだ。イメージカットにも、LPLの異なるチームの選手が5人=1チームになっている。eスポーツチームシミュレーションゲームのようなものと考えればいいのだろうか。
詳細は徐々に発表されていくと思われるが、最初にリリースされるのはLPL(中国リーグ)で来年リリース予定。その後ほかの地域にも拡大していくとのことなので、LJLのドリームチームを作るなど、『LoL』の新たな楽しみとしてこちらも注目したい。
INTRODUCING LOL ESPORTS MANAGER(英語)
https://nexus.leagueoflegends.com/en-us/2019/10/introducing-lol-esports-manager/
まとめ・次にeスポーツの覇権を手にするタイトルは?
未来志向の10周年記念イベントが閉幕
本日公開された映像を見るまで、筆者は今回のイベントには『LoL』の10年間を振り返るようなイメージを持っていた。ひとつのゲームがeスポーツタイトルとしてここまで世界中で成長を遂げることは難しく、『LoL』の力をあらためて痛感させられた。しかし同時に、映像に登場したライアットの社員やその言葉から、これまでの自分たちの栄光をふりかざすというよりも、未来を見据えて新たにゼロスタートを切るための区切り、という印象を受けた。
ライアットが見ているのは、ここから先の未来。そして、今回の大規模な新タイトル発表ができたのは、『リーグ・オブ・レジェンド』という確かな土台と、それを支えるプレイヤー、ファンコミュニティがあってのことだ。そのことは、「Riot Pls」を見たファンならば邪推することなく素直に感じたのではないだろうか。
世界中の『LoL』ファンが歓喜する発表があり、『LoL』ファンから『LoL』に縁のないFPS、格ゲーなどのファンに波及する可能性が示された。「eスポーツ」という大きな枠組みによって、『リーグ・オブ・レジェンド』とそれを取り巻く世界は、MOBAを通り越してより多くのファンへと繋がっていく。
少なくとも『リーグ・オブ・レジェンド』が、これから先も我々ファンを楽しませてくれそうなこと、同じ『LoL』の世界を新たなジャンルのプレイヤーと共有できる日はそう遠くなさそうだ。
今はただ、『LoL』プレシーズンの変更を楽しみに待ちたい。
……え? サポートアイテムが大幅に変わって「エンシエントコイン」がなくなる……? マジか……。
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