【合同インタビュー】Melofovia「(メタの変化に)自分たちが追いつけなかった」——『VALORANT』国際大会で0勝に終わった🇯🇵DFM。オフシーズンからの環境変化に苦しむ

現在、韓国ソウルで開催中の『VALORANT』最高峰リーグ「VALORANT Champions Tour Pacific 2025」(以下、VCT Pacific 2025)。
3月22日(土)から開幕した「VCT Pacific 2025 Stage 1」もいよいよ最終戦。日本から出場している🇯🇵ZETA DIVISION(🇯🇵ZETA)と🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)はすでにグループステージ敗退が決定。VCT 2023から日本代表の2チームは、世界大会はおろか、プレーオフへの進出も叶わない状況が続いている。

グループステージ最終戦を迎える🇯🇵DFMは現在0勝4敗の最下位。オフシーズンやKickoffでは格上相手に勝利するなど期待値が非常に高かったが、本戦では厳しい戦いを強いられている。
最終戦の相手は4勝0敗で首位通過が確定している🇮🇩BOOM Esports(🇮🇩BME)。Stage 2へ向けてなんとか1勝を掴み取りたい🇯🇵DFMだが——。
第1マップはフラクチャー。ピストルラウンドは🇮🇩BMEが取得し、綺麗なアビリティ合わせを武器に2:4と優勢に試合を進行していく。🇯🇵DFMも負けじとメインコントロールの主導権を握り続け6:6で折り返し。後半はピストルラウンドを落とした🇯🇵DFMがセカンドバイを見せるも、ラウンドを取ることができず、8:6に。そこからも流れを掴むことができないまま13:8でラウンド取得は🇮🇩BME。

第2マップはアセント。第1ラウンドでArt選手の4キルが飛び出すがラウンド取得にはつながらず。その後はFamouz選手のオペレーターに苦しめられ4:8で折り返し。後半に入っても🇮🇩BMEの勢いは止まらず、6:12でマッチポイントへ。🇮🇩BMEの素早いリアクションと冴えた読みでなかなか🇯🇵DFMに思うようなプレーをさせなかった。
最終ラウンドは、アルティメットの応酬の中Dos9選手がキルを取り🇮🇩BMEが勝利を収めた。

今回はそんな試合直後の🇯🇵DFM gyen(じえん)選手とMelofovia(めろふぉびあ)コーチの合同インタビューに参加したのでその様子をお届けしよう。
——本日の試合おつかれさまでした。まずは今日の試合の感想をお願いします。
gyen:さすが全勝しているチームって感じがありましたね。めちゃめちゃ強かったです。
Melofovia:Stage 1が0勝で終わってしまって、自分たちはプロなので結果が求められるというところで辛いStageになりました。しっかりStage 2に向けて準備して挑みたいと思います。
——Stage 2へ向けて、チームを改善していく上でどのような計画を考えていますか。
Melofovia:KickoffからStage 2まで全部連続性があるものだと思っているので、自分たちができないことを地道に直していくしかないんじゃないかなと思います。
練習のアプローチの仕方とかはStage 1の反省を生かして、良かったもの悪かったもの取捨選択していく必要があるかなと思いますし、そういった部分ではアプローチの仕方は変えるかもしれないですけど、基本的には自分たちが努力し続けるものだと思っているので、自分たちを見つめ直して、強みを出せるチームを目指していきたいと思います。
——Kickoff,Stage 1と大きくメタが変わってきた中で、どのようにチームとしての形を模索していったのでしょうか。また、その中で見つけたチームの強み、逆に及ばなかった部分をお聞かせいただければと思います。
Melofovia:及ばなかった部分は全体的に敵の配置を掴んで、自分たちのデフォルトを完成させるまでの練度が全体的にできなかった点かなと思っています。
自分たちは、50:50の状況で乱戦になれば、ある程度自分たちの強みを生かせるプレーヤーたちがそろっていて、その自覚はあります。ただその土俵につくまでの部分を一番やってきたのですが、Stage 2でもっと出し切りたいなという部分ですかね。
構成も自分たちが得意な構成、例えばロータスであれば2コントローラーなどを選んでいたんですけど、大会になるとどうしても動きが固くなってしまって——。メタの変化もありましたし、アビリティで情報取れたり強くあたれる構成の方がゲーム展開的に楽にできるかなと思ってロータス変えてって形で。
Meiyにネオンをやらせて、Meiyの戦闘での判断を重視しながらゲームの展開を作っていくというふうにチーム作りを変えていったんですけど、練度及ばずで0勝になってしまいました。

——レギュラーシーズンを戦った感触をおうかがいしたいです。また、Stage 1を通じてどのように成長できたと感じているでしょうか。
gyen:オフシーズンの大会もあったんですけど、やっぱりレギュラーシーズンの方がみんな緊張感あってピリピリする時もあるし、本気でやっているなっていうのが伝わりますね。
プロ始めてから全然経っていないんですけど、成長し放題というか毎日成長しているのでそれが結構楽しいですね。
——オフシーズンやKickoffで調子の良かった🇯🇵DFMですが、Stage 1は0勝に終わりました。チームとしてうまくいかなかった部分だったり、崩れてしまったと感じる部分はありましたか?
Melofovia:そもそもチームとして追いつけなかったというよりかは、メタの変化があって——。今までの『VALORANT』と今年の『VALORANT』は違うなという感じです。
オフシーズンの時の『VALORANT』と今の『VALORANT』は構成含めて全然違うと思うんですよね。というところで、自分たちが崩れてしまったというよりかは追いつけなかったと言う方が近いと思っていて——。
今はヨルとかテホとかヴァイスとかアビリティが強いエージェントがいっぱいいると思うんですよ。
自分たちがデフォルトを完成する前にヨルにピック取られただとか、ヴァイスのスキルが抜けなかった、ヴァイスの位置が分からなかった、ウォールが分からなかったといったゲーム理解度の部分で、オフシーズンまでの『VALORANT』だったらある程度のブレインがいれば管理できたものだと思っていました。
ただメタが変わってしまって全員が全員理解度高くやらないと、どうしてもデフォルトやる段階でヨルにピック取られたりだとか、敵のプレッシャーが入ってゲームがうまくできなかったりだとか、ヴァイスのスキルが最後の最後に抜けてないとか、使わせれてないとかそう言った部分が自分たちが追いつけなかった部分なのかなと思います。

——Kickoff,Stage 1と経験して、Stage 2へ向けて個人として改善したい部分はありますか。また、DFMファンに向けてメッセージをお願いします。
gyen:スクリムと大会は違うと思っていて、1番いいのはコールとかなんでもスクリム通りのプレーを大会でできるようになることだと思っているので、そこの再現性を上げていきたいですね。
🇯🇵DFMのファンの方々、いつも応援ありがとうございます。今回は0勝という形で終わってしまいましたが、Stage 2までに絶対に仕上げて戻ってくるので応援よろしくお願いいたします!
インターナショナルリーグではVCT Pacific 2023ぶりとなる2度目の0勝に終わった🇯🇵DFM。オフシーズンにはインターナショナルリーグ所属チーム相手に4連勝を収めるなど期待されていたが、メタの変化に苦しめられたようだ。
これで🇯🇵DFMのStage 1は終了。Stage 2までの長い期間で現環境に対する最適解を見つけ、大躍進する姿を見せてもらいたい。
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■配信アーカイブ
DFM vs BME MAP1:Fracture
URL:https://www.youtube.com/watch?v=APm5Lx0MzMg&t=1204s
DFM vs BME MAP2:Ascent
URL:https://www.youtube.com/watch?v=APm5Lx0MzMg&t=5804s
■関連SNS
VALORANT // JAPAN:
https://x.com/VALORANTjp
VALORANT Champions Tour JAPAN:
https://x.com/valesports_jp
■配信URL
Twitch:
https://www.twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:
https://youtube.com/@VALORANTjp
編集:いのかわゆう
3月22日(土)から開幕した「VCT Pacific 2025 Stage 1」もいよいよ最終戦。日本から出場している🇯🇵ZETA DIVISION(🇯🇵ZETA)と🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)はすでにグループステージ敗退が決定。VCT 2023から日本代表の2チームは、世界大会はおろか、プレーオフへの進出も叶わない状況が続いている。

▲4月20日(日)時点での順位表。すでにGROUP ALPHAの順位とGROUP OMEGAのプレーオフ進出チームは確定している。
グループステージ最終戦を迎える🇯🇵DFMは現在0勝4敗の最下位。オフシーズンやKickoffでは格上相手に勝利するなど期待値が非常に高かったが、本戦では厳しい戦いを強いられている。
最終戦の相手は4勝0敗で首位通過が確定している🇮🇩BOOM Esports(🇮🇩BME)。Stage 2へ向けてなんとか1勝を掴み取りたい🇯🇵DFMだが——。
全勝チームの強さは伊達じゃなかった
第1マップはフラクチャー。ピストルラウンドは🇮🇩BMEが取得し、綺麗なアビリティ合わせを武器に2:4と優勢に試合を進行していく。🇯🇵DFMも負けじとメインコントロールの主導権を握り続け6:6で折り返し。後半はピストルラウンドを落とした🇯🇵DFMがセカンドバイを見せるも、ラウンドを取ることができず、8:6に。そこからも流れを掴むことができないまま13:8でラウンド取得は🇮🇩BME。

▲流れを引き寄せるためにも絶対に勝ち切りたかった第14ラウンドのセカンドバイ。🇮🇩BMEのうまい情報取りとBerserX選手のフィジカルが光ったラウンドとなった。(https://www.youtube.com/live/APm5Lx0MzMg?si=C9cbjtv0euKmUBXB?t=4219)
第2マップはアセント。第1ラウンドでArt選手の4キルが飛び出すがラウンド取得にはつながらず。その後はFamouz選手のオペレーターに苦しめられ4:8で折り返し。後半に入っても🇮🇩BMEの勢いは止まらず、6:12でマッチポイントへ。🇮🇩BMEの素早いリアクションと冴えた読みでなかなか🇯🇵DFMに思うようなプレーをさせなかった。
最終ラウンドは、アルティメットの応酬の中Dos9選手がキルを取り🇮🇩BMEが勝利を収めた。

▲第8ラウンド。スパイクをプラント後にポジショニングまでした🇯🇵DFMに対して完璧なリテイクを見せる🇮🇩BME。メインでオペレーターを構えるMeiy選手が追い込まれ、カバーに来た味方までも倒されてしまった(https://www.youtube.com/live/APm5Lx0MzMg?si=C9cbjtv0euKmUBXB?t=6885)
今回はそんな試合直後の🇯🇵DFM gyen(じえん)選手とMelofovia(めろふぉびあ)コーチの合同インタビューに参加したのでその様子をお届けしよう。
gyen選手(18)

VALORANT競技シーン初参戦でいきなりインターナショナルリーグ所属の🇯🇵DFMに所属した期待の新星。VCT Pacific 2025 Stage 1ではリーグトップとなるヘッドショット率37%をマーク。成長スピードも凄まじく、試合ごとに見違える姿を見せている。

VALORANT競技シーン初参戦でいきなりインターナショナルリーグ所属の🇯🇵DFMに所属した期待の新星。VCT Pacific 2025 Stage 1ではリーグトップとなるヘッドショット率37%をマーク。成長スピードも凄まじく、試合ごとに見違える姿を見せている。
さすが全勝しているチーム、めちゃめちゃ強かった
——本日の試合おつかれさまでした。まずは今日の試合の感想をお願いします。
gyen:さすが全勝しているチームって感じがありましたね。めちゃめちゃ強かったです。
Melofovia:Stage 1が0勝で終わってしまって、自分たちはプロなので結果が求められるというところで辛いStageになりました。しっかりStage 2に向けて準備して挑みたいと思います。
——Stage 2へ向けて、チームを改善していく上でどのような計画を考えていますか。
Melofovia:KickoffからStage 2まで全部連続性があるものだと思っているので、自分たちができないことを地道に直していくしかないんじゃないかなと思います。
練習のアプローチの仕方とかはStage 1の反省を生かして、良かったもの悪かったもの取捨選択していく必要があるかなと思いますし、そういった部分ではアプローチの仕方は変えるかもしれないですけど、基本的には自分たちが努力し続けるものだと思っているので、自分たちを見つめ直して、強みを出せるチームを目指していきたいと思います。
スクリム通りとプレーを大会でできるように
——Kickoff,Stage 1と大きくメタが変わってきた中で、どのようにチームとしての形を模索していったのでしょうか。また、その中で見つけたチームの強み、逆に及ばなかった部分をお聞かせいただければと思います。
Melofovia:及ばなかった部分は全体的に敵の配置を掴んで、自分たちのデフォルトを完成させるまでの練度が全体的にできなかった点かなと思っています。
自分たちは、50:50の状況で乱戦になれば、ある程度自分たちの強みを生かせるプレーヤーたちがそろっていて、その自覚はあります。ただその土俵につくまでの部分を一番やってきたのですが、Stage 2でもっと出し切りたいなという部分ですかね。
構成も自分たちが得意な構成、例えばロータスであれば2コントローラーなどを選んでいたんですけど、大会になるとどうしても動きが固くなってしまって——。メタの変化もありましたし、アビリティで情報取れたり強くあたれる構成の方がゲーム展開的に楽にできるかなと思ってロータス変えてって形で。
Meiyにネオンをやらせて、Meiyの戦闘での判断を重視しながらゲームの展開を作っていくというふうにチーム作りを変えていったんですけど、練度及ばずで0勝になってしまいました。

▲Stage 1では4回プレーしてすべて負けてしまったロータス。メタの変化によりマップや構成にもかなり頭を悩ませていたようだ。
——レギュラーシーズンを戦った感触をおうかがいしたいです。また、Stage 1を通じてどのように成長できたと感じているでしょうか。
gyen:オフシーズンの大会もあったんですけど、やっぱりレギュラーシーズンの方がみんな緊張感あってピリピリする時もあるし、本気でやっているなっていうのが伝わりますね。
プロ始めてから全然経っていないんですけど、成長し放題というか毎日成長しているのでそれが結構楽しいですね。
——オフシーズンやKickoffで調子の良かった🇯🇵DFMですが、Stage 1は0勝に終わりました。チームとしてうまくいかなかった部分だったり、崩れてしまったと感じる部分はありましたか?
Melofovia:そもそもチームとして追いつけなかったというよりかは、メタの変化があって——。今までの『VALORANT』と今年の『VALORANT』は違うなという感じです。
オフシーズンの時の『VALORANT』と今の『VALORANT』は構成含めて全然違うと思うんですよね。というところで、自分たちが崩れてしまったというよりかは追いつけなかったと言う方が近いと思っていて——。
今はヨルとかテホとかヴァイスとかアビリティが強いエージェントがいっぱいいると思うんですよ。
自分たちがデフォルトを完成する前にヨルにピック取られただとか、ヴァイスのスキルが抜けなかった、ヴァイスの位置が分からなかった、ウォールが分からなかったといったゲーム理解度の部分で、オフシーズンまでの『VALORANT』だったらある程度のブレインがいれば管理できたものだと思っていました。
ただメタが変わってしまって全員が全員理解度高くやらないと、どうしてもデフォルトやる段階でヨルにピック取られたりだとか、敵のプレッシャーが入ってゲームがうまくできなかったりだとか、ヴァイスのスキルが最後の最後に抜けてないとか、使わせれてないとかそう言った部分が自分たちが追いつけなかった部分なのかなと思います。

▲ヨルのピックに苦しめられた第2マップ。なんとか対策をしようとするも、それを読まれて完璧なポジショニングをとってくる🇮🇩BME Famouz選手(https://www.youtube.com/live/APm5Lx0MzMg?si=GZ9dmyeG3gtJaf4E?t=6750)
——Kickoff,Stage 1と経験して、Stage 2へ向けて個人として改善したい部分はありますか。また、DFMファンに向けてメッセージをお願いします。
gyen:スクリムと大会は違うと思っていて、1番いいのはコールとかなんでもスクリム通りのプレーを大会でできるようになることだと思っているので、そこの再現性を上げていきたいですね。
🇯🇵DFMのファンの方々、いつも応援ありがとうございます。今回は0勝という形で終わってしまいましたが、Stage 2までに絶対に仕上げて戻ってくるので応援よろしくお願いいたします!
まとめ
インターナショナルリーグではVCT Pacific 2023ぶりとなる2度目の0勝に終わった🇯🇵DFM。オフシーズンにはインターナショナルリーグ所属チーム相手に4連勝を収めるなど期待されていたが、メタの変化に苦しめられたようだ。
これで🇯🇵DFMのStage 1は終了。Stage 2までの長い期間で現環境に対する最適解を見つけ、大躍進する姿を見せてもらいたい。
© 2025 Riot Games, Inc. All Rights Reserved.
■配信アーカイブ
DFM vs BME MAP1:Fracture
URL:https://www.youtube.com/watch?v=APm5Lx0MzMg&t=1204s
DFM vs BME MAP2:Ascent
URL:https://www.youtube.com/watch?v=APm5Lx0MzMg&t=5804s
■関連SNS
VALORANT // JAPAN:
https://x.com/VALORANTjp
VALORANT Champions Tour JAPAN:
https://x.com/valesports_jp
■配信URL
Twitch:
https://www.twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:
https://youtube.com/@VALORANTjp
編集:いのかわゆう
【nemuminimizu プロフィール】

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!
X:@ongakucas

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!
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