【公式ブース出店紹介第2弾 SCARZ編】友利オーナー突撃インタビュー!——SCARZが求める選手とは

VALORANT』の国内リーグ「VALORANT Challengers Japan Split 2」のプレーオフ準決勝戦+決勝戦が、6月3日(土)〜4日(日)に開催。Jadeite、SCARZFENNELと国内の強豪チームが白熱した試合を展開し、会場は大きく盛り上がった。

それとは別にもうひとつ大きなイベントが「JUNGLE Namba」にて実施されていた。それはSplit 2 Main Stageに出場した7チームの公式ブースが出店し、チームグッズの販売をするというもの。チームのグッズが購入できるだけでなく、チーム選手と直接交流できるということでイベント会場は大盛り上がり。多くのファンが足を運んだ。

公式ブース出店紹介第2弾は川崎を拠点とするSCARZのブースを紹介。ブースで精力的に活動していたのが元スターティングメンバーでもある善悪菌選手。チームのコンセプトとなっている英語でのコミュニケーションがネックとなりリザーブへまわることになったのだが、ファンとのふれ合いにおいてはもはやレディアントである。


▲SCARZブースに訪れたファンひとりひとりに丁寧な対応をする善悪菌選手。ファンにとっては貴重な時間が過ごせたに違いない!(撮影:Yoshida*HARRY*Takanori

そんなSCARZのブースで友利オーナーを偶然発見。ここぞとばかりに最近のチーム事情や、チームコンセプトについておうかがいした。インタビューの最後には思わぬゲストも!

▲いつも笑顔の写真を撮らせてくれるSCARZの友利オーナー

勝つための情熱が人一倍強い選手を起用した


——友利さんお久しぶりです! 2年ぶりのインタビューとなりますが、お話聞かせてください。

参考:
「正直に好きな夢を追うチーム」がSCARZのコンセプト【SCARZオーナー 友利洋一氏インタビュー】

友利:よろしくお願いします!

——SCARZのVALORANT部門についておうかがいしたいです。SCARZは昨年シーズンでは結果が振るわず、なかなか厳しいシーズンだったかと思いますが、今年になって飛躍的に成長しているのを感じています。オーナー自身チームのコンセプトを意識して変えましたか?

友利:コンセプトは変えましたね。やはりチームというのは勝つことに重点をおきたいのが大前提にある中で、チームとして振るわなかった時期は長かったです。

なので「勝つための情熱が人一倍強い選手」という点に注力してメンバーを編成しました。

——なるほど。そういう情熱というのはどこで見極めているんですか?

友利:やはり発言と行動が伴っているかどうかですね。あとは今のメンバーはSCARZに入る前に別のチームとして対戦はしていたのでそこで見極めていました。

僕自身すごいなと思ったのがチーム連携で、コミュニケーションが英語なのにも関わらずしっかり連携がとれているんです。そういう部分が不思議に感じると同時に魅力にも感じました。

——そうですよね。現在のメンバーは日本人(TORANECO)に、ロシア人(Jemkin、Kr1stal)。それにフィリピンと日本のハーフ(Yoshiii)とアメリカと日本のハーフ(Allen)でしたっけ。

友利:そうですね。共通言語は英語です。

——試合中のVCが配信で聞けるんですが、SCARZのVCは結構にぎやかだなと感じてます。あの辺って聞き取れてるのかなあなんて感じてました。

友利:あはは。多分聞き取れてますよ(笑)。

——すごい! そういった練習はされているんでしょうか。

友利:彼らって日常的に英語を使っているんで、みんなそれがナチュラルなんだと思いますよ。

——なるほど。共同生活をしているんですか?

友利:いや、してないですね。それぞれ別々の場所に住んでいて、SCARZ HIDEOUTというeスポーツ施設に毎日集まって練習はしています。

▲ホームタウンの川崎市にあるeスポーツ施設「SCARZ HIDEOUT」。一般の人も利用できるサービスもある(出展:https://szhideout.com/

——そういえば最近SCARZは、eスポーツ勉強会をやられたり競技シーン以外の活動も精力的ですよね。

友利:eスポーツ勉強会をやろうと思ったきっかけは「そういえば、地域を根ざしたeスポーツの活動ってなかったなあ」って考えからはじまりました。eスポーツに興味を持っている企業さんはたくさんいるんですが、eスポーツを深く知っている人となると多くはありません。

企業さんがより深くeスポーツを知ってもらい、eスポーツで何かやりたいという企業さんを増やしたいという思いがあってはじめました。

——反響はありましたか?

友利:結構ありましたね。「(この勉強会を通して)初めてeスポーツを知りました」って方や、「今後、何か一緒にやっていきましょう」という方といった反響がありましたね。

——そうやって外部から人が集まってくれるのはうれしいですね。あと今回のようなチーム公式ブース出店というのも珍しいと思いますが参加してみてどうでしたか。

友利:めちゃくちゃいいですね(笑)。

やっぱり僕自身うれしいですし、ファンの方も選手と接してグッズが買えるというのはお互いにとってうれしいことなのかなと感じてます。

——グッズのイチオシはありますか?

友利:小物系は売れ行きが良くて売り切れちゃったのが多いですね。レプリカユニホームやTシャツなんかはよく売れています。サイズによっては売れちゃってもうないんですよ!

——ぜひ今後の展望もお聞かせください。

友利:まあ、とりあえず今日勝ってからじゃないとなあ(笑)
※インタビュー実施時間はSCARZ vs Jadeite戦のまっただ中

ただ今回出場したFENNELもJadeiteもとてもいいチームで、どのチームが勝ってもおかしくないって思っています。かみ合い方次第でどっちにも転ぶかなあと。

仮にJadeiteに勝てた場合は、アセンションリーグに進出して海外チームと戦うことになります。やはり日本から出てきたチームが海外でも通用するぞというところを見せていきたいと思っています!

——ありがとうございました!

▲偶然通りかかった元SCARZのリーダーmarin選手。現在はCrest Gaming Zstに所属している。「marin、これからは英語できないとダメだよ!」と友利さん。活動するチームは違えど、長年連れ添ってきた間柄ということもあり仲良しだ(撮影:Yoshida*HARRY*Takanori

———

SACRZの特色といえば、やはり地域に根ざしたeスポーツ活動というのが挙げられる。先述したとおり、最近でeスポーツ勉強会というイベントを開催したり、ホームタウンの川崎市にeスポーツ施設を開設するなど、競技シーン以外での活躍も多く見られる。

またSDGs関連の取り組みも積極的だ。イベント会場ではフードドライブ(家庭で余った食品を持ち寄り、食品を必要とする施設や団体に寄贈する活動)も実施。参加してくれたファンには直筆のサインチェキが当たるキャンペーンも実施するなど、より多くの人に認知してもらおうという企業努力がうかがえる。

▲おそらくイベント会場に来た多くのファンが気づかなかったであろう企画。こういったささいなところから認知を高めていく取り組みはSCARZならではともいえる

そしてなにより本戦では見事SCARZが優勝と、競技シーンでも大成功を収めたSCARZ。国内でもグローバル色の強いSCARZが世界を相手にどれだけ強さを見せつけることができるのか——続くアセンションリーグも楽しみだ!


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【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。

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