【「LJL」新人解説者・Nemohインタビュー】解説者転身のきっかけ、セカンドキャリア、「Summer Split」の見どころを聞く (2/2)
Nemohによる「LJL 2023 Summer Split」の見どころ
──ここからは、「LJL 2023 Spring Split」を経ての、Nemohさんなりの「Summer Split」の見どころを聞かせてください。
Nemoh:では、僕が注目している4チームについて語らせていただきたいと思います。
①Sengoku Gaming
まずは、今日の発表(インタビューは6月1日に実施)を見て衝撃を受けすぎたSengoku Gaming(SG)。注目選手はもちろんNesty選手とeguto選手です。
[#LoL Division Announcement]#LJL2023 SUMMER SPLIT NEW ROSTER
— Sengoku Gaming (@Sengoku_Gaming) June 1, 2023
TOP - eguto(@masima1123)
JG - Nesty(@nesu_lol)
MID - Jett(@jett0723)
ADC - LokeN(@LokeN0214)
SUP - Enty(@enty925)
Please look forward to their success!#SGWIN pic.twitter.com/KH9DrNjH8r
SGはSpring Splitのレギュラーシーズンを1位で突破したという非常に強力なチームなんですが、決勝ではDFMに敗れてしまった。ここに関しては、シーズンの最中の成長速度が少し遅かったのかな、というのが客観的な意見となります。SGはおそらく、この「Summer Split」を育成のシーズンに変えるんじゃないでしょうか。なので、このふたりが夏を通じてどれだけ成長するのかが非常に気になりますね。
ボットに関してはそこまで変わらないと思いますが、特に“上半身”と言われるトップ・ジャングルのふたりが入れ替わるのは、正直パワーダウンだと思います。Paz選手は、現状Evi選手が移籍した「LJL」で日本最強と言われる選手でしたし、Once選手は実力のある韓国人選手なので、どうしても見劣りしてしまうかなという部分はあります。Once選手は体調が戻れば戻ってくる可能性もありますが、いい意味でどんな波乱が起こるのかが楽しみ、かつ興味深いポイントですね。
②DetonatioN FocusMe
DFMは、選手として挙げるのであればAria選手とtol2選手。この両名かなと思います。
「MSI 2023」を経ての感想でもあるんですが、tol2選手はアカデミー時代、かなりアグレッシブなファイターチャンピオンを使って、トップからゲームを動かしていくEvi選手のようなスタイルでした。それが、春はチームを勝たせるという意味合いにおいてタンクチャンピオンを使用していたところが、「MSI」では響いたのかなと。
タンクチャンピオンだとどうしても後手後手になってしまって、かつボットでも今大会ではそこまで有利が取れなかったところで、なあなあの状態で中盤以降に進んで、相手のトップのファイターのチャンピオンにやられてしまうという印象がありました。
このtol2選手が「Summer Split」から、カ・サンテであったり、今のメタだとグウェンやジェイスあたりのファイターを使ってゲームを壊していくのかが1点です。
Aria選手は、序盤からキルプレッシャーをうまく使うプレイヤーで、ルブランやキヤナといったバースト系チャンピオンを用いて、レーン戦でのハンドスキルで相手と差をつけて主導権を取っていくのが、強みだと思っています。それが「Summer Split」で脅威アイテムのバフであったりで、また見られるかどうか。最近はあまりアグレッシブさが見られないような気がしているので、Ariaらしさが戻ってくるのかに注目したいですね。
Harp選手やYutapon選手、Steal選手に関しては自分のプレイスタイルは変わっていないと思うので、DFMで注目するのはやはりこの2人かなと思います。
──ちなみに、「LJL」では後半は完全に無双していましたが、「MSI」ではかなりきつかったのは、何が理由とお考えですか?
Nemoh:僕もいろいろ考えて、一番はtol2選手がまだまだ経験が足りなかった、って言ったらそうなんですけれど、そこ以外にトップでタンクを使わせるのであれば、ボットである程度の有利が欲しいんです。なぜかというと、トップサイドには行かずにボットに集中するから。ただし、その状態でボットサイドの3vs3、4vs4で負けられると、トップはもうどうしようもないんですよね。
ボットであまり有利が取れなかった、ミッドでの主導権争いがあまりうまくいかなかった、というシーンも多かったので、そこが1点。もう1点は、集団戦の練度の高さだと思います。
だから、tol2選手ひとりの問題ではないと思います。世界的に見ても新人が世界大会に出るというのは、非常に素晴らしく、珍しいことだと思うんですよ。頑張っているtol2選手をカバーできるベテラン選手も多いわけですから、チーム全体としての課題かなと思います。
③Fukuoka SoftBank HAWKS gaming
SHGは、夏は調子が上がってくるんじゃないかなと思います。その理由として、SGがメンバーを変えておそらく戦力ダウンすると、優勝争いするのがSHGとDFMになる可能性が非常に高いからです。
その中でも、注目選手といえばMarble選手です。理由としてはやはり、若手の中では1枚も2枚も上手な実力を持っているから。
一時期のEugeo選手もそうだったんですけど、このあたりのプレイヤーは韓国サーバーでのレートも高いんです。Marble選手はADCに求められている操作技術が、日本人では圧倒的に上位の位置にいるので、彼がこれからどれだけ成長して、Vsta選手とともにボットを壊していくのか。「第2のYutapon」なんて本人は否定していましたが、Yutapon選手とHarp選手に対してどれだけ戦っていけるのか、もしくは勝っていくのかというところは、やはり優勝争いを見る上で欠かせないポイントだと思います。
④V3 Esports
そしてやはり、他で気になるのはV3 Esportsです。元々身内のチームが2つあるので、そこはあえて省かせていただいて(笑)。
V3はもう、夏に1勝できるのかどうか、これに尽きます。正直、春もいい勝負をしていたシーンもあったので、昨年と同様に勝てるシーンは出てくると思います。ただ、それが連勝につながったり、どれだけ上位に食い込んでいけるのか。7位、6位と今まで以上の成績を残せるのかというところに注目です。
中でも鍵となるのは、HRK選手とdresscode選手。この両名がどれだけチーム全体をコントロールしていくのか、そしてダメージを出せるのかというところが鍵になるかなと思います。
──Nemoh選手がもしいま現役だとして、V3がこの状況から勝つためには何が必要だと思われますか?
Nemoh:インゲームの精神的柱と、マクロを正確に判断できる人物が、僕は必要だと思います。誰か1人、こういう時にはもうこれしかないといったシーンに出くわした時に、春のV3はミス等でだいたい不利な状況が多かったので、ある程度不利が広がる前に勝負タイミングが訪れるんです。そういう「ここで勝たなきゃ負ける」といったシーンで「戦おう!」と言えるプレーヤーがいるかどうか。
僕がAXIZにいた時代は、それがHoglet選手でした。僕たちの精神的柱で、僕がサポートとして仮のリードしてはいましたが、本当のリーダーはHogletさんでしたね。
──V3で言うと誰だと思われますか?
Nemoh:Acee選手の役割かなと思います。ベテランですし、元々コーチをしていたというところで、マクロに関してもかなり仕上がっていると思うので。Acee選手がチームの柱になりつつも、そこからHRK選手がゲームを展開していき、dresscode選手がダメージを出す。このチームにはそれが必要だと思います。
──ちなみに、今どこかのチームに復帰できるとしたら、Nemohさんはどこに入りたいですか?
Nemoh:勝利を目指すならもちろん上位3チームなんですが、自分が参戦するとなるとベクトルが変わるんですよね。居心地のいいCGAや、メディア露出が強いFENNELでしょうか。今の僕の立場だと、単純にプロとして戦うというだけでなく、マルチタレントとして活動していきたいという思いもありますから。
SNSや個人配信でのエールは選手にとって大きな力になる
──最後に、watanekoさんとNemohさんが加入したことで、「LJL」自体もすごくリフレッシュしましたし、新しい魅力が生まれてきているんじゃないかと思います。その当事者として、夏の「LJL」に向けて見どころを教えてください。
Nemoh:やはり僕が思う夏の注目ポイントとしては、グランドファイナルのオフライン開催が鍵になってくると思うんです。
僕がプロだった時代は観客がゼロでした。だからこそ、僕はこの機会に新しいファンにも見に来てほしいですし、昔見に来た人もぜひまた来てほしいです。
──そうか、Nemohさんはオフライン大会は経験されていなかったんですね。
Nemoh:それともうひとつ、選手やチームの個人配信もぜひ皆さんに追っていただきたいですね。やはりプロとして活動していく上で大事なのは、選手自身にファンがつくこと。僕自身もファンからの声がモチベーションにつながりました。
もし自分が興味を持った選手が配信していたり、SNSなどで何かしらのアクションを起こしている時には、「フォロー」や「いいね」を押したり、応援のコメントもしてほしいんです。
──Nemohさんもモチベが上がったり、うれしかったりっていうのありましたか?
Nemoh:ありました。それがモチベーションというか、メンタル保護みたいな感じでした。
試合に負けちゃった時って、選手は謝るしかないんです。特に勝てたはずの試合で負けた日には、もう「ごめん」しか出てこない。でも、別に慰めてほしいわけじゃなくて、本当に心からそう思っているだけなんです。それでもファンのみなさんが「頑張れ、頑張れ」って言ってくれると、素直にうれしかったしありがたかったですね。
──つらい中でもファンに報告してくれる選手の思いも含めて、ファンからももっと積極的に言葉や行動で伝えられるようになるといいですね。
Nemoh:ぜひそうしてほしいです。最後に解説者としての僕に対しては、毎回衣装を変えるという目標があるので、そこにも注目していただけたらモチベが上がります。「今日も違うね」って。
──そちらはタレントさんとしての心構えですね(笑)。
Nemoh:いや、実はこれは受け売りなんです。清川さんが、昨シーズンほとんど毎回違う衣装で出演されていて、僕もそれを目標にしようかなと思っています。
──では、解説だけでなくファッションにも注目して、「Summer Split」も楽しみにしています。ありがとうございました!
NemohのTwitter:https://twitter.com/zyakusyanemou
NemohのYouTube:https://www.youtube.com/@Nemohch
LJL 2023 Summer Splitの詳細はこちら:
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https://esports-world.jp/news/29468
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