【連載】リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座
最終構成にたどり着くための「序盤のしのぎ方」【リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座 第2回】
『チームファイト タクティクス』連載、第1回の記事はたくさんの方にお読みいただけたようで、心から感謝したい。
初心者が『TFT』で勝つためのたった2つのこと【新連載・リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座】
おかげさまで第2回を迎えることができたが、ここで1つ……。なんと、前回ご紹介したセット3.5「ギャラクシー」から、セット4「宿命」に変更されて、チャンピオンやシナジーなどが大きく変更されてしまった!
しかし、心配はない。私が説明してきたこと、そしてこれから解説していく部分は、『TFT』の考え方の基本にある部分だ。前回の内容も含めて問題なく使える知識だと思うのでl、じっくりお読みいただきたい。
前回は、
1つの構成を覚えてレベルを上げて、最終構成をしっかり作れるようになる
↓
できるようになったら次の構成へ……を繰り返すことが、上達の近道である
ということを説明した。
チャンピオンやアイテムの特性や効果をきちんと理解するまでは、序盤にどんなチャンピオンやアイテムを入手できているか、どれを作ればいいのかを考えるのが容易ではない。これは、その一時的な措置である。
セット4に入り、流行りの構成を調べて数回繰り返した読者の方々は、ある程度チャンピオンやアイテムの性質を理解したかと思うので、このまま記事を読み進めてほしい。
まだセット4で遊んでいないという読者は、おすすめの構成をこの記事で1つ紹介するので、まずは前回と同じ方法でやってからこの記事を読むのがいいだろう。
おすすめの構成:エルダーウッド・ブローラー・ハンター
「エルダーウッド」のチャンピオンをそろえつつ、それに付随するクラスを少しずつ付けていったもの。
「エルダーウッド」一覧
「ブローラー」一覧
「ハンター」一覧
「宿命」から新たに追加されたメカニクスである「選ばれし者」は、「エルダーウッド」の誰かをおすすめする。それがなかった場合は、「ヘラ」と「ネガトロンクローク」でできるアイテム「エルダーウッドの家宝」で、「エルダーウッド」を追加する必要がある。
では、本題に入っていこう。
「最終構成に到達したときにはすでにHPが削れすぎていて、なし崩し的に負けてしまう」
「そもそも最終構成にたどり着く前に倒されてしまう」
これは、序盤にしなければいけないプロセスを無視して最終的な構成だけを見ていることから、ダメージを受けすぎてしまったためだ。
『リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)』で言うなら「チーム全員ケイルで挑んだら序盤が弱すぎて15分で負けた」、麻雀で言うなら「毎局国士無双を狙っているようなもの」である。
こうならないように、今回は「序盤のしのぎ方」を、チャンピオン編、アイテム編、配置編の3つに分けて解説していきたい。
まず、考え方は大まかに2つある。「チャンピオン単体の強さ」と「チャンピオン同士のシナジーから生まれる強さ」だ。
基本的なことだが、★1のチャンピオンと★2のチャンピオンならどちらが強いかと言われれば、間違いなく★2であるし、1コストと2コストでは2コストのほうが当然強い。
攻撃力やヘルス量に差があるのがわかる、防御力が下がっている場合もあるが、チャンピオンごとのシナジーが前提とされている(「エルダーウッド」は時間で防御力上昇)場合や、スキルが強力(ガレンは周囲ダメージと魔法防御アップだが、ヘカリムはダメージに加え回復がある)な場合がある。
また、チャンピオンそれぞれにステータスやスキルが割り振られているが、それらも理想的なアイテムがあって初めて活躍するものや★が上がるごとに効果を発揮しやすくなるもの、★1やアイテムなしでも活躍するものなどさまざまである。
以上のことを考えると、最序盤はできる限りアイテムなしでも単体で活躍できる、高コストの星が高いチャンピオンを優先して採用するのがいいだろう。
序盤に強いシナジーの特徴としては、固定値でステータスが強化されるものや、そもそものチャンピオンの数を増やすもの等が挙げられるだろう。
また、発動するために必要な数も少ないものが好ましい。3つや4つ必要なシナジーよりも、単体や2つで発動するもののほうが、序盤に配置できるチャンピオン数が少ないことを考えると理想的である。
逆に、中盤以降強力なシナジーは、攻撃回数を増やしたり、倍率で攻撃力を上げたりするものが挙げられる。こういったシナジーは必要数が多いので、必然的にチャンピオンを多く出せる後半に組み上げていくことになる。
このことから、序盤に強力なシナジーで最初は陣形を作っていき、後半で中盤以降強いシナジーの構成に入れ替える、というのが理想的な動きになるのは言うまでもない。
後半で使いたい構成の低コストチャンピオンが持っている“序盤に強いシナジー”を取り入れつつ、余った枠を単体で強いチャンピオンで埋めていくのがやりやすいだろう。
チャンピオンの話があれば当然アイテムの話もあるのだが、こちらはそんなに難しくないので短めに済ませよう。強いていうなら、アイテムの名前と特徴を覚えるのが難しいくらいだ。
仮に読者の方向性が決まっている場合は、ここでの話は気にせずに理想アイテムを作ってほしい。そしてその作ったアイテムを、最終構成に入らない序盤に強いチャンピオンたちに乗せておいて後で入れ替えればよい。
ここでの話は、序盤に構成の方向性が決まらなかった場合の話だと思って読んでもらいたい。
今後うまくなっていく過程で、著名なプレイヤーや攻略記事、または本記事等で最終構成での理想アイテムをいくつか紹介されることになると思う。それをしっかりと作るために、アイテムをためておく動きを第1回ではおすすめしたが、現実はそう甘くない。
例えば、自分以外の7人が同じ動きをしていたとしても、最初に4つアイテムが落ちたとして、理想アイテムを2つしっかり作れるプレイヤーと、1つも作れずベンチでアイテムを遊ばせているプレイヤーでは、圧倒的にHP量に差が出てしまう。
そんなことをしていてはただの運ゲーになってしまうので、序盤に出たアイテムでしっかりと盤面を強くしていくことが重要になる。
では、理想アイテム以外でも作らなければならない時に、何が一番いいのかを考えてみよう。
キャリーは基本的に、アイテムが理想的なものになるか、もしくはシナジーや星がしっかり集まらないとダメージを出し切るのが難しい。
そこを突いてタンクが長い間生存するので、生存時間が長ければ長いほど有用なアイテムもしくは単純に硬くなるアイテムを持たせて、フロントの削り合いで有利に立つ、という考え方だ。
そういった相手に対して割合ダメージを出すアイテム等でカウンターをとることもあるが、それは「序盤に勝つ」というよりは「体力被害を抑える」という考え方になるので、少し難しい動きになる。慣れるまではこのあたりは考えなくてもいい。強いアイテムを作ろう。
また、キャリー系のアイテムで固定値で追加ダメージを出すものがあるが、これは基本的に序盤しか活用方法がない場合が多く、後に腐ってしまって運用が難しいので上級者向けである。
タンク系の序盤に強いアイテムの判断基準は以下の通り。
例えば、「ラストウィスパー」というアイテムを早めに作ったとする。物理防御を低下させるアイテムだが、これを序盤で作ると後にメイジ系の構成に向かうことになった時にお荷物になってしまう。
こうした事態を避けるため、基本的にはどんな構成でも使えるアイテムを作るというのが重要だ。
ここまでくれば、後はそのチャンピオンをどう配置していくか、いわゆるチェス要素と呼ばれる部分を解決すればいいだけだ。
基本的に考えることは1つ、「キャリー」がどうすればダメージを出せるのか、である。
ここで言う「キャリー」とは、プレイ時点でダメージを出すチャンピオンという意味であり、最終的にダメージを出す中心となるチャンピオン、という意味ではないことを注意しておく。
つまり、「サンファイアケープ」を持ったタム・ケンチが入れば、それがキャリーなのだ。
では、ジャンルごとに配置を見ていこう。
何も考えずにそいつを最前線に出すだけで80%の確率で勝てるでしょう!
……冗談はさておき、真面目な話をすると、相手のフロントラインがどこに配置されているかをチェックするのがポイントになる。
基本的にタンクがダメージの中心になる場合は、自身を中心にエフェクトを発生させるアイテムやスキルを持っているはずなので、それらが最大効率で入るように敵の中心に配置するのが好ましい。
まず、ファイターのチャンピオンが真っ先に狙われて落とされてしまうと勝ち目がなくなるので、できるだけ壁役のチャンピオンを1体は用意しよう。
その上で、中央ではなく敵がいない方の端に寄せる、どちらにもいる場合は、1段か2段下げておくというのが重要である。
そうすれば、真っ先に狙われることがなくなってダメージを出し切ってくれるだろう。
この場合はそこまで難しくない。
壁役のチャンピオンを1~2体用意して、最後列に配置するだけでいい。ただ、その際気を付けなければいけないのはアサシンの位置だ。
この場合のキャリーは非常に柔らかく、触られるだけで死んでしまうマンボウもびっくり体質なので、できるだけ飛んでくるアサシンと真逆の位置に配置しておくといい。
アサシン構成をとっているプレイヤーが多く、両サイドに配置されていて対策が取れない場合は、壁役を含めて他の2〜3体をキャリーを囲むように配置するか、将棋でいう「穴熊」のように端で囲って、真っ先に狙われないようにするといいだろう。
基本的にはアサシンのみの構成はしっかり完成しないと勝つことが難しいので、1体でも多く数を減らすことを考えよう。
今回はチャンピオン編、アイテム編、配置編に分けて説明したが、これがすべてというわけではない。スキルを細かく理解していくと、それぞれのスキルが最大効率で入るような配置や、逆にそれをかわすような配置を組み立てられるのだが、上級者向けなので最初はキャリーが長く生存することを考えてほしい。
以上で第2回を締めることにする。
今回は少し踏み込んだ内容やその触りを話すこともあって難しく思われたかもしれないが、プレイを重ねれば考えなくともそういったことを行えるようになるので、まずはどれか1つだけでも意識しながらゲームをプレイすることが大事である。
次回は、最終盤の駆け引きでしっかり1位を取り切る方法を見ていきたいと思う。
それではまた。
リクルートのTwitter:https://twitter.com/recruit_09
チームファイト タクティクス:https://jp.leagueoflegends.com/ja/featured/events/teamfight-tactics
初心者が『TFT』で勝つためのたった2つのこと【新連載・リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座】
おかげさまで第2回を迎えることができたが、ここで1つ……。なんと、前回ご紹介したセット3.5「ギャラクシー」から、セット4「宿命」に変更されて、チャンピオンやシナジーなどが大きく変更されてしまった!
しかし、心配はない。私が説明してきたこと、そしてこれから解説していく部分は、『TFT』の考え方の基本にある部分だ。前回の内容も含めて問題なく使える知識だと思うのでl、じっくりお読みいただきたい。
※※※
前回のおさらい
今回の記事に入る前に、前回の内容をサラッと振り返っておこう。前回は、
1つの構成を覚えてレベルを上げて、最終構成をしっかり作れるようになる
↓
できるようになったら次の構成へ……を繰り返すことが、上達の近道である
ということを説明した。
チャンピオンやアイテムの特性や効果をきちんと理解するまでは、序盤にどんなチャンピオンやアイテムを入手できているか、どれを作ればいいのかを考えるのが容易ではない。これは、その一時的な措置である。
セット4に入り、流行りの構成を調べて数回繰り返した読者の方々は、ある程度チャンピオンやアイテムの性質を理解したかと思うので、このまま記事を読み進めてほしい。
まだセット4で遊んでいないという読者は、おすすめの構成をこの記事で1つ紹介するので、まずは前回と同じ方法でやってからこの記事を読むのがいいだろう。
おすすめの構成:エルダーウッド・ブローラー・ハンター
「エルダーウッド」のチャンピオンをそろえつつ、それに付随するクラスを少しずつ付けていったもの。
「エルダーウッド」一覧
- ティア1 マオカイ
- ティア2 ヘカリム、ルル、
- ティア3 ベイガー、ヌヌ
- ティア4 アッシュ
- ティア5 エズリアル
「ブローラー」一覧
- ティア1 マオカイ、タム・ケンチ
- ティア2 サイラス、ヴァイ
- ティア3 ヌヌ
- ティア4 ワーウィック
- ティア5 セト
「ハンター」一覧
- ティア2 アフェリオス
- ティア3 キンドレッド
- ティア4 アッシュ、ワーウィック
「宿命」から新たに追加されたメカニクスである「選ばれし者」は、「エルダーウッド」の誰かをおすすめする。それがなかった場合は、「ヘラ」と「ネガトロンクローク」でできるアイテム「エルダーウッドの家宝」で、「エルダーウッド」を追加する必要がある。
では、本題に入っていこう。
最終構成にたどり着くための「序盤のしのぎ方」
前回の記事を参考にプレイした時に、こういったゲーム展開にならなかっただろうか。「最終構成に到達したときにはすでにHPが削れすぎていて、なし崩し的に負けてしまう」
「そもそも最終構成にたどり着く前に倒されてしまう」
これは、序盤にしなければいけないプロセスを無視して最終的な構成だけを見ていることから、ダメージを受けすぎてしまったためだ。
『リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)』で言うなら「チーム全員ケイルで挑んだら序盤が弱すぎて15分で負けた」、麻雀で言うなら「毎局国士無双を狙っているようなもの」である。
こうならないように、今回は「序盤のしのぎ方」を、チャンピオン編、アイテム編、配置編の3つに分けて解説していきたい。
序盤のしのぎ方(1)チャンピオン編
具体的に紐解いていこう。まず、考え方は大まかに2つある。「チャンピオン単体の強さ」と「チャンピオン同士のシナジーから生まれる強さ」だ。
1. チャンピオン単体の強さを考える
読んで字のごとくではあるが、パワーの高いチャンピオンを使おう! ということだ。基本的なことだが、★1のチャンピオンと★2のチャンピオンならどちらが強いかと言われれば、間違いなく★2であるし、1コストと2コストでは2コストのほうが当然強い。
攻撃力やヘルス量に差があるのがわかる、防御力が下がっている場合もあるが、チャンピオンごとのシナジーが前提とされている(「エルダーウッド」は時間で防御力上昇)場合や、スキルが強力(ガレンは周囲ダメージと魔法防御アップだが、ヘカリムはダメージに加え回復がある)な場合がある。
また、チャンピオンそれぞれにステータスやスキルが割り振られているが、それらも理想的なアイテムがあって初めて活躍するものや★が上がるごとに効果を発揮しやすくなるもの、★1やアイテムなしでも活躍するものなどさまざまである。
以上のことを考えると、最序盤はできる限りアイテムなしでも単体で活躍できる、高コストの星が高いチャンピオンを優先して採用するのがいいだろう。
2. チャンピオン同士のシナジーを考える
『TFT』は各々のチャンピオンが、「オリジン」と「クラス」と呼ばれる2つまたは3つのシナジーを持っている。そして、それぞれのシナジーには“序盤に強いシナジー”と“中盤以降強力なシナジー”がある。序盤に強いシナジーの特徴としては、固定値でステータスが強化されるものや、そもそものチャンピオンの数を増やすもの等が挙げられるだろう。
また、発動するために必要な数も少ないものが好ましい。3つや4つ必要なシナジーよりも、単体や2つで発動するもののほうが、序盤に配置できるチャンピオン数が少ないことを考えると理想的である。
逆に、中盤以降強力なシナジーは、攻撃回数を増やしたり、倍率で攻撃力を上げたりするものが挙げられる。こういったシナジーは必要数が多いので、必然的にチャンピオンを多く出せる後半に組み上げていくことになる。
このことから、序盤に強力なシナジーで最初は陣形を作っていき、後半で中盤以降強いシナジーの構成に入れ替える、というのが理想的な動きになるのは言うまでもない。
後半で使いたい構成の低コストチャンピオンが持っている“序盤に強いシナジー”を取り入れつつ、余った枠を単体で強いチャンピオンで埋めていくのがやりやすいだろう。
序盤のしのぎ方(2)アイテム編
チャンピオンの話があれば当然アイテムの話もあるのだが、こちらはそんなに難しくないので短めに済ませよう。強いていうなら、アイテムの名前と特徴を覚えるのが難しいくらいだ。
仮に読者の方向性が決まっている場合は、ここでの話は気にせずに理想アイテムを作ってほしい。そしてその作ったアイテムを、最終構成に入らない序盤に強いチャンピオンたちに乗せておいて後で入れ替えればよい。
ここでの話は、序盤に構成の方向性が決まらなかった場合の話だと思って読んでもらいたい。
今後うまくなっていく過程で、著名なプレイヤーや攻略記事、または本記事等で最終構成での理想アイテムをいくつか紹介されることになると思う。それをしっかりと作るために、アイテムをためておく動きを第1回ではおすすめしたが、現実はそう甘くない。
例えば、自分以外の7人が同じ動きをしていたとしても、最初に4つアイテムが落ちたとして、理想アイテムを2つしっかり作れるプレイヤーと、1つも作れずベンチでアイテムを遊ばせているプレイヤーでは、圧倒的にHP量に差が出てしまう。
そんなことをしていてはただの運ゲーになってしまうので、序盤に出たアイテムでしっかりと盤面を強くしていくことが重要になる。
では、理想アイテム以外でも作らなければならない時に、何が一番いいのかを考えてみよう。
1. タンク系のアイテムを作る
わかりやすい回答として挙げられるのは、タンク系のアイテムだ。これはなぜか。キャリーは基本的に、アイテムが理想的なものになるか、もしくはシナジーや星がしっかり集まらないとダメージを出し切るのが難しい。
そこを突いてタンクが長い間生存するので、生存時間が長ければ長いほど有用なアイテムもしくは単純に硬くなるアイテムを持たせて、フロントの削り合いで有利に立つ、という考え方だ。
そういった相手に対して割合ダメージを出すアイテム等でカウンターをとることもあるが、それは「序盤に勝つ」というよりは「体力被害を抑える」という考え方になるので、少し難しい動きになる。慣れるまではこのあたりは考えなくてもいい。強いアイテムを作ろう。
また、キャリー系のアイテムで固定値で追加ダメージを出すものがあるが、これは基本的に序盤しか活用方法がない場合が多く、後に腐ってしまって運用が難しいので上級者向けである。
タンク系の序盤に強いアイテムの判断基準は以下の通り。
- 継続ダメージをバラまける防御ステータスのあるアイテム
- 単純に固定値でヘルス等の防御ステータスが上がるアイテム
2. 構成を縛らないアイテムを作る
もうひとつ重要なアイテムを作る上での考え方がある。それは「構成を縛らないアイテムを作ること」だ。例えば、「ラストウィスパー」というアイテムを早めに作ったとする。物理防御を低下させるアイテムだが、これを序盤で作ると後にメイジ系の構成に向かうことになった時にお荷物になってしまう。
こうした事態を避けるため、基本的にはどんな構成でも使えるアイテムを作るというのが重要だ。
序盤のしのぎ方(3)配置編
ここまでくれば、後はそのチャンピオンをどう配置していくか、いわゆるチェス要素と呼ばれる部分を解決すればいいだけだ。
基本的に考えることは1つ、「キャリー」がどうすればダメージを出せるのか、である。
ここで言う「キャリー」とは、プレイ時点でダメージを出すチャンピオンという意味であり、最終的にダメージを出す中心となるチャンピオン、という意味ではないことを注意しておく。
つまり、「サンファイアケープ」を持ったタム・ケンチが入れば、それがキャリーなのだ。
では、ジャンルごとに配置を見ていこう。
タンクがキャリーの場合
おめでとう! 君は序盤を安定することができるぞ!何も考えずにそいつを最前線に出すだけで80%の確率で勝てるでしょう!
……冗談はさておき、真面目な話をすると、相手のフロントラインがどこに配置されているかをチェックするのがポイントになる。
基本的にタンクがダメージの中心になる場合は、自身を中心にエフェクトを発生させるアイテムやスキルを持っているはずなので、それらが最大効率で入るように敵の中心に配置するのが好ましい。
ファイターがキャリーの場合
この場合の配置は少し複雑になる。まず、ファイターのチャンピオンが真っ先に狙われて落とされてしまうと勝ち目がなくなるので、できるだけ壁役のチャンピオンを1体は用意しよう。
その上で、中央ではなく敵がいない方の端に寄せる、どちらにもいる場合は、1段か2段下げておくというのが重要である。
そうすれば、真っ先に狙われることがなくなってダメージを出し切ってくれるだろう。
レンジ(メイジ、マークスマン)がキャリーの場合
壁役のチャンピオンを1~2体用意して、最後列に配置するだけでいい。ただ、その際気を付けなければいけないのはアサシンの位置だ。
この場合のキャリーは非常に柔らかく、触られるだけで死んでしまうマンボウもびっくり体質なので、できるだけ飛んでくるアサシンと真逆の位置に配置しておくといい。
アサシン構成をとっているプレイヤーが多く、両サイドに配置されていて対策が取れない場合は、壁役を含めて他の2〜3体をキャリーを囲むように配置するか、将棋でいう「穴熊」のように端で囲って、真っ先に狙われないようにするといいだろう。
アサシンがキャリーの場合
壁役を1、2体用意してフォーカスを受けるようにすることを前提とする。その上で相手のキャリーに飛ぶように、縦のラインを合わせよう。基本的にはアサシンのみの構成はしっかり完成しないと勝つことが難しいので、1体でも多く数を減らすことを考えよう。
※ ※ ※
今回はチャンピオン編、アイテム編、配置編に分けて説明したが、これがすべてというわけではない。スキルを細かく理解していくと、それぞれのスキルが最大効率で入るような配置や、逆にそれをかわすような配置を組み立てられるのだが、上級者向けなので最初はキャリーが長く生存することを考えてほしい。
以上で第2回を締めることにする。
今回は少し踏み込んだ内容やその触りを話すこともあって難しく思われたかもしれないが、プレイを重ねれば考えなくともそういったことを行えるようになるので、まずはどれか1つだけでも意識しながらゲームをプレイすることが大事である。
次回は、最終盤の駆け引きでしっかり1位を取り切る方法を見ていきたいと思う。
それではまた。
リクルートのTwitter:https://twitter.com/recruit_09
チームファイト タクティクス:https://jp.leagueoflegends.com/ja/featured/events/teamfight-tactics
【連載】リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座
- 初心者が『TFT』で勝つためのたった2つのこと【新連載・リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座】
- 最終構成にたどり着くための「序盤のしのぎ方」【リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座 第2回】
- 『TFT』初心者のための配置学入門【リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座 第3回】
- アイテムビルドから始める『TFT』攻略【リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座 第4回】
eSports World の
Discord をフォローしよう
Discord をフォローしよう
SALE
大会
チーム
他にも...?
他にも