【世界のeスポーツ賞金ランキング2025最新版】 1位はあのスマホゲーム! 日本で人気の『スト6』や『VALORANT』は何位? (2/2)
2024年度 eスポーツ世界大会 賞金総額ランキング
ここからは、各大会を一覧でまとめてみた。すでに2025年シーズンに入っているタイトルも多いが、各タイトルの最も高額な大会は何かなど、興味としても目指す大会としても参考にしてみてほしい。
順位 | 大会名(ゲーム名) | 日程 | 賞金総額 |
---|---|---|---|
1 | MLBB Mid Season Cup 2024 (モバイルレジェンド BANG! BANG!) | 2024年12月10日〜15日 | 305万ドル (4億5750万円) |
2 | Six Invitational 2024 (レインボーシックス シージ) | 2024年2月8日〜18日 | 300万ドル (4億5000万円) |
= | PUBG Mobile Global Championship 2024 (PUBG Mobile) | 2024年12月1日〜20日 | 300万ドル (4億5000万円) |
4 | The International 2024 (Dota 2) | 2024年10月1日〜15日 | 277万6566ドル (4億1648万4900円) |
5 | VALORANT Champions 2024 (VALORANT) | 2024年8月1日〜15日 | 225万ドル (3億3750万円) |
6 | 2024 World Championship (リーグ・オブ・レジェンド) | 2024年11月1日〜10日 | 222万5000ドル (3億3375万円) |
7 | ALGS: 2024 Championship (エーペックスレジェンズ) | 2025年1月29日〜2月2日 | 200万ドル (3億円) |
= | FNCS 2024 Global Championship (フォートナイト) | 2024年7月1日〜31日 | 200万ドル (3億円) |
= | Call of Duty League Championship 2024 (コール・オブ・デューティ) | 2024年7月18日〜21日 | 200万ドル (3億円) |
10 | PUBG Global Championship 2024 (PUBG: BATTLEGROUND) | 2024年10月5日〜15日 | 150万ドル (2億2500万円) |
11 | Capcom Cup 11 (ストリートファイター6) | 2025年3月5日〜8日 | 128万2000ドル (1億9230万円) |
12 | Perfect World Shanghai Major 2024 (カウンターストライク2) | 2024年11月30日〜12月15日 | 125万ドル (1億8750万円) |
13 | RLCS 2024 - World Championship (ロケットリーグ) | 2024年11月10日〜20日 | 116万5500ドル (1億7482万5000円) |
14 | FC Pro 24 World Championship (EA SPORTS FC) | 2024年9月1日〜10日 | 100万ドル (1億5000円) |
= | Free Fire World Series - Global Finals 2024 (Free Fire) | 2024年7月1日〜31日 | 100万ドル (1億5000万円) |
= | ブロスタ世界一決定戦 (ブロウルスターズ) | 2024年11月1日〜3日 | 100万ドル (1億5000万円) |
= | Clash of Clans World Championship 2024 (クラッシュ・オブ・クラン) | 2024年11月10日〜20日 | 100万ドル (1億5000万円) |
18 | クラロワリーグ世界一決定戦 2024 (クラッシュ・ロワイヤル) | 2024年11月1日〜3日 | 90万ドル (1億3500万円) |
19 | PARAVOX GOLD RUSH TOURNAMENT (PARAVOX) | 2024年8月5日〜15日 | 66万6666ドル (1億円) |
20 | Call of the Abyss Ⅶ (第五人格 Identity V) | 2024年4月12日〜5月4日 | 400万元 (8200万円) |
21 | Overwatch Champions Series 2024 World Finals (オーバーウォッチ2) | 2024年9月20日〜30日 | 50万ドル (7500万円) |
= | Pokémon UNITE World Championship 2024 (ポケモンユナイト) | 2024年7月1日〜31日 | 50万ドル (7500万円) |
= | IEM Katowice 2024 (スタークラフトII) | 2024年4月20日〜30日 | 50万ドル (7500万円) |
24 | 2024マスターズツアー世界選手権 (ハースストーン) | 2024年12月14日〜16日 | 50万ドル (7500万円) |
25 | Tekken World Tour Finals 2024 (鉄拳8) | 2024年12月5日〜8日 | 30万ドル (4500万円) |
26 | モンストグランプリ2024 (モンスターストライク) | 2024年7月13日〜14日 | 3000万円 |
27 | SNK World Championship 2023 Finals (The King of Fighters XV) | 2024年3月16日〜17日 | 17万5000ドル (2625万円) |
28 | FIFAe World Cup 2024™ (eFootball) | 2024年12月9日〜12日 | 2000万円 |
29 | ARC World Tour 2024 Finals - GGST (ギルティギア -ストライヴ-) | 2025年3月22日〜23日 | 10万ドル (1500万円) |
= | ARC World Tour 2024 Finals - GBVSR (グランブルーファンタジーヴァーサス ライジング) | 2025年3月22日〜23日 | 10万ドル (1500万円) |
31 | Shadowverse World Championship 2024 (シャドウバース) | 2024年3月2日〜3日 | 1000万円 |
32 | ARC World Tour 2024 Finals - UNI2 (アンダーナイト インバースII) | 2025年3月22日〜23日 | 5万ドル (750万円) |
33 | TEPPEN CHAMPIONS LEAGUE 2024 (TEPPEN) | 2024年11月16日 | 500万円 |
※ドル表記がない大会は日本で開催された世界大会
おまけ:公式世界大会より高額な大会もある?
こうして見るとそうそうたるタイトルが並び、「eスポーツってすごい人気だな!」と思われる方もいれば、「以前よりも賞金額が減っているし落ち目なのかな……」と思われた方もいるかもしれない。
しかし、実は賞金総額だけでいうと、開発元が主催している世界大会より規模の大きな大会もある。
たとえば、『Honor of Kings』は世界一を決める大会よりも、中国国内のプロリーグ「King Pro League」の方がスポンサーが多く、その額は日本円にしてなんと14億7000万円!
また、「Esports World Cup」には世界大会よりも高額なタイトルは多い。ランキングで紹介した『MLBB』や『PUBGモバイル』のように、「EWC」と公式大会という冠がついたダブルタイトルの大会は、2025年も多数開催が予定されている。
ただし、「EWC」は実績のあるチームが招待されたり、別の大会の戦績に応じて出場権を獲得するかたちのいわば招待制の大会。実力のみで参戦できる大会かというとややずれる部分もあるため、共催の大会以外は「世界大会」という概念からはやや外れると判断した。
「Esports World Cup」(2024年)の主な競技タイトルと賞金総額
大会名(ゲーム名) | 賞金総額 |
Dota 2 (※大会名は「Riyadh Masters 2024」) | 500万ドル (7億5000万円) |
PUBG: BATTLEGROUNDS | 205万ドル (3億750万円) |
Apex Legends レインボーシックスシージ | 200万ドル (3億円) |
リーグ・オブ・レジェンド カウンターストライク2 オーバーウォッチ2 スタークラフトII フォートナイト Free Fire | 105万ドル (1億5750万円) |
ストリートファイター6 EA SPORTS FC | 100万ドル (1億5000万円) |
チーム・ファイト・タクティクス ロケットリーグ | 55万ドル (8250万円) |
まとめ:大会の価値は「賞金総額」より「持続性」へ
2018年頃に起きたeスポーツブームの際、世界各地で高額賞金の大会が話題になった。日本でも『シャドウバース』のように優勝賞金1億円超が設定されていた時期もある。
しかしコロナ禍を経て、大会の運営方針も変化。「一発勝負のドリームマッチ」としてゲームの広報・宣伝を目的とするものから、継続的なリーグ運営や観戦体験の向上など、プレーヤー・ファンを楽しませる方向へとシフトしてきた。
また、世界的に強豪チームが固まっている地域とそれ以外の地域のアンバランスさを解消する動きも広がり、実際にタイトルごとに徐々に是正されつつある。
eスポーツの本質は、「ゲームのユーザーを増やすこと」と「長く楽しんでもらうこと」。ゲーム会社にとってもプレーヤーにとっても、その継続性こそが最大の価値になってきている。
トランプ政権による関税や、ロシアーウクライナの関係などで世界情勢が揺れている2025年、果たしてeスポーツシーンがどう動くのか──今後も世界大会から目が離せない。
【コラム】海外サイトを利用した日本からの「スポーツベッティング」は合法?
eスポーツの大会情報や賞金情報が注目される理由のひとつに、一部海外の国々で合法的に行われている「スポーツベッティング」がある。
「スポーツベッティング」とは、サッカーや野球といったスポーツの試合結果を対象として行うギャンブルのこと。海外では合法的に行える国やサービスも存在しており、英国の「Bookmaker」などが有名だ。これらの予想のために、チームや選手の試合結果、過去の実績などを調べるというニーズがあり、世界中にそういった情報サイトも存在する。
一方日本では、サッカーくじの「toto」だけは合法的にスポーツの試合にお金を賭けることが許されているが、それ以外は競馬、競輪、オートレース、ボートレースのように特定の競技にしか許可されていない。相撲、野球、バスケットボールなどなど、あらゆるスポーツを対象とした賭けごとは犯罪だ。
そして、もちろんeスポーツの公営ギャンブルも存在していない。
では、日本からオンラインで海外で合法のスポーツベッティングサービスを利用するのはどうかといえば、結論から言えばこれらも違法だ。最近は有名タレントや大谷翔平選手の元通訳なども話題となるなど、少しずつその存在も違法性も浸透しているが、ネット広告などから悪気がなくとも法を犯してしまう危険性もある。スマホなどで軽々しく手を出さないように十分に気をつけよう。

eスポーツの大会情報や賞金情報が注目される理由のひとつに、一部海外の国々で合法的に行われている「スポーツベッティング」がある。
「スポーツベッティング」とは、サッカーや野球といったスポーツの試合結果を対象として行うギャンブルのこと。海外では合法的に行える国やサービスも存在しており、英国の「Bookmaker」などが有名だ。これらの予想のために、チームや選手の試合結果、過去の実績などを調べるというニーズがあり、世界中にそういった情報サイトも存在する。
一方日本では、サッカーくじの「toto」だけは合法的にスポーツの試合にお金を賭けることが許されているが、それ以外は競馬、競輪、オートレース、ボートレースのように特定の競技にしか許可されていない。相撲、野球、バスケットボールなどなど、あらゆるスポーツを対象とした賭けごとは犯罪だ。
そして、もちろんeスポーツの公営ギャンブルも存在していない。
では、日本からオンラインで海外で合法のスポーツベッティングサービスを利用するのはどうかといえば、結論から言えばこれらも違法だ。最近は有名タレントや大谷翔平選手の元通訳なども話題となるなど、少しずつその存在も違法性も浸透しているが、ネット広告などから悪気がなくとも法を犯してしまう危険性もある。スマホなどで軽々しく手を出さないように十分に気をつけよう。

英国Bookmakerのサイト。「E-SPORTS」を見ると、『LoL』の大会がラインアップされている
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