【Apex Legends】シーズン25先行速報!——機動力のあるスパロウの2段ジャンプにボセックボウ強化で戦場はどう変わる?

2025年5月7日(水)より開幕する『Apex Legends』のシーズン25の先行プレーレポートをお届けする。今回は新レジェンドのスパロウを中心にシーズン25の気になった変更点などを紹介しよう。
さらに、先行プレーとは別に開発陣にインタビューすることができたので、そちらも合わせて確認してほしい。

シーズン25の目玉は、新レジェンドのスパロウだ。スパロウは索敵が得意なリコンクラスのレジェンドで、スパロウも例に漏れず索敵を得意とする。
設置型の索敵アビリティとなっており、設置したら一定範囲内にいる敵を自動でマークできる。マークした敵は壁越しでも動きが分かるため、非常に強力なアビリティとなっている。

また、「トラッカードローン」は遠距離からでも使用可能で、ブラッドハウンドやシアのようにスキャンするのではなく、ヒューズの「ナックルクラスター」のような感覚で使うことができる。
「トラッカードローン」はかなり遠くまで撃つことができ、壁などにも設置できるので、味方のカバーがしやすく、プレーヤーの機転を利かせたさまざまな使い方がありそうだ。

またビーコンに直接撃つことで、そのビーコンを使うことができる。従来のリコンクラスのほとんどはビーコンに近づかなければ使えなかったが、スパロウは「トラッカードローン」のおかげで遠距離からでもビーコンを使うことができるのだ。

着弾した位置から一定範囲内の敵をスキャンし、ダメージを与え、スロウ効果を与えることができる。スキャン効果、ダメージ、スロウのどれもが非常に強力で、効果範囲も非常に広いため、漁夫の場面ではかつてないほど強力なアルティメットとなるだろう。
生きている敵には20ダメージを6回、ノックダウンシールドには100ダメージを6回与えられ、ノックダウンしている敵は確殺が入れやすくなっている。
「スティンガーボルト」のスキャン効果はブラッドハウンドの「全能の目」やシアの「ショーケース」のようにスキャン中ずっと見えている状態なので、たとえバンガロールの「スモークランチャー」があっても位置が丸分かりになる。

弱点としてはあまり遠くまで飛ばせないという点。「スティンガーボルト」はあくまで自分たちの戦いを有利にするためのものなので、漁夫のタイミングで使ったり、ファイトを仕掛けるタイミングで使ったりするのが良さそうだ。

ジャンプ中にもう一度ジャンプができる2段ジャンプ。この「ダブルジャンプ」は使い勝手が良く、マップを移動するだけでも快適だが、「トラッカードローン」と組み合わせても強力だ。
高いところでも簡単に登ることができるので、スパロウが先頭に立ち、索敵しながら進んでいくというムーブができそうだ。

また、「ダブルジャンプ」はファイト中や「トラッカードローン」を使うときにも活用できる。「ダブルジャンプ」を使えば、壁登りのモーションなしで障害物を乗り越えたり、キャラコンに応用したりできるので、リコンキャラなのにアクロバティックなレジェンドにもなりそうだ。

もうひとつボセックボウの矢を多く持てるという効果もある。通常矢は40本までしか持てないが、スパロウは50本まで持つことができる。通常武器化したボセックボウと非常に相性がいいレジェンドとなっている。

通常武器化したボセックボウはいくつかのアップデートが行われている。まず特定のアモを持つ必要がない。決められた40本の矢を持っており、これらがバッグの容量を使わないので、その分ほかのアイテムを持つことができるようになった。
矢はデスボックスや地面に刺さったものを回収できるので、キルができれば弾切れになるという心配もないのも強みだ。

次にフラググレネードをチャージして強化できるようになったという点だ。これはセンチネルやランページのように特定のアイテムを使って強化する仕組みのもので、フラググレネードをチャージすることで着弾点を爆破させることが可能になった。
フラググレネードをチャージしたときボセックボウ自体のダメージは減ってしまうが、着弾地点を爆破できるので、敵の密集地帯に撃ったり、遮蔽物に隠れている敵に撃ったりするのは非常に強力だと感じた。

今回先行プレーのタイミングで開発者であるEvan Nikolich氏、Chris ‘C4’ Cleroux氏、Eric Canavese氏、Legend DesignerのJohn Larson氏にインタビューが行われた。シーズン25で気になる点やアリーナを復活させた経緯などをうかがった。
——アリーナを復活させた経緯を教えてください。
Evan:復活させた経緯としては、プレーヤーの方から「早く復活させてくれ」という要望がたくさんあったからです。これまでにたくさんのプレーテストを重ね、リリースできる形になったと思うので復活させました。
ただ、これは期間限定のモードです。この期間限定のモードでどれだけのプレーヤーが楽しんでくれたか、遊んでくれたかによって今後の方針を決めたいと思います。
——前回のアリーナから時間が経ったと思います。これまでさまざま武器やレジェンドが出てきたと思いますが、これまでに苦労した調整や変更点はありますか?
Evan:一番大きな変更点で言えばラウンドの数です。今回は3ラウンド先取になりましたが、以前はサドンデスマッチがありました。これは一部のプレーヤーには受けが良かったですが、その一方でサドンデスマッチがあることで遊ぶのを辞めてしまったというプレーヤーもいました。なので、このルールを撤廃しました。
また、アリーナは期間限定のモードでありますが、武器のBANシステムが導入されます。1ラウンド前に使った武器は使えなくなるというシステムです。これに加え、武器の購入時には一部武器が割引で買えるようになります。ひとつの武器だけでなく、さまざまな武器を使ってほしいという意図のもと、このシステムを導入しました。

——スカルピアサーや金色のスナイパーストックが追加されると思います。これらはボセックボウが通常武器化するため、ボセックボウだけでなくほかの武器も使ってほしいという理由で追加されるのでしょうか? それとも何か別の意図があったのでしょうか?
Eric:そうですね。それも一部の理由ではあります。金色のスナイパーストックを追加することでボセックボウが大きな恩恵を得られると思ったからです。また、ボセックボウとスパロウは非常に相性がいいのでスパロウを追加するタイミングでボセックボウを通常武器化しました。
ただ、ボセックボウだけを使い続けてほしくないと考えています。ボセックボウは爆発矢も出せるようになるので、それに対して十分に張り合えるようにウィングマンやロングボウなどの武器も選択肢に入るよう変更を加えています。

——スパロウの登場やボセックボウの追加によりかなり遠距離の撃ち合いに特化したようなシーズンに見受けられます。さまざまな武器に変更が加わると思いますが、近距離で戦うタイプのレジェンドなどのバランスについてお聞きしたいです。
Eric:そういう意味ではEVA8は強すぎると感じていたので、速射率を上げる代わりにダメージを落としました。P2020で言えば、紫マガジンの弾数を28発から22発まで下げています。ただ、これらの武器が持つキルポテンシャルを損なわない形でバランスが取れたのではないかと考えています。

——パスファインダーの強化が延期された理由はありますか?
John Larson:バランス調整は段階的に行うことで、さまざまなレジェンドにスポットライトが当たるようにしたかったからです。パスファインダーは『Apex Legends』の歴史を通して常に最も高いピック率を誇るレジェンドのため、もしワットソンやオルターの調整と同時に彼を強化してしまえば、プレーヤーは慣れ親しんだレジェンドに戻ってしまい、本来なら「弱い」、「扱いが難しい」と過小評価されがちなレジェンドの魅力や強さを発見する機会を逃してしまう恐れがありました。
今回の調整によって、ほかのスカーミッシャーたちも引き続き使われるでしょうし、パスファインダーもその中で一緒に輝ける存在になれると思います。常に他を上回る存在ではなく、ともに評価されるようになることを目指しています。」
——一方で、オクタンはスカーミッシャークラスのアップデートによって恩恵を受けただけで、個々のアビリティに対する大きな強化はされていないようです。これには何か特別な理由があるのでしょうか?
John Larson:パスファインダーと同様に、オクタンは常に『Apex Legends』で人気のあるピックですが、パスファインダーとは違って、オクタンが高スキル帯のプレーヤーにとってメタになったことはほとんどありません。この点は私たちも認識しており、オクタンに対する変更をどう組み立てるかについては慎重に検討しています。
オクタンの「速さ=楽しさ」という特性が、あらゆるスキルレベルのプレーヤーに自然と受け入れられていることは理解していますが、単にソロで暴れられるようにするのではなく、特に高レベルのチームプレーにおいて意味のある強化にしたいと考えています。そのためには戦術やジャンプパッドのデメリット、あるいはアップグレードオプションの見直しが必要かもしれません。
現在も検討中ですが、今回のスカーミッシャーの一連の調整においては、オクタンよりも苦戦していると感じた他のスカーミッシャーたちを優先的に対象としたという背景があります。
——ダイブ軌道(降下中に見える特殊な線)が復活しますが、このダイブ軌道をもらえるのは各ランキングラダーの上位10%だけでしょうか?それとも別の方法でももらえますか?
Chris:今のところは各ランキングラダーの上位10%に残ることが唯一の方法になります。ダイブ軌道を手に入れるにはスプリットの期間中に3回上位に残らなければなりません。

——ランクラダーの追加でランク戦の競技性の向上が見受けられるのですが、ランクにおける盛り上がり方を含め、どのような方向性にしていきたいのか教えてください。
Chris:実はEvanさんともランク戦をどのような方向性に持っていきたいかを話している段階なのですが、今回初めて導入されたラダーシステムですが、一番の目的はスキルベースの競技性を確保したいからです。
プレーヤーの実際のスキルレベルに応じて結果を出し、報酬を与えるということです。これはマッチメイキングに使うだけでなく、コンテストのようにスキルのあるものがそれ相応の報酬をもらえる、そういうシステムに現在はしていく方向です。
一定期間において「自分が最強だ!」と言える環境を確保したいので、今後どのような方向性にするかは明言できませんが、現時点ではスキルベースのゲームにしていきたいと考えています。
——ありがとうございました!
新レジェンドのスパロウとボセックボウを中心に紹介したが、ほかにも期間限定でアリーナの復活、パスファインダーの強化、ランキングラダーの実装など気になる要素が目白押しの新シーズンだ。
今回体験できなかったが、アリーナ復活ということで、どのようなアップデートが入っているのか、BANシステムがどのように試合に影響があるのか、久しぶりにアリーナが遊べるということで非常に待ちきれない。
シーズン25は2025年5月7日(水)より開幕するということで、残すところ1週間を切っている。今まで遊んでいたプレーヤーも『Apex Legends』から離れていたというプレーヤーも新レジェンドのスパロウが実装される新シーズンをぜひ遊んでみてほしい。
■関連リンク
公式サイト:
https://www.ea.com/ja-jp/games/apex-legends/compete
編集:いのかわゆう
さらに、先行プレーとは別に開発陣にインタビューすることができたので、そちらも合わせて確認してほしい。
新レジェンド スパロウが登場!

シーズン25の目玉は、新レジェンドのスパロウだ。スパロウは索敵が得意なリコンクラスのレジェンドで、スパロウも例に漏れず索敵を得意とする。
戦術アビリティ「トラッカードローン」
設置型の索敵アビリティとなっており、設置したら一定範囲内にいる敵を自動でマークできる。マークした敵は壁越しでも動きが分かるため、非常に強力なアビリティとなっている。

▲マークすると自分だけでなく、相手側もマークされていることが分かるようになっている。この効果を使って敵にスパロウがいるか判断するのが良さそうだ
また、「トラッカードローン」は遠距離からでも使用可能で、ブラッドハウンドやシアのようにスキャンするのではなく、ヒューズの「ナックルクラスター」のような感覚で使うことができる。
「トラッカードローン」はかなり遠くまで撃つことができ、壁などにも設置できるので、味方のカバーがしやすく、プレーヤーの機転を利かせたさまざまな使い方がありそうだ。

▲設置型なので罠としてマップに設置することも可能。コースティックの「NOXガストラップ」のように設置するだけで、背後から接近する敵に気づける場合もある
またビーコンに直接撃つことで、そのビーコンを使うことができる。従来のリコンクラスのほとんどはビーコンに近づかなければ使えなかったが、スパロウは「トラッカードローン」のおかげで遠距離からでもビーコンを使うことができるのだ。

▲クリプトも遠くからビーコンが使えるレジェンドだが、スパロウは機動力が高くクリプトは索敵能力が高いという要素で強みが分かれている。射線が通れば安全にビーコンが使えるので、競技シーンで使われてもおかしくない性能をしているのではないだろうか
アルティメットアビリティ「スティンガーボルト」
着弾した位置から一定範囲内の敵をスキャンし、ダメージを与え、スロウ効果を与えることができる。スキャン効果、ダメージ、スロウのどれもが非常に強力で、効果範囲も非常に広いため、漁夫の場面ではかつてないほど強力なアルティメットとなるだろう。
生きている敵には20ダメージを6回、ノックダウンシールドには100ダメージを6回与えられ、ノックダウンしている敵は確殺が入れやすくなっている。
「スティンガーボルト」のスキャン効果はブラッドハウンドの「全能の目」やシアの「ショーケース」のようにスキャン中ずっと見えている状態なので、たとえバンガロールの「スモークランチャー」があっても位置が丸分かりになる。

▲敵の位置がスキャンでき、敵にダメージを与えながらスロウも付与するという強力な効果を持ったアルティメット。限定的なエリアではあるものの遠くから撃てるので、ブラッドハウンドやシアよりも強力なスキャンアビリティとなっている
弱点としてはあまり遠くまで飛ばせないという点。「スティンガーボルト」はあくまで自分たちの戦いを有利にするためのものなので、漁夫のタイミングで使ったり、ファイトを仕掛けるタイミングで使ったりするのが良さそうだ。

▲「トラッカードローン」と同じ感覚で使うと飛距離が足らず、無駄打ちになってしまう可能性もある。「スティンガーボルト」は敵部隊を壊滅できるパワーを持っているので、予測線をしっかりと見て、敵部隊の中心に撃つことが重要だ
パッシブアビリティ「ダブルジャンプ」
ジャンプ中にもう一度ジャンプができる2段ジャンプ。この「ダブルジャンプ」は使い勝手が良く、マップを移動するだけでも快適だが、「トラッカードローン」と組み合わせても強力だ。
高いところでも簡単に登ることができるので、スパロウが先頭に立ち、索敵しながら進んでいくというムーブができそうだ。

▲使用感的にはアッシュのパッシブであるステップに近い。ただし、アッシュは前に飛ぶので機動力が高いが、スパロウは上に飛ぶ能力なので注意が必要
また、「ダブルジャンプ」はファイト中や「トラッカードローン」を使うときにも活用できる。「ダブルジャンプ」を使えば、壁登りのモーションなしで障害物を乗り越えたり、キャラコンに応用したりできるので、リコンキャラなのにアクロバティックなレジェンドにもなりそうだ。

▲レベル2のパークではマークした敵に対して足が速くなる効果と戦術アビリティを4つまで保持できる効果のどちらかを選ぶことができる。個人的には「トラッカードローン」を4つ持ったほうが強いと感じたが、機動力を高めキルムーブしていく動きならマークした敵に対して足が速くなる効果も強力そうだ
もうひとつボセックボウの矢を多く持てるという効果もある。通常矢は40本までしか持てないが、スパロウは50本まで持つことができる。通常武器化したボセックボウと非常に相性がいいレジェンドとなっている。

▲戦術アビリティとアルティメットアビリティのどちらも弓を使ったアビリティになっている。スパロウというレジェンドが弓とシナジーのある設計になっているのが分かる
「ボセックボウ」にフラググレネードを取り付けられるように!
通常武器化したボセックボウはいくつかのアップデートが行われている。まず特定のアモを持つ必要がない。決められた40本の矢を持っており、これらがバッグの容量を使わないので、その分ほかのアイテムを持つことができるようになった。
矢はデスボックスや地面に刺さったものを回収できるので、キルができれば弾切れになるという心配もないのも強みだ。

▲この弾は何発持って、あの弾は何発持って——といった弾のやりくりをする必要がないのはうれしいポイントだった
次にフラググレネードをチャージして強化できるようになったという点だ。これはセンチネルやランページのように特定のアイテムを使って強化する仕組みのもので、フラググレネードをチャージすることで着弾点を爆破させることが可能になった。
フラググレネードをチャージしたときボセックボウ自体のダメージは減ってしまうが、着弾地点を爆破できるので、敵の密集地帯に撃ったり、遮蔽物に隠れている敵に撃ったりするのは非常に強力だと感じた。

▲ボセックボウの強みとグレネードの強みを合わせたような効果だった。投げものは1回投げたら終わりなのに対し、チャージすれば威力は落ちるものの数回に分けて爆撃できるので非常に強力。投げものを節約したいときなどに便利だ。
新シーズンに関するインタビューをお届け!
今回先行プレーのタイミングで開発者であるEvan Nikolich氏、Chris ‘C4’ Cleroux氏、Eric Canavese氏、Legend DesignerのJohn Larson氏にインタビューが行われた。シーズン25で気になる点やアリーナを復活させた経緯などをうかがった。
——アリーナを復活させた経緯を教えてください。
Evan:復活させた経緯としては、プレーヤーの方から「早く復活させてくれ」という要望がたくさんあったからです。これまでにたくさんのプレーテストを重ね、リリースできる形になったと思うので復活させました。
ただ、これは期間限定のモードです。この期間限定のモードでどれだけのプレーヤーが楽しんでくれたか、遊んでくれたかによって今後の方針を決めたいと思います。
——前回のアリーナから時間が経ったと思います。これまでさまざま武器やレジェンドが出てきたと思いますが、これまでに苦労した調整や変更点はありますか?
Evan:一番大きな変更点で言えばラウンドの数です。今回は3ラウンド先取になりましたが、以前はサドンデスマッチがありました。これは一部のプレーヤーには受けが良かったですが、その一方でサドンデスマッチがあることで遊ぶのを辞めてしまったというプレーヤーもいました。なので、このルールを撤廃しました。
また、アリーナは期間限定のモードでありますが、武器のBANシステムが導入されます。1ラウンド前に使った武器は使えなくなるというシステムです。これに加え、武器の購入時には一部武器が割引で買えるようになります。ひとつの武器だけでなく、さまざまな武器を使ってほしいという意図のもと、このシステムを導入しました。

▲筆者もアリーナをプレーしたことはあるが、サドンデスマッチのルールがあることでプレー時間が長いと感じるひとりだった。今回、そのルールがなくなったことでよりスピーディーなバトルが楽しめそう
——スカルピアサーや金色のスナイパーストックが追加されると思います。これらはボセックボウが通常武器化するため、ボセックボウだけでなくほかの武器も使ってほしいという理由で追加されるのでしょうか? それとも何か別の意図があったのでしょうか?
Eric:そうですね。それも一部の理由ではあります。金色のスナイパーストックを追加することでボセックボウが大きな恩恵を得られると思ったからです。また、ボセックボウとスパロウは非常に相性がいいのでスパロウを追加するタイミングでボセックボウを通常武器化しました。
ただ、ボセックボウだけを使い続けてほしくないと考えています。ボセックボウは爆発矢も出せるようになるので、それに対して十分に張り合えるようにウィングマンやロングボウなどの武器も選択肢に入るよう変更を加えています。

▲ボセックボウは追加された当初から多くのプレーヤーが好んで使っていた武器なだけに調整が難しそうだと感じた。ボセックボウはスナイパーライフルよりも遠距離からのキル能力が高いのでそれに対抗できる調整になっているかがポイントだろう
——スパロウの登場やボセックボウの追加によりかなり遠距離の撃ち合いに特化したようなシーズンに見受けられます。さまざまな武器に変更が加わると思いますが、近距離で戦うタイプのレジェンドなどのバランスについてお聞きしたいです。
Eric:そういう意味ではEVA8は強すぎると感じていたので、速射率を上げる代わりにダメージを落としました。P2020で言えば、紫マガジンの弾数を28発から22発まで下げています。ただ、これらの武器が持つキルポテンシャルを損なわない形でバランスが取れたのではないかと考えています。

▲筆者の体感だとEVA8の速射率が上がったというのはナーフではなく、バフのように感じた。あまりに早すぎて逆に当たらないという人が出てきそう
——パスファインダーの強化が延期された理由はありますか?
John Larson:バランス調整は段階的に行うことで、さまざまなレジェンドにスポットライトが当たるようにしたかったからです。パスファインダーは『Apex Legends』の歴史を通して常に最も高いピック率を誇るレジェンドのため、もしワットソンやオルターの調整と同時に彼を強化してしまえば、プレーヤーは慣れ親しんだレジェンドに戻ってしまい、本来なら「弱い」、「扱いが難しい」と過小評価されがちなレジェンドの魅力や強さを発見する機会を逃してしまう恐れがありました。
今回の調整によって、ほかのスカーミッシャーたちも引き続き使われるでしょうし、パスファインダーもその中で一緒に輝ける存在になれると思います。常に他を上回る存在ではなく、ともに評価されるようになることを目指しています。」
——一方で、オクタンはスカーミッシャークラスのアップデートによって恩恵を受けただけで、個々のアビリティに対する大きな強化はされていないようです。これには何か特別な理由があるのでしょうか?
John Larson:パスファインダーと同様に、オクタンは常に『Apex Legends』で人気のあるピックですが、パスファインダーとは違って、オクタンが高スキル帯のプレーヤーにとってメタになったことはほとんどありません。この点は私たちも認識しており、オクタンに対する変更をどう組み立てるかについては慎重に検討しています。
オクタンの「速さ=楽しさ」という特性が、あらゆるスキルレベルのプレーヤーに自然と受け入れられていることは理解していますが、単にソロで暴れられるようにするのではなく、特に高レベルのチームプレーにおいて意味のある強化にしたいと考えています。そのためには戦術やジャンプパッドのデメリット、あるいはアップグレードオプションの見直しが必要かもしれません。
現在も検討中ですが、今回のスカーミッシャーの一連の調整においては、オクタンよりも苦戦していると感じた他のスカーミッシャーたちを優先的に対象としたという背景があります。
——ダイブ軌道(降下中に見える特殊な線)が復活しますが、このダイブ軌道をもらえるのは各ランキングラダーの上位10%だけでしょうか?それとも別の方法でももらえますか?
Chris:今のところは各ランキングラダーの上位10%に残ることが唯一の方法になります。ダイブ軌道を手に入れるにはスプリットの期間中に3回上位に残らなければなりません。

▲ランキングラダーはロビー画面から確認できるシステムのようだ。自分がどのくらいのレベルにいるのか目で見て分かるのはプレーヤーにとってはうれしいポイントかもしれない
——ランクラダーの追加でランク戦の競技性の向上が見受けられるのですが、ランクにおける盛り上がり方を含め、どのような方向性にしていきたいのか教えてください。
Chris:実はEvanさんともランク戦をどのような方向性に持っていきたいかを話している段階なのですが、今回初めて導入されたラダーシステムですが、一番の目的はスキルベースの競技性を確保したいからです。
プレーヤーの実際のスキルレベルに応じて結果を出し、報酬を与えるということです。これはマッチメイキングに使うだけでなく、コンテストのようにスキルのあるものがそれ相応の報酬をもらえる、そういうシステムに現在はしていく方向です。
一定期間において「自分が最強だ!」と言える環境を確保したいので、今後どのような方向性にするかは明言できませんが、現時点ではスキルベースのゲームにしていきたいと考えています。
——ありがとうございました!
まとめ
新レジェンドのスパロウとボセックボウを中心に紹介したが、ほかにも期間限定でアリーナの復活、パスファインダーの強化、ランキングラダーの実装など気になる要素が目白押しの新シーズンだ。
今回体験できなかったが、アリーナ復活ということで、どのようなアップデートが入っているのか、BANシステムがどのように試合に影響があるのか、久しぶりにアリーナが遊べるということで非常に待ちきれない。
シーズン25は2025年5月7日(水)より開幕するということで、残すところ1週間を切っている。今まで遊んでいたプレーヤーも『Apex Legends』から離れていたというプレーヤーも新レジェンドのスパロウが実装される新シーズンをぜひ遊んでみてほしい。
■関連リンク
公式サイト:
https://www.ea.com/ja-jp/games/apex-legends/compete
編集:いのかわゆう
【フリーダム山中プロフィール】

2022年より活動を始めた新人ライター。RPGやアクション、シューティングなど、さまざまなジャンルのゲームを愛している。最近では『VALORANT』や『Apex Legends』、『リーグ・オブ・レジェンド』などの競技シーンを視聴しており、暇さえあれば日本の大会だけでなく、海外の大会も見るほど競技シーンが好き。

2022年より活動を始めた新人ライター。RPGやアクション、シューティングなど、さまざまなジャンルのゲームを愛している。最近では『VALORANT』や『Apex Legends』、『リーグ・オブ・レジェンド』などの競技シーンを視聴しており、暇さえあれば日本の大会だけでなく、海外の大会も見るほど競技シーンが好き。
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