【Apex Legends】ALGS Year4 スプリット1プレーオフ開催間近!——FnaticやTSM、DZといった注目チームを紹介!

2024年5月3日(金)から開催される「ALGS Year4 スプリット1プレーオフ」。世界各地域のリーグを勝ち抜いた40チームがロサンゼルスに集い、世界1位の座を賭けて戦う。今回は出場する40チームの中から筆者が注目するチームをいくつか紹介していく。

各地域から出場する全40チームを紹介


まずはALGS Year4 スプリット1プレーオフに出場する40チームを簡単に紹介していこう。

NA(北米):12チーム


・DarkZero
・Moist Esports
・TSM
・LEGACY
・Disguised
・Elev8 Gaming
・Spacestation Gaming
・Luminosity Gaming
・Complexity Gaming
・FURIA Esports
Cloud9
・Oxygen Esports

EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ):8チーム


・Aurora Gaming
・Natus Vincere
・Alliance
・Made In Heaven
・o7
・Passion UA
・2 Rats 1 Controller
・OMiT

APAC North(北アジア太平洋):8チーム


・Fnatic
REJECT WINNITY
・KINOTROPE gaming
・RIDDLE ORDER
・HAO
Crazy Raccoon
・YOKOYARI(元MOZE)
NORTHEPTION

APAC South(南アジア太平洋):8チーム


・Wonton Dumpling
・Legends Gaming
・Tom Yum Kung
・MDY-White
・Team Burger
・Serenity
・Boogie Boarders
・Heroez

SA(南米):2チーム


・Geared Gaming
・BR DEM0NZ

China(中国):2チーム


・NEVER TO CHANGE
・AUV-NDY

戦績に基づいて割り振られたグループ表も公開


3月29日(金)に公式Xの方からグループ分けが公開された。各地域の1位が同じグループにならないようになっているのが特徴的だ。注目はFnaticやNORTHEPTION、現王者のTSMが割り振られたグループC。


どのチームとも当たるようになっているのがグループステージだが、同じグループにいるということは全試合で戦うことになるので、厳しい戦いの中、どれだけポイントを稼いでいけるか非常に楽しみだ。

この40チームの中から注目のチームを紹介していこう。

注目チーム① Fnatic(APAC North)


注目チームのひとつ目は日本代表のFnatic。メンバーは、YukaF(ゆかえふ)選手、satuki(さつき)選手、Lykq(らいか)選手。全員がIGL(ゲーム内の司令塔)をできるという高いゲームIQを持ったチームだ。レギュラーシーズンにて圧倒的な成績を残しており、プレーオフでも優勝が期待されている。


Fnaticのすごいところは高順位を取り続けることと安定したキル数による抜群の安定感だ。平均キル数が高いのはもちろんなのだが、特筆すべきはチャンピオン獲得数。レギュラーシーズンにて7回もチャンピオン獲得しており、APAC Northの中で1番多い。1試合でチャンピオン3回、合計103ポイントと稼ぎ、2位と25ポイント差をつけたこともあるくらい爆発力がある。

▲ヘイトをもらわないためにカタリストのウルトでエリアを区切る。そこから一気に飛び出し、フォーカスを合わせて敵を落としていく。一連の流れが非常にきれいだった。加えてSatuki選手のジップジャンプもサラッとうまい

注目チーム② REJECT WINNNITY(APAC North)


ふたつ目のチームは、韓国代表のREJECTWINNITY。Fnaticと同じくAPAC Northを代表するチームのひとつだ。数年前APAC Northの覇者として君臨した元T1のメンバーであるobly(おぶりー)選手とKaronPe(かろんぷ)選手、新しく加わったSangJoon(さんじょん)選手の3人がチームメンバー。リージョンファイナルをわずか4試合で優勝してしまうほど仕上がっていたのが印象的だった。


特筆すべきは適応力の高さ。ワールズエッジでレイスを採用するというほかのチームとは違う構成を取りながらも自分たちの強みを生かし、チャンピオンを勝ち取っていた。さらに、ファイト中の役割がはっきりしているので、射線組みや蘇生のカバー、リロードタイミングでのスイッチといった3人での戦い方が非常にうまい。

▲最終安置で敵から狙われず一方的に撃てるところからキルを拾い、最後は漁夫を狙うという完璧なムーブ

注目チーム③ DarkZero(NA)


3チーム目は強豪ひしめくNAの地域を1位で通過したDarkZero。メンバーは、Zer0(ぜろ)選手、Genburten(じぇんばーてん)選手、Sikezz(さいくず)選手。元々APAC Southのチームだったが、レベルの高いNA地域に移動してきたという経緯を持つ。

▲高所を取ってのフォーカス、高所から降りてキルを狙う動き、すべてZer0選手の采配によるもの。思わず見惚れてしまうほど完璧なIGLだ

注目はPad最強プレーヤーといわれるGenburten選手とIGLのZer0選手だ。Genburten選手は中遠距離の撃ち合いが非常に強く、ほぼオートエイムと言われるくらいエイムが鋭い。Zer0選手は、IGLをしながらキル数がNA地域でトップという文字通り何でもできるプレーヤー。控え選手を入れながらもチームを優勝に導くという異次元な頭脳を持っている。

▲当初REIGNITEに所属していたZer0選手とGenburten選手。しかし、Genburten選手は出場できず控えの選手を入れて出場していた。そして見事世界一の座を手に入れたのだ

注目チーム④ TSM(NA)


4チーム目は前回大会の王者TSM。2022年からずっと同じメンバーで出場し続けており、メンバーはImperialHal(いんぺりあるはる)選手、Reps(れっぷす)選手、Verhulst(ばるはすと)選手。長年培ってきた連携力とメタへの高い適応力が特徴的なチームだ。前回大会では3連続チャンピオンで優勝するという伝説を残しているチームでもある。


彼らのすごいところは長年同じメンバーで続けているからこその連携力。爆発力の高いVerhulst選手をImperialHal選手とReps選手が支えているというイメージだ。具体的にはVerhulst選手が先陣を切ってダメージを与えたところをImperialHal選手とReps選手が確実にキルしていくという感じ。筆者はこんな場面を世界大会で何度も見てきた。

しかし、彼らの強さはこれだけではない。むしろ、ImperialHal選手によるIGLの方が彼らの強みだろう。

特に混戦状況の中から安全な場所を見極める力に長けており、ゲーム終盤で多くのチームが入り乱れる中、安全な場所を見極め大胆に移動する彼のIGLには度肝を抜かれることが多い。まるで戦場を上から見ているかのように的確なのだ。

▲移動しなければならない状況で、安置に近いところでファイトが起こったためそこに移動するTSM。まるで神視点見ているかのような迅速な移動だった

注目チーム⑤ Aurora Gaming(EMEA)


EMEA地域で1位を獲得したAurora Gaming。メンバーは9impulse(ないんぱるす)選手、ojrein(おーじぇーれいん)選手、Hardecki(はーでっき)選手だ。このチームはライフラインを採用している非常に珍しいチーム。ライフラインだからこそのクラッチプレーも出しており、新環境での強みを十分に発揮している


チームの特徴は圧倒的な撃ち合いの強さ。メンバー全員が80キル以上しており、フォーカスを合わせたり、カバーを取り合ったりする連携が非常にうまい。また、EMEAの地域で2位と50ポイント差つけた161ポイントと圧倒的な強さを誇っている。

さらに、順位が低くても一定のキル数を稼いでいるのも特徴的で、7~8位で負けた試合でも6、7キルしていることもありコンスタントにポイントを稼ぐのがうまい。もちろんキル数が多いので大量キルを取ってのチャンピオンも多く、順位が低くても逆転があるかもしれないという思わず期待してしまうそんなチームだ。

▲蘇生を自動で行えるというライフラインの最大の強みを生かしたプレー。味方をすぐさま蘇生して周りを警戒することで、2ダウンという絶望的な状況を立て直した

注目チーム⑥ Wonton Dumpling(APAC South)


最後はAPAC Southを1位で通過した中国代表のWonton Dumpling。名前は和訳すると「ワンタン餃子」だ。メンバーは、GuGu(ぐーぐー)選手、Xzz(えっくすじーじー)選手、Boring(ぼーりんぐ)選手。トータルキル数でTOP3のうち2人が入っているくらい撃ち合いが強い。GuGu選手とBoring選手はリージョンファイナルだけで約20キルずつ稼いでいる。

▲事前にカタリストのウルトを超えて敵の位置を確認し、壁越しにありったけのグレネードと弾を撃ち込む。自分たちの陣地に敵が来られないように撃ちこむ。あとは敵が来るのを迎え撃つだけなので非常に簡単にチャンピオンを取っている

特に2位と16キルも差をつけているGuGu選手の撃ち合いに注目してほしい。このチームが関与すファイトのほとんどがGuGu選手起点といっても過言ではないくらいGuGu選手の撃ち合いが強く、レギュラーシーズンでは1on2(ほぼ1on3)の場面でクラッチプレーを見せた。

レギュラーシーズンで最多となる23キルのチャンピオンを獲得しており、そのファイト力の高さをプレーオフでも発揮してくれるのか期待したい。

▲2時間1分ごろAKUMAとのファイト。AKUMAに先手を取られ、ファーストダウンを取られてしまうも、撃ち合いの強さが光り、この戦いを制す

まとめ


いよいよ間近に迫ったALGS Year4 スプリット1プレーオフ。APAC North勢としては前回悔しい結果に終わってしまったので、その悔しさバネに頑張ってきた成果を発揮してほしい。(できれば優勝してほしい!)

もちろん世界大会となればDarkZeroやTSMが気になるところ。なぜなら、今まで開かれてきた世界大会はこの2チームしか優勝していないからだ。どちらも優勝を勝ち取るだけの実力を持っているため簡単にはいかないだろう。

しかし、筆者は信じている。必ず日本チームが優勝してくれることを。APAC North勢と日本チームを応援している身として出場する8チームを全力で応援したいと思う。


■関連リンク
公式サイト:
https://www.ea.com/ja-jp/games/apex-legends/compete

ALGS APAC NORTH - JP公式X:
https://twitter.com/ALGS_JP

配信:
https://www.youtube.com/@esports_rage6287
https://www.twitch.tv/esports_rage


編集:いのかわゆう


【フリーダム山中プロフィール】

2022年より活動を始めた新人ライター。RPGやアクション、シューティングなど、さまざまなジャンルのゲームを愛している。最近では『VALORANT』や『Apex Legends』、『リーグ・オブ・レジェンド』などの競技シーンを視聴しており、暇さえあれば日本の大会だけでなく、海外の大会も見るほど競技シーンが好き。
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