【2024年寄付申込も〆切間近!!】 「ふるさと納税返礼品」でゲットできるゲーミングデバイス8選〈2024年版〉

2024.12.20 宮下英之
年末になると確定申告に向けた節税対策として話題になる「ふるさと納税」。ひとことでいえば、好きな自治体に「寄付」すると、決められた「返礼品」がもらえると同時に、国に支払うべき税金が免除される「控除」が受けられるシステムだ。

商品単体の価格と比べるとだいぶ高く感じられるかもしれないが、直接その金額で購入するわけではなく、支払った寄付金のぶんだけ税額が控除される。そのため、人によっては購入するよりもお得になる場合がある。

今回は、このふるさと納税の仕組みと、返礼品として受け取れるゲーミングデバイス、寄付上限額の調べ方などをご紹介しよう。

返礼品は自分の欲しいものでOK!


そもそもふるさと納税は、「現在住んでいる場所とは異なる、生まれ育った地元の自治体などに税を納めることで、地方自治体の税収をアップさせること」が目的だった。そのため、住所のある自治体へのふるさと納税はできない仕組みになっている。そして、自治体ごとに地域性のある返礼品が用意されており、その中から利用者が好きな返礼品を選べるというわけだ。

返礼品は原則として、その自治体に会社や工場がある企業の商品や、その地域の特産物などが提供されることが多く、地域性のない商品は対象にできない。そのため、ゲーミングPCやデバイスの組み立て工場があったり、地域の特産品がデバイスの一部に使われるなどして、ふるさと納税の返礼品として認められている。

各自治体が地域性のある返礼品を用意してアピールしているが、本企画ではゲーマー読者諸氏のためにゲーミング・eスポーツに関連する返礼品をリストアップしたので、寄付先を検討するうえで参考にしていただければと思う

どれくらいの金額からお得になる?


どれくらいの金額まで出せばいいかは、自分の年収や家族構成、社会保険料などによって異なる。まずは目安となる控除額=寄付金額を確認し、その範囲の中で目当ての返礼品に申し込むようにしよう。

主なふるさと納税サービスが提供している寄付金額計算

楽天ふるさと納税シミュレーター
年収と家族構成などを入力するだけで寄付限度額を算出

ふるなび|控除シミュレーション
年収、家族構成に加えて、社会保険料や給与以外の収入も含めて細かくわかる

さとふる|シミュレーション&早見表
選択肢から年収、家族構成を選ぶだけの簡単操作。より詳細な情報も


手順としては、①年末までに寄付を行う、②翌年の確定申告で控除する、というのが基本だ。年間の寄付が5自治体までであれば、確定申告不要で翌年の住民税から控除される「ワンストップ特例制度」もある。手続き自体もそれほど難しくはないので、ぜひ挑戦してみてほしい。

申請方法は国税庁のサイトなどに詳しく紹介されている。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/keisubetsu/furusato.htm

主なゲーミングデバイスの返礼品


ここからは、主なゲーミングデバイスの返礼品と対象となる自治体を紹介していく。なお、寄付を年内に行っても、返礼品が届くまでに数カ月かかる場合もあるため、納品予定日についても必ずチェックしておこう。

※紹介しているふるさと納税サイトへのリンクは代表的なサービスです。これ以外のサービスでも申し込める場合もあります。


ゲーミングチェア(岡山県井原市・大阪府和泉市・大阪府泉佐野市)


出典:AKRacing

ゲーミングデバイスの中でも高額な部類に入るゲーミングチェアは、ふるさと納税の返礼品としても人気のデバイスだ。中でも、eスポーツだけでなくオフィスなどでも人気の「AKRacing」の一部モデルには、素材として国産素材や日本の技術が採用されている。

採用されているのは、岡山県井原市のデニム素材、大阪府和泉市のスウェット生地、泉佐野市の合成皮革といった国産素材を用いたモデル。もちろん、フレームなどの部材は信頼のAKRacingブランドのもの。デザインも落ち着いたものが多いため、ゲーマー以外でも書斎などで使える人気のアイテムだ。

AKRacing|ふるなび
AKRacingブランドの返礼品一覧

ゲーミングPC(長野県飯山市)




マウスコンピューターは、長野県飯山市内の工場で製造しているパソコンを返礼品として提供している。製品の多くはビジネスから趣味まで幅広く活用できるPCだが、ゲーミングスペックのデスクトップ機や、クリエイター向けブランド「DAIV」なども展開されている。

マウスコンピューター|さとふる


ゲーミングキーボード(神奈川県相模原市)


出典:東プレ

国産高級キーボードとして知られている「リアルフォース」からは、ゲーミングキーボードが返礼品として登場。相模原市にある自社工場で生産していることから、相模原市のふるさと納税の対象となっている。

対象モデルはゲーミングキーボードの「REALFORCE GX1 KEYBOARD」で、静電容量無接点方式を採用。日本語/英語配列が選べるほか、キー荷重も30g/45gから選択できる。

東プレ|ふるさとチョイス


ゲーミングイヤホン(神奈川県川崎市)


出典:final


音響メーカーとして長い歴史を誇る株式会社finalは、ゲームに特化したゲーミングイヤホン「final VR3000 for Gaming」を返礼品としている。

ゲームコンテンツに没頭し、音源に込められた製作者の意図を正確に再現するべく開発されたワイヤードイヤホン。プレイ中のわずかな射撃音や正確な位置把握などに最適だ。

final|ふるさとチョイス


ゲーミングハウス(茨城県下妻市)


出典:鈴木鉄工建設株式会社(ふるさとチョイス)

鈴木鉄工建設株式会社のムービングハウス「スマートモデューロ」は、高断熱・高気密・遮音性・耐震性・耐久性、すべての性能を詰め込んだ高品質な木造の動く家。「動く家」という理由は、ボックス状の家をそのままクレーンで動かせるためだ。

返礼品となるのは、その中でもゲームに特化した「e-sports VILLA THE ROOM」という商品。実は家だけでなく、高性能なゲーミングPC、ゲーミングモニター、キーボード、マウスに加え、配信に使用するヘッドセット、ウェブカメラ、ミキサーなどもすべて含まれているという。ベッド・トイレ・シャワー・洗面・エアコン等、生活に必要な設備もひととおり備わっている。

なお、かなりの高額返礼品となるため製造に1カ月以上かかるとのこと。また、運搬や設置の場所なども必要なので、事前にしっかり確認してから申し込もう。

e-sports VILLA THE ROOM|ふるさとチョイス


ゲーミングSSD(三重県四日市市)


出典:キオクシア

NANDフラッシュメモリを発明した東芝株式会社をルーツとする、国産のフラッシュメモリー製造メーカーがキオクシア株式会社だ。フラッグシップの「EXCERIA PRO SSD」シリーズは、KIOXIA四日市工場にて生産されている。

シーケンシャルリード最大7300MB/秒、シーケンシャルライト最大6400MB/秒を実現し、ゲームの読み込みから動画編集、グラフィックレンダリングの高速化など、ゲーム環境に適したスペックとなっている。

キオクシア|ふるなび


まとめ:まだまだある! ゲーミングデバイス返礼品


ふるさと納税は、もともと人口減少などで疲弊する生まれ故郷や馴染みのある地方自治体への応援の気持ちを、地方活性化に結びつけるために始まった制度だ。地域ごとの特色を出すものから、徐々に価値のある返礼品を節税しながらゲットできるものに変わっていった。

一方で、そういった目立つ技術や伝統、企業誘致などに成功していない地域では、恩恵を受けづらい面もある。ふるさと納税コンサルのような企業により、あまり地域性と関係なさそうな返礼品や、ビジネスとして人気の商材を返礼品とした例も多い。

そんな中で、ゲーミングデバイスに関する製品の多くは、その地方での雇用を支えている企業などが多いようにも感じられる。eスポーツによる地方創生の取り組みも多く、成功している自治体も増えてきた。

今回紹介した以外にも、さまざまなゲーミングデバイス関連企業がふるさと納税返礼品を提供している。どうせ買うなら地方の応援に、さらにゲーミングデバイスが手に入ればなおいい──それくらいの気持ちで、eスポーツファンとして日本の活性化に貢献してみてはいかがだろうか?


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