【AKRacing by BEAMS DESIGNモデル レビュー】カジュアルゲーミングチェアの魅力を元プロ・L1ngが体験!

2023.12.25 宮下英之
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eスポーツのみならずさまざまなジャンルで、その高い耐久性、信頼性、機能性が評価されているAKRacing。そんなゲーミングチェアをベースに、株式会社ビームスのライセンスブランドである「BEAMS DESIGN」が監修した「AKRacing by BEAMS DESIGNモデル」が、2023年11月27日(月)に発売された。

今回、その新商品をいち早くレビューしてくれたのは、『Apex Legends』の国際大会などで活躍してきたL1ng(リン)さん。2023年10月に選手を引退し、現在はNORTHEPTION所属のストリーマーとして活動しながら、バンドでドラムも担当するマルチタレントだ。


ゲーム実況や動画制作を続けながら、ライフスタイルやファッションに関する活動もしているL1ngさんは、これまでのAKRacingのゲーミングチェアとはまったく異なる「AKRacing by BEAMS DESIGN」を使ってみてどう感じたのか。組み立てからゲームプレイ、さらにL1ngさんならではのポジション設定のアドバイスも含めて、じっくり使い込んだ体験レポートをご紹介しよう。

※ ※ ※

NORTHEPTIONのストリーマー部門に所属しているL1ngです。『Apex Legends』のプロゲーマーとして国際大会などにも参戦してきましたが、2023年10月よりNORTHEPTIONにてストリーマーとして活動しています。

今回、元eスポーツのプロとして、「AKRacing by BEAMS DESIGN」をレビューさせていただく機会をいただいたので、元プロゲーマーの視点から自分なりに評価していきたいと思います。

L1ng(リン)プロフィール


高校時代に『ガンダムオンライン』でオンラインPCゲームデビュー。『Apex Legends』で世界ランク上位に入ったことをきっかけにチームからスカウトを受け、SunSister、JUPITER(現ZETA DIVISION)、Riddleなどで選手として活躍。2023年10月に第一線から退き、NORTHEPTIONのストリーマーとして、TwitchYouTubeX(旧Twitter)などで活動している。最近はキーマウからゲームパッドに移行中。


勝つためには「姿勢」調節が最重要


AKRacing自体は、もちろん以前から知ってはいましたが、がっつり細部をチェックしたり、実際に長時間座ってゲームをやってみるのは初めてのことでした。これまではチームで用意されていたり、スポンサードを受けているゲーミングチェアを使ってきたので、さまざまなゲーミングチェアに触れてきた経験はあります。

その上で結論から言うと、「AKRacing by BEAMS DESIGN」はゲーミングチェアとしての性能、リラックスしたい時の機能についてもとても満足度の高いチェアでした。同時に、自分の部屋のインテリアの好みにもとても合うデザインです。

まず、組み立てについては、普段から組み立て式の家具などは自分で作ったりしているので、作業自体は特に苦になりませんでした。すごくよかったのは、あらかじめ軍手が入っていたこと。意外と小さな隙間にパーツをはめ込んだりする時に指を挟んだりしちゃうことがあるので、これは好印象でした。説明書もとてもわかりやすく、想像していた以上に組み立てやすかったので、割と簡単に30分くらいで作れちゃったのも驚きでした。

組み立て自体はイスの座面部分と、下部のキャスターの部分を組み立てて、ガスシリンダーをつなげれば完成という感じですごくシンプルです。一般的なゲーミングチェアと比べてもかなり簡単で力もいらないので、男性でも女性でも、特に困ることもなく作れると思います。


AKRacingといえば180度のリクライニング機構。初めてじっくり座りましたが、すごくいいです。

普段『Apex Legends』のスクリム(チーム同士の練習試合)とかを真剣にやっていると、時々背筋を伸ばしたりしたくなることがあるんです。そういう疲れた時に、一瞬だけでも180度にして背伸びできるのがとても気持ちいい。ここまでリクライニングしてくれるチェアって他にないですよね。慣れちゃったらこのまま寝られるかもしれません。

多くのゲーミングチェアはこれくらいが限界ですが……

完全に水平になるのが快適!


モニターとの距離により反応速度が変わる

  


自分はゲーミングチェアとかデスクとかの「姿勢沼」に陥りがちで、ランバーサポートをつけるつけない、イスの高さ、どこまで深く座るか、モニターとの距離をメジャーで測るなど、めちゃくちゃこだわる方でした。

オフライン大会でやりづらいと思ったこともありました。2021年にRiddleとしてニューヨークで行われた大会に参加したときには、1日目がすごくやりづらくて、2日目には無理やり慣れるしかなかったんです。デスクなのかチェアなのかはわからなかったんですが、とにかく違和感がありました。

そういう時でも、自分なりのゲーミングチェアのセッティング方法が決まっていれば、ある程度ポジションを合わせることができます。モニターとの距離は30~40cmくらい。自分は大会の時も自宅でも、必ずメジャーで正確に測っています。

あえてモニターを外して理想的なポジションを再現。モニターは近めで、マウスやキーボードよりも手前にあるくらい

FPSゲームの場合、モニターの距離が近いと敵の動きが速く見える代わりに、ゲーム内の「遠く」の敵はよく見えて、反応速度も速くなります。逆にモニターの距離を遠くすると、敵の動きはちょっと遅くなる代わりに、ゲーム内の「遠く」の視認性が下がり、反応速度がちょっと遅くなります。

『Apex Legends』というゲームはどちらかというと動きが速いゲームだったので、自分はモニターを近めに持ってきてプレイしていました。このあたりはプレイヤーごとの好みや向き不向きもありますので、いろいろ試してみて自分に合ったポジションを見つけてみてください。


インテリアを邪魔せず、飽きの来ない「BEAMS DESIGN」


デザイン面で言うと、「AKRacing by BEAMS DESIGN」はシルエット自体はゲーミングチェアと同じですが、一見して絶対にゲーミングチェアと思われないですよね。

カジュアルなカレッジスウェットコットンにブルーの刺繍を施したデザイン。従来のPIレザー製品よりも滑りがなく安定していました

もともとBEAMSには、「シンプルで飽きのこないブランド」という印象を持っていました。いろいろなブランドともコラボしていますし、たまたまですが、実はいまよく着ているアウターもBEAMSコラボなんです。

もし自分がプロのeスポーツ選手などを目指さずにカジュアルに遊ぶ人だったら、AKRacingは性能と価格を考えても手を出しやすいと思います。ただ、これまでのデザインは、その人の家にドンと突然ゲーミングチェアが置かれると、部屋の雰囲気とかを完全に無視して、ゲームデスク周りだけが派手になってしまう。

でも、この「AKRacing by BEAMS DESIGNモデル」は、普通のイスかと思ったら実はAKRacingのゲーミングチェアだったということに後から気づいた、というくらい自然とインテリアに溶け込めそうなチェアですよね。eスポーツのイメージからAKRacingを選ぶ人も、BEAMS DESIGNというところで選ぶ人も、どちらにとっても選びやすい商品の選択肢が増えたと思います。

調節機能は、座面の高さ、リクライニング、アームレストの上下と左右などが可能。キャスターの滑りも非常にスムーズでした


デバイス購入優先度はモニター→キーマウ→ゲーミングチェア


ちなみに、本気でeスポーツのプロを目指したいという人がお金をかけるべきデバイスの順番をつけるとしたら、まずはモニターです。240Hzとか360Hzといった高リフレッシュレートが出せるもの、最低でも144Hzは欲しいです。

2つ目がキーボードとマウスとマウスパッド。めちゃめちゃ高いものでなくてもいいので、ある程度正確な操作ができるものが欲しいところです。

そして3つ目はゲーミングチェアです。自分にとっての優先度は、自分が直接体に触れるものから、という感じです。特にチェアは、腰や背中を常に支えてくれて、体に直接触れているものなので、優先度は高めです。それと、使用時間が圧倒的に長いのもチェアですよね。ゲームをしない間も座ったりしますし。

腰の部分を支えるランバーサポートの位置はこのあたり。押し付けたりせず、自然に先端が当たるくらいの位置で座っている


多様なポジションを実現できる調整機能


参考までに、自分のホームポジションの合わせ方もご紹介します。

アームレストは、人によっては高さを合わせて肘を乗せて使う人もいると思うんですけど、自分はアームレストは基本使わず、デスクの下に入るくらいに下げてしまいます。それによって、肘を広げて操作したいんです。

肘は広げすぎず狭すぎずで、肩に力が入らない自然な感じでプレイしています。腕全体の7~8割くらいを動かす感じで、肘が支点っぽくなっていると思います。脇を締めると手の可動域が狭くなるので、肩と肘の2カ所を支点にして、それぞれ動かすイメージですね。

いつものポジション。アームレストは下げ、肘をデスクの端に下ろして、腕と肘を動かして操作するイメージです


あと、画面にものすごく近づく選手とかもいますが、慣れているのであればいいと思います。ただ、体への負担という意味では腰、背中、腕とかを痛める人がeスポーツのプロにも多いので、自分はそうならないように気をつけています。

そのために、背中はランバーサポートに軽く触れるくらいで、あまり寄りかかりはしません。ランバーサポートはなくてもプレイはできますが、あった方が負担は少ないので必要ですね。

普段通りに座るときにもとても快適でした

ちなみに、最近はキーボード&マウスではなくゲームパッドで『Apex Legends』をプレイしているのですが、パッドの時はチェアに寄りかかったりもしています。キーマウ操作とパッド操作でも姿勢はちょっと違いますね。

キーマウは肘をデスクに置くなどして支えが必要ですが、パッドは手首から先の操作だけなので、肘は自由に動かすよりも脇を締めて固定した方がいい。また、ゲームパッドでは「エイムアシスト」があるおかげで、目で100パーセント戦況を把握する必要がありませんから、モニターとの距離も少し離れても大丈夫です。ゲーミングチェアがあると、どちらのプレイスタイルにも対応できます。


機能性はありつつ落ち着いたデザインを求めている人に最適


今回、組み立てから実際のプレイまで「AKRacing by BEAMS DESIGN」を1週間ほどお借りしましたが、作るのも簡単だし、自分のホームポジションに合わせるのも楽でした。それでいて、カジュアルな見た目でもあるので、従来のゲーミングチェアを敬遠してきた人にはうってつけな商品だと思います。

それでいて、ベースはAKRacingのゲーミングチェアなので、剛性や座り心地、長時間座った時でも疲れにくい構造などはしっかり踏襲されていました。

難点があるとすれば、汚れがしみになってしまいそうというところですが、スチーム掃除機などを使えば洗えると思うので、むしろPIレザーの製品よりもキレイに保てるかもしれません。または、カバーをかけるなどしてキレイなままで使ったり、デスク周りには食べ物や飲み物を置かない、といった工夫をすればよさそうです。

※ ※ ※

自分は今年、選手を引退してストリーマーになるという決断をしたんですが、プロを辞めたかったというわけではありません。多分もともといろいろなことに興味や好奇心を持ちやすい性格なんだと思うのですが、もっとやりたいことが出てきたんですよね。

これは、サッカー部とバンドのドラムを並行してやっていた高校時代と同じ。eスポーツ選手以上にやりたいものができた、というだけのことです。

そういう意味では、自分のこれまでの生き方としても一貫している部分ではあります。その時にやりたいことをやればいい。人生って1回しかないので、余計にいろいろやってた方がよくね? という感覚です。

それと、『Apex Legends』のeスポーツ選手としての活動も、サッカーも、ドラムも、やることが違ってもノウハウって割と共通していることが多い。例えば、こういうやり方で練習や勉強をしてきた。それってスポーツでも活かせるし、仕事でも活かせるというようなものが必ずあると思うんです。

「AKRacing by BEAMS DESIGN」も、ゲーミングチェアとカジュアルチェアという2つの要素を合わせ持っているという意味で、自分に似ている気がしました。

これから自分もストリーマーとして、どんどん積極的に活動していきますので、「AKRacing by BEAMS DESIGN」同様、今後のL1ngも応援していただけるとうれしいです!



L1ngのX(旧Twitter)
https://twitter.com/L1ng_ftw

L1ngのYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCy1WK6tDtiMWNaHw8frM5_w


「AKRacing by BEAMS DESIGN」


「AKRacing by BEAMS DESIGN」は、株式会社ビームスのライセンスブランド「BEAMS DESIGN」が監修した新製品。

アメリカンカジュアルスタイルで定番のカレッジスウェットをイメージした素材は、大阪府和泉市産の日本製コットン100%。背もたれ中央部にはエンブレムロゴ、背面にはヴィンテージスウェットで人気の「4段プリント」ロゴをオリジナルで制作し、刺繍で表現している。

発売日:2023年11月27日(月)
定価:オープン
市場想定売価:7万9800(税込)
URL:https://www.akracing.jp/products/detail/34


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