新たなる人気コンテンツをMildomで生み出していきたい【人気配信者ドズル氏インタビュー】

2020.12.9 井ノ川結希(いのかわゆう)
先月の11月20日(金)に、ライブ配信サービス「Mildom」が、動画配信者向けの育成勉強会を開催。講師は人気配信者でもあるドズルさん。

“動画配信者が動画配信者を育てる”という今までにない試みで、どんな悩みを解決していったのか——。

今回は、育成勉強会を終えたドズルさんと、今回の企画の仕掛け人のDouYu Japan 三上 俊彦氏にお話をうかがってみた。

配信者の悩みを解決して、自分自身も成長できた育成勉強会


——まずは、今回このような育成勉強会を開催しようと思った経緯をお聞かせください。

DouYu Japan 三上 俊彦氏(以下、三上):まずは、Mildomというプラットフォームを配信者のみなさんと盛り上げていきたいという理由がありました。

また、僕自身、運営として配信者さまと多く接することがありますが、配信をするにあたって特有の悩みや相談を聞く機会が非常に多いです。


そこで、Mildomでも現在活躍されているトップ配信者から、モチベーションが高く向上心をもった配信者さま向けの育成勉強会を開いてみたら、よりよい解決策や機会提供ができるのではないかと思って企画をしたのがきっかけですね。

——なるほど。やっぱり直接成功されている方からお話が聞けるというのは、配信者自身の成長にもつながりますもんね。

三上:そうですね。Mildomはプラットフォームとして開始して1年くらいと、まだまだ始まったばかりのサービスということもあり、ひとりでも多くの配信者さま、視聴者さまとMildomを通してライブ配信市場、エンタメ業界を盛り上げていきたいという思いがあります。

——これは、定期的に行われる予定ですか?

三上:今回参加者からとても好評でしたので、盛り上げていくために引き続き開催していきたいと思っています。

——続けて、ドズルさんにお話をおうかがいしたいのですが、今回の育成勉強会の手応えはいかがでしたか?

ドズルさん(以下、ドズル):想像以上に、質問だったり、僕の質問に対して投げかけをしてくれたりしたので、僕自身とても楽しくお手伝いさせていただきました。

やっぱり、配信者というのは日々いろんな悩みを抱えています。活動の方針だったり、視聴者さんに対する対応の仕方だったり——。そういった悩みを話し合う場というのはお互いにとって良かったのではないかと思っています。

——お話いただける範囲で構わないのですが、具体的に「配信者の悩み」というのは、どのようなものがあるのですか?

ドズル:配信者が必ずぶつかる壁として「今の活動をこのまま続けていいのか」という悩みがあり、それについてのご相談が多かったですね。


例えば、今の活動の勢いが落ちてきてしまったとき、次の一手をどうするのかとか、そういった悩みですね。

——それに対して、ドズル流のアドバイスというか、ご自身の体験からこういった悩みを解決した秘訣というのはありますか?

ドズル:僕は主にゲームの実況配信をしているのですが、やっぱり再生数というのはゲームのタイトルに大きく左右されるもので、ビッグタイトルや人気のタイトルの配信は自ずと再生数が伸びる傾向にあります。

これは、視聴者さんはそのゲームを見たいのであって、必ずしも僕自身を見たいというわけではないということです。

ゲームのタイトル目当てで集まる視聴者さんに比べ、配信者自身のファンとして集まってきてくれる視聴者さんは少ないのが現状です。ただ、そういった自分のファンとして見てきてくれている視聴者さんを大切に育てていくということが重要だと思っています。

——確かに、タイトル目当てで来ている視聴者は、別のタイトルの実況をはじめたと同時に消えてしまう可能性がありますもんね。

ドズル:そうなんです。なので、自分自身のファンである視聴者さんは、半年とか1年とか長いスパンで育てていくことが非常に大切だと思います。

目先の再生数だけでなく、長い目で見続けてくれるファンを大切にするという考えを持つことが、ドズル流のアドバイスでもありますね(笑)。


——ドズルさんは、今となっては大人気配信者でありますが、ドズルさん自身が「配信でやっていけるな」と感じたのはいつ頃ですか?

ドズル:僕は、もともと医大生で配信をはじめて、それこそ「医者になるか、配信者になるか」という究極の二択に迫られていました。

人生における最大の分岐点だったのですが、若さというかなんというか、「なにやってもいけるかな?」というメンタルで配信者の道を選びました(笑)。

ただ今でも、1年後2年後にどうなっているのかわからないという気持ちは変わりません。でもそういった不安が、今の環境で慢心しないためのスパイスになっているのではないかとも思っています。

——なるほど。ドズルさんの中で、配信するゲームタイトルを選ぶ基準というのはありますか?

ドズル:配信するゲームタイトルを選ぶ基準というのはさまざまですが、まずは「自分との相性」を大切にして選んでいます。

ただ、『フォートナイト』や『マインクラフト』というのは、人を選ばず楽しめるから配信でも人気があるものだと思っているので、食わず嫌いはせずに流行のタイトルにもチャレンジしています。

ですので、最終的には「自分に合ったタイトル」か「みんながやっているタイトル」の2択でいいのかなと思います。

——これがドズル流成功秘訣でもあるんですね。

ドズル:そうですね。近道はないと思うので、地道に今自分がやっている配信を続けていくこと、視聴者さんと向き合い続けるということが大事だと思います。

——ちなみに、配信者から見てMildomの魅力とはなんですか?

ドズル:Mildomさんの魅力は、僕たち自身のコミュニティを大切にしてくれているところだと思っています。僕たち配信者は、視聴者さんあってのものですので、コミュニティを大切にしてくれているのはうれしいですね。

また、視聴者さんからは高画質で低遅延という声があり評価も高いので、プラットフォームとしても使いやすいと思います。

——逆に、切っても切れない関係である配信者とアンチというのがありますが、そういった自分自身をよく思わない視聴者に対してどのように乗り越えたらいいと思いますか?

ドズル:なんといっても、メンタルが強くないとやっていけないと思っています(笑)。

僕自身、今でもたくさんの誹謗中傷を受けていますが、とにかく相手にしないことにしています。すべての人間に認められるというのは不可能です。なのでもちろん、僕のことをよく思わない人はいるはずです。


ただ、そういった方々に歩み寄るのではなく、今の僕を応援してくれているファンの皆さんとの時間を大切にすることの方が重要なので、自分をよく思わない人に対しては時間を使いませんし、一切スルーしています。

——なるほど。まあ相手にしていたらきりがないですもんね。

ドズル:そうですね。正直、配信者というのは誰が成功するのかわからない世界です。それこそ、ちょっと前まで成功せずに悩んでいた配信者さんが、1年後には僕より大きくなっているなんてことはザラにあるんですよね。

ですので、今後このような育成勉強会の中から、大きく羽ばたいてくれる配信者さんが生まれてくれることを願っています。

——ありがとうございました。

———

新型コロナウイルス感染症の影響で、娯楽に対する考えも少しずつ変わってきている。これからは、自分がコンテンツとなって、楽しい配信を提供していきたいといった人も増えてきている。

そんな中、今回のような育成勉強会で先人から直接アドバイスが聞けるというのは、非常に頼もしい。配信者を大切にするというMildomを今後も見守っていきたい。

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