【インタビュー】 FENNEL・GONとhattyが得た“安定”と“覚悟” 世界を見据えて戦うオフラインへの意気込み【VALORANT Challengers Japan 2025 Split 2 Playoff Finals】

- 「安定」をテーマに挑んだSplit 2──GONとhattyが振り返るチームの変化と成長
- インタビューさえもGONの戦術のうち? 嘘と誠が交錯するNOEZ対策
- 世界に通じるチームを目指す、「意識の高さ」と「1本」の力
『VALORANT』公式国内大会「VALORANT Challengers Japan 2025 Split 2 Playoff」(以下、Challengers Japan Split 2)のオンライン最終戦が4月18日(金)に行われ、FENNELとQT DIG∞(旧Sengoku Gaming)が勝利。これにより、5月17日〜18日に幕張メッセで行われるオフライン大会「VALORANT Challengers Japan 2025 Split 2 Playoff Finals」の出場チームと対戦カードが決定した。

今回は、PlayoffではNOEX foxxとわずかな差で3位となったものの、オンライン最終戦でMURASH GAMINGを下してPlayoff Finals行きを決めたFENNELのGON(ごん)選手とhatty(はってぃ)コーチへのプレスカンファレンスの模様をお届け。
第1マップはFENNELピックのヘイヴン。MVPのAace選手に加えて攻めも守りも盤石なneth選手の活躍も光り、13-10で勝率100%を維持した。しかし続くMURASHピックのアイスボックスでは、3-13という圧倒的大差でMURASHが強さを押し付けて圧勝。両チームとも後がない第3マップのパールでは、ACS350というAace選手をはじめ、FENNELが8連続ラウンド取得などで早々に12-4までリード。MURASHも善戦したものの、最後は13-7でFENNELがオフライン大会進出を決めた。
他のどのチームからも最もマークされ、苦手意識も高いと言われている当事者たちは、自ら、そしてライバルたちをどう見据えているのか。GON選手を中心に2シーズンを戦ったチームの現在地と、オフライン大会への意気込みを聞いた。
──まず、ここまでの大会の振り返りと、オフライン大会に向けた意気込みをお願いします。
GON選手:とにかくオフライン出場が決まって、率直に安心したという気持ちが一番大きいですね。
正直、Split 1では、どこに負けてもおかしくないけど、どこに勝つかも分からないような安定しない状態でした。Split 2は僕の中で「安定」をテーマに取り組んできて、それがある程度達成できたと思っています。
hattyコーチ:個人的には、Split 1から2にかけてコーチ陣の成長が大きいと思っています。コーチ同士の連携不足の改善と、Split 2は練習時点から大会を意識した雰囲気で取り組むことを重視していました。
──安定感が欠けていたという要因は?
GON選手:Split 1までは、僕がしっかり何をしたいか意図を説明しないと、ラウンドの構築がうまくいかない場面が結構あったんです。でも、Split 2になってから練習の質が上がり、コーチの連携もうまくいって、すごく成長したと思います。「こういう盤面ではここに行こう」という、共通認識が増えたのが一番の違いです。
──FENNELは2024年にGON選手以外のメンバーが刷新されましたが、あれからSplit 1〜2を通じてどう成長してきたと感じますか?
GON選手:コーチが普通に作戦を持ってきてくれるんですが、うまくいかないと自分は不機嫌になるんです。それでみんなが「ゴンさん、ちょっと不機嫌にさせちゃった、覚えよう」となるのが、チームの成長につながってるのかなと勝手に思ってます。
──IGLとしてチームを引っ張ったり、構成を考えるGON選手が責任は一番大きいですよね。メンバーに圧をかけている感じ?
GON選手:普段から圧はかけてます(笑)。ちょうどおととい(4月18日の試合の前日)の練習とかは、「おい、Aace速ぇよ、なんで今出てんだよ」みたいに、選手をビビらせて覚えさせてますね(笑)。
hattyコーチ:(笑)
──コーチも笑っていますが、圧というか、本人も自覚しているミスを指摘しているってことなんですね。
GON選手:そうですね、選手同士で言い合える関係というのも僕たちの強みだと思います。
──コーチから見てそんなチームの今の雰囲気はいかがですか?
hattyコーチ:結構みんなでご飯に行くんですけど、そういう時も「Aaceのここはこうだった」とか「ハルさん(hals選手)のそこがよかったね」という話し合いがあるのはいいところですね。
それと、ミーティングの「質」にだいぶこだわって練習するようになりました。オーナーから「ミーティングの質がスクリムや大会に直結する」というお話をしていただいて、そこを意識し始めてから、選手の覚えだったり共通認識が成長しましたね。
ミーティングの質と言ってもシンプルで、まずは今日やることを話し合います。
たとえば「アセント」をやるとなったら、作戦を見直して、カスタムで合わせます。『VALORANT』ってスキルのこだわりの部分で勝敗が出やすいゲームなので、カスタムで完璧にしてからスクリムに挑まないと、スキルミスが起こった時にフィードバックのしようがないんです。
それと、ミーティングの時にEuler(おいらー)コーチがただ話すだけでなく、選手も意見を言うことを意識するようになりました。自分で話をすると頭に入るので、そういう部分もよくなったと思います。
──オンライン最後のMURASH GAMING戦について、GON選手自身のプレーを振り返っていかがですか?
GON選手:僕のプレースタイルって一貫していて、もともとキルは狙わないんです。自分がキルしないと、と覗きに行くわけでもないので、こういう時もある、というくらいです。
正直、MURASH戦は味方が強くて助けられましたが、噛み合い方次第ではこういう試合展開になることもあるんだなぁとは思いましたね。
スクリムとかだと逆に、キルを狙っていないけどなんかここに立ってるだけで勝手に寄ってくるなぁ、めっちゃキル取れてMVP取れちゃった、みたいなこともあるので、そこも全部噛み合いなのかなと思いますね。
hattyコーチ:いや、これスクリムについてはガチでうそで(笑)。
GON選手:……(神妙かつにやけ顔で)。
hattyコーチ:大会の時の話はその通りで、GONのパフォーマンスは本当に一貫してて味方に合わせています。
でも、スクリムではすっごいMVPにこだわってて、「俺が受ける!」みたいな感じで突っ込んでいくんですよ。昨日も、めちゃくちゃキルを狙いにいって意味わかんないやられ方とかするので、Aaceに「足早すぎ、あの人!」って愚痴られてました(笑)。特にSplit 1はハチャメチャでしたね。
GON選手:どっちを信じるかは、受け取る方次第なので……。
hattyコーチ:これは僕のことを信じてほしい。
GON選手:わかんないですよねぇ。どっちが本当のこと言ってるかなんてわかんないです。
──オフラインの初戦の相手はNOEZ foxxですが、メインステージでは2-0と苦しみながらも、13-11とかなり接戦でした。NOEZの印象とFENNELとの相性はいかがですか?
hattyコーチ:NOEZは個人で戦う印象が強くて、打ち合いの力で押してくるタイプのチームというイメージですね。うちはどちらかというと連携重視なので、個人の力に持っていかれなければ勝てると思っています。
GON選手:NOEZはもう「ガツンと来るチーム」っていう印象です。今回はその勢いに飲まれないような「土台作り」を意識して準備したいです。ピックを取られずに誰もやられずにいなすような戦い方を目指します。
──オフライン大会までの1カ月で、チームとしてどんな練習を重点的にされますか?
GON選手:アイボ(アイスボックス)ですね。正直、QT DIG∞戦のセカンドマップで13-3で負けてるので、ここはめちゃくちゃ練習するかなー。(呼びかけるように)NOEZ、RIDDLE、QT DIG∞、FENNELはアイボめちゃくちゃ練習するよーって感じです。
hattyコーチ:可能性はあります(笑)。コーチとしては今、練習前に30分、GONとMrTenzouEz(てんぞう)を集めてフィードバックとミーティングをしているんですが、ムラがあってマップによる偏りが出てしまった。それこそアイボとかに割く時間が減っていたという反省があるので、全体を見てピックしそうなマップは意識してリマインドしようと思っています。
──FENNELといえば、ラウンドを取った時のダンスが定着してきましたが、次の試合に向けてイスがなくなったりはしていませんか?
GON選手:た立ち上がった瞬間にイスが弾かれたりはしますが、ラウンド開始前にはしっかりポジションを戻すので、そのあたりの調整は大丈夫です。

──タイムアウト時の“手つなぎ円陣”はどなたが考えたんでしょうか?
hattyコーチ:目をみんなで合わせて話し合うというのは、EulerとAaceが考えたようです。手をつなぐのはAace発案かな。
GON選手:だね。
hattyコーチ:Aaceはそういう「ふれ合い」とか「目を合わせる」ことを結構大事にしていますね。それが強みだと思います。
──オフライン大会では大勢のファンが集まると思いますが、なにかしたいこととかありますか?
hattyコーチ:これ、俺あります。
FENNELでは試合が始まる前に必ず一本、手を叩くんです。それをファンのみなさんにも一緒にやってもらえたら。会場と一体化するのが大会のキモだと思っているので、マジでお願いしたいです。Eulerが「せーの」って言うので、みんなでやりたいですね。よくない?
GON選手:まあまあ、確かに。じゃあ僕は、ラウンドを取った時に選手が動き出したら、ちょっと一緒に肩を揺らしてくれたらうれしいです。
あと、FENNELのファンすぎて1v1の場面などで「場所バレ」するような声はちょっと気をつけていただいて。
hattyコーチ:意外と聞こえるからね(笑)。
──「Ascension」や「Pacific」など、FENNELとして世界へのイメージを聞かせてください。
hattyコーチ:最近はスクリムがいい感じにできていて、大会とかもよく見るんですが、初めて「ティア1に負けていない」と感じています。先ほどのミーティングの質とか、選手、コーチを含めた全員が意識を高く継続して行けば、「Ascension」や「Champions」でもいい結果が残せる未来は見えています。
GON選手:僕はあまり先のことを考えないというか、目の前の勝利ひとつひとつに集中しているんですが、「Ascension」に関しては、昨年Bleed Esportsがいなくなって、SPG(Sin Prisa Gaming)とブーム(BOOM Esports)が「Pacific」に上がったことで、正直「今年はこのチームが強い」というチームがいないんですよね。
もちろんみんな強いんですけど、日本から勝ち上がったチームがそのまま優勝しちゃうんじゃないかと思っています。あとは、「Ascension」の舞台は東京であってほしい。これだけです、本当に。
終始冗談とも本気とも取れるような回答に笑いが絶えないインタビューとなったが、オーナー、コーチ、選手が一体となる取り組みが、FENNELのSplit 2での活躍を後押ししていたことは間違いない。オンラインの大会配信だけではなかなか伝わってこない、チーム内の風通しの良さや試合以外の場面での関係性の良さも見せてくれた。
そして手にした幕張メッセへの切符。neth選手にとっては2年ぶり、Aace選手も久々のオフラインとなる。会場でのファンとの交流についても、FENNEL vs NOEZ foxxという掛け合いの構図が容易に想像でき、間違いなく盛り上がるだろう。試合内容も含めて1カ月後を楽しみに待ちたい。
オフラインで開催されるPlayoff Finalsは5月17日(土)〜18日(日)にかけて行われる。
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▲FENNELはMURASH GAMINGに、QT DIG∞はREJECTにそれぞれ勝利。RIDDLE ORDERの指定により、この対戦カードとなった
今回は、PlayoffではNOEX foxxとわずかな差で3位となったものの、オンライン最終戦でMURASH GAMINGを下してPlayoff Finals行きを決めたFENNELのGON(ごん)選手とhatty(はってぃ)コーチへのプレスカンファレンスの模様をお届け。
第1マップはFENNELピックのヘイヴン。MVPのAace選手に加えて攻めも守りも盤石なneth選手の活躍も光り、13-10で勝率100%を維持した。しかし続くMURASHピックのアイスボックスでは、3-13という圧倒的大差でMURASHが強さを押し付けて圧勝。両チームとも後がない第3マップのパールでは、ACS350というAace選手をはじめ、FENNELが8連続ラウンド取得などで早々に12-4までリード。MURASHも善戦したものの、最後は13-7でFENNELがオフライン大会進出を決めた。
他のどのチームからも最もマークされ、苦手意識も高いと言われている当事者たちは、自ら、そしてライバルたちをどう見据えているのか。GON選手を中心に2シーズンを戦ったチームの現在地と、オフライン大会への意気込みを聞いた。
「安定」をテーマに挑んだSplit 2──GONとhattyが振り返るチームの変化と成長
──まず、ここまでの大会の振り返りと、オフライン大会に向けた意気込みをお願いします。
GON選手:とにかくオフライン出場が決まって、率直に安心したという気持ちが一番大きいですね。
正直、Split 1では、どこに負けてもおかしくないけど、どこに勝つかも分からないような安定しない状態でした。Split 2は僕の中で「安定」をテーマに取り組んできて、それがある程度達成できたと思っています。
hattyコーチ:個人的には、Split 1から2にかけてコーチ陣の成長が大きいと思っています。コーチ同士の連携不足の改善と、Split 2は練習時点から大会を意識した雰囲気で取り組むことを重視していました。
──安定感が欠けていたという要因は?
GON選手:Split 1までは、僕がしっかり何をしたいか意図を説明しないと、ラウンドの構築がうまくいかない場面が結構あったんです。でも、Split 2になってから練習の質が上がり、コーチの連携もうまくいって、すごく成長したと思います。「こういう盤面ではここに行こう」という、共通認識が増えたのが一番の違いです。
──FENNELは2024年にGON選手以外のメンバーが刷新されましたが、あれからSplit 1〜2を通じてどう成長してきたと感じますか?
GON選手:コーチが普通に作戦を持ってきてくれるんですが、うまくいかないと自分は不機嫌になるんです。それでみんなが「ゴンさん、ちょっと不機嫌にさせちゃった、覚えよう」となるのが、チームの成長につながってるのかなと勝手に思ってます。
──IGLとしてチームを引っ張ったり、構成を考えるGON選手が責任は一番大きいですよね。メンバーに圧をかけている感じ?
GON選手:普段から圧はかけてます(笑)。ちょうどおととい(4月18日の試合の前日)の練習とかは、「おい、Aace速ぇよ、なんで今出てんだよ」みたいに、選手をビビらせて覚えさせてますね(笑)。
hattyコーチ:(笑)
──コーチも笑っていますが、圧というか、本人も自覚しているミスを指摘しているってことなんですね。
GON選手:そうですね、選手同士で言い合える関係というのも僕たちの強みだと思います。
──コーチから見てそんなチームの今の雰囲気はいかがですか?
hattyコーチ:結構みんなでご飯に行くんですけど、そういう時も「Aaceのここはこうだった」とか「ハルさん(hals選手)のそこがよかったね」という話し合いがあるのはいいところですね。
それと、ミーティングの「質」にだいぶこだわって練習するようになりました。オーナーから「ミーティングの質がスクリムや大会に直結する」というお話をしていただいて、そこを意識し始めてから、選手の覚えだったり共通認識が成長しましたね。
ミーティングの質と言ってもシンプルで、まずは今日やることを話し合います。
たとえば「アセント」をやるとなったら、作戦を見直して、カスタムで合わせます。『VALORANT』ってスキルのこだわりの部分で勝敗が出やすいゲームなので、カスタムで完璧にしてからスクリムに挑まないと、スキルミスが起こった時にフィードバックのしようがないんです。
それと、ミーティングの時にEuler(おいらー)コーチがただ話すだけでなく、選手も意見を言うことを意識するようになりました。自分で話をすると頭に入るので、そういう部分もよくなったと思います。
インタビューさえもGONの戦術のうち? 嘘と誠が交錯するNOEZ対策
──オンライン最後のMURASH GAMING戦について、GON選手自身のプレーを振り返っていかがですか?
GON選手:僕のプレースタイルって一貫していて、もともとキルは狙わないんです。自分がキルしないと、と覗きに行くわけでもないので、こういう時もある、というくらいです。
正直、MURASH戦は味方が強くて助けられましたが、噛み合い方次第ではこういう試合展開になることもあるんだなぁとは思いましたね。
スクリムとかだと逆に、キルを狙っていないけどなんかここに立ってるだけで勝手に寄ってくるなぁ、めっちゃキル取れてMVP取れちゃった、みたいなこともあるので、そこも全部噛み合いなのかなと思いますね。
vs MRG 2-1 WIN
— GON (@gonsan_vl) April 18, 2025
3試合連続ACS2桁とか人生初過ぎて小便ちびりそうだった。じゃあ俺がキルし始めたらエグいって訳。
オフライン行くぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお pic.twitter.com/VO1FiXQmut
▲MURASH戦後のGON選手のポスト。ACS2ケタは人生初とのことだが……
hattyコーチ:いや、これスクリムについてはガチでうそで(笑)。
GON選手:……(神妙かつにやけ顔で)。
hattyコーチ:大会の時の話はその通りで、GONのパフォーマンスは本当に一貫してて味方に合わせています。
でも、スクリムではすっごいMVPにこだわってて、「俺が受ける!」みたいな感じで突っ込んでいくんですよ。昨日も、めちゃくちゃキルを狙いにいって意味わかんないやられ方とかするので、Aaceに「足早すぎ、あの人!」って愚痴られてました(笑)。特にSplit 1はハチャメチャでしたね。
GON選手:どっちを信じるかは、受け取る方次第なので……。
hattyコーチ:これは僕のことを信じてほしい。
GON選手:わかんないですよねぇ。どっちが本当のこと言ってるかなんてわかんないです。
──オフラインの初戦の相手はNOEZ foxxですが、メインステージでは2-0と苦しみながらも、13-11とかなり接戦でした。NOEZの印象とFENNELとの相性はいかがですか?
hattyコーチ:NOEZは個人で戦う印象が強くて、打ち合いの力で押してくるタイプのチームというイメージですね。うちはどちらかというと連携重視なので、個人の力に持っていかれなければ勝てると思っています。
GON選手:NOEZはもう「ガツンと来るチーム」っていう印象です。今回はその勢いに飲まれないような「土台作り」を意識して準備したいです。ピックを取られずに誰もやられずにいなすような戦い方を目指します。
──オフライン大会までの1カ月で、チームとしてどんな練習を重点的にされますか?
GON選手:アイボ(アイスボックス)ですね。正直、QT DIG∞戦のセカンドマップで13-3で負けてるので、ここはめちゃくちゃ練習するかなー。(呼びかけるように)NOEZ、RIDDLE、QT DIG∞、FENNELはアイボめちゃくちゃ練習するよーって感じです。
hattyコーチ:可能性はあります(笑)。コーチとしては今、練習前に30分、GONとMrTenzouEz(てんぞう)を集めてフィードバックとミーティングをしているんですが、ムラがあってマップによる偏りが出てしまった。それこそアイボとかに割く時間が減っていたという反省があるので、全体を見てピックしそうなマップは意識してリマインドしようと思っています。
世界に通じるチームを目指す、「意識の高さ」と「1本」の力
──FENNELといえば、ラウンドを取った時のダンスが定着してきましたが、次の試合に向けてイスがなくなったりはしていませんか?
GON選手:た立ち上がった瞬間にイスが弾かれたりはしますが、ラウンド開始前にはしっかりポジションを戻すので、そのあたりの調整は大丈夫です。

▲FENNEL名物の勝利の舞。幕張メッセでも全力でやってくれることを期待したい
──タイムアウト時の“手つなぎ円陣”はどなたが考えたんでしょうか?
hattyコーチ:目をみんなで合わせて話し合うというのは、EulerとAaceが考えたようです。手をつなぐのはAace発案かな。
GON選手:だね。
hattyコーチ:Aaceはそういう「ふれ合い」とか「目を合わせる」ことを結構大事にしていますね。それが強みだと思います。
──オフライン大会では大勢のファンが集まると思いますが、なにかしたいこととかありますか?
hattyコーチ:これ、俺あります。
FENNELでは試合が始まる前に必ず一本、手を叩くんです。それをファンのみなさんにも一緒にやってもらえたら。会場と一体化するのが大会のキモだと思っているので、マジでお願いしたいです。Eulerが「せーの」って言うので、みんなでやりたいですね。よくない?
GON選手:まあまあ、確かに。じゃあ僕は、ラウンドを取った時に選手が動き出したら、ちょっと一緒に肩を揺らしてくれたらうれしいです。
あと、FENNELのファンすぎて1v1の場面などで「場所バレ」するような声はちょっと気をつけていただいて。
hattyコーチ:意外と聞こえるからね(笑)。
──「Ascension」や「Pacific」など、FENNELとして世界へのイメージを聞かせてください。
hattyコーチ:最近はスクリムがいい感じにできていて、大会とかもよく見るんですが、初めて「ティア1に負けていない」と感じています。先ほどのミーティングの質とか、選手、コーチを含めた全員が意識を高く継続して行けば、「Ascension」や「Champions」でもいい結果が残せる未来は見えています。
GON選手:僕はあまり先のことを考えないというか、目の前の勝利ひとつひとつに集中しているんですが、「Ascension」に関しては、昨年Bleed Esportsがいなくなって、SPG(Sin Prisa Gaming)とブーム(BOOM Esports)が「Pacific」に上がったことで、正直「今年はこのチームが強い」というチームがいないんですよね。
もちろんみんな強いんですけど、日本から勝ち上がったチームがそのまま優勝しちゃうんじゃないかと思っています。あとは、「Ascension」の舞台は東京であってほしい。これだけです、本当に。
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終始冗談とも本気とも取れるような回答に笑いが絶えないインタビューとなったが、オーナー、コーチ、選手が一体となる取り組みが、FENNELのSplit 2での活躍を後押ししていたことは間違いない。オンラインの大会配信だけではなかなか伝わってこない、チーム内の風通しの良さや試合以外の場面での関係性の良さも見せてくれた。
そして手にした幕張メッセへの切符。neth選手にとっては2年ぶり、Aace選手も久々のオフラインとなる。会場でのファンとの交流についても、FENNEL vs NOEZ foxxという掛け合いの構図が容易に想像でき、間違いなく盛り上がるだろう。試合内容も含めて1カ月後を楽しみに待ちたい。
オフラインで開催されるPlayoff Finalsは5月17日(土)〜18日(日)にかけて行われる。
© 2025 Riot Games, Inc. Used With Permission
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FENNEL公式HP:
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FENNEL公式Xアカウント:
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