【Playoff終了直後インタビュー】初代チャンピオンは🇸🇬Paper Rex!上位3チームがMastersへの意気込みを語る

2023.5.29 nemuminimizu
3月25日(土)から5月28日(日)の約2カ月間に渡り開催された『VALORANT』の公式リーグ「VALORANT Champions Tour(以下、VCT)」のインターナショナルリーグ「2023 VCT Pacific」。6月11日(日)から開催されるMasters TOKYOと8月に開催されるChampionsにPacificリーグから出場する上位3チームは🇸🇬Paper Rex(🇸🇬PRX)、🇰🇷DRX、🇰🇷T1に決定。

5月27日(土)に行われたセミファイナルでは🇰🇷DRX対🇰🇷T1は🇰🇷DRXが勝利。5月28日(日)に行われたファイナルでは🇰🇷DRXに🇸🇬PRXが勝利しPacificリーグ初代王者に輝いた。

▲試合勝利後、トロフィーを掲げる🇸🇬Paper Rexの選手とコーチたち

今回はそんなセミファイナル、ファイナル直後の合同インタビューに参加させていただいた。各チーム、Playoffの感想やMasters TOKYOへの意気込みを語っているのでその様子をお届けしよう。

セミファイナル後の🇰🇷T1のインタビュー



——🇰🇷T1の全選手がそろったのでひとりずつお話をうかがえればと思います。

Autumnコーチ:今日は、選手の皆さんの貢献にすごく感謝をしていますし、このワールドクラスのチームの人たちと戦えたということはとてもうれしく思っています。私の方ではもっと何かサポートするようなことができたのかなと思いますが、選手の皆さんには感謝を申し上げたいと思います。

また自分たちのチームと🇰🇷DRXはプレイスタイルが全く逆なのですが、とてもいい試合ができたなと感じています。本当にうちの選手達はいい試合をしたと思います。チームを結成してからまだ浅い中でここまでできたことは素晴らしいと思っています。次の試合に向けてどのような形でプレイをしていくのか、どう🇰🇷DRXに対抗していくのか詳細を練っていきたいと思います。

Sayaplayer選手:自分は期待していたよりもいい試合ができたと思っています。また、この試合を通して多くのことを学ぶことができました。今日でいったん自分たちの試合は終わりますが、これからMasters以降に向けてやっていきたいと思います。

Munchikin選手:普段、大観衆の中では緊張があり自分の実力を発揮することができないのですが、今日はいいパフォーマンスを発揮することができたと思います。しかし、まだまだ改善の余地があると思いますので、そこに関してはMastersへ向けてがんばっていきたいと思っています。

Carpe選手:自分自身、そしてメンバーを誇りに思っています。このチームはとても若いチームということもあって前評判がわからないといった声もありましたが、これからはもっと自分たちの実力を証明していきたいと思います。

iNTRO選手:今日は観客の中のひとりとして観戦させてもらいました。そうした中でこのチームのメンバーを誇りに思いますし、いいプレーができたと思っています。これからも今までやってきた練習を継続的にこなしてさらに成長してMastersではより良いパフォーマンスをお見せできると思います。

xeta選手:今日の試合の中で、今までの練習や準備という部分を鑑みても実力を発揮できたのではないかと思います。次はこの試合を糧により良い試合をできるのではないかと思っています。このチームは結成してから半年とまだまだ若いチームではあるのでこれからもさらに成長が見込めると思っています。

ban選手:自分自身としてはチームがここまでできるんだということを証明できたと思っています。そしてこの試合はとてもいい経験になり、これからさらに成長できると思っているのでMastersでお見せできればと思っています。

——Munchikin選手に質問です。開幕前、下馬評が低かったと思いますが3位まで上がれた要因はなんだと思いますか。また、Masters TOKYO出場12チームが決定しましたが、戦ってみたいチームがありましたら教えてください。

Munchikin選手:3位まで上がることができた理由は、下馬評で弱いと思われていた部分を克服したいと思い練習を多く積み重ねたことだと思います。その結果いろんな勝負を乗り越えられ、2023年シーズンでは3位という結果を残せました。

Masters TOKYOでは多くのことを学べるようなチームと試合をしていきたいと思います。特に🇧🇷LOUDと試合をすることを楽しみにしています。

セミファイナル後の🇰🇷DRXのインタビュー



——コーチ、そして選手の皆さんから感想を聞かせてください。

termiコーチ:今日は本当にハードな試合でした。しかし、ここまでできるということは自分たちでも予想はしていませんでした。本当に難しかったですが、ファイナルでは🇸🇬PRXとの試合があります。そこでは韓国代表として頑張りたいと思います。

stax選手:🇰🇷T1は本当に素晴らしいチームでしたが勝ててよかったです。また別の試合があるので、そこに向けて準備をして頑張りたいと思います。

Rb選手:本当に勝ててよかったです。🇸🇬PRXとの試合が残っているのでそこについても頑張っていきたいです。

BuZz選手:本当に🇰🇷T1に勝ててよかったです。今日犯したミスに関しては🇸🇬PRXとの試合ではリカバリーをしていきたいと思います。

MaKo選手:今日は大変な試合でしたが皆さん楽しんでいただけたかなと思います。今日あったミスについてはファイナルまでに修正をしていきたいと思っています。

▲staxの「ガイディングライト」を避けたBuZz選手。そのまま不利な状況で撃ち合うこととなり、人数有利を一気にひっくり返されてしまった

Zest選手:今日はとても多くの観客の人たちの前で試合ができてすごいなと思いました。ゲームの内容は緊張感が満載でしたが勝ててよかったです。

Foxy9選手:今日は本当に自分がプレイしなくてよかったなと思いました。(笑)チームを見ていて多くのことを学びました。全体的に見て良かったなと思います。

——termiコーチに質問です。以前はロスターから外れていたZest選手を起用した理由をお聞きしたいです。

termi:選手に対して経験を持って欲しい、さらに成長して欲しいという思いがあっての起用でした。もちろんレギュラーシーズンでは経験がありますが、Mastersなどでは可能性に賭けていきたいと思ってのことでした。ただ、Zestは3日しか練習してない中でしっかりとパフォーマンスを出せていてすごく良かったと思います。ですが、これからもさらに成長してもらいたいと思います。

▲Playoffファイナル、第1マップのスタッツ。3日間の練習ながら対戦MVPに輝く活躍を見せたZest選手

——レギュラーシーズンでは多くの戦術を開示した上でのPlayoff、ダブルエリミネーションでした。これまでの1度きりのトーナメントと比べて戦術を多く見せていることの影響や苦労した点はありますか。

termiコーチ:私たちのチームは戦術だけに頼っているチームではないです。外からどのように見られているかわからないですが、多くの戦術を持っているように見られるのはうれしいです。ただ、戦術だけではなく他の部分も持っているチームです。

——stax選手に質問です。🇸🇬PRX戦で注目している選手はいますか。また、日本で注目されているsomething選手の評価を聞かせてください。

stax選手:something選手はとても才能を持った選手だと思います。まだ、リーグに参入してから短いため自身の実力を証明できてないと思いますが、その分可能性があるという点ではこれから伸びていくと思います。

ファイナル後の🇰🇷DRXのインタビュー


——Rb選手に質問です。Masters TOKYO進出12チームのうち対戦してみたいチーム、注目しているチームや選手はいますか。また、東京に来てやってみたいことはありますか。

Rb選手:Mastersで特に対戦したい選手やチームというのは今はパッとは出て来ないですが、🇬🇧FNATICや🇧🇷LOUDは対戦したいです。東京には2回行ったことがあるのですが、全然観光できなかったので散策をしてみたいと思います。

優勝後の🇸🇬PRXのインタビュー



——初めにalecksコーチ、今日の試合の感想をお聞きしたいです。

alecksコーチ:今回の試合はみんなにとって難しかったと思います。特に🇰🇷DRXは昨日も素晴らしい試合をして、連戦の中大変だったと思います。おそらくMasters用に彼らは何かを隠しているのではないかと思っているので、そういった意味では自分たちはラッキーだったと思っています。全体的に皆さん良かったです。

——something選手に質問です。初の世界大会進出ですが、戦ってみたい選手はいますか。また、日本に来て会いたい選手は誰でしょうか。

something選手:対戦したいのは🇬🇧FNATIC、そして🇧🇷LOUDです。誰に会いたいかというと前に所属していた🇯🇵Sengoku Gamingや🇯🇵BLUE BEESの選手たちに会いたいです。

——something選手の強みや彼がチームに与えた影響はなんだったのか教えていただきたいです。

alecks選手:f0rsakeNと同じくらいスキルを持った選手を探していました。そういう意味ではすでにsomething選手はそれだけ力のある選手だといえると思います。それだけではなく彼は練習中でも、もっとうまくなるためにはどうすればいいのかを常に私に質問してきました。そういった形で情熱を持って練習してきて、それがほかの選手のモチベーションに繋がったと思っています。

▲PlayoffファイナルでMVPに輝いたsomething選手。天才という言葉で片付けられがちだが、誰よりも練習をし、向上心を持ち続けるまさに努力の天才だ

まとめ


🇸🇬Paper Rexの優勝で幕を閉じた2023 VCT Pacific。残念ながら日本のチームは満足のいく結果を残すことができなかったが、『VALORANT』の競技シーンに興味を持った人は増えたのではないだろうか。

Pacificリーグはいったん終わりだが、ここからMasters、Championsとさらにハイレベルな国際大会が待っている。日本はもちろん、Pacific地域の活躍に期待しよう。


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【nemuminimizu プロフィール】

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレイ。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き! Twitter:@ongakucas
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