【体験インタビュー】『HADO』で波動を放て! 『HADO』こそが新ジャンル「運動系eスポーツ」だ! (2/2)
「ゲームやアニメの世界を現実世界で表現してみたかった」
株式会社meleapCCO、本木卓磨さんのインタビュー
——まずは、『HADO』の歴史を教えてください
本木卓磨さん(以下、本木):もともとはゲームやアニメなどのファンタジーな世界を今の技術を使って実現できないかという思いから開発しはじめたのがきっかけですね。
その中で、アニメ「ドラゴンボール」のかめはめ波とか、ゲーム「ストリートファイター」シリーズのリュウが使う波動拳とか、いわゆる気弾を飛ばすというところから開発がスタートしました。
そうしてプロトタイプが完成したのですが、もともとはゲーム的なアプローチで開発を進めていく予定でした。ところがテストプレイを重ねていくうちに、割りと全身を使って運動量があることに気づき、スポーツ的なアプローチに路線を変更したのが今の『HADO』の原点になりますね。
——なるほど。スポーツ的なアプローチで開発を進めていったのが今の『HADO』になるんですね。ルールの方も最初から今のスコア制のものだったんですか?
本木:実はそうではなかったんですよ。
いわゆるタワーディフェンス型のルールを想定していて、有名どころでいうと『リーグ・オブ・レジェンド』のような、お互いの領地にあるタワーを破壊することで勝敗を決めるルールでした。
ここが面白いところで、いざARを使って弾が飛ばせるようになると、誰かを狙いたくなるんですよ(笑)。動いている相手にとりあえず弾を飛ばしてみる……みたいな。
——確かに、その気持ちわかる気がします(笑)
本木:もう全然タワーを狙ってくれないんですよ(笑)。
開発当初は人に弾を当てても当たり判定もないですし、何も起こらなかったのですが、それでもやっぱり誰かに弾を当てたいという本能で狙っちゃうんですよね(笑)。
だったらこれをルールにしてしまえばいいのでは?
という発想で今のポイント制のルールが確立されました。もちろん、先ほどお話しにでていた『HADO MONSTER BATTLE』といった別ジャンルのものも同時進行で開発していましたね。
動きやすい工夫と没入感を重視したふたつのデバイス
——その弾を放つという夢のようなことが実現できるようになったデバイスについてお聞かせください
本木:構造自体は意外とシンプルで、iPhoneやiPod touchを使っています。やはり、世界中で入手しやすいデバイスというのと、今後ハードウェア的に進化し続けるであろうデバイスというところから、この2機種を選びました。
——おおっ、そうなるといずれは個人でもプレイできるようになるとか?
本木:ゆくゆくはそうしたいと考えています。今は技術の問題だと個人でやるには満足のいく仕上がりにはなっていないので、その辺を解決できたらアプリをリリースしたいと思っています。
例えば、フィールドの赤と青の線はARのマーカーの役割を持っていて、これがないと正しく動作しないようになっています。もちろん、マーカーなしでもARを動かすことはできますが、トッププレイヤーのような激しい動きを感知するのは難しいので、現状はマーカーを立てています。
——ヘッドマウントディスプレイは想像以上に見やすい印象でしたね
本木:そうですね。『HADO』はVR(Virtual Reality)ではなくAR(Augmented Reality)なので、現実空間で実際に走ったり飛び跳ねたりします。そのためにも周辺視野をしっかりと確保するように設計されているのが特徴です。
VRのゴーグルのように全体を覆いかぶさってしまうと、周囲が見渡せない分かなり危険度も増しますし、実際に全体を覆ったゴーグルをつけると、思っている以上に怖くて動けなくなってしまうんです。
あとは軽量化の意味もあって周囲をくり抜いたりしていますね。
——アームセンサーの仕組みはどうなっているんですか?
本木:アームセンサーの方は、ぶっちゃけiPod touchじゃなくてもいいんです。シンプルにジャイロ機能があれば液晶ディスプレイがなくてもエナジーボールは発射できますしね。
ただ、アームセンサーの役割で重要なのが、実際に画面を見てパラメーターを設定できるというところなんです。自分の腕に装着されたアームセンサーを操作して、自分のパラメーターを設定して、それをチームメンバーで見せ合いっこするという行為が、楽しい部分でもあり、チームワークを高めていると思っています。
——確かに! 気分はゲームの主人公ですものね!
本木:そうですね。
——このパラメーター設定の仕様を導入したきっかけは?
本木:もともとはパラメーターの設定はなかったんですよ。みな同じ設定で弾を撃ち合うというシンプルなものでした。やっぱり、プレイヤー間で個性を出したかったというのもありますし、ゲームの要素を取り入れたいという気持ちもあり、弾速や弾のサイズといった直感的でわかりやすいものを変化させるために導入したのがきっかけですね。
あとは基本3対3の競技なので、チームの中で役割分担をより明確化することも目的のひとつですね。
——やはりパラメーターを振り分けられるということで、プレイヤー自身が役割を決められるという自由度があると思います。『HADO』のプレイヤーは、こういったゲームよりの思考で役割を決めていくことが多いですか?
本木:それはチームによってさまざまですね。やっぱりアスリート側から入ってきたチームは、フィジカルを考慮して役割を分担していますし、逆にゲーマー側から入ってきたチームは、パラメーターの設定を熟考して作戦を練る方が多いですね。
——まったく違ったタイプのチーム同士が戦うのを見るのもアツイですね!
本木:エナジーボールにしてもまだまだ進化させたいと思っていて、現在のエナジーボールは照準に向かって真っ直ぐ飛んでいくだけなんです。ゆくゆくは腕の振り下ろし方によって速度が変わったり、カーブを描いて飛んでいったりと、よりテクニカルな動きができるようしたいと思っています。
プロゲーマーのtrashbox選手も卒業した「HADOアカデミー」
今なら受講料キャッシュバックキャンペーン実施中!
——進化した『HADO』をまたぜひやってみたいですねー。ところで、この記事を読んで『HADO』に興味を持った人が『HADO』にふれあうにはどうしたらいいでしょうか?
本木:『HADO』を体験できる店舗が全国9カ所にございます。まずはそちらに足を運んでいただきたいです。もちろん、無料の体験も実施中ですので、興味のある方はぜひ!
また、現在「HADO アカデミー」というレッスンも開校しています。こちらは、全5回のプログラムで受講費用は5,000円と大変リーズナブルな価格で『HADO』を学ぶことができます。
さらに「HADO アカデミー」を卒業すれば、HADO公認チーム認定資格がもらえ、公認チームを結成すると受講料の5,000円がキャッシュバックされます。
——おおっ、すごい。最近ではプロゲーマーのtrashbox選手も卒業していましたね!
本木:そうですね。
HADOアカデミー卒業しました!
ひと段落したけど面白いし役立ちそうなのでまだ続けたいな
大会で勝つことでエン校長に(@ennkato )恩返ししたいです!#HADO pic.twitter.com/SAoyHpT0Hb — trashbox🚮 (@trassssshbox) November 12, 2019
さらに、アカデミー卒業後には「HADO活動補助金」も交付されます。
——HADO活動補助金?
本木:はい。月1回でも公式大会に出場すれば、勝敗に関係なく1万円が交付されます。
——ええっ! めちゃくちゃ大盤振る舞いじゃないですか? それは1回だけですか?
本木:いえいえ。毎月出場していただければ活動補助金は毎月交付されますよ。
また1回限りですが、アカデミーから公認チームになった選手は、大会に5回出場した時点で5万円が交付されます。こちらも勝敗には関係ないのでぜひ「HADOアカデミー」を受講していただければと思います。
——これはもう『HADO』をはじめるしかなーい!
『HADO』がeスポーツを盛り上げる架け橋になってほしい
——公式大会があるとのことですが、どんな大会があるんですか?
本木:大会は基本的に毎週開催されています。初心者からプロ選手まで、選手のレベルに応じた大会が開催されているので、初心者の方も気軽に参加してみてください。また、2019年12月15日(日)に、渋谷ヒカリエのヒカリエホールで「HADO WORLD CUP 2019」が開催されます。日本を含めた9カ所の国と地域から16チームが参加します。特に強豪と言われているマレーシアやシンガポールの選手のプレイは必見です!
観戦も無料なので『HADO』に興味を持っている方、ぜひプロの試合を見に来てください!
——最後に、本木さんご自身『HADO』とeスポーツはどのように結びつきがあると思いますか?
本木:僕らが『HADO』を説明するときは、テクノロジーとスポーツの融合という意味で「テクノスポーツ」という造語を使っています。もちろん話す相手によってはARスポーツということもありますし、eスポーツということもあります。『HADO』自身はどのタイプにも属していると思っています。
ですので、『HADO』がeスポーツとして認知されていくことは僕らにとってもうれしいことです。また、eスポーツという言葉自体は認知されては来ていますが、まだまだ「eスポーツはスポーツじゃない」というある種批判めいた意見も残っているのが現状です。そう言った方々を説得できるジャンルとして、『HADO』がeスポーツとスポーツのブリッジになれればと思います。
また今世界で160万人が『HADO』を体験していると言われています。その中でプロとして真剣に活躍したいと思っている人は、ごく少数です。今回のようなインタビューを通じて、少しでも多くの人が『HADO』に興味を持っていただけるとうれしいです。
——ありがとうございます!
———
ゲームは小型機のものから、テレビゲームへ。さらにはVRの技術により、仮想空間を体験できるところまで進化してきている。さらに今、ARという拡張現実の技術で、よりゲームと現実の狭間がなくなろうとしている。
『HADO』は、そのAR技術により「ゲームだけどスポーティー」といった新たなジャンルを確立したといっても過言ではない。いまだeスポーツはネガティブな批判を受け、なかなか受け入れられない現実も少なからず存在する。そんな意見を拭い去るファクターとして『HADO』が躍進するのではないかと筆者は思う。
いつしかテレビゲームと『HADO』のようなARスポーツの試合が同時に開催されるようなeスポーツ大会が実現することを期待したい。
■関連リンク
HADO公式Twitter:https://twitter.com/hado_info
HADO公式サイト:https://meleap.com/
HADOアカデミー:https://hado-official.com/academy/LP/
HADO WORLD CUP 2019:https://hado-official.com/tournament/2019season/world-cup/#
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