『ストリートファイター6』クローズドベータテストをプロゲーマーはどう評価した? 『スト6』CBTインプレ動画まとめ

2022.10.18 宮下英之
eSports World編集部が厳選した動画配信番組/アーカイブをご紹介する「eSports Worldレコメンド動画」シリーズ。

今回は、2022年10月7日~10日にかけて抽選によりクローズドベータテスト(CBT)が実施された『ストリートファイター6』(スト6)のプロゲーマーやストリーマーによる評価を見ていこう。

※選手の動画収益と著作権などに配慮し、原則として本人の公式YouTubeチャンネル、および公認切り抜き動画のみを紹介しています。

ときど


ときど選手は初日にいきなり7時間超の配信を実施。さっそくさわったのはリュウで、技をつなげることでフレーム有利になっていることを確認したのち対戦へ。対戦の中では、ドライブゲージを使い切ってしまう「バーンアウト」状態に陥ると必殺技で削り負け(いわゆる「CA削り」)してしまうなど、さっそく『スト6』ならではのシステムについて結果的に戦いながら紹介してくれている。


カワノ


カワノ選手は、スポンサーでもあるhitBOXの『スト6』でのプレイ感覚についての検証動画を公開。レバーレスコントローラーでは、レバーでは実現できない下(しゃがみ)と上(ジャンプ)を同時もしくは順番に入力する操作が可能で、『スト6』での挙動についてTGS2022会場でプレイした人から不安の声が上がっていた。

結果として、今回のベータ版の段階では下を入れた状態で上を押すと上が優先されるということが判明。この挙動は『ストV』と同様だ。ただし、昇竜拳コマンド(→↓↘)を639(→↘↗)と入力したり、CAコマンド(波動拳×2)を2626(↓→↓→)と入力する簡易コマンドについては利用できないことも確認している。




ももち


ももち選手は、『スト6』からの新システムについてさっそく細かな検証を実施。性能がよく使い勝手のいい下中Kから始動する連続技はダメージが少なめになるなど、強い技だけを押し付ける戦い方を防止するような開発者側の意図を読み解いている。

また、画面端に追い詰められた時などに相手の技を耐えながら強力な攻撃ができる「ドライブインパクト」の対応については、小技を3発当てることでキャンセルできる点や、インパクトにインパクトで返せること、ドライブパリィなどで対応できることなど、さまざまなシチュエーションについて検証。CBTでは使用するプレイヤーも多いが、慣れてくれば使う回数やタイミングなども洗練されていき、対策が進むであろうという点も予測している。

始動技によるダメージ補正について



「ドライブインパクト」の使い方について



マゴ


2D神・マゴ選手もCBTをプレイ。全体的に「面白そう」という評価とともに、新しいゲームが出て過去のゲームをプレイしなくなった実体験を語り、「(『スト6』)やるんじゃなかった」という後悔も口にしていた。

動画の中では、いまだに『ストIV』をやっている昔のゲーセン仲間に「まだやってるの?」と声をかけて怒らせてしまったと「言い方が悪かった」と反省もしていたが、プロゲーマーとしてはある意味現役ゲームに移行する(しなければならない)のも当然のことだろう。

具体的なゲームシステムについては、ガードし続けるとスタンする「インパクトスタン」状態の怖さにふれ、『ストIV』や『ストV』での「ガードという行動の強さ」を覆すシステムについては一定の評価を示した。ただし、攻撃する側の有利フレームが、『ストV』時代よりも落ちている点にも言及している。

また、攻撃を受け止めて反撃する「ドライブパリィ」に関しては、これまでも格ゲーでの同様のシステムに関して否定的な意見をたびたび語っており、苦労して積み上げてきたダメージを安易に覆せるシステムには懸念を示している様子だった。

『スト6』の印象について


『スト6』の評価




ストーム久保


多数の動画をアップしているストーム久保選手。中でも面白いのが「バトルハブ」で、自分だけのアバターを作り、さまざまな動きをさせることができる。極端な体型や、エモートとして各種必殺技を使えたりと、かなり自由な動きができる点がよくわかり、素直に笑えてしまう。

特に興味深かったのは、「『ストリートファイター6』World Tourオープニングムービー」でイラストとして登場する新キャラたちの考察だ。過去シリーズに登場したキャラとの類似性から、家族などに関する考察を展開。『ストIV』時代のアニメーションだったエンディングも重ね合わせて、Tホークやディージェイの絡みはかなりいい線を突いているように思えるがいかがだろうか。

他にも、キャラごとの特徴などもじっくりチェックした動画も多数公開されている。

新キャラ考察



元ネタの動画はこちら。


バトルハブ



バかたチ(かずのこ&立川)


かずのこ選手と立川選手による動画チャンネル「バかたチ」の記念すべき150回の配信では、かずのこ選手の『スト6』CBTでのプレイを見ながらコメント。過去作登場キャラからひととおりオンライン対戦で使いながら、新システムの印象や、まだ見ぬキャラについての予想・妄想などを語ってくれている。



ウメハラ


ストリートファイターリーグ」中であることなどもあり、今回のCBTには参加していないウメハラ選手だが、散歩配信の中で読者からの『スト6』の印象についての質問に対して考えなどを配信。過去に好きだったという『ヴァンパイアハンター』や『ギルティギアEXECS『ストZERO3』などを引き合いに出しながら、バランスが取れていない部分の調整を望むことや、通常技によるフレーム不利とドライブゲージの運用などの関係や、『スト4』と『スト5』が遅すぎるという点など、自分の好きな格ゲーのシステムについて私見を語っている。

なお、切り抜き動画のサムネールは「素晴らしい」となっているが、未プレイでもあり必ずしも『スト6』のシステムを評価しているではないのでご注意を。



しんじょう君


世界最強にして日本最後のニホンカワウソ、しんじょう君(高知県須崎市のゆるキャラ)は、持ちキャラのリュウの変更点についてみっちり解説。

『ストV』と比べて攻撃をガードさせることで得られる有利フレームが減ったことに言及し、それをカバーするための「ドライブインパクト」や「ドライブダッシュ」の活用法についてさっそく研究している。

もはやカワウソとは思えない知識量と攻略のスピードで、『スト6』でもきっと活躍してくれるに違いない。

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どぐら


どぐら選手の初見動画では『スト6』CBTでの挙動についてかなり細かなチェックからスタート。プロゲーマーがどんなところを調べているのか、という例としても参考になる内容だ。

特に、相手を画面端に追い詰めた状態でのめくりジャンプができないこと、画面端でドライブインパクトを当てると壁にぶつけて空中判定になるといった新システムをわかりやすく紹介してくれている。



ネモ


『スト6』CBTをひととおりプレイした後のネモ選手は、『ストリートファイター』シリーズよりも『KOF』や『ギルティギア』シリーズに近い印象を持っているようだ。

さまざまなキャラのキャンセル技などを試しつつ、実戦に投入できそうな技を早くもチェック。ドライブゲージの管理と画面端でのドライブインパクト、ドライブパリィ、CAの選択肢の重要性などについて語りつつ、他の動画では実際に戦う中で、画面端固め使い勝手などを確かめていた。



PUNK


北米の強豪プレイヤー・PUNK選手もCBTを遊んだ様子を配信。さっそくふれたのはケンで、新たに可能になったコンボに大興奮していた様子だ。とんでもないスピードでドライブインパクトやドライブパリィに習熟しており、才能を見せつけるプレイ動画となっている。

ただ、一番興味があったのはコスチュームと対戦成立時に現れるキャラのエフェクト? PUNK選手らしさあふれるCBTのインプレッションだった。



番外編:「モダン操作」の評価は? ぷらいむの格ゲー挑戦状


今回のCBTはもともと一般人も参加可能で、当選者だけがプレイできるようになっていた。そんな中で一般のストリーマーとして当選した「ぷらいむの格ゲー挑戦状」チャンネルは、少ないボタンとワンボタンで必殺技を出せる「モダン操作」についてかなり詳しく紹介する動画を配信している。

弱中強×パンチ・キックという『スト2』からの6ボタン配置ではなく、弱中強+必殺技ボタンという4ボタンの組み合わせは、『ストリートファイター』シリーズとしては初搭載の機能ながら、『グランブルーファンタジーヴァーサス』や『ペルソナ』などでもおなじみの配置で、今となっては特別なものではない。『スト6』ではボタン+方向キーで出せる技が決まっており、連打で連続技になるなど、コマンド入力でつまづいた初心者でも『スト6』なら楽しめる。

多くのプロゲーマーにとってはあまり興味のない機能だったようで、モダン操作について語っている動画は今回調べた中でもほとんどなかったが、使い方によってはモダン操作でも上位に食い込める選手が現れるかもしれず、初心者向けと侮っていると痛い目を見るかもしれない。ぜひCBT段階から注目しておきたいシステムのひとつだ。



まとめ


今回ご紹介したのはほんのわずかな動画のみで、どの選手もストリーマーも『スト6』CBTの動画を多数アップしている。細かなキャラ攻略を進める人もいれば、新システムのアバターにこだわる人、『ストV』との違いを細かくみていく人などさまざまだ。

ただ、総じて言えるのは『ストリートファイター』の流れをしっかり汲んだタイトルになりそうということと、モダン操作などで新たなユーザーを獲得したいというカプコンの意志が強くみられるということ。追い詰められてからのわからん殺しの要素はやや薄れつつも、バーンアウト状態やガードブレイク状態に陥るというテクニックで詰めていく要素もしっかり盛り込まれており、これまでのシリーズ以上にプレイヤー側に選択肢が用意されているように感じる。

なんだかんだ言っても、対戦格闘ゲームはプレイヤーが多ければ多いほど多様な攻略が進み、観る側もプレイする側も面白くなるのは間違いない。このCBTの結果を受けての改良とともに、CBTの熱気が冷めないうちに、カプコンには新キャラの発表などで、2023年の発売までの楽しみをさらに広げていってほしい。


ストリートファイター6:https://www.streetfighter.com/6/ja-jp/

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