『Apex Legends』超初心者にもオススメ? トップクラスの実力を誇る有名配信者チャンネル 3選

2022.10.24 蟹棒

『Apex Legends』超初心者も絶対見てほしい、実力派の配信者たち


Apex Legends』(エーペックスレジェンズ)はeスポーツとして今や確固たる地位を築き上げた、言わずと知れた定番タイトル。環境や調整に不満の声が上がりつつも、圧倒的なプレイ体験から多くのユーザーをとらえて離さない本作は、今後もますますの盛り上がりを見せるのではないだろうか。

ここに紹介する3つのチャンネルは、『Apex Legends』の配信者(ストリーマー)という枠を超えて、"トップクラスにうまい"人たちのチャンネル。プレイ内容は非常にレベルが高いのだが、「うまい人の配信を見る」ことは有意義と考え、あえて「超初心者にもオススメ」と銘打って紹介させていただく。

単純に面白いので、技術を学ぶという以外に娯楽としても楽しめる内容になっているはずだ。


全シーズンプレデター&シーズン7 世界1位:でっぷ


大会でもお馴染みのでっぷ氏。“日本における全シーズンプレデター”はもはや数人となってしまったが、彼は間違いなくその中の1人である。愉快な仲間達(他の有名配信者さんたち)とともに全シーズン、プレデターを維持を狙う。


動画はシーズン14 Split2の初日ということで、慎重な立ち上がりを見せるかと思いきや、突然漫才が始まったり下らないなぞなぞが繰り広げられるカオスな展開。チームは全員、前シーズンプレデターという顔ぶれだが、お調子者3人が集まってしまった……!?

カオスな展開の中にも学びあり!

  • でっぷ氏 :ロング武器を使えば右に出るもの無し、全シーズンプレデター。
  • ひなん氏 :7000ダメや全キャラ爪痕ダブハン等、可愛いiconながらパワフルな配信が特徴。
  • ですぺあ氏:世界7位の実績を誇る実力派。ソロマスター配信企画等に取組中。

新Splitの開幕直後で、プラチナ帯はプレマス(プレデター・マスター帯 ダイヤ以上のマッチング)常連のひしめく過酷な環境。とはいえ、プラチナ及びダイヤの参加費用は、プレデターの200RP以上とは比較にならない数字だと言える。

舞台となるストポ(ストームポイント)は最大の広さを誇るMAPだが、本配信では漁夫展開の多さが目立った。前シーズンのキンキャニ(キングスキャニオン。狭いMAP)と比べて全チームが分かれて落下する展開も多いが、初動の生残部隊が多い分、第1リング収縮後の密度は高いということなのだろうか?

途中、年齢の話題から唐突に「うっとうしい先輩(ひなん氏)」と「表向きは従順な後輩(でっぷ氏、ですぺあ氏)」という役の漫才が始まり、ひなん氏が後輩のためにプラウラー(NPC)を排除している間に二人はこっそり抜け出すなど、チームの連携はガタガタに。また、移動中の暇つぶしで始まった「なぞなぞ」では、「"こうじょう"に"ひ"をつけたらどうなるでしょう(正解:燃える)」など、斜め上の正解が続き、配信は混乱を極めていく。
しかし、そんな中でも着実にポイントを積み重ねるところが、さすがはプレデターチーム。

配信中は暫定プレデター1・2位との戦闘とリベンジ、知人のプレデターチームとの対決など、高レベル帯だからこそ起こり得るイベントが目白押し。本シーズンででっぷ氏が使用している「バンテージ」はアルティメットがスナイパーライフルのレジェンド。ロング武器には定評のあるでっぷ氏のこと、さぞかし長距離に特化した構成となるかと思いきや、手持ち武器は中・近距離武器の2本立てに。これは長距離のアルティメットを当てられるからこその、全距離最適化の武器構成と言えるだろう。

Split1では、開幕直後にチャージタワーでアルティメットのスナイパーライフルの弾丸を5発溜め、他チームから確殺を奪う戦術も見られた。

また、アルティメットによって敵チームからダウンやシールドブレイクを取った後、先行している仲間をスキル「エコー配置」で追い、3人で殲滅する展開も頻繁にあり、バンテージの強力な使用スタイルの一つと言えそうだ。

スキル『エコー配置』は相棒の『エコー(コウモリ)』を飛ばした場所に自身が移動するアビリティ。パスファインダーのグラップリングフックより出が少々遅いものの、着地の際僅かに2段ジャンプする事ができ位置調整しやすい点や、再使用可能になるまでが早い点等が魅力だ。

また索敵スキルのスポッターレンズは、可視化できない壁の裏等も確認でき、最終リング前ではエコー配置で高所に上り、周囲の敵の配置や人数、アーマーを調査するといった決定的な使い方も。
このように使い方次第で強力なバンテージだが、非常に高い技術が必要な点から『今後の弱体化の候補ではない』と言えるかもしれない。

最近のでっぷ氏のチャンネルでは『Apex Legends』の他にも、『ドラゴンクエスト11』の配信など、競技系以外の配信も楽しむことができる。配信を見ていると、そのゲームがやりたくなってくること、請け合いである。


9シーズン連続でPC版のプレデター世界トップ10を維持:CHEEKY


こちらは9連続でPC版『Apex Legends』でのプレデター世界1ケタを維持し続け、PC版世界最速プレデター5回を誇るCHEEKY氏のチャンネル。

タイマン日本最強決定戦での優勝経験もあり、特にインファイトに定評のあるCHEEKY氏は、中・近距離のエイム・キャラコン(キャラクターコントロール)の上手さは圧巻で、キル集などの編集動画では2ダウンからの1対3での逆転劇がいくつもで収められており、見ているだけで爽快な気分となる。

9連続PCプレデター世界1桁を維持するためには、ここまでの技術が必要なのか……。


対面での圧倒的な強さ!


本動画では、ブラッドハウンドのハンティングビーストで敵チームをなぎ倒すCHEEKY氏の真骨頂と言えるシーンや、ホライゾンのスキルを駆使して敵を圧倒する様を見る事ができる。

驚くべきはその使用武器の多様さで、特にこの武器でないと勝てない! というようなプレイではなく、開幕センチネルとG7スカウトの2本で敵3人を相手取る場面も。

建物内でのショットガンの使い方や、中→近距離での武器の持ち替えなど、それぞれの武器の特性に合った動きを選択していることが見て取れる。

また、注目すべきは場面ごとの対応力で、戦闘場面だけでも、いつ肉を巻く(体力を回復する)のか・味方のヘルプに入るのかなどの判断が的確。ダウン中の味方のシールドの陰に入る立ち回りやグレネードの正確さ、敵アルティメットのかわし方等、あらゆる要素がすべてハイレベルだからこそ、見ている方も気持ちよくなってしまうのだ。チャンネル登録者30万人超えも納得である。

そんなCHEEKY氏の直近の課題は何と「エイム」だという……。これ以上うまくなってしまうと、もう誰も止められないのでは? 一緒にプレイするチームメイトも肝心な時に勝ち切れる猛者ばかりで、彼のプレデター上位維持は今後も続きそうである。

チャンネルでは、「開幕プレデター世界1位最速到達企画」や「チーム35キル・10000ダメージ」など、さすがトッププレイヤーと言える圧倒的な内容の動画が目白押しである。

また、公認切り抜き動画の他ユーザーまとめ動画チャンネルでは、イベント「シャドウロワイヤル」でのはちゃめちゃなプレイや、編集によって技術レクチャー系動画として見ることができるものまで、幅広い内容となっている。うまい人のプレイは、編集次第でレクチャー系動画になってしまうのだ……。


Twitchフォロワー144.6万人を抱える海外配信者:Shiv


最後に紹介するのは、海外の有名ストリーマーであり、Luminosity Gaming所属のプロゲーマーでもあるShiv氏専属の公認日本語翻訳チャンネルだ。

彼のプレイスタイルは徹底した位置取りと射線管理による生存能力の高さが特徴で、世界一のバンガロール使い(バンガロールによるキル15万超)という異名や実績も持つ。ここまでに紹介した二人とはタイプの異なる配信者だ。

また、Apex配信者として世界一(?)立派な髭も特徴である。

彼の配信スタイルとして、
  • 主にソロプレイ
  • 仲間は見捨てない(逆に見捨てられた時の反応も面白い)
  • チーターは絶対に許さない(徹底的に張り付き、分析して口撃しつつさらし上げる)
  • 絶叫や暴言がうるさい(芸 ※注)

など、日本の配信者にはあまり見られない要素がある。また舞台が海外サーバーということもあって、普段から日本語の配信を見ている身としては新鮮な気持ちで視聴できる。ただ、少々騒がしい事は留意されたし。
(※これらは一人コントであり、彼の本質は非常に情の厚いナイスガイである)


『世界的視点』からのコメントが楽しい


こちらの動画は「カジュアルなのに、大会にでも出ているようなレベル感」という内容。出だしスカイハイダイブに置いて行かれ、絶叫するも絶叫し返されるというコントのような展開から始まるのはお約束。

本編では前半から後半まで、とにかく敵の硬さと攻撃の苛烈さが尋常ではなく、「これはスクリム(プロチームなどがチームを分けて行う練習試合)か?」「1000万ドルがかかった『ALGS』の Quarter Finalじゃないよな?」等のセリフが飛び出す(※Shiv氏はプロゲーマーの集うALGSでも優秀な成績を残している)。

後半は弾切れしたR-301をマスティフに持ち替え。もう一つのCARで100m離れた敵を狙って当てていく様は、あまり日本の配信では見られないシーンだと感じた。近距離戦でのキャラコンも抜群にうまく、CHAMPIONとなった後も、チームメイトと「本当にALGSでなかったか、アーカイブで確認しよう」などと冗談を飛ばしている。

果てしないチート使用者との闘い⁈


彼は主にソロを専門とした配信者で、チームメイトもその時々で異なるため、チームメイトにチート使用者が入ってくる場合もあり得る。

チームメイトのチーター(自称、Shivのファン)に嫌がらせを行う290万PVを超えるこちらの動画は展開もドラマティックで面白い(攻撃的なシーンもあるため、受け付けない人もいるかもしれない)。


また、こちらの動画ではさまざまなチートを搭載した超高級チーターに遭遇するが、最後はチート行為を配信されることを嫌ったチーターにゲーム自体が強制終了させられたのか、観戦は唐突に終わってしまう。


チーターに対し立ち向かうShiv氏だからこそ、チーターに目の敵にされゴースティング(配信者の配信を見ながら試合に参加し、狙い撃つ行為。配信で監視しているため有利に襲撃できる。チーターによって行われることが多い)されることも多いのだが、それを動画として配信してしまえば、すなわち嫌がらせも娯楽や収益と化すということだろう。

ゲームの上手さだけでなく、「環境」に対する姿勢も彼の配信の魅力の一つである。


まとめ


以上、ひとつのチャンネルについて書くことがたくさんあり、あまり多くのチャンネルを紹介できなかったが、今後も別のゲームも含めてさまざまなテーマの動画やよく見る配信チャンネルを紹介していきたい。


チャンネル『でっぷ』:https://www.youtube.com/channel/UCPjqX0S97TTddejEXZMSNSw
チャンネル『tttcheekyttt』:https://www.youtube.com/c/tttcheekyttt
チャンネル『CHEEKYを推したい【公認切り抜き】』:https://www.youtube.com/channel/UCRO3DaH7u9B_9zBH6__fsnA
チャンネル『ShivFPS翻訳チャンネル【公認】』:https://www.youtube.com/channel/UC0zKajlMIBfJi5qwi8RMOCw

蟹棒


eSports World編集部所属のエディター。コンシューマーからPCゲームまで様々なゲームをプレーする。『Apex Legends』の主な使用キャラはコースティック、『オーバーウォッチ 2』はシンメトラ。姑息で陰湿なプレースタイルが信条。


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