【単独インタビュー】🇯🇵ZETA XdIl「うまくなっている部分を見つけられた」「(0デュエリスト構成は)みんなで話し合って決めた」——注目の日本対決は🇯🇵ZETAが2年連続の黒星に

2025.7.18 nemuminimizu
現在、韓国ソウルで開催中の『VALORANT』最高峰リーグのひとつである、「VALORANT Champions Tour Pacific 2025」(以下、VCT Pacific 2025)。

7月15日(火)から開幕した「VCT Pacific 2025 Stage 2」は、年間王者を決める最大級の大会である「Champions 2025」の出場チームが確定する非常に重要な大会となっている。

日本から出場している🇯🇵ZETA DIVISION(🇯🇵ZETA)は2025年シーズン未だPlayoff進出なしと厳しい状況。チャンピオンシップポイントでのChampions 2025出場は厳しいため、まずはPlayoff進出を目指したいところだが——。

▲Stage 1の途中から加入したTenTen選手。Champions出場へ向けて期待がかかる

WEEK 1のDay3では🇯🇵ZETA vs 🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)の日本代表チーム同士の戦い。どちらも日本チームということで、どちらもいつも以上に白熱した戦いを繰り広げていた。

第1マップは🇯🇵ZETAピックのヘイブン。ピストルラウンドを落としたものの、武器有利ラウンドは取得。しかし、その後は🇯🇵DFMの勢いを断ち切ることができずに前半は1:11での折り返し。後半もピストルラウンドを落とすと、決死のフォースバイも敵わず1:13で第1マップを落とした。

第2マップはロータス。ピストルラウンドを取得し、先ほどの鬱憤を晴らすかのように勢いを取り戻した🇯🇵ZETAは、7ラウンド連続取得などで前半を11:1で折り返し。後半もピストルラウンドから2ラウンド連続で取得し、13:1でマップ取得。決着は最終マップへともつれた。

▲🇯🇵ZETAの新デュエリストTenTen選手が大暴れ。レイズの機動力を生かしてサイト奥まで進行しキルをもぎ取った。(https://www.youtube.com/live/wfnRI87-Iw4?si=yij0Z5okgdbK3-8D&t=13879

第3マップはディサイダーのアイスボックス。ピストルラウンドを取得したものの、🇯🇵DFMのセカンドバイから逆転を許す。さらにはMeiy選手の6キルACEが飛び出すなど流れを渡してしまい4:8での折り返し。後半に入ってからもMeiy選手の勢い止まらず7:13で敗戦となった。

🇯🇵ZETA XdIl(19)


チームではイニシエーターをメインにプレーするXdIl選手。ロスター変更の影響もあり、直近の試合ではややフレックスよりのロールにもなりつつある。

持ち前のフィジカルと判断力、的確なアビリティでチームを支えるプレーヤーだ。

今回はそんな試合直後の🇯🇵ZETAからXdIl選手がインタビューに応じてくれたのでその様子をお届けしていこう。

うまくなっている部分を見つけられた


——試合お疲れさまでした。今日の試合を終えて、率直な感想をお願いいたします。

XdIl:そうですね、自分たちがうまくなっている部分をしっかり見つけられたし、やっぱり昔からの知り合いなんですけどMeiyが強かったなって印象ですね。

——自分たちがうまくなっている部分はどういった部分でしょうか。

XdIl:前までは負けを重ねるごとに流れに飲み込まれちゃって、コールとかもできなくなってズルズル負けちゃうことが多かったんですけど、負けててもみんなコールを出したりしていて、そのまま何もできずに負けるってことがあまりなくなったと思います。

——第1マップは終始🇯🇵DFMに流れをつかまれたままでした。何か要因はあったのでしょうか。

XdIl:自分たちがやっているコンセプトと、相手がやってきたコンセプトが丁度噛み合っていて、自分たちがやられて一番きついコンセプトでした。

——コンセプトの相性もあり打つ手がない状況だったかと思いますが、その時のチームの雰囲気はいかがでしたか。

XdIl:流石にちょっと1:13は落ち込むとかでもなくみんな放心状態でしたね(笑)。

——逆に第2マップは1:13をやり返す形になりましたね。引きずることなく切り替えることができたのはマップ間で何か対策をしたのでしょうか。

XdIl:みんなもういったん忘れようって気持ちで——。ボコボコにされすぎて逆にそこまで気にしてもなかったですね。

——第2マップからはTenTen選手が自由に動くラウンドが多く見られました。第1マップを経ての作戦だったのでしょうか。

XdIl:元々TenTenのスタイルがそんな感じで、第1マップは、負けていた分そういうプレーを見せる機会がなかったのかなと思います。

TenTenはいつもそんな感じでめっちゃ強いんで。

▲持ち前のフィジカルを武器に相手をなぎ倒していくTenTen選手。カバーをしに来た選手まで持っていく場面も多くみられた。(https://www.youtube.com/live/wfnRI87-Iw4?si=QT1caWmmHevSCzNy&t=13849

——これは誰かがコールをしてというよりはチームの軸としてある戦術なのでしょうか。

XdIl:Depさんが「自信持って撃ち合えば勝てるから」みたいなコールはしていましたね。

——第3マップについてです。デュエリストをできる選手が複数人いる中で、あえて0デュエリスト構成を採用した理由はなんでしょうか。

XdIl:みんなで話し合って、強そうだからやってみようって感じですね。

▲キャスター陣の予想とは裏腹にデュエリストを採用しない構成を見せた🇯🇵ZETA。(https://www.youtube.com/live/wfnRI87-Iw4?si=QT1caWmmHevSCzNy&t=15996)

——TenTen選手とDep選手がいれば2デュエリストもありなのではと思いますが、そういった話はチーム内でありますか?

XdIl:まあ、出て来つつも色んなことを考えつつみんなで話し合って構成を決めている感じですね。

練度の進捗はだいぶいい


——今のチームについてお聞きします。これまで長い間同じチームで活動していたSyouTa選手が移籍しました。何か変化はありましたか?

XdIl:自分が一番仲良かったのがSyouTaで、 SyouTaが盛り上がって自分も盛り上がって、自分が盛り上がってSyouTaが盛り上がってみたいなシナジーもあったと思うので個人的にはそこがちょっと変わったかなと思います。

——現在のチームで試合中のモチベーターみたいなのは誰になるんでしょうか。

XdIl:TenTenとかDepさんとか、結構みんなやってくれていますね。

——やはりTenTen選手の加入はチームに変化がありましたか?

XdIl:TenTenが、自分が昔やっていて印象の良かった動きをアドバイスしてくれて、それを実際にやるとめちゃくちゃ刺さったりするので、自分たちにはない視点を見せてくれますね。

——ロスターの変更に合わせて、ロールの変更も多少あったかと思います。現状の練度はどれくらいの段階にあると考えていますか?

XdIl:主に変わったのが、CLZ、自分、Depさんの3人なんですけど、スクリムやっていてもいい感じだったので練度の進捗はだいぶいいと思います。

——最後に、次戦の🇹🇭TALON戦へ向けての意気込みをお願いいたします!

XdIl:期間があと2日で短いんですけど、今日の第1マップや第3マップのような負け方がないように、最後までしっかり練習して頑張りたいと思います。

応援よろしくお願いします!

——ありがとうございました。

まとめ


注目の日本チーム対決では2年連続の黒星となってしまった🇯🇵ZETA。ロスターの変更や、それに伴うロールの整理など一筋縄ではいかない部分も多くあっただろう。

それでも、自分たちのうまくなっている部分を見つけたと確かな成長は感じているようだ。初白星が期待される次戦は、7月20日(日)に🇹🇭TALONと対戦予定だ。


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編集:いのかわゆう


【nemuminimizu プロフィール】

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!

X:@ongakucas
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