【単独インタビュー】🇯🇵DFM Meiy「日本チームとの対戦は普段の5倍緊張する」「40キルできたのに悔しい(笑)」——ロスター変更で迎えた日本対決。🇯🇵DFMは白星スタート!

現在、韓国ソウルで開催中の『VALORANT』最高峰リーグのひとつである、「VALORANT Champions Tour Pacific 2025」(以下、VCT Pacific 2025)。
7月15日(火)から開幕した「VCT Pacific 2025 Stage 2」は、年間王者を決める最大級の大会である「Champions 2025」の出場チームが確定する非常に重要な大会となっている。
日本から出場している🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)は、今年最初の大会となった「VCT Pacific 2025 Kickoff」で5-6位とまずまずのスタートを切ったが、続くStage 1ではまさかの0勝に終わった。IGLを変更するなどメインロスターを変えて挑むStage 2での巻き返しに期待がかかるが——。

WEEK 1のDay3では🇯🇵DFM vs 🇯🇵ZETA DIVISION(🇯🇵ZETA)の日本代表チーム同士の戦い。どちらも日本チームということで、どちらもいつも以上に白熱した戦いを繰り広げていた。
第1マップはヘイブン。苦手なピストルラウンドを取得するとAkame選手のクアドラキルなどで序盤を大きくリード。🇯🇵ZETA相手に盤面を完全にコントロールし切り、11:1で前半を折り返す。後半もピストラウンドを取得するとそのまま13:1で第1マップを取得した。

第2マップは🇯🇵DFMピックのロータス。前マップとは打って変わって序盤は🇯🇵ZETAが流れをつかんだ。たくみなアビリティで8ラウンド目にしてやっと1マップ取得したものの、そこから流れをつかむことができずに前半は1:11で折り返し。後半もラウンドを取得できずに1:13でマップを落とした。
第3マップはディサイダーのアイスボックス。ピストルラウンドを落としたものの、セカンドバイで勢いに乗った🇯🇵DFM。さらにMeiy選手の6キルACEなどで完全に流れをつかみ、8:4で前半折り返し。後半もMeiy選手のフィジカルを軸に流れを渡さず、13:7で勝利を収めた。

今回はそんな試合直後の🇯🇵DFMからMeiy選手がインタビューに応じてくれたので、その様子をお届けしていこう。
——まずは勝利おめでとうございます。今日の試合の感想からお願いします。
Meiy:今日の試合の感想は、とにかくうれしいに尽きますね。
——Meiy選手自身もかなり調子がいいように見えました。今日のコンディションはどうだったでしょうか。
Meiy:相手が日本の🇯🇵ZETAということもあって、いつもより自分が緊張してしまって、1マップ目と2マップ目にいつも通りのパフォーマンスが出せなくて——。今日本当にやばいかな、負けるかなって思っていたんですけど、3マップ目のアイスボックスは「僕が絶対に勝つ」って言ってやることになったので勝てて良かったです。
——やはり日本のチーム相手だと普段より緊張しますか?
Meiy:そうですね、普段の5倍くらい緊張しますね(笑)。
——今日の試合についてお聞きします。第1マップはカバーの意識だったり判断の速さが目立って見えました。IGL(インゲームリーダー)の変更があったかと思いますが、意識して練習していましたか?
Meiy:そうですね、IGLが変わったのもあるんですけど、個人個人のカバーの意識とか身体と身体の距離とか、僕もコーチも含めて本当に厳しく言ってきたので、それが試合で出せてうれしいなって気持ちです。

——サイトにエントリーした後だと、情報が錯綜していたり、コールなどがごちゃごちゃすると思うのですが、そういった部分は第1マップでは起こらなかったのでしょうか。
Meiy:はい、そうですね。第1マップでは、動き自体はビビらずにスクリムと同じプレーができたので本当に良かったかなと思います。
——その第1マップをいい状態で終えての第2マップ。1:13をやり返される形になりました。やりづらかった部分があったのでしょうか。
Meiy:第2マップのロータスの敗因に関しては、こっちが確実に有利なラウンドもいくつかあって、そのラウンドが取れずにマネーだったりスノーボールの差が開いてしまったのもあるし、ロータスになった途端情報整理がうまくできなくて、相手がどこに何人いて何をして来そうみたいなコミュニケーションが取れなくなってましたね。
いつもやっていることができなかったのもそうですし、相手のプレースタイルが分かりやすくはあったんですけど、シンプルな上に自分たちが対応できずにどんどん負けてしまったかなと言う気持ちです。
——第3マップについてです。ファーストラウンドを落としてからのセカンドバイでパーフェクトラウンド、これは何か作戦があったのでしょうか。
Meiy:そうですね、アイスボックスに関してはファーストラウンド取られてもセカンド取れるでしょうってマインドでいつもプレーしていて、セカンドラウンドの作戦は僕が考えたので自信を持ってプレーしました。

——Meiy選手自身、第3マップ目の調子がかなり良かったと思います。39キルで終えましたが、40キルは意識しましたか?
Meiy:40キルいきたいなって気持ちは試合中本当になくて、とにかく目の前のことに精一杯でした。
途中6:11で勝っていたんですけど、オフシーズンの大会で🇯🇵ZETAにそこから捲(まく)られて負けた経験があるので、いつも通りのコミュニケーションで普通にやろうって言い続けてましたね。
その時は自分のキル数全然分からなくて、ただ自分のスーパープレーが思いの外連発しすぎて逆に手の震えが止まらなくなっていて——。簡単なショットでさえも全部外してしまって結果的にみたら40キルできたのに悔しいなって気持ちです(笑)。
——40キルを意識してと言うより試合を通してのパフォーマンスで興奮していたのですね。
Meiy:そうですね、スーパープレー出た後だと興奮で手が震えちゃって簡単なショットこそ外しちゃったって感じですね。
——今のチームについてお聞きします。IGLは誰が担当しているのでしょうか。
Meiy:IGLはSSeeSがやっています。
——IGLを変えるのはかなり大きな変更かと思います。そこからチーム内での変化はどうでしょうか。
Meiy:IGLとは少し関係ないかもしれないんですけど、Stage 1に比べてStage 2はとにかく試合中の雰囲気を大事にしていて、雰囲気良くできているし、IGLのSSeeSがムードメーカーってわけではないんですけど、いるだけで場を和ませてくれるような人なのでそう言った面で助かっています。
SSeeSがIGLになってからは、ラウンド序盤のコールは全部SSeeSに任せているんですけど、中盤以降の細かいミクロのコールは基本的に僕が担当しているので、ミクロが得意な僕とマクロが得意なSSeeSでうまく分担できていてやり易いと感じています。
——gyen選手とSSeeS選手は元々コントローラーでロールが被っていたと思います。SSeeS選手がイニシエーターに転向したのはIGLのためでしょうか。
Meiy:今までArtがいた枠がイニシエーターでIGLだったので、そのままArtとSSeeSを入れ替える時に他の人のロールも変えたらぐちゃるんじゃないかってことと、SSeeSはとても器用なのでどのロールでもやらせればできるなってことでイニシエーターでIGLしてもらうことになりました。
——ありがとうございました。
Playoff進出へ向けて、まずは初戦を白星で飾ることができた🇯🇵DFM。IGLだったArt選手をサブに回し、SSeeS選手が変わってIGLになるなど、新しい形見せてくれた。
また、練習で行っている動きが本番でもちゃんと生かせたと言う部分に確かな手応えを感じているようにも思えた。0勝で終えたStage 1から心機一転、Stage 2での大躍進に期待したい。
次戦は7月19日(土)に🇸🇬PRXと対戦予定だ。
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編集:いのかわゆう
7月15日(火)から開幕した「VCT Pacific 2025 Stage 2」は、年間王者を決める最大級の大会である「Champions 2025」の出場チームが確定する非常に重要な大会となっている。
日本から出場している🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)は、今年最初の大会となった「VCT Pacific 2025 Kickoff」で5-6位とまずまずのスタートを切ったが、続くStage 1ではまさかの0勝に終わった。IGLを変更するなどメインロスターを変えて挑むStage 2での巻き返しに期待がかかるが——。

▲ロスターの変更はないがIGLを務めていたArt選手がサブロスターに移動。変わってSSeeS選手がメインロスターに入った
WEEK 1のDay3では🇯🇵DFM vs 🇯🇵ZETA DIVISION(🇯🇵ZETA)の日本代表チーム同士の戦い。どちらも日本チームということで、どちらもいつも以上に白熱した戦いを繰り広げていた。
第1マップはヘイブン。苦手なピストルラウンドを取得するとAkame選手のクアドラキルなどで序盤を大きくリード。🇯🇵ZETA相手に盤面を完全にコントロールし切り、11:1で前半を折り返す。後半もピストラウンドを取得するとそのまま13:1で第1マップを取得した。

▲混戦状況でも素早い判断で相手を処理していく、連携の取れた🇯🇵DFM。徹底して人数を割く撃ち合いで相手を逃さなかった。(https://www.youtube.com/live/wfnRI87-Iw4?si=FfcKn4oElFTW2P6P&t=12158)
第2マップは🇯🇵DFMピックのロータス。前マップとは打って変わって序盤は🇯🇵ZETAが流れをつかんだ。たくみなアビリティで8ラウンド目にしてやっと1マップ取得したものの、そこから流れをつかむことができずに前半は1:11で折り返し。後半もラウンドを取得できずに1:13でマップを落とした。
第3マップはディサイダーのアイスボックス。ピストルラウンドを落としたものの、セカンドバイで勢いに乗った🇯🇵DFM。さらにMeiy選手の6キルACEなどで完全に流れをつかみ、8:4で前半折り返し。後半もMeiy選手のフィジカルを軸に流れを渡さず、13:7で勝利を収めた。

▲ライバルチームである🇯🇵ZETA相手に飛び出した🇯🇵DFM Meiy選手の6キルACE。ここから🇯🇵DFMに流れが傾いた!(https://www.youtube.com/live/wfnRI87-Iw4?si=ViuPIwI9Uk8zvIsz&t=16603)
🇯🇵DFM Meiy(22)

VCT Pacificでもトップレベルのエイム力を持つMeiy選手。チームではデュエリストとして活躍しており、高いフィジカルとワンピック力を武器にチームをキャリーする。
動画配信活動も活発に行っており、国内のVALORANTシーンを背負うスター選手のひとりだ。

VCT Pacificでもトップレベルのエイム力を持つMeiy選手。チームではデュエリストとして活躍しており、高いフィジカルとワンピック力を武器にチームをキャリーする。
動画配信活動も活発に行っており、国内のVALORANTシーンを背負うスター選手のひとりだ。
今回はそんな試合直後の🇯🇵DFMからMeiy選手がインタビューに応じてくれたので、その様子をお届けしていこう。
負けるかなって思った
——まずは勝利おめでとうございます。今日の試合の感想からお願いします。
Meiy:今日の試合の感想は、とにかくうれしいに尽きますね。
——Meiy選手自身もかなり調子がいいように見えました。今日のコンディションはどうだったでしょうか。
Meiy:相手が日本の🇯🇵ZETAということもあって、いつもより自分が緊張してしまって、1マップ目と2マップ目にいつも通りのパフォーマンスが出せなくて——。今日本当にやばいかな、負けるかなって思っていたんですけど、3マップ目のアイスボックスは「僕が絶対に勝つ」って言ってやることになったので勝てて良かったです。
——やはり日本のチーム相手だと普段より緊張しますか?
Meiy:そうですね、普段の5倍くらい緊張しますね(笑)。
——今日の試合についてお聞きします。第1マップはカバーの意識だったり判断の速さが目立って見えました。IGL(インゲームリーダー)の変更があったかと思いますが、意識して練習していましたか?
Meiy:そうですね、IGLが変わったのもあるんですけど、個人個人のカバーの意識とか身体と身体の距離とか、僕もコーチも含めて本当に厳しく言ってきたので、それが試合で出せてうれしいなって気持ちです。

▲第1マップ 7ラウンド目。絶望的な状況でもしっかりと味方のカバーが入り人数不利を作らない場面が目立った。(https://www.youtube.com/live/wfnRI87-Iw4?si=pVdp9xYHHajBwCLW&t=11957)
——サイトにエントリーした後だと、情報が錯綜していたり、コールなどがごちゃごちゃすると思うのですが、そういった部分は第1マップでは起こらなかったのでしょうか。
Meiy:はい、そうですね。第1マップでは、動き自体はビビらずにスクリムと同じプレーができたので本当に良かったかなと思います。
——その第1マップをいい状態で終えての第2マップ。1:13をやり返される形になりました。やりづらかった部分があったのでしょうか。
Meiy:第2マップのロータスの敗因に関しては、こっちが確実に有利なラウンドもいくつかあって、そのラウンドが取れずにマネーだったりスノーボールの差が開いてしまったのもあるし、ロータスになった途端情報整理がうまくできなくて、相手がどこに何人いて何をして来そうみたいなコミュニケーションが取れなくなってましたね。
いつもやっていることができなかったのもそうですし、相手のプレースタイルが分かりやすくはあったんですけど、シンプルな上に自分たちが対応できずにどんどん負けてしまったかなと言う気持ちです。
——第3マップについてです。ファーストラウンドを落としてからのセカンドバイでパーフェクトラウンド、これは何か作戦があったのでしょうか。
Meiy:そうですね、アイスボックスに関してはファーストラウンド取られてもセカンド取れるでしょうってマインドでいつもプレーしていて、セカンドラウンドの作戦は僕が考えたので自信を持ってプレーしました。

▲第3マップの第2ラウンド。Meiy選手のコールにより全員がスティンガーバイ。(https://www.youtube.com/live/wfnRI87-Iw4?si=QT1caWmmHevSCzNy&t=16093)
手の震えが止まらなかった
——Meiy選手自身、第3マップ目の調子がかなり良かったと思います。39キルで終えましたが、40キルは意識しましたか?
Meiy:40キルいきたいなって気持ちは試合中本当になくて、とにかく目の前のことに精一杯でした。
途中6:11で勝っていたんですけど、オフシーズンの大会で🇯🇵ZETAにそこから捲(まく)られて負けた経験があるので、いつも通りのコミュニケーションで普通にやろうって言い続けてましたね。
その時は自分のキル数全然分からなくて、ただ自分のスーパープレーが思いの外連発しすぎて逆に手の震えが止まらなくなっていて——。簡単なショットでさえも全部外してしまって結果的にみたら40キルできたのに悔しいなって気持ちです(笑)。
Meiy went ballistic and lit up Icebox 🔥 pic.twitter.com/JJkBUVJyU1
— VCT Pacific (@vctpacific) July 17, 2025
▲第3マップでは39キル、ACS509と脅威の活躍を見せたMeiy選手
——40キルを意識してと言うより試合を通してのパフォーマンスで興奮していたのですね。
Meiy:そうですね、スーパープレー出た後だと興奮で手が震えちゃって簡単なショットこそ外しちゃったって感じですね。
——今のチームについてお聞きします。IGLは誰が担当しているのでしょうか。
Meiy:IGLはSSeeSがやっています。
——IGLを変えるのはかなり大きな変更かと思います。そこからチーム内での変化はどうでしょうか。
Meiy:IGLとは少し関係ないかもしれないんですけど、Stage 1に比べてStage 2はとにかく試合中の雰囲気を大事にしていて、雰囲気良くできているし、IGLのSSeeSがムードメーカーってわけではないんですけど、いるだけで場を和ませてくれるような人なのでそう言った面で助かっています。
SSeeSがIGLになってからは、ラウンド序盤のコールは全部SSeeSに任せているんですけど、中盤以降の細かいミクロのコールは基本的に僕が担当しているので、ミクロが得意な僕とマクロが得意なSSeeSでうまく分担できていてやり易いと感じています。
——gyen選手とSSeeS選手は元々コントローラーでロールが被っていたと思います。SSeeS選手がイニシエーターに転向したのはIGLのためでしょうか。
Meiy:今までArtがいた枠がイニシエーターでIGLだったので、そのままArtとSSeeSを入れ替える時に他の人のロールも変えたらぐちゃるんじゃないかってことと、SSeeSはとても器用なのでどのロールでもやらせればできるなってことでイニシエーターでIGLしてもらうことになりました。
——ありがとうございました。
まとめ
Playoff進出へ向けて、まずは初戦を白星で飾ることができた🇯🇵DFM。IGLだったArt選手をサブに回し、SSeeS選手が変わってIGLになるなど、新しい形見せてくれた。
また、練習で行っている動きが本番でもちゃんと生かせたと言う部分に確かな手応えを感じているようにも思えた。0勝で終えたStage 1から心機一転、Stage 2での大躍進に期待したい。
次戦は7月19日(土)に🇸🇬PRXと対戦予定だ。
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VALORANT // JAPAN:
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VALORANT Champions Tour JAPAN:
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■配信URL
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https://www.twitch.tv/valorant_jpn
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https://youtube.com/@VALORANTjp
編集:いのかわゆう
【nemuminimizu プロフィール】

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!
X:@ongakucas

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