【VALORANT LOCK//IN速報】ZETA初戦敗退——XQQ「あと少しタイムアウトが早ければ……」〜合同インタビュー〜

インターナショナルリーグに参加する30チームと中国から招待された2チームの全32チームが激戦を繰り広げる『VALORANT』史上最大の国際トーナメント「VALORANT Champions Tour 2023 LOCK//IN サンパウロ」(以下、「LOCK//IN」)がブラジル・サンパウロで日本時間2月14日(月)から開幕。

2月23日(水)午前7時頃には日本代表の🇯🇵ZETA DIVISION(ZETA)の初戦を迎え🇨🇱Leviatán(LEV)と熾烈な戦いを繰り広げた。


1マップ目は🇨🇱LEVピックのアセント。非常に完成度の高い戦いを見せつけられ、4:13と大差をつけられてマップを落としてしまう。一方2マップ目のパールは🇯🇵ZETAピックマップ。いかに強みを押しつけられるかという試合前の話通り、🇯🇵ZETAは追い上げを見せる。一時は逆転するシーンもあったが、🇨🇱LEVの対応力が勝り11:13という僅差で落としてしまった。

今回はそんな初戦を終えた🇯🇵ZETAの合同インタビューが行われたのでその様子をお届けしよう。

▲写真左からLaz(らず)選手、TENNN(てん)選手、crow(くろう)選手、SugarZ3ro(しゅがーぜろ)選手、Dep(でっぷ)選手

この経験を本リーグに生かしてMasters TOKYOを目指したい


——試合おつかれさまでした。1マップ目のアセントではかなりエリアコントロールに苦労されているようにも感じました。🇨🇱LEVのどのような部分が強かったでしょうか。

XQQコーチ(以下、XQQ):アセントのエリアコントロールは練習ではうまくいっていたのですが、実際🇨🇱LEVの攻めを受けてみると、細かい撃ち合いだったり、普段だったら守れている形で守れなくなっていたりしていました。

結果、盤面上ではエリアを取られているような形になり、相手のいいようにやられていたように見えたのかなと感じています。

——非常に苦しい戦いでしたが、パールではタイムアウト後に逆転するなど流れが変わったタイミングもありました。タイムアウトではどのような話し合いをして作戦を組み直したのでしょうか。

XQQ:ある程度敵の構成でやってくることはわかっていたので、自分たちのスタイルを押しつけつつタイムアウトで敵のやり方に対応していくというふうにしていました。

特にディフェンダーサイドではいい感じに刺さっていたので、もう1、2ラウンド早くタイムアウトが取れればもっと良かったかなと個人的には反省しています。

▲2:4と差をつけられた後のタイムアウトではLaz選手がオペレーターを持つといった戦術に切り替わる。ここで流れは変わり一時は🇯🇵ZETAが逆転に成功した(https://www.youtube.com/watch?v=hSNgusAmc2s&t=23556s

——チェンバーがメタから外れてチームの編成はどのように変わりましたか?

Laz選手(以下、Laz):今までやっていたようなプレイはできなくなりましたが、前からサイファーやキルジョイといった別のエージェントも使用していたので、前に戻りつつ今のメタに対応していくという形になりました。個人的にはチェンバーが自分に合っているということは知っていましたが、キルジョイもそんなに悪くないとは思っています。好きかどうかといわれるとアレですけど……。

——🇯🇵ZETAは他地域では見られないようなエージェント構成がよく見られると感じています。現在でも新しい構成を試すということに注力しているのでしょうか。

XQQ:おそらくパールのエージェント構成を見ての話だと思いますが、パールの構成に関しては現パッチにおいてポピュラーなエージェント構成です。ヨーロッパや他地域では見られる今のメタ構成に近いのかなとは感じています。

——ピックマップについておうかがいします。🇨🇱LEVがスプリットをBANすることは予想通りでしたか?

XQQ:リーグも近いのであまり詳しいことは言えないのですが、スプリットやフラクチャーといった🇯🇵ZETAが得意マップをBANしてくることはある程度読めてはいました。

——今回の🇨🇱LEV戦では🇯🇵ZETAにとってアウェイな環境での戦いになったと思いますが試合に影響はありましたか?

Laz:歓声の差は感じましたが試合が始まった時には気にならなくなっていました。

——試合前のインタビューでは会場の気温について懸念されている部分がありましたが、実際試合をしてみた感想をお聞かせください。

Laz:強いて言えば湿気がすごかったです。(日本人は)湿気になれているはずだろうなとは感じました(笑)。
会場は少し暑かったかなというくらいで、そこまで気にはなりませんでした。

——目標はMasters TOKYOということでしたが、今回のLOCK//INではどのような経験が積めたと感じていますか。また本リーグに向けてひとことお願いします。

Laz:大会で強敵と当たるというのはほかでは経験できないことで、今の状態で戦った結果はいくらでも見返すことができますし、悪いところを修正できる情報になるのでいい経験値になったと感じています。もちろん、もっと試合をしたかったという気持ちはありますけどね。

本リーグのMastersは東京で開かれるので、めちゃくちゃ出たいのでみんながんばっています!


——LOCK//INでは今後本リーグで戦うことになるPACIFICリーグのチームの活躍が目立っていると思います。彼らの試合内容やレベルについてどのように感じていますか?

XQQ:やはりアジアが得意とするマップではアドバンテージを持っているように感じました。特に🇰🇷DRXのアイスボックスのハーバー+ヴァイパーの構成のような他地域では見られないような先を行く戦い方をしていることが、アジア勢が上位にいる要因だと感じています。

——🇯🇵ZETAとして今回の大会を経て本リーグまでの期間、どのように準備を進めていきますか?

Laz:本リーグで勝ち抜かなければMasters TOKYOへ進出することができないので、今回の大会を通して得た修正すべき点を修正したり、新しいメタに対応したりしてリーグ戦を勝ちに行きたいと思っています。

——ありがとうございました。

———

1マップ目は大差をつけられてしまったものの、強豪🇨🇱LEV相手に僅差まで持ち込めたパールでは、本当にあと一歩というところまで食らいつくことができた🇯🇵ZETA。さまざまな環境がうずめく中で、こういった結果を残せたのは彼らにとって自信につながったのではないかと感じる。

▲10:12と後がない🇯🇵ZETA。武器差があるなか1ラウンドを繋いだのはcrow選手だった。サポート役でありながらもシェリフで果敢に撃ち抜くシーンも(https://www.youtube.com/watch?v=hSNgusAmc2s&t=25975s

一方で海外勢のポテンシャルの高さを感じさせる試合でもあった。盤面が有利でもお構いなしに撃ち勝つような強気な撃ち合いに、鉄壁とも言える完全な布陣。海外独特の立ち回りに🇯🇵ZETAがどれだけ対応していけるのかが今後の課題になるのではないだろうか。

なお、本リーグであるSPLITは3月25日(土)からスタート。Masters TOKYOへの切符を手に入れるためにもなんとしてでも勝ってほしい。

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【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。

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