【Crazy Raccoon ade選手独占インタビュー】日本代表、初戦惜しくも敗れる!惜敗から学んだ新たな課題とは——【VALORANT Champions 2021】

2021.12.2 井ノ川結希(いのかわゆう)
ライアットゲームズが主催する『VALORANT』の国際大会「VALORANT Champions Tour」(以下、「VCT」)が開催中。

2021年2月から開催している「VCT」もいよいよ大詰め。『VALORANT』世界一を決める「Champions」が2021年12月1日(水)に幕を開けた。


日本からは🇯🇵Crazy Raccoon(CR)が出場。1試合目の対戦相手は🇧🇷Team Vikings(VKS)。さっそく、初戦を終えたCRのade選手にインタビュー実施。🇧🇷VKS戦を振り返っていただいた。

▲ade(あで)選手

日本のファンが固唾を呑んで見守った🇧🇷VKS戦


——初戦おつかれさまでした! 惜しくも敗退となってしまって本当に悔しかったです!

ade選手(以下、ade):いやあほんと、出だしがすべてでしたね……。

——今回初めての🇧🇷VKS戦でしたが、どのようなイメージで挑みましたか?

ade:勢いのあるチームだという情報だったので、その勢いをいかに止めるか、また相手の情報を取って人数有利の戦いに持ち込めるかに焦点を置いて挑みました。

——実際に戦ってみて、事前の情報との違いはありましたか?

ade:相手もこちらの出方をうかがっている時間が多く、思った以上に序盤に時間を使う戦い方をしてきましたね。お互い様子を見合う時間が多かったのは予想外でしたね。

▲🇧🇷VKS

——確かに、🇧🇷VKSがアタッカー側では、ゆったりした出だしからの、勢いのある攻めみたいな感じでした。

ade:そうですね。そういったところでかき乱されて、自分たちの情報を与えてしまったのかなという印象でした。ブラジルのチームは独特の時間の使い方があるみたいで、そういった部分で苦しめられました。

——なるほど。第1マップは🇯🇵CRがピックマップでもあり、得意マップでもありましたが、惜しくも取られてしまいました。ずばり敗因はなんだったのでしょうか。

ade:アイスボックス戦は得意ではあったのですが、最初の段階でこちらが削られたり、アビリティを消費させられたりして、結構不利な戦いが多かったのかなあと感じています。

——前回のStage3 Mastersでは、🇷🇺GMBのnAts(なっつ)選手ラークで苦しめらましたが、今回はfrz(えふあーるぜっと)選手のラークに悩まされてしまいましたね。

ade:ですね(笑)。🇧🇷VKSは、いろんな選手がバラバラでラークしていたので、🇷🇺GMB戦よりも苦しめられましたね。

▲守りのエリアコントロールが冴えてた🇧🇷VKS。🇯🇵CRの選手がいないと判断すると、ものすごい勢いで前線を追い上げてきていた

——なんとなく死角ができてしまったのは痛かったですね。

ade:はい。そういう部分をうまく突かれてしまったのは悔しかったです……。

——続いて第2マップのヘイヴン戦はどうでしたか?

ade:saadhak(さだーきー)選手の大胆な動きに苦しめられましたね。scay(さしー)選手のフラッシュでサポートを受けながら前に出てきたりと、かなりアグレッシブな戦い方で、🇯🇵CRのガレージ進入の対策をされてしまいました。

▲Fisker(ふぃすかー)選手

——ただ、マッチポイントを取られてしまってからのFisker(ふぃすかー)選手の取り返しで、勢いづいたのはアツかったです! その時のテクニカルタイムアウトではどんなことを話していたのですか?

▲マッチポイントで1on2という圧倒的劣勢の中、冷静なヘッドショットでクラッチ成功。配信も大いに沸いた

ade:ラウンド差は開いていたんですが、内容的に見れば、あとちょっとの差でしかなかったので、ラウンド差は気にせず戦っていこうという話し合いをしていましたね。自分たちのやっていることは間違っていないという意気込みでした。

——本当に全体的に惜しい試合が多くて見ている私も悔しかったです!

やはり最大の敵はコミュニケーションエラー


——先ほど、キャスター陣の方々がFisker選手にインタビューをされていた時に、やはりコミュニケーションエラーによるミスがあったと語っていました。大会直前のインタビューでは、新しい合言葉を決めるなどして対策を練っていたとのことでしたが、改善された部分もありましたか?

ade:そうですね。少しずつ改善はされてきてはいるものの、完璧とまではいかず、ほころびが生まれてしまうことがありましたね。

▲Munchkin(まんちきん)選手(左)、Bazzi(ばっじ)選手(右)

——やはり、大会直前のインタビューでTwinkl(とぅいんくる)コーチもおっしゃっていたように、「コミュニケーションエラーは起こるもの」という部分もあるんですね。

ade:そうですね。いかに減らせるかが重要なんですけど、減らしたとしてもたまに起きたコミュニケーションエラーが致命的な結果を招いてしまうので、そこが本当に難しいところですね。

——なるほど。まだまだ課題はあるぞというところなんですね。あとひとつ気になったのは、大会直前のインタビューで、とっさの対応力は海外チームの方が勝っているという話をしていました。やはり今回の試合でも感じましたか?

ade:そうですね。毎回感じることでもありますね。例えば、こちらが有利に戦えている状態でも、ピークの仕方がうまかったり、撃ち方だったり、連携だったりで有利な状況を覆されてしまうシーンがいくつかありました。そういう部分を吸収して僕たちもとっさの対応力を高めていきたいと思います。

——なるほど。ただadeさんらしい少人数戦での粘り強い生き残りを見せるラウンドも多かったと思います!

ade:あはは。ありがとうございます(笑)。

個人的にはヘイヴン戦でのラウンド5やラウンド17はいい戦いができたと思っています。味方のためにアビリティーを使って時間を稼ぎ、味方と足並みをそろえて有利な状況を作れたのはよかったですね。

▲ヘイヴンのラウンド5。Fisker選手の進入と同時にade選手が「グラビティウェル」で敵を足止め。連携がうまく刺さった瞬間だ

▲ヘイヴンのラウンド17。Cサイトを単独で守っていたade選手。スモークの中に身潜めて時間を稼ぎつつ味方の合流を待つ。スキを見て背後からの2キルはお見事!

——あの「グラビティウェル」はシビレましたねー!

ade:ありがとうございます。あと、アイスボックスで印象に残ったのはラウンド7ですね。アルティメットスキルの「ヴァイパーズピット」を使ってAサイトを守っていたのですが、敵に進入されてしまったシーンがありました。ただ、Aサイトはじっくりリテイクをすれば取り返せるので、落ち着いて味方と連携が取れたのはよかったですね。味方に安心感を与える立ち回りができたのではないかと思っています。

——ちなみに、あの時adeさんの真上で敵が4人くらいゾロゾロと侵入していたんですけど、気づいてました?

ade:いえ、気づいてませんでした。実はそこもコミュニケーションエラーが起こっていたんですよ。

▲「ヴァイパーズピット」内でのヴァイパーは、足もとを見ることで敵より先に姿を視認できるため、ade選手は下を向いていた。そのためジップラインで移動する🇧🇷VKSの選手には気づかなかったのだ

——ええっ、そうだったんですか?

ade:事前に「上はちょっとわからないから、注意して見ておいて」って味方に伝えたつもりだったんですが、相手が思った以上に早く進入してきたのもあり、チェックが遅れてしまったんです。結果ラウンドは取れたのでよかったんですが、小さなエラーですよね。

——なるほど。でもある意味これで緊張がほぐれたのではないかとも感じています。まだまだLower Bracket(敗者復活戦)で巻き返してくれることを願っています! 最後に次なる意気込みとファンに向けてのひとことをお願いします。

ade:今回1試合目は負けてしまいましたが、前回のStage3 Mastersも初戦敗退から勢いに乗ってきたのもあるので、今回も同じ形でリベンジできればと思っています。

また、ファンの皆さんの応援も本当に力になっているので、引き続き応援よろしくお願いします!


——ありがとうございました!

———

前回のStage3 Mastersに引き続き、試合直後にインタビューに答えてくれたade選手には感謝のひとことに尽きます。「いつも負けてしまったあとにインタビューしてしまって、なんだか申し訳ない気が……」というと、「次は勝ったところを見せたいです!」と明るく答えてくれたade選手。

国際大会というプレッシャーの中、戦い抜いた彼らに敬意を払うと共に、Lower Bracketでの戦いに期待したい。


ade選手 Twitter:
https://twitter.com/ade3_

valorant_jpn:
https://www.twitch.tv/valorant_jpn

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