【VALORANT】初出場が多くそろう16チームから注目チームを紹介!——国内リーグ「Challengers Japan 2025」へ向けたSplit 3 Main Stageが開幕!

2024.11.28 nemuminimizu
2024年シーズンの日程もすべて終了し、オフシーズンに入った『VALORANT』の競技シーン。

2024年は、🇰🇷Gen.GがMasters Shanghaiを制し、Pacific地域初となる国際大会優勝、Champions 2024では🇨🇳EDward Gamingが中国勢として初の優勝を決めるなど見応えのあるシーズンとなった。

また、地域リーグのChallengersでは、新たにSplit 3が増設され、早くも2025年シーズンへ向けて大会が進行している。

今回はそんなChallengers Japan 2024 Split 3の現状に焦点を当てて、リーグの全体像や出場チームを紹介していこう。

物議を醸しているChallengers Japan 2024 Split 3


▲Challengers Japan 2024 Split 3の大会フォーマット

8月19日(月)から開幕したChallengers Japan 2024 Split 3。急遽Split 3までの拡大が決定したためか、大会運営やチーム関係者、選手、ファンまでもがついていけてないのが現状だ。さらには、Split 3の開催意義自体も疑問視されているなど、話題に事欠かない。

その理由のひとつとして、「出場条件があいまい」だったことが挙げられる。問題となったのは、Challengers Japan 2024 Split 1で準優勝に輝いたREJECT(以下、RC)の一件だ。

RCは大会運営に参加資格の基準について問い合わせたにもかかわらず、誤った返答を受け、参加基準を満たすことができずにSplit 3の出場は辞退していた。その後、「一定のロスター条件を満たすこと」を前提にLCQにRCの出場が決定。そのままLCQを勝ち進みSplit 3 Main Stage出場を決めた。

▲詳しいことの経緯。大会運営も参加資格をはっきりと認識していなかったために起きたトラブルだ

さらにはChallengers Japan 2024 Split 1を優勝したFENNEL(以下、FL)とSCARZ(以下、SZ)が Challengers Japan 2025 Split 1に出場できない可能性も浮上していた。Split 3 Main Stageへの出場権はチームに帰属するが、3名以上ロスターに変更があった場合は出場権が失われるシステム。上記2チームはロスターを3名以上変更しており、Split 3 Main Stageへの出場権はなく、Premierからの勝ち上がりが必要となっていた。

しかし、現メンバーでPremierをプレーしていないため、まずは最上位ディビジョンへの昇格を目指す形に。昇格には1 Act分Premierをプレーする必要があるため、スケジュールの問題でChallengers Japan 2025 Split 1には間に合わない計算になる。

Tier2チームとして国内シーンを盛り上げ、Tier1チームに選手を多数送り出すなど、VALORANTシーンに貢献しているだけにこのシステムには疑問の声が殺到していた。

FL、SZらへの措置が決定。Split 1には出場可能に


Challengers Japan 2024 Split 2 Main Stageに出場した8チームとSplit 3のいずれかに出場したチームにはChallengers Japan 2025 Split 1 Advance Stageへ招待されることが発表された。

これによりFLやSZはPremierをプレーしていなくてもSplit 1へ出場が可能になった。

そしてもうひとつが「Split 3の開催意義」だ。Split 3はあくまでChallengers Japan 2025 Split 1 Main Stageの出場権を争う大会。また、本大会で勝ち上がらなくてもSplit 1 Main Stageに出場可能である。

そのため、各チームロスターの再編成に追われていたタイミングも相まって出場を見送るチームも多数あった。Challengers Japan 2025に向けた長期的なチーム編成を求めるにはSplit 3をスルーするのもひとつの手となっているのが現状だ。

Challengers Japan 2024 Split 3の大会フォーマット


▲Split 3 Main Stageの大会フォーマット

16チームで行われるSplit 3 Main Stageは、初めに4つのグループに分けられ、シングルラウンドロビン形式(総当たり戦)のBO3で対戦。各グループの上位2チームの計8チームがPlayoffへと進出。

Playoffではダブルエリミネーション形式へと移り、2グループに分かれて対戦。各グループの上位2チームがChallengers Japan 2025 Split 1 Main Stageの出場権を獲得する。

オフライン大会はなく、大会を通しての優勝チームを決めるわけでもないのがSplit 1、2と異なる点だ。

Challengers Japan 2024 Split 3 Main Stage出場チーム


▲Split 3 Main Stageに出場する全16チーム。11チームがMain Stage初出場という新鮮な顔ぶれだ

Challengers Japan 2024 Split 3 Main StageにはSplit 2 Main Stageから2チーム、各予選を勝ち上がってきた14チームの計16チームが出場する。

本大会はPremierに隠れた次世代のチームや新人を発見する目的もあるため、普段のMain Stageとは大きく異なるチームの顔ぶれとなっている。

今回はそんなSplit 3 Main Stageに出場する16チームから数チームをピックアップして紹介していこう。

RIDDLE ORDER(RID)



◾️ロスター
・Caedye(かえで)
・yatsuka(やつか)
・JoxJo(じょじょ)
・seoldam(そるだむ)
・Minty(みんてぃー)※ex.FAV Gaming

◾️コーチ
・Vorz
・Virullent

Challengers Japan 2024 Split 2を優勝しAscention Pacific 2024にも出場したRID。コントローラーのAace選手がFENNELに移籍し、新たにMinty選手が加入。最小限のロスター変更でSplit 3を迎える。

Ascention以降は公式試合に出場していないものの、チームの核となるseoldam選手やIGLのJoxJo選手が残っているためSplit 3でも安定した強さを誇るだろう。

Sengoku Gaming(SG)



◾️ロスター
・Gwangboong(がんぶん)
・NOBITA(のびた)
・Misaya(みさや)
・yuran(ゆらん)※ex.ZETA DIVISION
・Kippei(きっぺい)※Bチームから昇格

◾️コーチ
・meltdown
・Relife
・Norisen

Challengers Japan 2024ではSplit 1、2ともに3位の好成績を収めたSG。大幅なロスター変更が行われると思われたが、LFTを表明していたGwangboong選手が復帰。3人のコアロスターを残しSplit 3 Main Stageへと出場する。

新メンバーにはZETA DIVISIONのメンバーとしてインターナショナルリーグで活躍したyuran選手、Bチームからの昇格となったKippei選手が加入。悲願の初優勝へ向けて体制は整った。

REJECT(RC)



◾️ロスター
・BRIAN(ぶらいあん)
・muto(むと)
・IceBare(あいすべあ)※ex.fOu Clan
・take(たけ)※ex.Delipht
・BNN(びんびん)※復帰
・JaXe(じゃくす)※ex.Nongshim RedForce
・GangPin(ぎゃんぴん)

◾️コーチ
・Egi
・yuiohris
・Sovamellow

Challengers Japan 2024 Split 1では準優勝に輝いたものの、Split 2では失速。Main Stage敗退となったRC。

全選手がLFTを表明したものの、BRIAN選手とmuto選手が残留。大幅なロスター変更を行い、チームの色をガラッと変えてきた。新加入の3選手は期待の若手でロマン溢れるロスターだ。

NOEZ FOXX(NFX)



◾️ロスター
・BlackWiz(ぶらっくうぃず)
・malinho(まりん)
・eKo(えこ)
・Esperanza(えすぺらんざ)※ex.NORTHEPTION
・thiefy(てぃーふぃー)※NORTHEPTIONからレンタル移籍

◾️コーチ
・2zzy

Advance Stageを勝ち上がり、初の配信試合出場を決めたNFX。ロスターにはインターナショナルリーグを経験したBlackWiz選手とeKo選手を筆頭にトップレベルの選手がそろっている。

Advance StageではSZにストレート勝ちするなど実力は申し分ない。新しい顔ぶれがそろう本大会で特に注目のチームだ。

BC SWELL(BCS)



◾️ロスター
・Rem(れむ)
・Allen(あれん)
・Jan(じゃん)
・sakura(さくら)
・Jerry(じぇりー)
・Jinbey(じんべい)

◾️コーチ
・PirateFlag

同じくAdvance Stageから勝ち上がり初の配信試合出場を決めたBCS。ロスターには元SZのAllen選手、コーチには2023年シーズンVARRELでコーチを務めたPirateFlagと国内トップチームで活躍した選手らが名を連ねる。

10月に行われたRed Bull Home Ground #5 Japan Qualifierでは現在とロスターが若干違うものの国内2位の成績を収めた。

そのほかの出場チーム


・esports team αD(ADV)
・BABO
・CREST GAMING Zst(CGZ)
・STRIDERZ(SRZ)
BLUE BEES(BB)
・FAV Gaming(FAV)
・Delight(DLTT)
・IGZIST(IGZ)
・チーム成美(SIB)
・ASNA
・AXELERATE(AXR)

VALORANTの競技シーンではおなじみのチームに加え、未知の実力がうかがえる新チームの顔ぶれも多い。Split 3の試合は同時進行で開催されるにもかかわらず、すべての試合がキャスター陣による解説付きと、新たな試みにも期待が高まる。


参考:
https://valorantesports.com/ja-JP/news/valorant-challengers-japan-2024-split-3-mainstage-rr

まとめ


オフシーズンもなく1年中『VALORANT』の競技シーンを観戦できるのはファンとしてうれしい反面、細かいルール等が整備されておらず、チームや選手が混乱している部分も見受けられるSplit 3。

それでもChallengersリーグ昇格を目指して努力を続けた選手たちが多く出場し、配信試合として試合を観戦できるのはTier 2シーンの盛り上がりにもつながるだろう。

本記事では全チーム取り上げることはできなかったが、どのチームも実力は十分。個々に焦点を当てても、これからのVALORANT競技シーンを担うスターが発掘される可能性の大きい大会だ。

Split 3 Main Stageは11月29日(金)から開幕する。


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編集:いのかわゆう


【nemuminimizu プロフィール】

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!

X:@ongakucas
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