「eBASEBALL プロリーグ」がリアルと密接につながる“もうひとつのプロ野球”と断言できる理由
1月25日にesports銀座studioにて、「eBASEBALL プロリーグ」の最終決戦、「2019シーズン SMBC e日本シリーズ」が開催されました。
eBASEBALL プロリーグは、PlayStation 4用ソフト『実況パワフルプロ野球(パワプロ)』を使用したプロリーグで、株式会社コナミデジタルエンタテインメントと一般社団法人日本野球機構(NPB)が共催しています。2018年より開催されており、2019シーズンが2シーズン目となります。
今回はそんな「eBASEBALLとは?」「eベースボールとは?」という人のために、仕組みをわかりやすく解説していきましょう。
eBASEBALLはNPBの共催であることから、プロ野球と大きな関わりを持っています。出場するチームはプロ野球団と同じ12球団で、それぞれのチームに登録した選手は、そのチームしか使用できなくなっています。つまり、プロ野球団の代表としてプロリーグを戦っていくわけです。
各球団に登録できる選手は4名で、2018シーズンの3名から1名増えています。前シーズンはプロテスト オンライン予選の上位者が関東と関西のオフライン選考会に進み、そこで実技審査および面接審査を経て合格者が球団代表選手になります。
2018シーズンに登録された36名(12球団×3名)のプロ選手は、eドラフト会議で各球団に指名され、所属球団が決まりました。2019シーズンは、その3名のプロ選手から最大2名まで残すことができ、残りの2名が前シーズンと同様にプロテスト、選考会を経てドラフトにて指名されました。球団によっては3名の選手をすべて放出し、4名すべて新戦力にしています。
シーズンの流れとしては、プロ野球と同様に、まず「eペナントレース」で各球団と対戦するリーグ戦を実施。各球団と1節3試合を行い、全球団と対戦します。セ・パ交流戦もあるので、全部で11節33試合となります。1試合は5イニング制で同点は引き分けです。
eペナントレースが終了すると、セ・パそれぞれ上位3チームによる「eクライマックスシリーズ」が行われ、各リーグから1チームのe日本シリーズ出場チームが決定されます。
eクライマックスシリーズとe日本シリーズはeペナントレースとは違い、1試合9イニング制ですが、3イニング交代制の3v3で行われます。また、引き分けの場合、eクライマックスシリーズは延長することなく、eペナントレース上位チームの勝利となります。e日本シリーズは延長戦に突入し、出場した3人の選手から1回ごとにひとりずつ再出場します。この順番は延長に入ってから決めることができます。
延長戦はタイブレーク方式をとっており、ノーアウトランナー1・2塁の状態から点が取りやすい状態で始まります。それでも延長15回で決着がつかなかった場合は再試合となります。再試合はタイブレーク方式の上、回の表裏終了時に得点差がつくと終了します。つまり、使用できる選手がリセットされるだけで基本的には延長戦を引き続き行うイメージです。試合形式はBO3で行われ、先に2勝したチームが勝利となります。
eBASEBALLの大まかな流れは下記の通りになっています。
オンライン予選を7月から開始し、eドラフト会議を9月、eペナントレースを11月〜12月、eクライマックスシリーズとe日本シリーズを翌年1月に開催します。半年間に渡り開催する長期リーグで、試合に関しては、プロ野球の日本シリーズ終了後からキャンプ開始までの期間、いわゆるストーブリーグの時期に行われます。したがって、「もうひとつのプロ野球」と銘打たれており、eスポーツファンや『パワプロ』ファンだけでなく、プロ野球ファンにも注目されています。
eBASEBALLの実況は、清水久嗣アナウンサーや槙嶋範彦アナウンサーなど、プロ野球での実況をしているアナウンサーが担当し、解説は真中満元監督や谷繁元信元監督などプロ野球OBが担当しています。大会中は会場に多くのマスコットが登場することもあり、マスコットファンも多く訪れています。また、ゲーム特有のシステム解説としてゲーム解説者もおり、「パワプロ」シリーズをやったことがない人にもわかりやすく解説してくれています。
eスポーツリーグや大会は数あれど、これだけ現実に行われているスポーツとリンクしているものはほとんどなく、eスポーツとしてもスポーツとしても新たな形を示しているのが、eBASEBALLプロリーグと言えます。
2019シーズンは、セ・リーグは東京ヤクルトスワローズが優勝し、パ・リーグは千葉ロッテマリーンズが優勝しました。しかし、eクライマックスシリーズでは、セ・リーグ2位の読売ジャイアンツが下剋上を果たし、日本シリーズへ進出。パ・リーグは優勝チームの千葉ロッテマリーンズが日本シリーズへコマを進めました。
そして、e日本シリーズでは、圧倒的な打力をもって読売ジャイアンツが千葉ロッテマリーンズに2連勝。eBASEBALL プロリーグ2年目にして、リーグ優勝チーム以外のチームが日本一となりました。プロ野球の日本シリーズやクライマックスシリーズよりも短期決戦であるが故の結果かも知れません。
ゲーム大会とは言え、贔屓のチームが活躍することに喜びを感じ、応援しているプロ野球ファンも少なくありませんでした。『パワプロ』は実際にやったことがないけれど、eBASEBALL プロリーグをプロ野球中継のように観ている人もいました。もちろん『パワプロ』からプロ野球に興味を持った人もいます。
スポーツとeスポーツがお互いに牽制しあう場面が多い中、それらが融合しお互いに興味が持てるきっかけとなるのであれば、どちらにも利点があるのではないでしょうか。eBASEBALL プロリーグにはそれがあるわけです。
©︎Nippon Professional Baseball / ©️Konami Digital Entertainment
プロ野球 eスポーツリーグ「eBASEBALL プロリーグ」公式サイト:https://e-baseball.konami.net/pawa_proleague/
eBASEBALL プロリーグは、PlayStation 4用ソフト『実況パワフルプロ野球(パワプロ)』を使用したプロリーグで、株式会社コナミデジタルエンタテインメントと一般社団法人日本野球機構(NPB)が共催しています。2018年より開催されており、2019シーズンが2シーズン目となります。
今回はそんな「eBASEBALLとは?」「eベースボールとは?」という人のために、仕組みをわかりやすく解説していきましょう。
eBASEBALLとプロ野球は密接関係! 選手はチームを代表して戦うことに
eBASEBALLはNPBの共催であることから、プロ野球と大きな関わりを持っています。出場するチームはプロ野球団と同じ12球団で、それぞれのチームに登録した選手は、そのチームしか使用できなくなっています。つまり、プロ野球団の代表としてプロリーグを戦っていくわけです。
各球団に登録できる選手は4名で、2018シーズンの3名から1名増えています。前シーズンはプロテスト オンライン予選の上位者が関東と関西のオフライン選考会に進み、そこで実技審査および面接審査を経て合格者が球団代表選手になります。
2018シーズンに登録された36名(12球団×3名)のプロ選手は、eドラフト会議で各球団に指名され、所属球団が決まりました。2019シーズンは、その3名のプロ選手から最大2名まで残すことができ、残りの2名が前シーズンと同様にプロテスト、選考会を経てドラフトにて指名されました。球団によっては3名の選手をすべて放出し、4名すべて新戦力にしています。
eBASEBALLのシーズンとは
シーズンの流れとしては、プロ野球と同様に、まず「eペナントレース」で各球団と対戦するリーグ戦を実施。各球団と1節3試合を行い、全球団と対戦します。セ・パ交流戦もあるので、全部で11節33試合となります。1試合は5イニング制で同点は引き分けです。
eペナントレースが終了すると、セ・パそれぞれ上位3チームによる「eクライマックスシリーズ」が行われ、各リーグから1チームのe日本シリーズ出場チームが決定されます。
eクライマックスシリーズとe日本シリーズはeペナントレースとは違い、1試合9イニング制ですが、3イニング交代制の3v3で行われます。また、引き分けの場合、eクライマックスシリーズは延長することなく、eペナントレース上位チームの勝利となります。e日本シリーズは延長戦に突入し、出場した3人の選手から1回ごとにひとりずつ再出場します。この順番は延長に入ってから決めることができます。
延長戦はタイブレーク方式をとっており、ノーアウトランナー1・2塁の状態から点が取りやすい状態で始まります。それでも延長15回で決着がつかなかった場合は再試合となります。再試合はタイブレーク方式の上、回の表裏終了時に得点差がつくと終了します。つまり、使用できる選手がリセットされるだけで基本的には延長戦を引き続き行うイメージです。試合形式はBO3で行われ、先に2勝したチームが勝利となります。
eBASEBALLの大まかな流れは下記の通りになっています。
オンライン予選を7月から開始し、eドラフト会議を9月、eペナントレースを11月〜12月、eクライマックスシリーズとe日本シリーズを翌年1月に開催します。半年間に渡り開催する長期リーグで、試合に関しては、プロ野球の日本シリーズ終了後からキャンプ開始までの期間、いわゆるストーブリーグの時期に行われます。したがって、「もうひとつのプロ野球」と銘打たれており、eスポーツファンや『パワプロ』ファンだけでなく、プロ野球ファンにも注目されています。
実況もプロ野球さながら! 解説はプロ野球OBが担当
eBASEBALLの実況は、清水久嗣アナウンサーや槙嶋範彦アナウンサーなど、プロ野球での実況をしているアナウンサーが担当し、解説は真中満元監督や谷繁元信元監督などプロ野球OBが担当しています。大会中は会場に多くのマスコットが登場することもあり、マスコットファンも多く訪れています。また、ゲーム特有のシステム解説としてゲーム解説者もおり、「パワプロ」シリーズをやったことがない人にもわかりやすく解説してくれています。
eスポーツリーグや大会は数あれど、これだけ現実に行われているスポーツとリンクしているものはほとんどなく、eスポーツとしてもスポーツとしても新たな形を示しているのが、eBASEBALLプロリーグと言えます。
2019シーズンは、セ・リーグは東京ヤクルトスワローズが優勝し、パ・リーグは千葉ロッテマリーンズが優勝しました。しかし、eクライマックスシリーズでは、セ・リーグ2位の読売ジャイアンツが下剋上を果たし、日本シリーズへ進出。パ・リーグは優勝チームの千葉ロッテマリーンズが日本シリーズへコマを進めました。
そして、e日本シリーズでは、圧倒的な打力をもって読売ジャイアンツが千葉ロッテマリーンズに2連勝。eBASEBALL プロリーグ2年目にして、リーグ優勝チーム以外のチームが日本一となりました。プロ野球の日本シリーズやクライマックスシリーズよりも短期決戦であるが故の結果かも知れません。
ゲーム大会とは言え、贔屓のチームが活躍することに喜びを感じ、応援しているプロ野球ファンも少なくありませんでした。『パワプロ』は実際にやったことがないけれど、eBASEBALL プロリーグをプロ野球中継のように観ている人もいました。もちろん『パワプロ』からプロ野球に興味を持った人もいます。
スポーツとeスポーツがお互いに牽制しあう場面が多い中、それらが融合しお互いに興味が持てるきっかけとなるのであれば、どちらにも利点があるのではないでしょうか。eBASEBALL プロリーグにはそれがあるわけです。
©︎Nippon Professional Baseball / ©️Konami Digital Entertainment
プロ野球 eスポーツリーグ「eBASEBALL プロリーグ」公式サイト:https://e-baseball.konami.net/pawa_proleague/
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