【注目選手は?】『VALORANT』公式リーグVCT Pacific 2024 リーグ参加全チーム紹介&ロスター解説!
- VCT Pacificの大会スケジュール
- 🇯🇵ZETA DIVISION(🇯🇵ZETA)
- 🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)
- 🇸🇬Paper Rex(🇸🇬PRX)
- 🇰🇷DRX
- 🇰🇷T1
- 🇰🇷Gen.G(🇰🇷GEN)
- 🇵🇭Team Secret(🇵🇭TS)
- 🇮🇩Rex Regum Qeon(🇮🇩RRQ)
- 🇮🇳Global Esports(🇮🇳GE)
- 🇹🇭Talon Esports(🇹🇭TLN)
- 🇸🇬BLEED Esports(🇸🇬BE)
- まとめ
間もなく開幕する『VALORANT』の公式リーグ「VALORANT Champions Tour 2024」(以下、VCT 2024)。昨年はさまざまなドラマを生み出し、ファンに多くの興奮や感動を与えてくれた。
4年目となる2024年シーズンではアセンショントーナメントを勝ち上がってきた新チームや外国人選手枠としてやってきたスター選手などさらに見どころ満載。
今回はそんな最高峰のリーグであるインターナショナルリーグの中でも、日本の2チームが所属するVCT Pacific参加チームに焦点を当てて解説していこう。
[2024.02.06 DFMの内容を更新]
初めに2024年シーズンのVCT Pacificにおける大会スケジュールを見ていこう。
VCT Pacific 2024は、昨シーズンのアセンショントーナメントを勝ち抜いた🇸🇬Bleed Esportsを迎え入れ、11チームで開催される。
ステージは大きく分けて「KICOFFトーナメント」「Stage1」「Stage2」の3つ。また、それぞれのステージの後には2回のMastersとChampionsの世界大会が控えている。
このような公式リーグは、Pacificのほか、Americas、EMEA、Chinaと4つの地域で同時開催される。
参考:
【VALORANT】VCT 2024のフォーマットや仕組みを徹底解説!——2023シーズンからの変更点は?
昨年行われたLOCK//INの国際大会版のような位置付け。各リーグ内でトーナメントを行い、上位2チームのみが最初の世界大会であるMasters Madridへと出場できる。
KICKOFFは3つのフェーズに分かれている。2月17日(土)から開幕するグループステージでは、各リーグの全11チームが3つのグループに分かれ、ダブルエリミネーション方式で対戦する。グループ1位通過のチームはプレーインを飛ばして、最終フェーズであるプレーオフへの出場が確定する。
2位通過のチームは第2フェーズであるプレーインに進出。3チームによる総当たり戦を行い、勝ち抜いた1チームのみがプレーオフへと進出できる。
グループステージとプレーインを1位通過した計4チームによるプレーオフは、シングルエリミネーション方式で行われる。初戦に勝利することができれば、Masters Madridへの出場が決定。
ちなみに昨年VCT Pacificリーグを優勝した🇸🇬Paper Rexは、グループCのシード枠にいるので、最短2勝でMasters出場確定することになる。
4月4日(木)から開幕するStage1のリーグ戦も、昨シーズンから大幅にフォーマットが変わっている。まず全チームは、AlphaチームとOmegaチームの2グループに分けられ、別グループに属しているチームとBO3の総当たり戦を行う。(例:Alphaチームに所属していた場合、Omegaチームの6チームと戦う。)
各グループの3チーム、計6チームはプレーオフに進出し、ダブルエリミネーション方式で戦う。この上位3チームが2回目の世界大会となるMasters Shanghaiへの出場が決定する。初の中国開催となるMasters Shanghaiへは4つのリーグから計12チームが出場予定だ。
Stage2はStage1と同じフォーマットで行われるが、今回は同グループ内で総当たり戦となる。Stage1、2の両方の成績を考慮して、上位6チームがプレーオフへと進出。プレーオフを勝ち抜いた3チームと、チャンピオンシップポイントが最も高い1チームの計4チームがChampions 2024へと出場できる。
ということで、そんなVCT Pacific 2024 リーグに出場する全チームを紹介していこう。
VCT 2023のレギュラーシーズンは5-6位と悔しい結果に終わった🇯🇵ZETA。しかし、Last Chance Qualifier(以下、LCQ)では見事優勝を果たし「VALORANT Champions 2023」へ出場。日本のファンに世界最高の舞台を見せてくれた。
新体制で挑む今シーズンは更なる高みを目指す。
■プレーヤー
・🇯🇵Laz(らず):オリジナルメンバー
・🇯🇵Dep(でっぷ):オリジナルメンバー
・🇯🇵SugarZ3ro(しゅがーぜろ):オリジナルメンバー
・🇯🇵yuran(ゆらん):ex.ZETA Academy
・🇯🇵hiroronn(ひろろん):ex.FENNEL
■ヘッドコーチ
🇧🇷Carlao(かるらお)
■コーチ
・🇯🇵crow
・🇯🇵JUNiOR
長い間🇯🇵ZETAを支えてきたcrow選手がコーチへ転向。TENNN選手、XQQ元コーチがストリーマー部門へと移った。
新ロスターにはyuran選手、hiroronn選手が加入。両選手共に同チームのアカデミー部門を経験しており、育成は順調といえるだろう。さらにはヘッドコーチに元🇧🇷FURIA(🇧🇷FUR)のCarlaoコーチを招集。若手の活気とAMERICASリーグの血が加わり、更なる飛躍が期待される。
2023年のオフシーズンにはRedBull Home Ground(以下、RBHG)とRiot Games ONE 2023に出場。🇯🇵DFMや昨年のアセンショントーナメント覇者、🇸🇬BLEED Esportsに勝利するなど幸先のいいスタートを切った。
昨シーズン中はIGL等の観点からイニシエーターとしてプレーしたLaz選手。慣れないプレースタイルで、スタッツもやや落ち込み気味だった。
しかしLCQになるとチーム内のロールを大幅変更。「ベストなエージェントとプレースタイルを貫いた」という通り、世界が怯えたLazチェンバーが帰ってきた。そこからは長いトンネルを抜けたかのようにスタッツも上昇。2024年シーズンに向けて準備は満タンだ。
アカデミー部門から他チームを経ずに昇格したyuran選手と、アカデミー部門からFENNELに移籍し、日本一にも輝いたhiroronn選手の2名が新たに加入。
yuran選手は現役高校生でありながらプロチームに昇格した期待の新人。オフシーズンにはデュエリストからイニシエーター、コントローラーとフレックスに活躍。
hiroronn選手はFENNEL時代センチネルとして大活躍。しかし🇯🇵ZETAではイニシエーターをメインにロール変更となった。
学年は違うものの共に18歳と若く、これからの🇯🇵ZETAを牽引してくれるだろう。
昨シーズンは0勝と不名誉な結果に終わった🇯🇵DFM。しかしながら強豪相手にマップ取得や、序盤にリードを奪うなど可能性を見せる場面も多々あった。
🇯🇵Crazy Raccoon(🇯🇵CR)のメンバーを迎え入れた今シーズンは初勝利からの快進撃が期待される。
■プレーヤー
・🇯🇵Anthem(あんせむ):オリジナルメンバー
・🇯🇵neth(ねす):ex.Crazy Raccoon
・🇯🇵Meiy(めい):ex.Crazy Raccoon
・🇯🇵popogachi(ぽぽがち):ex.Crazy Raccoon
・🇰🇷Medusa(めでゅーさ):ex.Crazy Raccoon
・🇯🇵SSeeS(せす)※サブ
■ヘッドコーチ
・🇰🇷Astell
■コーチ
・🇯🇵NorthernLights
・🇯🇵Melofovia
0勝という結果から血の入れ替えが確実だと考えられていた🇯🇵DFM。Anthem選手のみを残して大幅なロスター変更を実施。
新ロスターにはまさかの🇯🇵CR選手が4名と驚いた人も多いだろう。また、コーチ陣にも2名の元CRが加入し、9人中6人の約67%が元CR。人気も実力も兼ね備えたチームが完成した。
リーグ開幕前に突如JoxJo選手とSuggest選手、XrayNコーチが脱退。オフシーズンのロスターからさらに変更が加わった🇯🇵DFM。ネット上でもさまざまな物議を醸している中、実力で結果を示せるか。
NORTHEPTION所属時代に出場した2022年のChampions Tour Japan Stage2では決勝戦で🇯🇵ZETAを破り日本一、Masters出場を決めた。
さらに翌年にはFENNELに移籍しChallengers Japan Split1を優勝。チームは違えどJoXJo選手個人で国内大会2連覇を果たした。
しかし、リーグ開幕前に脱退が発表。国内トップIGLのVCT Pacificデビューは叶わなかった。
2021年にMasters出場を果たして以降、国内大会を勝ち抜くことができず悔しい思いをしてきたneth選手。Masters出場の際、1勝もできずに敗退となった際のインタビューで流した涙は忘れられない。
🇯🇵CRではフレックスとしてチームを支えていたが、Riot Games Oneではコントローラとして3試合をプレーした。
始まったばかりの慣れない環境だが、世界の舞台へ向けて必要不可欠な存在だ。
昨年のVCT Pacific優勝、Masters Tokyo3位、Champions 2023準優勝と輝かしい結果を残し続けてきた🇸🇬PRX。日本のファンにも絶望と興奮を与え続けてくれた。
アジアNo.1の称号を手にした今、次に狙うは世界一位だ。
■プレーヤー
・🇮🇩mindfreak(まいんどふりーく):オリジナルメンバー
・🇮🇩f0rsakeN(ふぉーせいくん):オリジナルメンバー
・🇲🇾d4v41(だばい):オリジナルメンバー
・🇷🇺something(さむしんぐ):オリジナルメンバー
・🇮🇩Monyet(もねっと):ex.Global Esports
・🇸🇬Jinggg(じん)※サブ
■コーチ
・🇫🇷alecks
昨シーズンのチャンピオンともありロスター変更は控えめ。チームのエースとして活躍したJinggg選手が兵役のためサブに回った。
空いた穴を埋めるのは元🇮🇳Global EsportsのMonyet選手。リーグではロスターの都合上コントローラーを担当していたが、元々はデュエリストを得意とする選手だ。
オフシーズンに行われたAfreecaTV VALORANT LEAGUE(以下、AVL)では🇰🇷DRXや🇰🇷T1を薙ぎ倒し準優勝。アジアNo.1の実力を再び示した。
昨シーズン途中、日本のプロeスポーツチーム🇯🇵Sengoku Gamingから移籍したsomething選手。
レギュラーシーズンは全体を通してレーティング1位(vlr.gg調べ)、さらには大会MVPを獲得するなど大活躍だった。日本国内で異次元の強さを誇っていただけに期待も大きかったが、そのハードルを軽々と越えてきた。
散々国内競技シーンを“破壊”してきたsomething選手。次は世界を破壊しにかかる。
リーグでは🇸🇬PRXに続いて2位に輝くも、その後の世界大会ではパッとした結果を残せなかった🇰🇷DRX。Pacific地域では🇸🇬PRXとの2強状態だが世界の壁は高い。
過去のような絶対的な強さを取り戻せるか。
■プレーヤー
・🇰🇷stax(すたっくす):オリジナルメンバー
・🇰🇷BuZz(ばず):オリジナルメンバー
・🇰🇷MaKo(まこ):オリジナルメンバー
・🇰🇷Foxy9(ふぉくしーないん):オリジナルメンバー
・🇰🇷Flashback(ふらっしゅばっく):ex.Prospects
長い間ロスターを固定していた🇰🇷DRXが徐々に世代交代を開始。イニシエーターのZest選手とセンチネルのRb選手が脱退となった。
昨シーズンからZest選手に変わって出場機会を与えられていたFoxy9選手がメインロスター入りし、アカデミー部門であるDRX Prospectsから期待の新人Flashbackが昇格となった。
オフシーズンにはRBHGやAVLなど3つの大会に参加。どこのチームよりも大会経験を積んできた。
昨年10月に行われたTEN Global Invitationでアカデミー部門からトップチームデビューを果たしたFlashback選手。ヴァイパーとキルジョイなどフレックスとして活躍。新人離れした強心臓を武器に2024年シーズンのスタメン入りも期待されていた。
蓋を開けてみれば🇰🇷DRXはFlashback選手と2027年までの4年契約を結ぶなどチームからの期待の高さがうかがえる。
まさに🇰🇷DRXの未来ともいえるプレーヤーだ。
昨年はリーグ3位に輝きながらも、Masters TokyoとChampions2023ではいずれもグループステージ敗退。大幅なロスター変更をした今シーズンは世界大会でも結果を残せるか。
■プレーヤー
・🇰🇷Carpe(かるぺ):オリジナルメンバー
・🇰🇷Sayaplayer(さやぷれいやー):オリジナルメンバー
・🇰🇷Xeta(ぜた):オリジナルメンバー
・🇺🇸Rossy(ろっしー):ex.Trutle Troop
・🇰🇷iZu(いず):ex.Jadeite
・🇮🇩xccurate(あきゅれいと):FA選手
■ヘッドコーチ
・🇰🇷Autumn
■コーチ
・🇰🇷CheongGak
・🇨🇦Stunner
昨年🇯🇵ZETAを苦しめたban選手、日本での活動経験もあるiNTRO選手とMunchikin選手が他チームに移籍。新メンバーには元🇯🇵Jadeiteのデュエリスト、iZu選手とf0rsakeN選手の実兄であるxccurate選手、外国人選手枠としてRossy選手を迎えた。
オフシーズンに出場したAVLでは🇳🇱Team Liquid(🇳🇱TL)、🇨🇳EDward Gaming(🇨🇳EDG)といった各リージョンの優勝チームに勝利。既に昨年からレベルアップしたチームといえるだろう。
所属地域外からひとりのみ契約できる外国人選手枠としてロスター入りしたアメリカのRossy選手。昨シーズンはアマチュアチームのTurtle Troop(旧ゼニガメ団、以下TTR)に所属。
幅広いピックプールを持ち、どんなロールも無難にこなせる選手だが、先日行われたAVLではヴァイパーのみを使用。大会を通して安定した成績を収め、クラッチ率は驚異の41%をマーク。特に🇳🇱TL戦ではチームトップの66キル、ACS244と勝利に貢献した。
シーズン中も間違いなく起爆剤となる選手だ。
昨年のレギュラーシーズン開幕4連勝するも、その後5連敗。世界大会出場は叶わなかった。LCQでは🇵🇭Team Secretに2敗を喫すなどして3位と悔しいシーズンだった。
嫌な流れを断ち切り連敗を阻止できれば優勝も見えてくるだろう。
■プレーヤー
・🇰🇷Meteor(めてお):オリジナルメンバー
・🇰🇷Munchkin(まんちきん):ex.T1
・🇰🇷t3xture(てくすちゃー):ex.Global Esports
・🇰🇷Lakia(らきあ):ex.Dplus KIA
・🇰🇷Karon(かろん):ex.No No No
■ヘッドコーチ
・🇰🇷solo
■コーチ
・🇰🇷HSK
チームのエースであったMeteor選手を除く全プレーヤー、コーチを総入れ替え。新ロスターには同じVCT Pacificで戦ったMunchkin選手やt3xture選手、日本でも活動歴のあるLakia選手、プロチーム未経験のKaron選手が加入。さらには昨シーズン🇯🇵DFMでヘッドコーチを務めたHSKコーチが就任した。
オフシーズンにはConvergence 2023に出場。🇹🇷FUT Esportsに敗れたものの、ヘイヴンでは圧勝、3マップ目はオーバータイムにもつれ込むなど相手を苦しませた。
余談だがMunchikin選手以外、5人の本名が“Kim”である点にも注目したい。
2016年に『CS:GO』の競技シーンでキャリアをスタート。その後2020年に『VALORANT』へ移籍した経験豊富な22歳。
Vision Strikers(現🇰🇷DRX)の設立メンバーでもあり、Champions 2021へも出場経験がある。その後は日本のIGZISTに加入するなど日本国内でも知っている方は多いはずだ。
過去には🇯🇵DFMのSuggest選手と同じチームでプレーしていたこともあるLakia選手。ソーヴァの実力は世界トップレベルで、🇵🇭Team SecretのJessieVash選手と共にレベルの高いイニシエーターが見れるだろう。
昨シーズンは🇯🇵ZETAと同率の5-6位、Champions出場をかけたLCQでは2位と惜しい結果に終わった🇵🇭TS。レギュラーシーズンで唯一🇰🇷DRXに勝ち星を上げたチームであり、安定感が増したら優勝も狙えるチームだ。
■プレーヤー
・🇵🇭 BORKUM(ぼるこむ):オリジナルメンバー
・🇵🇭 JessieVash(じぇしーばっしゅ):オリジナルメンバー
・🇵🇭 Jremy(じぇれみー):オリジナルメンバー
・🇵🇭 invy(いんゔぃー):オリジナルメンバー
・🇵🇭NDG(えぬでぃーじー):ex.NAOS
■コーチ
・🇺🇸Warbids
昨シーズンデュエリストとして活躍したDubsteP選手がFA、サブとして控えていたleene選手が🇹🇭Talon Esportsへと移籍。
新たに加入したNDG選手は昨年4月以降、公式戦の出場こそなかったが、現在行われているThe Asia PacificPredator League 2024(以下、PL2024)のグループステージではACS222をマークし勝利に貢献した。
オフシーズンに出場したPL2024では見事優勝。Tier1チームとしての格の違いを見せつけた。
フィリピンの強豪NAOS Esportsから移籍してきたNDG選手。チームを離れた昨年4月以降は公式戦の出場がなくブランクがあると思われたが、先日のPL2024では大活躍。
🇵🇭TSに入ってからセンチネルにロールが変わったもののK/D1.56、ACS230をマーク。新加入とは思えないほど魅せプをして会場を沸かせるなどノリに乗せたら手がつけられない選手だろう。
昨シーズン開幕前の下馬評は最下位と厳しい評価だった🇮🇩RRQ。その予想とは裏腹に4勝を挙げて7位。勝率は6位の🇰🇷GENと同じながら直接対決の結果でプレーオフ進出を逃した。
🇯🇵ZETAや🇰🇷DRXから1マップを奪うなど今シーズン警戒のチームだ。
■プレーヤー
・🇮🇩xffero(えっくすふぇろ):オリジナルメンバー
・🇵🇭2ge(つーじーいー):オリジナルメンバー
・🇮🇩Lmemore(えるみーもあ):オリジナルメンバー
・🇮🇩fl1pzjder(ふりっぷすじぇいだー):オリジナルメンバー
・🇷🇺Jemkin(じぇむきん):ex.SCARZ
・🇰🇷Estella(えすてら):ex.Dplus KIA
■ヘッドコーチ
・🇿🇦Ewok
デュエリストのEJAY選手とサブのイニシエーターとして活躍したEmman選手が脱退し新たに2選手が加入。
Jemkin選手は日本のプロeスポーツチーム、SCARZで大活躍したので知っている人も多いだろう。Estella選手は🇰🇷Dplus KIAから移籍。イニシエーターとしてアセンショントーナメント出場に大きく貢献した。
抜けたロールをしっかりと補強してきたものの、昨年7月のLCQ以降、大会への出場がない。Jemkin選手を引っ提げた🇮🇩RRQの火力に注目だ。
🇯🇵SCARZ(以下、🇯🇵SZ)を日本一に導いた立役者、Jemkin選手が外国人選手枠として移籍加入。デュエリストとして日本No.1の呼び声も多く、インターナショナルリーグ参入を渇望する声も多くあった。
ジェット、レイズ、レイナを主に使用しており、キャリアを通してACSはそれぞれ255、277、277をマーク。さらにK/Dも1.30以上と異次元の強さ。
EJAY選手が抜けたため、そのままデュエリストを担当するとみられ、🇮🇩RRQの起爆剤となること間違いない。
昨シーズンは8位に終わったものの、🇰🇷T1と🇯🇵ZETAを接戦に持ち込み、4位の🇰🇷GENにはストレート勝ちするなど強さを見せつけた🇮🇳GE。
実質メンバー総入れ替えで世界大会を目指す。
■プレーヤー
・🇮🇳Lightningfast(らいとにんぐふぁすと):オリジナルメンバー
・🇮🇩blaZek1ng(ぶれいずきんぐ):ex.BOOM Esports
・🇮🇳/🇬🇧Russ(らす):ex.Les Petits Bouffons
・🇫🇮Polvi(ぽるび):ex.VALIANT
・🇸🇬Benkai(べんかい):ex.Paper Rex
■ヘッドコーチ
・🇬🇧Spin
■コーチ
・🇬🇧BigTime
・🇬🇧psych_chek
残ったプレーヤーはサブとしてほとんど試合に出ていないLightningfast選手のみと、事実上のメインロスター総入れ替えを行った。
新たに加入したのは、昨シーズン途中まで🇸🇬PRXのロスター入りをしていたBenkai選手や🇮🇩BOOM Esportsとしてアセンショントーナメント3-4位に貢献したblaZek1ng選手ら4名。
オフシーズンにはConvergence 2023に出場。グループステージ敗退に終わるも、VCT AMERICAS所属の🇧🇷FURに勝利するなど世界に通用することを証明した。
外国人選手枠としてフィンランドからやってきたPolvi選手。2020年から競技シーンに参加するとRBHG 2021 4位、VALORANT Challengers 2023 France優勝などEMEA地域で結果を残し続けてきた。
担当はデュエリスト。そのエージェントの強みを最大限に生かし、チームが苦しい状況でも安定してスタッツを残せるプレーヤーだ。
また、昨年4月には入院中の病院から大会に出場し話題を呼んだタフガイでもある。
レギュラーシーズンは9位に終わった🇹🇭TLN。しかし、LOCK//INでは🇺🇸Evil Geniusesに、シーズン中には🇯🇵ZETAや🇰🇷GENに勝利するなど格上相手にめっぽう強い。
今シーズン、🇹🇭TLNが大番狂せを起こす可能性も大いにあるだろう。
■プレーヤー
・🇹🇭Crws(くろうず):オリジナルメンバー
・🇹🇭JitBoys(じっとぼーいず):オリジナルメンバー
・🇰🇷ban(ばん):ex.T1
・🇰🇷/🇺🇸Governor(がばなー):ex.Turtle Troop
・🇸🇬lenne(れにー):ex.Team Secret
・🇹🇭Surf(さーふ):ex.XERXIA
・🇹🇭Patiphan(ぱてぃふぁん)※インアクティブ
■ヘッドコーチ
・🇺🇸FrosT
■コーチ
・🇺🇸b0i
foxz選手とsushiboys選手が🇹🇭のプロeスポーツチーム、FULL SENSE(以下、FS)に移籍。garnetS選手が脱退。Patiphan選手はモチベーションの低下を理由にリザーブへと回った。
新ロスターには🇰🇷T1からban選手、🇵🇭TSからlenne選手、TTRからGovernor選手が加入。さらには2022年のChampionsにも出場したSurf選手が加入し、6人体制。昨シーズンのロスターとは打って変わって多国籍チームとなった。
オフシーズンにはESL Clash of Nations2023に出場。元メンバーの所属するFLに勝利するなど準優勝を収めた。
アマチュアチーム「Turtle Troop」に所属していたGovernor選手。昨年、VALORANT Challengers 2023 NA Split1に「Squirtle Squad(ゼニガメ団)」というチーム名で出場しようとしたところ、商標権の問題で改名を余儀なくされたのは記憶に新しいだろう。
🇹🇭TLNではジェット、レイズをメインにデュエリストを担当。この2エージェントはトータル6,000ラウンド以上プレーし、ACSは約250と高いレベルで安定している。
アセンショントーナメントで🇯🇵SZを倒して優勝、インターナショナルリーグ参入権を手に入れた11チーム目、🇸🇬BE。年齢の問題等でロスター変更を余儀なくされたが、今一番勢いのあるチームともいえるだろう。
■プレーヤー
・🇻🇳crazyguy(くれいじーがい):オリジナルメンバー
・🇸🇬Deryeon(でりおん):オリジナルメンバー
・🇹🇭sScary(すきゃりー):オリジナルメンバー
・🇸🇬Egoist(えごいすと):ex.X10 Esports
・🇺🇸yay(いぇい):ex.Disguised
■ヘッドコーチ
・🇩🇪LEGIJA
アセンショントーナメントで猛威を振るったデュエリストのJuicy選手、イニシエーターとしてチームを勝利に導いたnephh選手が年齢制限と徴兵制度のためチームを脱退。
新ロスターにはEgoist選手、外国人選手枠としてyay選手が加入。トップレベルのセンチネルプレーヤーと高火力プレーヤーの両取りでチームを固めた。
Riot Games ONE 2024ではyay選手が出場できず、フルメンバーで挑むことはできなかった。しかし、🇯🇵DFM相手の1勝を掴み取るなど可能性も見せた。インターナショナルリーグ初参入チームがどこまで結果を残せるのか注目だ。
言わずと知れたチェンバーの名手yay選手がインターナショナルリーグに復帰。昨年は🇺🇸Cloud9に5カ月、Disguisedに2カ月とチームを渡り歩いた。
キャリアを通してチェンバーのK/Dは1.35と驚異的。ジェット使用時もACS254とハイレベル。
2023年8月13日までは歴代キル数記録の保持者だったが、2023年は出場機会に見舞われず🇺🇸NGR所属のVictor選手に抜かれてしまった。
2024年はこの歴代キル数にも注目したい。
昨年末ごろから新ロスターのお披露目などがあり、リーグ開幕が待ち遠しい人も多いだろう。日本のチームにとってはかなりポジティブ要素の多いオフシーズンだったのではないだろうか。
今年で2年目に入るインターナショナルリーグ。各チームしっかりと補強をしておりさらにレベルが上がった試合を見ることができるだろう。
VCT Pacificリーグの開幕は、2024年2月17日(土)から開催される「KICK-OFFトーナメント」を予定している。
© 2023 Riot Games, Inc. Used With Permission
■関連SNS
VALORANT // JAPAN:
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VALORANT Champions Tour JAPAN:
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■配信URL
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https://bj.afreecatv.com/valorantjp
編集:いのかわゆう
4年目となる2024年シーズンではアセンショントーナメントを勝ち上がってきた新チームや外国人選手枠としてやってきたスター選手などさらに見どころ満載。
今回はそんな最高峰のリーグであるインターナショナルリーグの中でも、日本の2チームが所属するVCT Pacific参加チームに焦点を当てて解説していこう。
[2024.02.06 DFMの内容を更新]
VCT Pacificの大会スケジュール
初めに2024年シーズンのVCT Pacificにおける大会スケジュールを見ていこう。
VCT Pacific 2024は、昨シーズンのアセンショントーナメントを勝ち抜いた🇸🇬Bleed Esportsを迎え入れ、11チームで開催される。
ステージは大きく分けて「KICOFFトーナメント」「Stage1」「Stage2」の3つ。また、それぞれのステージの後には2回のMastersとChampionsの世界大会が控えている。
このような公式リーグは、Pacificのほか、Americas、EMEA、Chinaと4つの地域で同時開催される。
参考:
【VALORANT】VCT 2024のフォーマットや仕組みを徹底解説!——2023シーズンからの変更点は?
開幕戦となる「KICKOFF」
昨年行われたLOCK//INの国際大会版のような位置付け。各リーグ内でトーナメントを行い、上位2チームのみが最初の世界大会であるMasters Madridへと出場できる。
KICKOFFは3つのフェーズに分かれている。2月17日(土)から開幕するグループステージでは、各リーグの全11チームが3つのグループに分かれ、ダブルエリミネーション方式で対戦する。グループ1位通過のチームはプレーインを飛ばして、最終フェーズであるプレーオフへの出場が確定する。
2位通過のチームは第2フェーズであるプレーインに進出。3チームによる総当たり戦を行い、勝ち抜いた1チームのみがプレーオフへと進出できる。
グループステージとプレーインを1位通過した計4チームによるプレーオフは、シングルエリミネーション方式で行われる。初戦に勝利することができれば、Masters Madridへの出場が決定。
ちなみに昨年VCT Pacificリーグを優勝した🇸🇬Paper Rexは、グループCのシード枠にいるので、最短2勝でMasters出場確定することになる。
リーグ戦の開幕「Stage1」
4月4日(木)から開幕するStage1のリーグ戦も、昨シーズンから大幅にフォーマットが変わっている。まず全チームは、AlphaチームとOmegaチームの2グループに分けられ、別グループに属しているチームとBO3の総当たり戦を行う。(例:Alphaチームに所属していた場合、Omegaチームの6チームと戦う。)
各グループの3チーム、計6チームはプレーオフに進出し、ダブルエリミネーション方式で戦う。この上位3チームが2回目の世界大会となるMasters Shanghaiへの出場が決定する。初の中国開催となるMasters Shanghaiへは4つのリーグから計12チームが出場予定だ。
Champions出場をかけた「Stage2」
Stage2はStage1と同じフォーマットで行われるが、今回は同グループ内で総当たり戦となる。Stage1、2の両方の成績を考慮して、上位6チームがプレーオフへと進出。プレーオフを勝ち抜いた3チームと、チャンピオンシップポイントが最も高い1チームの計4チームがChampions 2024へと出場できる。
チャンピオンシップポイントについて
2024年シーズンから導入されたこのチャンピオンシップポイント。年間を通し、安定した成績を残したチームに報いる目的がある。
Stage1、2では1勝するごとに+1ポイント。KICKOFF、Stage1のプレーオフ、2度のMastersで優勝すると+3ポイント付与されるシステムだ。このポイントを安定して獲得できればChampions出場へ、グッと近づく。
2024年シーズンから導入されたこのチャンピオンシップポイント。年間を通し、安定した成績を残したチームに報いる目的がある。
Stage1、2では1勝するごとに+1ポイント。KICKOFF、Stage1のプレーオフ、2度のMastersで優勝すると+3ポイント付与されるシステムだ。このポイントを安定して獲得できればChampions出場へ、グッと近づく。
ということで、そんなVCT Pacific 2024 リーグに出場する全チームを紹介していこう。
🇯🇵ZETA DIVISION(🇯🇵ZETA)
VCT 2023のレギュラーシーズンは5-6位と悔しい結果に終わった🇯🇵ZETA。しかし、Last Chance Qualifier(以下、LCQ)では見事優勝を果たし「VALORANT Champions 2023」へ出場。日本のファンに世界最高の舞台を見せてくれた。
新体制で挑む今シーズンは更なる高みを目指す。
ロスター
■プレーヤー
・🇯🇵Laz(らず):オリジナルメンバー
・🇯🇵Dep(でっぷ):オリジナルメンバー
・🇯🇵SugarZ3ro(しゅがーぜろ):オリジナルメンバー
・🇯🇵yuran(ゆらん):ex.ZETA Academy
・🇯🇵hiroronn(ひろろん):ex.FENNEL
■ヘッドコーチ
🇧🇷Carlao(かるらお)
■コーチ
・🇯🇵crow
・🇯🇵JUNiOR
長い間🇯🇵ZETAを支えてきたcrow選手がコーチへ転向。TENNN選手、XQQ元コーチがストリーマー部門へと移った。
新ロスターにはyuran選手、hiroronn選手が加入。両選手共に同チームのアカデミー部門を経験しており、育成は順調といえるだろう。さらにはヘッドコーチに元🇧🇷FURIA(🇧🇷FUR)のCarlaoコーチを招集。若手の活気とAMERICASリーグの血が加わり、更なる飛躍が期待される。
2023年のオフシーズンにはRedBull Home Ground(以下、RBHG)とRiot Games ONE 2023に出場。🇯🇵DFMや昨年のアセンショントーナメント覇者、🇸🇬BLEED Esportsに勝利するなど幸先のいいスタートを切った。
帰ってきた世界の「Laz」
昨シーズン中はIGL等の観点からイニシエーターとしてプレーしたLaz選手。慣れないプレースタイルで、スタッツもやや落ち込み気味だった。
しかしLCQになるとチーム内のロールを大幅変更。「ベストなエージェントとプレースタイルを貫いた」という通り、世界が怯えたLazチェンバーが帰ってきた。そこからは長いトンネルを抜けたかのようにスタッツも上昇。2024年シーズンに向けて準備は満タンだ。
アカデミー出身コンビ「yuran &hiroronn」
アカデミー部門から他チームを経ずに昇格したyuran選手と、アカデミー部門からFENNELに移籍し、日本一にも輝いたhiroronn選手の2名が新たに加入。
yuran選手は現役高校生でありながらプロチームに昇格した期待の新人。オフシーズンにはデュエリストからイニシエーター、コントローラーとフレックスに活躍。
hiroronn選手はFENNEL時代センチネルとして大活躍。しかし🇯🇵ZETAではイニシエーターをメインにロール変更となった。
学年は違うものの共に18歳と若く、これからの🇯🇵ZETAを牽引してくれるだろう。
🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)
昨シーズンは0勝と不名誉な結果に終わった🇯🇵DFM。しかしながら強豪相手にマップ取得や、序盤にリードを奪うなど可能性を見せる場面も多々あった。
🇯🇵Crazy Raccoon(🇯🇵CR)のメンバーを迎え入れた今シーズンは初勝利からの快進撃が期待される。
ロスター
■プレーヤー
・🇯🇵Anthem(あんせむ):オリジナルメンバー
・🇯🇵neth(ねす):ex.Crazy Raccoon
・🇯🇵Meiy(めい):ex.Crazy Raccoon
・🇯🇵popogachi(ぽぽがち):ex.Crazy Raccoon
・🇰🇷Medusa(めでゅーさ):ex.Crazy Raccoon
・🇯🇵SSeeS(せす)※サブ
■ヘッドコーチ
・🇰🇷Astell
■コーチ
・🇯🇵NorthernLights
・🇯🇵Melofovia
0勝という結果から血の入れ替えが確実だと考えられていた🇯🇵DFM。Anthem選手のみを残して大幅なロスター変更を実施。
新ロスターにはまさかの🇯🇵CR選手が4名と驚いた人も多いだろう。また、コーチ陣にも2名の元CRが加入し、9人中6人の約67%が元CR。人気も実力も兼ね備えたチームが完成した。
リーグ開幕前に突如JoxJo選手とSuggest選手、XrayNコーチが脱退。オフシーズンのロスターからさらに変更が加わった🇯🇵DFM。ネット上でもさまざまな物議を醸している中、実力で結果を示せるか。
チームを優勝に導くIGL「JoxJo」※脱退
NORTHEPTION所属時代に出場した2022年のChampions Tour Japan Stage2では決勝戦で🇯🇵ZETAを破り日本一、Masters出場を決めた。
さらに翌年にはFENNELに移籍しChallengers Japan Split1を優勝。チームは違えどJoXJo選手個人で国内大会2連覇を果たした。
しかし、リーグ開幕前に脱退が発表。国内トップIGLのVCT Pacificデビューは叶わなかった。
あの時の悔し涙を糧に「neth」
2021年にMasters出場を果たして以降、国内大会を勝ち抜くことができず悔しい思いをしてきたneth選手。Masters出場の際、1勝もできずに敗退となった際のインタビューで流した涙は忘れられない。
🇯🇵CRではフレックスとしてチームを支えていたが、Riot Games Oneではコントローラとして3試合をプレーした。
始まったばかりの慣れない環境だが、世界の舞台へ向けて必要不可欠な存在だ。
🇸🇬Paper Rex(🇸🇬PRX)
昨年のVCT Pacific優勝、Masters Tokyo3位、Champions 2023準優勝と輝かしい結果を残し続けてきた🇸🇬PRX。日本のファンにも絶望と興奮を与え続けてくれた。
アジアNo.1の称号を手にした今、次に狙うは世界一位だ。
ロスター
■プレーヤー
・🇮🇩mindfreak(まいんどふりーく):オリジナルメンバー
・🇮🇩f0rsakeN(ふぉーせいくん):オリジナルメンバー
・🇲🇾d4v41(だばい):オリジナルメンバー
・🇷🇺something(さむしんぐ):オリジナルメンバー
・🇮🇩Monyet(もねっと):ex.Global Esports
・🇸🇬Jinggg(じん)※サブ
■コーチ
・🇫🇷alecks
昨シーズンのチャンピオンともありロスター変更は控えめ。チームのエースとして活躍したJinggg選手が兵役のためサブに回った。
空いた穴を埋めるのは元🇮🇳Global EsportsのMonyet選手。リーグではロスターの都合上コントローラーを担当していたが、元々はデュエリストを得意とする選手だ。
オフシーズンに行われたAfreecaTV VALORANT LEAGUE(以下、AVL)では🇰🇷DRXや🇰🇷T1を薙ぎ倒し準優勝。アジアNo.1の実力を再び示した。
日本を壊した男「something」
昨シーズン途中、日本のプロeスポーツチーム🇯🇵Sengoku Gamingから移籍したsomething選手。
レギュラーシーズンは全体を通してレーティング1位(vlr.gg調べ)、さらには大会MVPを獲得するなど大活躍だった。日本国内で異次元の強さを誇っていただけに期待も大きかったが、そのハードルを軽々と越えてきた。
散々国内競技シーンを“破壊”してきたsomething選手。次は世界を破壊しにかかる。
🇰🇷DRX
リーグでは🇸🇬PRXに続いて2位に輝くも、その後の世界大会ではパッとした結果を残せなかった🇰🇷DRX。Pacific地域では🇸🇬PRXとの2強状態だが世界の壁は高い。
過去のような絶対的な強さを取り戻せるか。
ロスター
■プレーヤー
・🇰🇷stax(すたっくす):オリジナルメンバー
・🇰🇷BuZz(ばず):オリジナルメンバー
・🇰🇷MaKo(まこ):オリジナルメンバー
・🇰🇷Foxy9(ふぉくしーないん):オリジナルメンバー
・🇰🇷Flashback(ふらっしゅばっく):ex.Prospects
長い間ロスターを固定していた🇰🇷DRXが徐々に世代交代を開始。イニシエーターのZest選手とセンチネルのRb選手が脱退となった。
昨シーズンからZest選手に変わって出場機会を与えられていたFoxy9選手がメインロスター入りし、アカデミー部門であるDRX Prospectsから期待の新人Flashbackが昇格となった。
オフシーズンにはRBHGやAVLなど3つの大会に参加。どこのチームよりも大会経験を積んできた。
期待の超新星「Flashback」
昨年10月に行われたTEN Global Invitationでアカデミー部門からトップチームデビューを果たしたFlashback選手。ヴァイパーとキルジョイなどフレックスとして活躍。新人離れした強心臓を武器に2024年シーズンのスタメン入りも期待されていた。
蓋を開けてみれば🇰🇷DRXはFlashback選手と2027年までの4年契約を結ぶなどチームからの期待の高さがうかがえる。
まさに🇰🇷DRXの未来ともいえるプレーヤーだ。
🇰🇷T1
昨年はリーグ3位に輝きながらも、Masters TokyoとChampions2023ではいずれもグループステージ敗退。大幅なロスター変更をした今シーズンは世界大会でも結果を残せるか。
ロスター
■プレーヤー
・🇰🇷Carpe(かるぺ):オリジナルメンバー
・🇰🇷Sayaplayer(さやぷれいやー):オリジナルメンバー
・🇰🇷Xeta(ぜた):オリジナルメンバー
・🇺🇸Rossy(ろっしー):ex.Trutle Troop
・🇰🇷iZu(いず):ex.Jadeite
・🇮🇩xccurate(あきゅれいと):FA選手
■ヘッドコーチ
・🇰🇷Autumn
■コーチ
・🇰🇷CheongGak
・🇨🇦Stunner
昨年🇯🇵ZETAを苦しめたban選手、日本での活動経験もあるiNTRO選手とMunchikin選手が他チームに移籍。新メンバーには元🇯🇵Jadeiteのデュエリスト、iZu選手とf0rsakeN選手の実兄であるxccurate選手、外国人選手枠としてRossy選手を迎えた。
オフシーズンに出場したAVLでは🇳🇱Team Liquid(🇳🇱TL)、🇨🇳EDward Gaming(🇨🇳EDG)といった各リージョンの優勝チームに勝利。既に昨年からレベルアップしたチームといえるだろう。
大陸を越えてやってきた助っ人外国人「Rossy」
所属地域外からひとりのみ契約できる外国人選手枠としてロスター入りしたアメリカのRossy選手。昨シーズンはアマチュアチームのTurtle Troop(旧ゼニガメ団、以下TTR)に所属。
幅広いピックプールを持ち、どんなロールも無難にこなせる選手だが、先日行われたAVLではヴァイパーのみを使用。大会を通して安定した成績を収め、クラッチ率は驚異の41%をマーク。特に🇳🇱TL戦ではチームトップの66キル、ACS244と勝利に貢献した。
シーズン中も間違いなく起爆剤となる選手だ。
🇰🇷Gen.G(🇰🇷GEN)
昨年のレギュラーシーズン開幕4連勝するも、その後5連敗。世界大会出場は叶わなかった。LCQでは🇵🇭Team Secretに2敗を喫すなどして3位と悔しいシーズンだった。
嫌な流れを断ち切り連敗を阻止できれば優勝も見えてくるだろう。
ロスター
■プレーヤー
・🇰🇷Meteor(めてお):オリジナルメンバー
・🇰🇷Munchkin(まんちきん):ex.T1
・🇰🇷t3xture(てくすちゃー):ex.Global Esports
・🇰🇷Lakia(らきあ):ex.Dplus KIA
・🇰🇷Karon(かろん):ex.No No No
■ヘッドコーチ
・🇰🇷solo
■コーチ
・🇰🇷HSK
チームのエースであったMeteor選手を除く全プレーヤー、コーチを総入れ替え。新ロスターには同じVCT Pacificで戦ったMunchkin選手やt3xture選手、日本でも活動歴のあるLakia選手、プロチーム未経験のKaron選手が加入。さらには昨シーズン🇯🇵DFMでヘッドコーチを務めたHSKコーチが就任した。
オフシーズンにはConvergence 2023に出場。🇹🇷FUT Esportsに敗れたものの、ヘイヴンでは圧勝、3マップ目はオーバータイムにもつれ込むなど相手を苦しませた。
余談だがMunchikin選手以外、5人の本名が“Kim”である点にも注目したい。
日本でも活躍した元DRX「Lakia」
2016年に『CS:GO』の競技シーンでキャリアをスタート。その後2020年に『VALORANT』へ移籍した経験豊富な22歳。
Vision Strikers(現🇰🇷DRX)の設立メンバーでもあり、Champions 2021へも出場経験がある。その後は日本のIGZISTに加入するなど日本国内でも知っている方は多いはずだ。
過去には🇯🇵DFMのSuggest選手と同じチームでプレーしていたこともあるLakia選手。ソーヴァの実力は世界トップレベルで、🇵🇭Team SecretのJessieVash選手と共にレベルの高いイニシエーターが見れるだろう。
🇵🇭Team Secret(🇵🇭TS)
昨シーズンは🇯🇵ZETAと同率の5-6位、Champions出場をかけたLCQでは2位と惜しい結果に終わった🇵🇭TS。レギュラーシーズンで唯一🇰🇷DRXに勝ち星を上げたチームであり、安定感が増したら優勝も狙えるチームだ。
ロスター
■プレーヤー
・🇵🇭 BORKUM(ぼるこむ):オリジナルメンバー
・🇵🇭 JessieVash(じぇしーばっしゅ):オリジナルメンバー
・🇵🇭 Jremy(じぇれみー):オリジナルメンバー
・🇵🇭 invy(いんゔぃー):オリジナルメンバー
・🇵🇭NDG(えぬでぃーじー):ex.NAOS
■コーチ
・🇺🇸Warbids
昨シーズンデュエリストとして活躍したDubsteP選手がFA、サブとして控えていたleene選手が🇹🇭Talon Esportsへと移籍。
新たに加入したNDG選手は昨年4月以降、公式戦の出場こそなかったが、現在行われているThe Asia PacificPredator League 2024(以下、PL2024)のグループステージではACS222をマークし勝利に貢献した。
オフシーズンに出場したPL2024では見事優勝。Tier1チームとしての格の違いを見せつけた。
会場を沸かせる新加入「NDG」
フィリピンの強豪NAOS Esportsから移籍してきたNDG選手。チームを離れた昨年4月以降は公式戦の出場がなくブランクがあると思われたが、先日のPL2024では大活躍。
🇵🇭TSに入ってからセンチネルにロールが変わったもののK/D1.56、ACS230をマーク。新加入とは思えないほど魅せプをして会場を沸かせるなどノリに乗せたら手がつけられない選手だろう。
🇮🇩Rex Regum Qeon(🇮🇩RRQ)
昨シーズン開幕前の下馬評は最下位と厳しい評価だった🇮🇩RRQ。その予想とは裏腹に4勝を挙げて7位。勝率は6位の🇰🇷GENと同じながら直接対決の結果でプレーオフ進出を逃した。
🇯🇵ZETAや🇰🇷DRXから1マップを奪うなど今シーズン警戒のチームだ。
ロスター
■プレーヤー
・🇮🇩xffero(えっくすふぇろ):オリジナルメンバー
・🇵🇭2ge(つーじーいー):オリジナルメンバー
・🇮🇩Lmemore(えるみーもあ):オリジナルメンバー
・🇮🇩fl1pzjder(ふりっぷすじぇいだー):オリジナルメンバー
・🇷🇺Jemkin(じぇむきん):ex.SCARZ
・🇰🇷Estella(えすてら):ex.Dplus KIA
■ヘッドコーチ
・🇿🇦Ewok
デュエリストのEJAY選手とサブのイニシエーターとして活躍したEmman選手が脱退し新たに2選手が加入。
Jemkin選手は日本のプロeスポーツチーム、SCARZで大活躍したので知っている人も多いだろう。Estella選手は🇰🇷Dplus KIAから移籍。イニシエーターとしてアセンショントーナメント出場に大きく貢献した。
抜けたロールをしっかりと補強してきたものの、昨年7月のLCQ以降、大会への出場がない。Jemkin選手を引っ提げた🇮🇩RRQの火力に注目だ。
日本を世界へ導いたデュエリスト「Jemkin」
🇯🇵SCARZ(以下、🇯🇵SZ)を日本一に導いた立役者、Jemkin選手が外国人選手枠として移籍加入。デュエリストとして日本No.1の呼び声も多く、インターナショナルリーグ参入を渇望する声も多くあった。
ジェット、レイズ、レイナを主に使用しており、キャリアを通してACSはそれぞれ255、277、277をマーク。さらにK/Dも1.30以上と異次元の強さ。
EJAY選手が抜けたため、そのままデュエリストを担当するとみられ、🇮🇩RRQの起爆剤となること間違いない。
🇮🇳Global Esports(🇮🇳GE)
昨シーズンは8位に終わったものの、🇰🇷T1と🇯🇵ZETAを接戦に持ち込み、4位の🇰🇷GENにはストレート勝ちするなど強さを見せつけた🇮🇳GE。
実質メンバー総入れ替えで世界大会を目指す。
ロスター
■プレーヤー
・🇮🇳Lightningfast(らいとにんぐふぁすと):オリジナルメンバー
・🇮🇩blaZek1ng(ぶれいずきんぐ):ex.BOOM Esports
・🇮🇳/🇬🇧Russ(らす):ex.Les Petits Bouffons
・🇫🇮Polvi(ぽるび):ex.VALIANT
・🇸🇬Benkai(べんかい):ex.Paper Rex
■ヘッドコーチ
・🇬🇧Spin
■コーチ
・🇬🇧BigTime
・🇬🇧psych_chek
残ったプレーヤーはサブとしてほとんど試合に出ていないLightningfast選手のみと、事実上のメインロスター総入れ替えを行った。
新たに加入したのは、昨シーズン途中まで🇸🇬PRXのロスター入りをしていたBenkai選手や🇮🇩BOOM Esportsとしてアセンショントーナメント3-4位に貢献したblaZek1ng選手ら4名。
オフシーズンにはConvergence 2023に出場。グループステージ敗退に終わるも、VCT AMERICAS所属の🇧🇷FURに勝利するなど世界に通用することを証明した。
フィンランドかやらってきたタフガイ「Polvi」
外国人選手枠としてフィンランドからやってきたPolvi選手。2020年から競技シーンに参加するとRBHG 2021 4位、VALORANT Challengers 2023 France優勝などEMEA地域で結果を残し続けてきた。
担当はデュエリスト。そのエージェントの強みを最大限に生かし、チームが苦しい状況でも安定してスタッツを残せるプレーヤーだ。
また、昨年4月には入院中の病院から大会に出場し話題を呼んだタフガイでもある。
UPDATE:
— GE polvi (@polvixD) April 1, 2023
i have to be till Monday at the hospital but the good news are that i've got my PC with me at the hospital and will be playing the https://t.co/hi1CxWEInu beacon major from the hospital! :D
id be shaking if i knew that my opponent is playing from the hospital tbh... pic.twitter.com/aXkVbgGn7w
🇹🇭Talon Esports(🇹🇭TLN)
レギュラーシーズンは9位に終わった🇹🇭TLN。しかし、LOCK//INでは🇺🇸Evil Geniusesに、シーズン中には🇯🇵ZETAや🇰🇷GENに勝利するなど格上相手にめっぽう強い。
今シーズン、🇹🇭TLNが大番狂せを起こす可能性も大いにあるだろう。
ロスター
■プレーヤー
・🇹🇭Crws(くろうず):オリジナルメンバー
・🇹🇭JitBoys(じっとぼーいず):オリジナルメンバー
・🇰🇷ban(ばん):ex.T1
・🇰🇷/🇺🇸Governor(がばなー):ex.Turtle Troop
・🇸🇬lenne(れにー):ex.Team Secret
・🇹🇭Surf(さーふ):ex.XERXIA
・🇹🇭Patiphan(ぱてぃふぁん)※インアクティブ
■ヘッドコーチ
・🇺🇸FrosT
■コーチ
・🇺🇸b0i
foxz選手とsushiboys選手が🇹🇭のプロeスポーツチーム、FULL SENSE(以下、FS)に移籍。garnetS選手が脱退。Patiphan選手はモチベーションの低下を理由にリザーブへと回った。
新ロスターには🇰🇷T1からban選手、🇵🇭TSからlenne選手、TTRからGovernor選手が加入。さらには2022年のChampionsにも出場したSurf選手が加入し、6人体制。昨シーズンのロスターとは打って変わって多国籍チームとなった。
オフシーズンにはESL Clash of Nations2023に出場。元メンバーの所属するFLに勝利するなど準優勝を収めた。
元ゼニガメ団の切込隊長「Governor」
FIRST ACE OF THE ACT WAHOO🇰🇷🇰🇷😱😱😼🗣️💯💫💫 pic.twitter.com/o7T2LQ4gth
— Governor (@Governor_Val) November 1, 2023
アマチュアチーム「Turtle Troop」に所属していたGovernor選手。昨年、VALORANT Challengers 2023 NA Split1に「Squirtle Squad(ゼニガメ団)」というチーム名で出場しようとしたところ、商標権の問題で改名を余儀なくされたのは記憶に新しいだろう。
🇹🇭TLNではジェット、レイズをメインにデュエリストを担当。この2エージェントはトータル6,000ラウンド以上プレーし、ACSは約250と高いレベルで安定している。
🇸🇬BLEED Esports(🇸🇬BE)
アセンショントーナメントで🇯🇵SZを倒して優勝、インターナショナルリーグ参入権を手に入れた11チーム目、🇸🇬BE。年齢の問題等でロスター変更を余儀なくされたが、今一番勢いのあるチームともいえるだろう。
ロスター
■プレーヤー
・🇻🇳crazyguy(くれいじーがい):オリジナルメンバー
・🇸🇬Deryeon(でりおん):オリジナルメンバー
・🇹🇭sScary(すきゃりー):オリジナルメンバー
・🇸🇬Egoist(えごいすと):ex.X10 Esports
・🇺🇸yay(いぇい):ex.Disguised
■ヘッドコーチ
・🇩🇪LEGIJA
アセンショントーナメントで猛威を振るったデュエリストのJuicy選手、イニシエーターとしてチームを勝利に導いたnephh選手が年齢制限と徴兵制度のためチームを脱退。
新ロスターにはEgoist選手、外国人選手枠としてyay選手が加入。トップレベルのセンチネルプレーヤーと高火力プレーヤーの両取りでチームを固めた。
Riot Games ONE 2024ではyay選手が出場できず、フルメンバーで挑むことはできなかった。しかし、🇯🇵DFM相手の1勝を掴み取るなど可能性も見せた。インターナショナルリーグ初参入チームがどこまで結果を残せるのか注目だ。
歴代キル数世界2位「yay」
言わずと知れたチェンバーの名手yay選手がインターナショナルリーグに復帰。昨年は🇺🇸Cloud9に5カ月、Disguisedに2カ月とチームを渡り歩いた。
キャリアを通してチェンバーのK/Dは1.35と驚異的。ジェット使用時もACS254とハイレベル。
2023年8月13日までは歴代キル数記録の保持者だったが、2023年は出場機会に見舞われず🇺🇸NGR所属のVictor選手に抜かれてしまった。
2024年はこの歴代キル数にも注目したい。
Victor is officially the leader in kills of ALL Valorant players on the international stage passing yay
— Valorant News (@ValorINTEL) August 13, 2023
Victor - 1,654
Yay - 1,653 pic.twitter.com/LDj0gyZDpl
まとめ
昨年末ごろから新ロスターのお披露目などがあり、リーグ開幕が待ち遠しい人も多いだろう。日本のチームにとってはかなりポジティブ要素の多いオフシーズンだったのではないだろうか。
今年で2年目に入るインターナショナルリーグ。各チームしっかりと補強をしておりさらにレベルが上がった試合を見ることができるだろう。
VCT Pacificリーグの開幕は、2024年2月17日(土)から開催される「KICK-OFFトーナメント」を予定している。
© 2023 Riot Games, Inc. Used With Permission
■関連SNS
VALORANT // JAPAN:
https://twitter.com/VALORANTjp
VALORANT Champions Tour JAPAN:
https://twitter.com/valesports_jp
■配信URL
Twitch:
https://www.twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:
https://youtube.com/@VALORANTjp
AfreecaTV:
https://bj.afreecatv.com/valorantjp
編集:いのかわゆう
【nemuminimizu プロフィール】
学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き! Twitter:@ongakucas
学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き! Twitter:@ongakucas
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