【VALORANT】VCT 2024のフォーマットや仕組みを徹底解説!——2023シーズンからの変更点は?
年間通して開催される『VALORANT』の公式大会「VALORANT Champions Tour」(以下、VCT)。昨年のVCT 2023では、リーグ制の導入など数々の変更が行われた。
特にインターナショナルリーグ初年度ということで、休みのない過酷なスケジュールや、Challengersリーグの長すぎるオフシーズンなど、さまざまな問題点や改善点が議論されてきた。それを踏まえてRiot Gamesは2024シーズンの大会スケジュールを発表。年間スケジュールに変更が加えられている。
今回はそんなVCT 2024 シーズンの大会概要・変更点について詳しく説明していこう。
先述した通り、VCTは年間を通しての世界チャンピオンを決める『VALORANT』の公式大会。2023年度からは1部リーグに当たる「インターナショナルリーグ」と2部リーグに当たる「Challengesrsリーグ」の大きくふたつに分けられていた。
2023年のインターナショナルリーグは2月に開催されたKICKOFF TOURNAMENT「LOCK//IN」で幕を開けた。その後3月末から約2カ月間にわたってレギュラーシーズンが開催。このふたつの大会の結果から6月のMasters Tokyo、8月のChampions 2023への出場枠を決定した。加えて7月にはChampionsへと出場する最後のひと枠を決定するLast Chance Qualifier(LCQ)が行われた。
3月から8月の半年間に試合が密集し、その後は長いオフシーズンに入る日程。さらには大会中も2日連続BO5の試合や、4日連続での試合などハードなスケジュールが続いた。これには🇰🇷DRXのtermiコーチや🇺🇸NRGのFNC選手などから批判の声が上がった。
Challengersリーグはふたつのスプリットと、インターナショナルリーグを出場を賭けたアセンショントーナメントで構成されている。1月から3月にかけてSplit1、3月から5月にかけてSplit2、そしてアセンショントーナメントは7月というスケジュールだ。
Challengersリーグもインターナショナルリーグ同様にアセンショントーナメントが終わってからかなり長いオフシーズンがある。そのため大会が終わるとチームが解散することも多くあった。現に日本国内でもChallengers JP Split2を準優勝したJadeiteが解散、来シーズンの競技シーン参加を断念した。
放出された選手たちは来シーズンの目処が立つまで所属先が決まらないことも多く、育成という観点では好ましくないスケジュールのように思える。
ここからは、2024年のVCTのフォーマットを解説していこう。VCT 2024はスケジュールの変更以外にも新たな制度の導入などの変更が施されたようだ。
2023年7月に開催された各地域のアセンションを勝ち抜いた3チームが新たにインターナショナルリーグへと参入。
VCT EMEAには🇫🇷Gentle Mates、VCT PACIFICには🇸🇬Bleed Esportsが新たに参入。2024-2025年の2年間をインターナショナルリーグで戦うこととなった。
若干のトラブルはあったものの、新たに参入したチームがどこまで結果を残せるのか非常に楽しみである。
VCT 2023のインターナショナルリーグでは、EMEA、AMERICAS、PACIFICの3つの地域に分かれリーグ戦を行っていたが、VCT 2024では4つ目の公式リーグとしてCHINAが加わった。
🇨🇳EDward Gaming(🇨🇳EDG)や🇨🇳Blibli Gamingなど国際大会でも爪痕を残し、その強さを証明してきた中国勢。昨年の発表ではVCT CHINAに参加するチームが決定。
🇨🇳EDGなど世界大会でも結果を残したチームが筆頭に10チームが発表された。残りの1枠は12月に開催されるアセンショントーナメントで決定する。
新リーグの発足で来シーズンはさらなる盛り上がりが期待される。
一番大きな変化ともいえるのがこのチャンピオンシップポイント制度だ。2022年以前のシーズンからVCTを見ている人にはポイント制度に馴染みのある方も多いだろう。
簡単に説明すると各大会や試合の成績に応じてポイントが付与され、そのポイント数で出場チームを決めるものだ。
このチャンピオンシップポイント制度の導入により、年間を通して安定した強さを誇るチームが国際大会に出場しやすくなる。加えて直近の成績も評価対象にすることで、勢いのあるチームも国際大会に出場することが可能だ。
2023年シーズンは1度のレギュラーシーズンの結果でMastersやChampionsへの出場枠が決まってしまい、出場チームのマンネリ化が否めなかった。来シーズン以降はこの部分が大きく改善されるだろう。
これは直接的にVCTに関わることではないが、とても重要な内容だ。この選手ローンシステムによりティア1、ティア2間での選手移籍が容易になる。
昨シーズン、日本のChallengersリーグで活躍していたsomething選手が🇸🇬PRXに移籍し、Champions 2023準優勝に導いたように、ティア2シーンにも才能ある選手たちが多数在籍。そんな選手たちに出場機会が多く巡ってくることはシーン全体にとってかなりいい風が吹くだろう。
一方でゲームの性質上、長期間共に練習をし、練度の高いロースターで挑むのが理想となっている。現に🇬🇧FNCのメインロースターは1年以上変わっておらず、来シーズンも変更の予定なし。🇰🇷DRXのコーチも「今シーズン最大のリスクは6人ロースターを試行錯誤すること」と発言するなど、練度の高さは重要視されているように思える。
移籍が容易になったからといって活発になるかといわれたら疑問に思う。しかし、成績が伸び悩むチームの新陳代謝という面では素晴らしい制度になるだろう。
高いレベルの試合をより多く見ることができるようになった新たなVCT。2024シーズンは2回のMastersや、3つのステージに分かれたレギュラーシーズンなど、2023シーズンからさらに試合数が多くなった。そんなVCTのスケジュールを変更点を中心に、各リーグごとに紹介していこう。
2024年シーズンのVCTはKICK-OFFから幕を開ける。KICK-OFFは各インターナショナルリーグで行われ、上位2チーム、計8チームがMasters Madridへと出場。このふたつのトーナメントはともにダブルエリミネーション方式で行われる。
その後はシーズンが本格的に始動。各インターナショナルリーグでStage1が開幕。これは2回目の国際大会となるMasters Shanghaiへ出場する合計12チームを決める戦いにもなる。そこからMasters Shanghai、Stage2へと続いていく。
こうしてKICK-OFFから始まり2回のリーグ戦とMastersを戦い、チャンピオンシップポイントを獲得し、Champions出場を目指していく形式だ。
2023年シーズンにはあったLCQ(敗者復活戦)は廃止されたが、より過密なスケジュールになったようにも思える。
◾︎KICK-OFF
期間:2月(2週間)
参加チーム:各インターナショナルリーグ所属チーム
◾︎Masters Madrid
期間:3月
参加チーム:KICK-OFFを勝ち抜いた各リーグ上位2チームの計8チーム
◾︎インターナショナルリーグ Stage1
期間:4月
参加チーム:各インターナショナルリーグ所属チーム
◾︎Masters Shanghai
期間:5月
参加チーム:合計12チーム(出場条件不明)
◾︎インターナショナルリーグリーグ Stage2
期間:6月〜7月
参加チーム:各インターナショナルリーグ所属チーム
◾︎VALORANT Champions
期間:8月
参加チーム:未定
Challengersリーグは年間を通して試合が組まれるスケジュールとなった。2Split制という点では2023シーズンと変わりはないが、アセンションの日程がChampions 2024終了後の9月に移動。さらにその後はオフシーズンなく2025年シーズンが開幕するスケジュールだ。
これにより結果を残していたのにも関わらず、オフシーズン期間中に解散してしまうチームが減ることが予想される。選手たちの経験値も積むことができ、VALORANTの競技シーン全体のレベルアップにつながるだろう。
さらに2023年度のフォーマットとの大きな違いは、Split2でPremierとの昇格/降格を決めるAdvance Stageが開催されることだ。Split1のMain Stage下位のチームとPremierから勝ち上がってきたチームが戦い、Challengers Japan Split2の出場権を争う。
つまり、プロやアマ、競技シーン経験の有無を問わずインターナショナルリーグまでの道のりが用意されているのだ。
2023年シーズンも大きな盛り上がりを見せた国内のChallengersリーグ。そこからインターナショナルリーグ参加チームに移籍した選手も多く、今後も注目のリーグだ。
【VALORANT Challengers Japan Split1】
◾︎Open Qualifier
期間:1月22日(月)〜24日(水)
参加チーム:最大64チーム
◾︎Main Stage
期間:2月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、12日(月)、15日(木)、16日(金)、3月2日(土)、3日(日)、8日(金)、9日(土)、10日(日)
参加チーム:Open Qualifierを勝ち抜いた全8チーム
◾︎Play off
期間:3月12日(月)、13日(火)、30日(土)、31日(日)※30.31のみオフライン開催
参加チーム:Main Stage上位6チーム
【VALORANT Challengers Japan Split2】
◾︎Advance Stage
期間:未定
参加チーム:Main Stage下位チームとPremierを勝ち上がったチーム。チーム数は未定。
◾︎Main Stage
期間:5月20日(月)〜22日(水)、27日(月)、28日(火)、6月11日(火)〜14日(金)、20日(木)、21日(金)
参加チーム:8チーム
◾︎Play off
期間:7月10日(水)、11日(木)、27日(土)、28日(日)※27.28のみオフライン開催
参加チーム:Main Stageを勝ち上がった6チーム
ゲーム内から参加できるPremierはすでにプレイしている方も多いだろう。Premierとは、ゲーム内でチームを結成し大会に参加できるというコンペティティブよりも競技制の高いモードだ。2024シーズンからは、このPremierが1月〜4月、5月〜8月、9月〜12月の年3回開催される。
先述のChallengersリーグのスケジュールでもふれたように、Challengers Japanリーグへの昇格があるだけにとどまらず、Ascensionトーナメント、インターナショナル昇格の可能性すらある。
競技シーンを夢見るプレイヤーたちにとって大きなチャンスとなるだろう。
しかし、Challengers Japan Split1を敗退した強豪チームなどもPremierからのチャレンジとなるので、道のりは非常に厳しい。
2024年もスタートし、いよいよ新時代の幕開けとなったVALORANTの競技シーン。昨年は、Red Bull Home Groundといったさまざまなオフシーズン大会が開催されたことでオフシーズンとなった年末までVALORANTづくしの1年が楽しめたファンも多いはず。一方で、この過密なスケジュールに🇬🇧FNC所属のChronicle選手など一部の選手から不満の声も上がっているのが現状だった。
ほかのタイトルとの兼ね合いや、供給過多になる恐れなど、スケジュールの調整が難しい部分もある。もちろんファンが望むスケジュールと選手が望むスケジュールに相違があるのも仕方のないことだ。
その一方でChallengesリーグのオフシーズンが短くなったことで、選手が年間を通して競技シーンで活動できる環境も整ってきた。これらの問題が解決に近づけばVCTはさらなる盛り上がりを見せてくれるに違いない。
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特にインターナショナルリーグ初年度ということで、休みのない過酷なスケジュールや、Challengersリーグの長すぎるオフシーズンなど、さまざまな問題点や改善点が議論されてきた。それを踏まえてRiot Gamesは2024シーズンの大会スケジュールを発表。年間スケジュールに変更が加えられている。
今回はそんなVCT 2024 シーズンの大会概要・変更点について詳しく説明していこう。
VCT 2023を振り返る
先述した通り、VCTは年間を通しての世界チャンピオンを決める『VALORANT』の公式大会。2023年度からは1部リーグに当たる「インターナショナルリーグ」と2部リーグに当たる「Challengesrsリーグ」の大きくふたつに分けられていた。
大きな盛り上がりを見せた「インターナショナルリーグ」
2023年のインターナショナルリーグは2月に開催されたKICKOFF TOURNAMENT「LOCK//IN」で幕を開けた。その後3月末から約2カ月間にわたってレギュラーシーズンが開催。このふたつの大会の結果から6月のMasters Tokyo、8月のChampions 2023への出場枠を決定した。加えて7月にはChampionsへと出場する最後のひと枠を決定するLast Chance Qualifier(LCQ)が行われた。
各大会の出場条件は?
VCT 2023は国際大会(Masters)の出場条件が各インターナショナルリーグの順位によって定められていた。
初の日本開催となったMasters Tokyoでは3つのインターナショナルリーグからPlayoffを勝ち抜いた上位3チーム。さらに中国の国内大会を勝ち抜いた2チーム。そしてLOCK//INブラジルを優勝した🇬🇧FNATIC(🇬🇧FNC)が所属するVCT EMEAから追加の1枠の計12チームだった。
年間王者を決めるChampions 2023ではMasters Tokyo同様にリーグを勝ち抜いた上位3チームに加えて、中国の国内大会を勝ち抜いた3チーム、各地域のLCQを勝ち抜いた3チーム、Masters Tokyoを優勝した🇬🇧FNCが所属するVCT EMEAから追加の1枠と計16チームで行われた。
VCT 2023は国際大会(Masters)の出場条件が各インターナショナルリーグの順位によって定められていた。
初の日本開催となったMasters Tokyoでは3つのインターナショナルリーグからPlayoffを勝ち抜いた上位3チーム。さらに中国の国内大会を勝ち抜いた2チーム。そしてLOCK//INブラジルを優勝した🇬🇧FNATIC(🇬🇧FNC)が所属するVCT EMEAから追加の1枠の計12チームだった。
年間王者を決めるChampions 2023ではMasters Tokyo同様にリーグを勝ち抜いた上位3チームに加えて、中国の国内大会を勝ち抜いた3チーム、各地域のLCQを勝ち抜いた3チーム、Masters Tokyoを優勝した🇬🇧FNCが所属するVCT EMEAから追加の1枠と計16チームで行われた。
3月から8月の半年間に試合が密集し、その後は長いオフシーズンに入る日程。さらには大会中も2日連続BO5の試合や、4日連続での試合などハードなスケジュールが続いた。これには🇰🇷DRXのtermiコーチや🇺🇸NRGのFNC選手などから批判の声が上がった。
Now that we’ve qualified and it’s all set and done, I’ll say it again. This format took everything out of us. We played 1 match a week for 9 weeks, then played 5 matches, 2 of which were bo5s in ONE WEEK. Now we have Tokyo, then Champs a month later….. then 5 months off? Bruh
— FNS (@FNS) May 29, 2023
昇格を目指す「Challengersリーグ」
Challengersリーグはふたつのスプリットと、インターナショナルリーグを出場を賭けたアセンショントーナメントで構成されている。1月から3月にかけてSplit1、3月から5月にかけてSplit2、そしてアセンショントーナメントは7月というスケジュールだ。
Challengersリーグもインターナショナルリーグ同様にアセンショントーナメントが終わってからかなり長いオフシーズンがある。そのため大会が終わるとチームが解散することも多くあった。現に日本国内でもChallengers JP Split2を準優勝したJadeiteが解散、来シーズンの競技シーン参加を断念した。
【VALORANT Div. Announcement】
— Jadeite(ジェダイト) (@Team_Jadeite) June 30, 2023
今後のVALORANT部門について、以下の通りご報告致します。
Art, Brofeld, Akame, iZu, noppo, Bullco, KyowL
- 6/30を以って契約終了
muto
- FA
詳細についてはこちらをご確認ください。https://t.co/KN26Ewc5Hq pic.twitter.com/TdC1z36MQk
放出された選手たちは来シーズンの目処が立つまで所属先が決まらないことも多く、育成という観点では好ましくないスケジュールのように思える。
VCT 2024の大まかな変更点
ここからは、2024年のVCTのフォーマットを解説していこう。VCT 2024はスケジュールの変更以外にも新たな制度の導入などの変更が施されたようだ。
アセンションを勝ち抜いた新たな2チーム
2023年7月に開催された各地域のアセンションを勝ち抜いた3チームが新たにインターナショナルリーグへと参入。
アセンション AMERICAS優勝の🇺🇸The Guard(🇺🇸GRD)は出場権剥奪
アセンション AMERICASを優勝し2年間のインターナショナルリーグ出場権が与えられた🇺🇸GRDだったが、まさかの資剥奪に。選手は🇺🇸G2 Esports(🇺🇸G2)に加入し、2024年度はVCT AMERICASへ出場。
原因は期限までに大会の参加契約に同意がされなかったというもの。チームはこれについて理由を語ってはいないが「予期せぬ結果となり残念だ」とコメントを残している。
しかしこの決定にコミュニティからは不満の声が爆発。選手の救済を求める署名が集まるなど今後の対応に注目が集まっていた。この件を受けてRiot Gamesは「昇格枠にふさわしいチーム」への移籍という形でVCT AMERICASに参加することを許可。tex選手を除く4人の選手とコーチが🇺🇸G2へと移籍し、2024-2025年のVCT AMERICASに出場することで話がまとまった。
アセンション AMERICASを優勝し2年間のインターナショナルリーグ出場権が与えられた🇺🇸GRDだったが、まさかの資剥奪に。選手は🇺🇸G2 Esports(🇺🇸G2)に加入し、2024年度はVCT AMERICASへ出場。
原因は期限までに大会の参加契約に同意がされなかったというもの。チームはこれについて理由を語ってはいないが「予期せぬ結果となり残念だ」とコメントを残している。
しかしこの決定にコミュニティからは不満の声が爆発。選手の救済を求める署名が集まるなど今後の対応に注目が集まっていた。この件を受けてRiot Gamesは「昇格枠にふさわしいチーム」への移籍という形でVCT AMERICASに参加することを許可。tex選手を除く4人の選手とコーチが🇺🇸G2へと移籍し、2024-2025年のVCT AMERICASに出場することで話がまとまった。
VCT EMEAには🇫🇷Gentle Mates、VCT PACIFICには🇸🇬Bleed Esportsが新たに参入。2024-2025年の2年間をインターナショナルリーグで戦うこととなった。
若干のトラブルはあったものの、新たに参入したチームがどこまで結果を残せるのか非常に楽しみである。
4つ目のインターナショナルリーグ「VCT CHINA」
VCT 2023のインターナショナルリーグでは、EMEA、AMERICAS、PACIFICの3つの地域に分かれリーグ戦を行っていたが、VCT 2024では4つ目の公式リーグとしてCHINAが加わった。
🇨🇳EDward Gaming(🇨🇳EDG)や🇨🇳Blibli Gamingなど国際大会でも爪痕を残し、その強さを証明してきた中国勢。昨年の発表ではVCT CHINAに参加するチームが決定。
Proudly presenting the 10 partnered teams of #VCTCN LEAGUE@AG_VALORANT@BilibiliGaming@EDG_Edward@FPX_Esports@JDGaming@NovaEsportsTeam@TraceEsports_@TEC_Valorant@Tyloo_val@WolvesEsports
— VALORANT Champions Tour CN (@valesports_cn) December 11, 2023
Brace yourselves for more intense battles and epic showdowns!!⚔️ pic.twitter.com/hF1SmpavrC
🇨🇳EDGなど世界大会でも結果を残したチームが筆頭に10チームが発表された。残りの1枠は12月に開催されるアセンショントーナメントで決定する。
新リーグの発足で来シーズンはさらなる盛り上がりが期待される。
チャンピオンシップポイント制度
一番大きな変化ともいえるのがこのチャンピオンシップポイント制度だ。2022年以前のシーズンからVCTを見ている人にはポイント制度に馴染みのある方も多いだろう。
簡単に説明すると各大会や試合の成績に応じてポイントが付与され、そのポイント数で出場チームを決めるものだ。
【参考】2022年以前に採用されていたサーキットポイント
サーキットポイントとは「Challengers」と「Masters」の順位に応じてポイントが付与。その獲得数が多いチームが「Champions」へ出場できるというもの。
サーキットポイントとは「Challengers」と「Masters」の順位に応じてポイントが付与。その獲得数が多いチームが「Champions」へ出場できるというもの。
このチャンピオンシップポイント制度の導入により、年間を通して安定した強さを誇るチームが国際大会に出場しやすくなる。加えて直近の成績も評価対象にすることで、勢いのあるチームも国際大会に出場することが可能だ。
2023年シーズンは1度のレギュラーシーズンの結果でMastersやChampionsへの出場枠が決まってしまい、出場チームのマンネリ化が否めなかった。来シーズン以降はこの部分が大きく改善されるだろう。
チーム提携と選手ローンシステムの導入
これは直接的にVCTに関わることではないが、とても重要な内容だ。この選手ローンシステムによりティア1、ティア2間での選手移籍が容易になる。
昨シーズン、日本のChallengersリーグで活躍していたsomething選手が🇸🇬PRXに移籍し、Champions 2023準優勝に導いたように、ティア2シーンにも才能ある選手たちが多数在籍。そんな選手たちに出場機会が多く巡ってくることはシーン全体にとってかなりいい風が吹くだろう。
一方でゲームの性質上、長期間共に練習をし、練度の高いロースターで挑むのが理想となっている。現に🇬🇧FNCのメインロースターは1年以上変わっておらず、来シーズンも変更の予定なし。🇰🇷DRXのコーチも「今シーズン最大のリスクは6人ロースターを試行錯誤すること」と発言するなど、練度の高さは重要視されているように思える。
移籍が容易になったからといって活発になるかといわれたら疑問に思う。しかし、成績が伸び悩むチームの新陳代謝という面では素晴らしい制度になるだろう。
🇯🇵ZETA DIVISIONが2024 シーズンへ向けてロースターを大幅変更
LCQを優勝しChampions 2023出場を果たした🇯🇵ZETA。TENNN選手、XQQコーチがCREATOR部門へ、crow選手がコーチへ転向と、長期間🇯🇵ZETAを支えた選手たちがロースターから外れるなど、2021年12月から続き世界3位に輝いた同体制に終止符を打つことに。
新メンバーにはアカデミーから昇格したYuran選手、FENNELに所属し日本一にも輝いたhiroronn選手が加入。長きにわたって🇯🇵ZETAを支えた3選手と、フレッシュなメンバーのシナジーが期待される。
LCQを優勝しChampions 2023出場を果たした🇯🇵ZETA。TENNN選手、XQQコーチがCREATOR部門へ、crow選手がコーチへ転向と、長期間🇯🇵ZETAを支えた選手たちがロースターから外れるなど、2021年12月から続き世界3位に輝いた同体制に終止符を打つことに。
新メンバーにはアカデミーから昇格したYuran選手、FENNELに所属し日本一にも輝いたhiroronn選手が加入。長きにわたって🇯🇵ZETAを支えた3選手と、フレッシュなメンバーのシナジーが期待される。
🇯🇵ZETAは新オフィスに引っ越しするなど、これからも日本を牽引するeスポーツチームとして注目だ。
🇯🇵DFMが🇯🇵Crazy Raccoon(🇯🇵CR)と業務提携。新ロースターにはCRメンバーが多数所属
シーズン0勝という結果に終わった🇯🇵DFMはロースターを大幅入れ替え。
Suggest選手、Anthem選手に加えて🇯🇵CRからMeiy選手、neth選手、popogachi選手が加入。さらには2度の国内大会優勝経験を持つJoxJo選手とSSeeS選手を獲得。7人体制で2024年シーズンに挑む。
🇯🇵DFM運営会社は🇯🇵CR運営会社とeスポーツ事業における包括的業務提携契約を締結。長年eスポーツシーンを牽引してきた🇯🇵DFMとeスポーツブームの火付け役とも言える🇯🇵CRが手を組んだ新たなVALORANT部門には注目だ。
また、VALORANTのグローバル競技ポリシーの【2.3.複数チームへの所属】に記載がある通り、2チーム以上でプレイしたり契約することはできない。しかし、現段階では🇯🇵CR公式サイトのVALORANT部門にも同メンバーが掲載されており、所属がやや不明確ではある。
公式の発表では🇯🇵DFM VALORANT部門における、グッズやイベント、その他のプロモーション部分などの業務連携を行うと記載されているため、選手の所属は🇯🇵DFMのみであり、複数チームへの所属は回避できていると思われる。
参考:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000030431.html
シーズン0勝という結果に終わった🇯🇵DFMはロースターを大幅入れ替え。
Suggest選手、Anthem選手に加えて🇯🇵CRからMeiy選手、neth選手、popogachi選手が加入。さらには2度の国内大会優勝経験を持つJoxJo選手とSSeeS選手を獲得。7人体制で2024年シーズンに挑む。
🇯🇵DFM運営会社は🇯🇵CR運営会社とeスポーツ事業における包括的業務提携契約を締結。長年eスポーツシーンを牽引してきた🇯🇵DFMとeスポーツブームの火付け役とも言える🇯🇵CRが手を組んだ新たなVALORANT部門には注目だ。
また、VALORANTのグローバル競技ポリシーの【2.3.複数チームへの所属】に記載がある通り、2チーム以上でプレイしたり契約することはできない。しかし、現段階では🇯🇵CR公式サイトのVALORANT部門にも同メンバーが掲載されており、所属がやや不明確ではある。
公式の発表では🇯🇵DFM VALORANT部門における、グッズやイベント、その他のプロモーション部分などの業務連携を行うと記載されているため、選手の所属は🇯🇵DFMのみであり、複数チームへの所属は回避できていると思われる。
参考:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000030431.html
VCT 2024のスケジュール
高いレベルの試合をより多く見ることができるようになった新たなVCT。2024シーズンは2回のMastersや、3つのステージに分かれたレギュラーシーズンなど、2023シーズンからさらに試合数が多くなった。そんなVCTのスケジュールを変更点を中心に、各リーグごとに紹介していこう。
3度の国際大会が開催!「インターナショナルリーグ」のスケジュール
2024年シーズンのVCTはKICK-OFFから幕を開ける。KICK-OFFは各インターナショナルリーグで行われ、上位2チーム、計8チームがMasters Madridへと出場。このふたつのトーナメントはともにダブルエリミネーション方式で行われる。
その後はシーズンが本格的に始動。各インターナショナルリーグでStage1が開幕。これは2回目の国際大会となるMasters Shanghaiへ出場する合計12チームを決める戦いにもなる。そこからMasters Shanghai、Stage2へと続いていく。
こうしてKICK-OFFから始まり2回のリーグ戦とMastersを戦い、チャンピオンシップポイントを獲得し、Champions出場を目指していく形式だ。
2023年シーズンにはあったLCQ(敗者復活戦)は廃止されたが、より過密なスケジュールになったようにも思える。
◾︎KICK-OFF
期間:2月(2週間)
参加チーム:各インターナショナルリーグ所属チーム
◾︎Masters Madrid
期間:3月
参加チーム:KICK-OFFを勝ち抜いた各リーグ上位2チームの計8チーム
◾︎インターナショナルリーグ Stage1
期間:4月
参加チーム:各インターナショナルリーグ所属チーム
◾︎Masters Shanghai
期間:5月
参加チーム:合計12チーム(出場条件不明)
◾︎インターナショナルリーグリーグ Stage2
期間:6月〜7月
参加チーム:各インターナショナルリーグ所属チーム
◾︎VALORANT Champions
期間:8月
参加チーム:未定
年間を通して試合が行われる「Challengersリーグ」のスケジュール
Challengersリーグは年間を通して試合が組まれるスケジュールとなった。2Split制という点では2023シーズンと変わりはないが、アセンションの日程がChampions 2024終了後の9月に移動。さらにその後はオフシーズンなく2025年シーズンが開幕するスケジュールだ。
これにより結果を残していたのにも関わらず、オフシーズン期間中に解散してしまうチームが減ることが予想される。選手たちの経験値も積むことができ、VALORANTの競技シーン全体のレベルアップにつながるだろう。
さらに2023年度のフォーマットとの大きな違いは、Split2でPremierとの昇格/降格を決めるAdvance Stageが開催されることだ。Split1のMain Stage下位のチームとPremierから勝ち上がってきたチームが戦い、Challengers Japan Split2の出場権を争う。
つまり、プロやアマ、競技シーン経験の有無を問わずインターナショナルリーグまでの道のりが用意されているのだ。
2023年シーズンも大きな盛り上がりを見せた国内のChallengersリーグ。そこからインターナショナルリーグ参加チームに移籍した選手も多く、今後も注目のリーグだ。
【VALORANT Challengers Japan Split1】
◾︎Open Qualifier
期間:1月22日(月)〜24日(水)
参加チーム:最大64チーム
◾︎Main Stage
期間:2月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、12日(月)、15日(木)、16日(金)、3月2日(土)、3日(日)、8日(金)、9日(土)、10日(日)
参加チーム:Open Qualifierを勝ち抜いた全8チーム
◾︎Play off
期間:3月12日(月)、13日(火)、30日(土)、31日(日)※30.31のみオフライン開催
参加チーム:Main Stage上位6チーム
【VALORANT Challengers Japan Split2】
◾︎Advance Stage
期間:未定
参加チーム:Main Stage下位チームとPremierを勝ち上がったチーム。チーム数は未定。
◾︎Main Stage
期間:5月20日(月)〜22日(水)、27日(月)、28日(火)、6月11日(火)〜14日(金)、20日(木)、21日(金)
参加チーム:8チーム
◾︎Play off
期間:7月10日(水)、11日(木)、27日(土)、28日(日)※27.28のみオフライン開催
参加チーム:Main Stageを勝ち上がった6チーム
プロ志望者の出発点となる「Premier」のスケジュール
ゲーム内から参加できるPremierはすでにプレイしている方も多いだろう。Premierとは、ゲーム内でチームを結成し大会に参加できるというコンペティティブよりも競技制の高いモードだ。2024シーズンからは、このPremierが1月〜4月、5月〜8月、9月〜12月の年3回開催される。
先述のChallengersリーグのスケジュールでもふれたように、Challengers Japanリーグへの昇格があるだけにとどまらず、Ascensionトーナメント、インターナショナル昇格の可能性すらある。
競技シーンを夢見るプレイヤーたちにとって大きなチャンスとなるだろう。
しかし、Challengers Japan Split1を敗退した強豪チームなどもPremierからのチャレンジとなるので、道のりは非常に厳しい。
まとめ
2024年もスタートし、いよいよ新時代の幕開けとなったVALORANTの競技シーン。昨年は、Red Bull Home Groundといったさまざまなオフシーズン大会が開催されたことでオフシーズンとなった年末までVALORANTづくしの1年が楽しめたファンも多いはず。一方で、この過密なスケジュールに🇬🇧FNC所属のChronicle選手など一部の選手から不満の声も上がっているのが現状だった。
ほかのタイトルとの兼ね合いや、供給過多になる恐れなど、スケジュールの調整が難しい部分もある。もちろんファンが望むスケジュールと選手が望むスケジュールに相違があるのも仕方のないことだ。
その一方でChallengesリーグのオフシーズンが短くなったことで、選手が年間を通して競技シーンで活動できる環境も整ってきた。これらの問題が解決に近づけばVCTはさらなる盛り上がりを見せてくれるに違いない。
© 2023 Riot Games, Inc. Used With Permission
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学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレイ。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き! Twitter:@ongakucas
学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレイ。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き! Twitter:@ongakucas
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