【大会レポ】国内初のVALORANT公認オフライン大会「EDION VALORANT CUP」優勝はSCARZ!!!!

2020.10.6 井ノ川結希(いのかわゆう)
国内初の『VALORANT』オフライン公式大会「EDION VALORANT CUP」が、2020年10月2日(金)〜4日(日)の3日間、都内某スタジオで開催された。新型コロナウイルスの影響もあり、リリース当初から大会形式はオンラインが日常化してきただけに、今回のオフライン大会は無観客試合でありながらも開催前から注目を浴びていた。

今回参加したチームは、REJECT、BlackBird Ignis、SCARZ、Lag Gaming、Absolute JUPITER、DetonatioNの6チーム。トーナメント表は以下の通りだ。

▲Absolute JUPITERと、DetonatioNはシードとなり、一日目に勝ち抜いたチームと二日目に戦うことになる

3日間の戦いを見事勝ち抜いたのはSCARZ。
今回は優勝を果たした「SCARZ」に焦点を置いてレポートしていこう。

▲左からNpoint(えぬぽいんと)選手、ade(あで)選手、marin(まりん)選手、Sak(さく)選手、ryota-(りょうた)選手

【大会ルール】

・両チームアタッカーとディフェンダーにわかれ試合を行い、13ラウンド先取した方が勝ち
※12ラウンド経過で攻守交代となる

・試合は合計3マップ。2マップを先取したチームが勝者となる


Day1 SCARZ VS Lag Gaming


初日はSCARZ VS Lag Gaming。対戦相手となるLag Gamingは久々の大会出場と言うこともあり、どのような秘策を持ってきているのか気になるポイントだ。

▲左からKuukai(くうかい)選手、2zzy(つーじー)選手、Flax(ふらっくす)選手、toru(とおる)選手、sakurai(さくらい)選手

■1マップ目

マップ:
ヘイヴン
アタッカー:SCARZ
ディフェンダー:Lag Gaming

▲エージェントのピックは両チームとも同じ。ジェット、ソーヴァ、オーメン、サイファー、ブリーチ

以前のアップデートでセージがナーフ(弱体化)されたことにより、marin選手はジェットへと使用エージェントを変更。それに伴いスピーディーな攻めを展開するようになった。また、スパイク設置後も、サイト内にとどまらず、前に出ながら敵を迎え撃つといったスタイルを見せつけている。

▲スパイクを解除に向かってくる相手を逆にこちらから攻めに行くという奇をてらった戦い方で、相手を翻弄していく。Npoint選手が4キルをしてスパイク解除を見事阻止!

そして3ラウンド目に見せたフェイクもうまく刺さった。偶然にもLag Gamingが守りを固めたAに攻めることになったSCARZ。一度別の場所に攻める振りをして間を開け、ほとぼりが冷めたところで再度Aを攻めていく。

▲複数の進入を発見したあと、しばらく動きがないとどうしても別の場所に攻めに行ったのではと守り側は思ってしまう。そこをうまく突いて、同じ場所へと攻めに行ったのが大成功

▲さらにade選手の「シュラウドステップ」で相手の裏を突いた守りで、スパイク解除の阻止にも成功!

SCARZが4連勝したのもつかの間。このまま黙っているわけにはいかないLag Gaming。

▲2zzy選手の見事な3キルで、sakurai選手のサポートによりスパイクを設置させることなくSCARZを撃破

じわりじわりと勝利を重ねついに6対6の同点まで追いつき、攻守交代後もLag Gamingの勢いは止まらない。気がつけば11対7とLag Gamingが一足先にマッチポイントまでのリーチをかけた。

▲1対3という劣勢の状態でもキルを重ね、ACE(ひとりで敵5人を全員倒す)をやってのけたsakurai選手。Lag Gamingの勢いが止まらない!

しかし華麗な逆転劇を見せたのは21ラウンド目。Cサイトに攻め込んできたLag Gamingを的確にキルし続けるNpoint選手。17ラウンド目にもひとりで連続4キルするといった冷静な立ち回りをここでも発揮。

▲本人も本大会の中で一番気持ちよかったと語っていたCサイト中での4キル。これでLag Gamingの流れを食い止めた

ペースをつかみ返したSCARZは、次の22ラウンド目もNpoint選手が3キルで味方をアシスト。そのまま連勝を重ね、1マップ目を奪取した。

■2マップ目

マップ:スプリット
アタッカー:Lag Gaming
ディフェンダー:SCARZ

▲選手構成はご覧の通り。SCARZはオーメン、レイナ、サイファー、ジェット、レイズ。ryota-選手がブリーチからレイナに、Sak選手がソーヴァからレイズに変更。一方、Lag Gamingはサイファー、ブリーチ、オーメン、レイズ、ジェット。touru選手がソーヴァからブリーチに、2zzy選手がブリーチからレイズに変更していた

2マップ目はスプリット。守りやすいポイントが多く、ディフェンダー側が有利とされるマップということもあり、SCARZが連勝を重ねていく。

▲センターのメールボックス地点はショットガンがとにかく強い。sak選手のジャッジ連射が見事に的中し、連続3キルでLag Gamingの動きを止めた2ラウンド

8対4と倍の差を付けて後半戦へと突入。攻守が変わりアタッカーになったあとも、Sak選手の勢いは止まらない。ひとり残された状態でも冷静に3キルでLag Gamingを全滅させ、ピンチを脱出。


Lag Gamingは所持クレジットが少ない状態で戦いを強いられる16ラウンド。こういう場合は、ショットガンでワンチャンを狙っていきたいのだが、その辺もSCARZはしっかりと把握。ショットガンの強さが光る至近距離の戦いは避け、距離を保ちつつ攻めていく。

▲Aサイト手前で待ち構えるKuuKai選手をryota-選手がキル。そのまま「ディスミス」の無敵時間を利用して2zzy選手の位置を把握し冷静に2キル

無敵状態でAサイトの情報を得ることができたSCARZは、そのままなだれ込むようにA側にスパイクを設置してマッチポイントを獲得。気がつけば13対4という大差で勝利を収めた。

▲チーム全体が固いということで、全体的に自由にやっていこうという方針に切り替えたことが功を奏したとmarin選手

とにかく全体を通して各選手一丸となって戦えた一日目。またオフラインならではというところでは、会場が寒かったと言うこともあり、ホッカイロなどで手を温めてコンディションを高めたというのもいい結果につながったのではないかと思う。

Day2 SCARZ VS Absolute JUPITER


2日目は幾度となく戦いを繰り広げているAbsolute JUPITERとの戦い。Absolute JUPITERは誰もが認める絶対王者で、視聴者の投票結果でも9割以上がAbsolute JUPITERが勝つとの予想を付けるほど。

▲左からbarce(ばーす)選手、crow(くろう)選手、Laz(らず)選手、Reita(れいた)選手、takej(たけじぇい)選手

■1マップ目

マップ:ヘイヴン
ディフェンダー:SCARZ
アタッカー:Absolute JUPITER

▲選手構成はご覧の通り。SCARZは、オーメン、サイファー、ジェット、ブリーチ、ソーヴァ。Absolute JUPITERはオーメン、サイファー、ジェット、ブリーチ、レイナとなっている。違いはソーヴァとレイナのみ

1マップ目はヘイヴン。スパイク設置カ所が3カ所あるため、比較的アタッカー側が有利とされているマップだ。Reita選手のファーストブラッドから試合が展開。すばやくスパイクを設置するも、SCARZの守りの強さで1ラウンド先取をした。会場もどことなく緊迫した空気に変わる。

▲全体を通してNpoint選手の間合いの取り方が絶妙(画面奥の青いサイファー)。takej選手をうまく誘導して、Sak選手がLaz選手と戦いやすい状況を作っている

▲3ラウンド目。「テイルウインド」の音をしっかり聞いて、高台にいるtakej選手の奇襲を阻止するade選手。冷静な判断も光る

2対2という同点で強心臓を発揮したのがmarin選手。素早いセットプレイで設置されたスパイクの解除に向かうSCARZ。marin選手はtakej選手と一騎打ちとなったのだが、相手の心境を読み切ったガチ解除に成功。再びラウンドを奪い返す。

▲設置されたスパイクを解除する際は無防備となるため、解除をする振りをして相手の出方を待つのが定石。しかし、takej選手がそれを読んで前に出てこないのではないかと逆に読み切って解除し続けるmarin選手の強心臓に会場もざわめく

対するAbsolute JUPITERも黙ってはいない。撃ち合いの強さを生かしたリテイク阻止で勝ち星を重ねていく。気がつけば3対6とAbsolute JUPITERが大きく差を付けた。

▲takej選手お得意のスモーク越しからのキル。相手の動きを読み切った立ち回りで王者の強さを見せつける

しかしSCARZもしっかりと応戦。ディフェンダー側がやや不利とされる状況でも勝ちを奪い、なんと6対6の同点で後半戦へと突入した。

▲アルティメット発動時のmarin選手の勢いが止まらない!水を得た魚のようにキルを重ねていく

後半戦も拮抗した戦いが続き、ラウンドの取り合うシーソーゲームを繰り広げる。SCARZにとって好機が訪れたのが19ラウンド目。Laz選手が仕掛けた「トラップワイヤー」の位置がわずかに高かったため、ノーリスクでCサイト裏まで侵入することができたのだ。

▲Absolute JUPITERにとっては痛恨のミスとも言えるポイント。Sak選手がしゃがみながら頭を下げ、ワイヤーをくぐり抜けるシーンが映し出される。なお、marin選手は「しゃがみ」の動作をキーバインドしていないためにくぐれなかったとか(笑)

Sak選手はそのまま2キルを重ね勝利へと導いた。本人もこの瞬間が一番気持ちが良かったと後のインタビューで語っている。このラウンドで勝利したことでAbsolute JUPITERはクレジット不足に追い込まれ、苦戦が苦戦を呼びSCARZが連勝。1マップ目はSCARZが見事勝利した。

■2マップ目

マップ:アセント
ディフェンダー:SCARZ
アタッカー:Absolute JUPITER

▲選手構成は以下の通り。両チームともに1マップ目と同じ構成だ

視聴者の勝利予想を見事に裏切って1本先取したSCARZ。2マップ目は、「VALORANT Mildom Masters」でAbsolute JUPITERが圧勝していたアセント。にも関わらず先制を取ったのはSCARZ。連勝を重ね、5対0と大きく差を付ける。

▲5ラウンド目はまさかのパーフェクト。万全の装備が整った、いわゆるFull Buy(フルバイ)状態のAbsolute JUPITERに対し、marin選手、ade選手、Sak選手のたった3人で壊滅させてしまう。キルログがはやいはやい!

Absolute JUPITERも負けじとラウンドを奪い返していくが、相手のセットアップにも冷静に対応していき、7対5でSCARZ有利のまま後半へと続く。後半戦もSCARZが先制。Absolute JUPITERのリテイクをしっかりと処理し、スパイク解除を許さない。


勢いに乗ったSCARZはそのまま連勝を重ね、後半戦Absolute JUPITERに1本も取られることなくマッチポイントへ。しかしここからが王者の反撃。完全なる不利な状況からラウンドをじわりじわりと奪い返していく。

▲クレジットがない状態にもかかわらず、連勝を重ね有利な状況を作るAbsolute JUPITER。さすがとしか言えない底力だ

気がつけば12対10という僅差まで持ち込むも、最後は流れるようなA攻めを展開したSCARZが勝利。見事Absolute JUPITERを破り決勝へと駒を進めた!

▲前日のLag Gaming戦への対策に追われ、Absolute JUPITERの対策は取れていなかったとmarin選手。しかし積み重ねてきた練習がいい結果に導けたのではないだろうか。この笑顔がすべてを物語っている

「Absolute JUPITERに勝てるのはSCARZだけだ」と信念を持ち続けて日々練習を重ねてきたSCARZ。自分たちを信じて練習してきた立ち回りで挑んだとmarin選手はインタビューで語っていた。国内初のオフラインで有言実行をしたSCARZに惜しみない拍手が送られた二日目となった。

Day3 SCARZ VS DetonatioN Gaming


いよいよ決勝戦。SCARZの相手となるのはAbsolute JUPITER同様、シード権を持っていたDetonatioN Gaming。前日にBlackBird Ignisを破り決勝に上り詰めた強豪だ。なお、mystic選手は韓国在住のため、オンラインでの参加となっている。

▲左からZODIAX(ぞでぃあっくす)選手、TEN(てん)選手、mittiii(みっちー)選手、STABA(すたば)選手、mystic(みすてぃっく)選手

■1マップ目

マップ:バインド
ディフェンダー:SCARZ
アタッカー:DetonatioN Gaming

▲チーム構成はこのようになった。SCARZはade選手がオーメンからブリムストーンに変更。対するDetonatioN Gamingは、ジェット、ソーヴァ、サイファー、オーメン、ブリーチというメンバー構成になっている

前半は順調な滑り出してDetonatioN Gamingが4連勝するも、marin選手がオペレーターを購入してから逆に連勝を重ね両者譲らない戦いが続く。

▲浴場でのジェット+オペレーター対決。ryota-選手のブリーチが放つ「フラッシュポイント」でmittiii選手の視界を奪い、そのスキにmarin選手がキル。綺麗な連携がささった瞬間だ

9ラウンド目でSCARZが逆転したのちの10ラウンド目。浴場のmain選手がmittiii選手にキルされたことでAに意識をさくSCARZだが、DetonatioN Gamingが向かうのはB設置。ひとりBを守るNpoint選手が2キルのあとスパイクを半分解除。時間に余裕を持たせたことで取り返しに成功した。

▲2キル後混戦する中、「サイバーゲージ」を張りスパイク解除に向かうNpoint選手。味方を信じた動きが功を奏した

序盤の流れを見事に変え7対5のSCARZ有利で後半戦へと持ち込んだ。後半戦も終始冷静なNpoint選手が味方をサポートし13対10で1本先取。優勝へ一歩リードした。

■2マップ目

マップ:ヘイヴン
アタッカー:SCARZ
ディフェンダー:DetonatioN Gaming

▲チーム構成はこんな感じ。SCARZはade選手がブリムストーンからオーメンに変更。DetonatioN Gamingは1マップ目と変わらない構成なので両者同じエージェント構成となっている

アツい試合を繰り広げたのは3ラウンド目。ラッシュでC設置に向かったSCARZに対し、5人でリテイクに向かうDetonatioN Gaming。残されたmystic選手が3人抜きからのスパイク解除でピンチを脱出したDetonatioN Gamingが3本連取した。

▲会場には来られなかったmystic選手だが、ユニフォームを着せた座席で共闘感を上げていく!

連勝を重ねられピンチになったSCARZを救ったのがNpoint選手。ほかのメンバーがC設置に向かう傍ら、ひとりAサイトに残り1キルしつつ陽動し続ける。これによりDetonatioN Gamingの注意を分散させ、エコラウンドでありながらも1本取り返しに成功した。

▲左上のマップに注目。Npoint選手の陽動で4人の選手をAサイトに集中させているのだ!

さらに前半最終ラウンドの12ラウンド目にはade選手の奇襲が炸裂。ラッシュでC設置に向かったSCARZは、DetonatioN Gamingのリテイクを待つことに。相手は強力なアルティメットスキルを持っているので強気に進入してくるのを読んだade選手の立ち回りは見事!

▲TENN選手の「ローリングサンダー」を回避するように「フロム・ザ・シャドウ」で裏側にワープ。そのまま連続3キルで意地の1本を取り返した。ade選手本人も一番気持ちのいい瞬間だったと語る場面だ

しかしDetonatioN Gamingの守りは手堅い。意表を突く配置でSCARZの攻めにうまく対応していたDetonatioN Gamingが7対5と優勢のまま後半戦へと突入。

▲ウォーミングアップ中のSTABA(すたば)選手

後半戦緊張がほぐれたのか、気がつけば9対8とSCARZが逆転。すかさず追いかけるDetonatioN Gaming。決勝戦らしいシーソーゲームでラウンドが経過していく。

▲1対2の状況で1キルし、後もう少しのところで倒されてしまったsak選手。悔しさのあまり涙を見せるシーンも

そんなsak選手のがんばりに答えるべく力を発揮したのがmarin選手とryota-選手。味方を鼓舞するためにも渾身のACEを連発し、2度にもおよぶオーバータイムの末、見事SCARZが勝利を果たした。

▲DetonatioN Gamingがマッチポイントで、武器もまともに買えない状態でmarin選手が見せたACE。会場のざわめきが止まらない! これはかっこよすぎた!

▲混戦する中、冷静にキルを重ねてACEを取ったのがryota-選手。スモークが消えた瞬間に後ろを振り向きTENNN選手をキルした4キル目はまさにお見事。

国内初のオフライン大会で優勝を手にしたのはSCARZ!


シード権をもったAbsolute JUPITER、DetonatioN Gamingの2チームを倒して優勝を手にしたSCARZ。オフラインというはじめての環境でこれでもかというほど実力を見せつけたSCARZは、まさしく『VALORANT』日本一の名にふさわしいチームだ。


『VALORANT』がリリースされてから、数々の大会が行われてきたが、なかなか勝ち星に恵まれず伸び悩んでいたSCARZ。さらには直前に行われていたオンライン大会「VALORANT Mildom Masters」で悔しい思いをしていたのを見ていただけに今回の優勝は心打たれるものがある。

そんな選手たちにインタビューする機会があったので、そちらの内容もお届けしよう。

優勝後のインタビュー


——優勝おめでとうございます。まずは優勝した今の気持ちをお聞かせください。

marin選手:うれしいです。ただ優勝してうれしいのではなく、このメンバーで優勝できたことが本当にうれしいです。

——オーバータイムというプレッシャーの中戦い抜いたその精神力というのは、どのように培われてきたのでしょうか?

marin選手:SCARZのメンバーはもともとメンタルが強い方ではなかったのですが、メンタルコーチの講義を受けたことで、負けてるときでも楽しむことや、合い言葉を決めて選手同士高めていくことが学べのではないかと思います。

Npoint選手:とにかく自分ができることをやる。味方を信じてやっていました。いっぱいいっぱいです(笑)。

——全試合を通して一番印象に残った試合はどれですか?

marin選手:やはりAbsolute JUPITER戦に勝利した瞬間ですね。自分たちは、もともと『Counter-Strike: Global Offensive』(以下、『CS:GO』)から『VALORANT』に移行してきたのですが、『CS:GO』でもAbsolute(現在のAbsolute JUPITER)にずっと勝てない状態が続いていたので、いわば憧れの存在でした。そんなAbsolute JUPITERにオフライン大会で勝つことができたのはとてもうれしかったです。

Sak選手:やっぱりAbsolute JUPITERに勝った試合ですね。

ade選手:僕はDetonatioN Gamingに勝った瞬間ですね。『CS:GO』時代からずっと6年くらい戦い続けていて、ようやくこの『VALORANT』というタイトルで日本一になれたので、そういった面でも優勝した瞬間は印象に残ってます。

Npoint選手:自分はDetonatioN Gaming戦でオーバータイムに入って勝ったところですね。みんなができることやって取れた試合だったので。

ryota-選手:僕はLag Gamingとの最初の一戦目ですね。僕自身が初めてのオフライン大会だったので、ものすごく緊張したんですけどその試合に勝てたことがうれしかったです。

——今回のMVPを上げるとしたら誰になりますか?

ade選手(ほか一同):Npointです。理由は単純に強いからというのもありますが、常に冷静でチームが熱くなりすぎず、冷めすぎずのちょうどいいメンタルをキープしてくれたので、それが支えになりました。

——オンライン大会の「VALORANT Mildom Masters」では大変悔しい思いをしたと思います。そこから今回優勝できるまで上り詰めたポイントはなんだったと思いますか?

marin選手:チーム構成ですね。もともと自分がセージをやっていて、もともとサポート系のエージェントだったのですが、デュエリストであるジェットに変わったことと、ryo-taとSakのポジションが変わったことでチームの良さが出たんだと思います。

個人的にはジェットに変えてエントリーの幅が広がったのも勝因のひとつだと思っています。

——メンタルコーチを取り入れたとのことですが、それによって変わったことはなんでしょうか?

ade選手:迷いがなくなったの大きくて、自分たちがコントロールできない部分は考えずに、自分たちで動かせる部分を前面に出していくことの大切さを知りました。相手の動きを見てから行動するのでは、結局後手に回ってしまうので、常に自分たちの強い部分を押しつけていくという考え方を学びました。

——なるほど。以前と比べると攻め方がスピーディになったのも、メンタルコーチが影響しているんですね。

ade選手:間違いなくそうですね。

——久々のオフライン大会でよかったことはズバリなんでしょうか?

ade選手:やっぱり隣にチームメイトがいてうれしさも悔しさも共感できるところですね。

ryota-選手:ラウンドを取るたびにみんなで盛り上がれるのがすごくよかったです。

marin選手:オンラインの場合、ラウンド取っただけだとそこまでうれしさはこみ上げてこないのですが、オフラインだと1ラウンド1ラウンド、どんな取り方でもとにかく取れたらうれしいので、その違いがいいですね。

Sak選手:うちらのチームはメンバーがめちゃくちゃ仲がいいんで、ほかのチームよりもラウンド取ったときのうれしさや、取られたときのフォローの仕方とかよりうまくできてたと思うので、そういうところも含めてオフラインが合っているチームなんだなあと思っています。

Npoint選手:敵味方お互いの顔が見えるのがいいですね。どういう心境なのかを読めるところがオフラインのいいところですね。

まとめ


3日間会場に足を運び各チームの戦いを見てきました。ひとことで言えば「やっぱりオフライン大会は最高!」に尽きます。

オンラインでは見ることや感じることができない選手たちのドラマや感情が会場にいることで共感することができる。喜びを分かち合えたり悔しさを共にしたり——そういった感情を会場にいるすべての人と共感できるのはすばらしいと思います。

▲勝利の瞬間、選手たちが喜びを分かち合う瞬間を見ることができるのはオフライン大会の魅力

会場に足を運ぶことで新たな選手を見つけることができたり、新たなチームのファンになったり、そんな出会いもあるかもしれません。今後また新たなオフライン大会が、今度は観客を導入して開催されることを切に願います。

▲笑顔がステキなDetonatioN Gamingのmittiii選手

▲神の子と呼ばれるほどの強プレイヤーREJECTのdep(でっぷ)選手。グリーンに染めた髪が印象的でした

選手のさまざまな表情を見ることができるのもオフライン大会ならでは。選手同士のコミュニケーションなどより臨場感のある観戦ができるのもうれしいですね。

またオフラインならではとしては、自宅と会場でのプレイ環境の違いというのも気になりました。マウスやキーボードなどのデイバイスは持ってこれるとしても、やはり環境が違うことは変わりありません。

▲選手のプレイ環境。テーブルの幅は93cmとなっているため、ローセンシのプレイヤーは少しスペースが足りないかもしれません。実際marin選手は大会の途中でセンシを変えて挑んでいたとか

こういった環境の変化に順応することも選手にとっては必要となってくると思うので、そういったところもチェックしていけたらなあと思います。

何はともあれ、SCARZ優勝おめでとうございます!


また本大会のアーカイブは、TwitchやYouTubeなどで配信されていますので、ぜひぜひそちらもチェックしてください。

Day1 Quater Finals:https://www.twitch.tv/videos/758089672
Day2 Semi Finals:https://www.twitch.tv/videos/759094920
Day3 Grand Final:https://www.twitch.tv/videos/760265507

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公式サイト:https://playvalorant.com/ja-jp/
公式Twitter:https://twitter.com/valorantjp


【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
好きが高じて若干19歳でゲーム系の出版社に所属。現在はフリーランスでライター兼編集として活動している。現在はゲームのほかにゴルフや料理にはまっている。最近はまっているゲームは『VALORANT』。

Twitter:@sdora_tweet

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