「Call of Duty Challengers日本代表決定戦 Spring」レポート Libalent Vertexが連覇達成!

2020.5.10 宮下英之
ソニー・インタラクティブエンタテインメントが主催する『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』の国内大会、「Call of Duty Challengers日本代表決定戦 Spring」の決勝大会が5月10日(日)にオンラインで実施された。

YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=r_bbGjrYK8g
Twitch:https://www.twitch.tv/playstationjapan

当初3月29日に予定されていたオフライン大会が、新型コロナウイルスへの対応のため、延期のうえでオンライン大会として実施。選手、スタッフ、実況解説も含めて、全員がオンラインでの開催。実況・解説にはおなじみのk4sen氏、鈴木ノリアキ氏が担当した。


決勝大会は、2月に行われたオンライン予選を勝ち抜いた4チームによる戦い。1位は200万円と世界大会「Call of Duty Challengers」への出場権を、2位150万円、3位100万円、4位50万円という賞金がかかっている。


試合ルールは1回戦はBo3(2ゲーム先取制)で行い、ウイナーズファイナル、ルーザーズファイナル、グランドファイナルはいずれもBo5(3ゲーム先取制)。Bo3ではハードポイント、サーチ&デストロイ、ドミネーションの順で、Bo5ではさらにハードポイント、サーチ&デストロイが追加される。ダブルエリミネーション方式のため、1回負けても復活するチャンスが与えられる。

トーナメントは、予選を1位で勝ち抜けたSCARZ(スカーズ)とe NovatioN(イノベーション)、予選2位だったLibalent Vertex(リバレント・バーテックス)とRush Gaming(ラッシュゲーミング)による1回戦を実施。勝利チームはウイナーズファイナルに進み、さらに勝利するとグランドファイナルへ進出する。


一方、ルーザーズファイナルは、1回戦の敗者同士が戦い、ウイナーズファイナルで負けたチームと激突。最終的に勝利したチームがグランドファイナルで激突する。


勢いに乗るSCARZと王者Libalent Vertexの底力

第1試合


ウイナーズブラケット1回戦第1試合は、チームの連携力で上回ったSCARZがe NovatioNを2-0で下してストレートで勝利した。

サーチ&デストロイでは前半こそe NovatioNにリードを許すも、後半はSCARZが完全にフィールドを支配した

ウイナーズブラケット第2試合は、1マップ目を大差で勝利したLibalent Vertexが、追いすがるRush Gamingを退けて2-0でコマを進めた。

S&Dでは5-5まで追いつき攻撃側で挑んだRush Gaming。GreedZzがあと一歩まで詰め寄るも、数の有利もつぶされてしまった


ルーザーズブラケット


負けたチーム同士によるルーザーズブラケット第1試合、Rush Gamingとe NovaitoNの試合。ハードポイントは1ポイント差のせめぎ合いを248-250というほんのわずかな差でe NovatioNがもぎ取ったものの、サーチ&デストロイではRush GamingがピックしたArklov Peakで0-6と圧勝。さらにドミネーションも大きな差をつけてRush Gamingがルーザーズファイナルに進んだ。

最後の1秒まで気が抜けなかった超接戦のハードポイント。e NovatioNが一矢報いた

ウイナーズファイナル


ウイナーズファイナルはLibalent Vertex対SCARZの試合。ここからBo5の長丁場となり、必ず1戦はドミネーションを戦うことになる。そして、ここで勝利したチームが優勝に向けて大きくリードできる大事な1戦だ。

ハードポイントは、1ポイント目を捨てて後半の有利を狙ったSCARZが狙い通り逆転するも、Libalent Vertexが再び取り返すシーソーゲームで先制。続くサーチ&デストロイでは序盤3-1と大きくリードしたSCARZが、そのまま6-1で圧倒する。

1-1で迎えた3マップ目のドミネーションは、両チームとも拮抗した試合展開に。残り30秒を切ったところでSCARZが3点どりを狙うも、146-160という僅差でLibalentがリーチをかける。

しかし4マップ目のハードポイントでは、無理に攻めずにじっくりポイントを踏み続けるSCARZが常に80〜90ポイントをリードし続け、250-189で再び追いつく。

マップ左上のポイントで15点差まで追いついたLibalent Vertexだったが、続くポイントが右下に湧きSCARZががっちり勝利をつかむ

勝負は最終のサーチ&デストロイにもつれこんだが、B攻めを続けたLibalent Vertexが最後にA攻めを成功させ、結果的に大差でグランドファイナル進出を決めた。

ルーザーズファイナル


ルーザーズファイナルは、Rush GamingとSCARZの試合となった。

ハードポイントは序盤で100ポイント以上の差をつけたSCARZが250-84の大差で1本先取。続くサーチ&デストロイでは、互いに防衛側をしっかり取り3-3のイーブン、さらに攻撃側でも勝利を分け合い5-5の同点となるが、Rush Gamingが攻撃側の最終ラウンド、Duffleのファーストキルの直後、センターに集まったRush GamingをAliceがトリプルキル。一瞬で全員を落としたSCARZが鮮やかな勝利でリーチをかけた。ドミネーションでも両チームは大接戦を展開し、Rush Gamingが157-153で1本を取り返す。

迎えた2回目のハードポイントでも1戦目と同様にSCARZが人数を割いてポイントを抑える動きに、Rush Gamingはなかなか対処できず、247ポイントで食い止めたものの、新たに湧いたポイントには行き着けず、SCARZが再びLibalent Vertexに挑むこととなった。

同点で迎えたS&Dの最終ラウンド。Rush Gamingの一瞬のスキを見逃さず、SCARZが連続キルで決めた


グランドファイナルはLibalent VertexとSCARZの再戦!


グランドファイナルは再びLibalent VertexとSCARZの勝負。SCARZ側は得意とするGun Runnderをすべてのゲームでピックし、すべてを懸ける。


初戦のハードポイントは、250-217という接戦をまたしてもLibalent Vertexがものにする。サーチ&デストロイはLibalentの攻撃側からスタートし3-3と拮抗するも、そこからLibalent Vertexが攻撃・防衛で連取し勝利した。

リーチをかけたLibalent Vertexは、ドミネーションでもSCARZの攻めを完璧に封じ、184-126でストレート勝ち。これにより、Libalent Vertexが国内最強の称号を再び手にし、世界に挑む挑戦権を獲得した。

解説陣も舌を巻くLibalent Vertexの見事なハードポイント攻略。日本一の実力を再び見せつけた



なお、MVPはLibalent VertexのInaba UR選手が獲得。「本当にうれしいです。ほかのメンバーみんなのおかげでMVPをとることができたので、他の人にあげたいという気持ちもあるんですが、今回は僕がもらっておくということで。次の大会もあれば再びMVPをとるつもりで頑張ります」


また、リーダーのsitimentyo選手は、「この時期なかなか練習ができないなかで、週3とかで練習を続けてきていて、今回その成果が優勝というかたちで出て本当にうれしく思います」とコメント。

ミネソタでの悔しい結果から今大会までの練習の変化やその成果について聞かれると、「各々が考えていたことをすり合わせてチームでまとめて話し合って練習できたということと、世界大会の動画とかも出ているので、そこでの経験とか見て勉強したりしてさらに強化できたかなと思っています」と語っていた。

Springで優勝したLibalent Vertexのメンバー


なお、本日の試合の模様は、TwitchおよびYouTubeの配信チャンネルにて視聴可能となっている。

Summer予選エントリーは5月17日まで!


配信では、早くもSummerの大会についてアナウンスがされた。オンライン予選を5月24日(日)と31日(日)で行い、最終予選へ進出する6チームを選出。6月に開催予定のオンライン最終予選で4チームに絞り込み、7月には「Call of Duty Challengers」出場権をかけたSummerの決勝大会が予定されている。

オンライン予選のエントリーは本日5月10日(日)から17日(日)までとなっている。エントリーフォームや大会ルールなどは「出場チームガイド」を参照してほしい。


出場チームガイド:https://www.jp.playstation.com/events/call-of-duty-modern-warfare/team-guide/
公式サイト:https://www.jp.playstation.com/events/call-of-duty-modern-warfare/
公式Twitter:https://twitter.com/CoD_SIEJA
公式Instagram:https://www.instagram.com/cod_sieja/

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