『ストV』最新アップデートによる強化・弱体化は? トップ選手によるキャラ評価動画まとめ

2022.3.30 宮下英之
eSports World編集部が厳選した動画配信番組/アーカイブをご紹介する「eSports Worldレコメンド動画」シリーズ。

今回は、2022年3月29日にカプコンから配信された『ストリートファイターV チャンピオンエディション』のアップデートを受けた後の、トッププロゲーマーたちによる阿鼻叫喚と歓喜の動画をまとめてみた。下記の事前告知動画の段階から、なにやら不穏な空気が漂っていたが……。


今回のアップデートは、主に純粋なキャラ調整のみで、新技などの追加はわずか。全体的には浮かせた相手への追撃をしやすくし、ダメージを伸ばす方向の派手な印象だ。ただし、フタを開けてみれば強化もあれば弱体化もあり、プロゲーマーたちの評価も悲喜交々だった。

まだ公開されて1日しか経過していないが、現時点でのトッププレイヤーたちによるアップデートの評価と各キャラの強み・弱みなどを見ていきたい。

※選手の動画収益に配慮し、原則として本人の公式YouTubeチャンネル、および公認切り抜き動画のみを紹介。

ウメハラ


ウメハラ選手は、主に自身が使用しているガイルと、ことあるごとに期待されるリュウ、影ナル者に関するアップデートの評価を配信している。ガイルについては、VトリガーIIの「ナイフエッジ」が強化された一方、リバーススピンキックは弱体化されるなど、勝負はできるものの、これまでの戦い方とは変わりそうな印象を語っている。

同様に戦い方がガラッと変わりそうと評価したのが、影ナル者。ウメハラというと『ストリートファイターIV』最終盤の「殺意の波動に目覚めたリュウ」が思い出されるが、今回のアップデートでも再びリュウの派生キャラを使うことになるか?

ガイル


影ナル者



ときど


ユリアン、豪鬼、ベガなどを使うときど選手は、調整表を見ての動画をまずは軽くアップ。弱体化されたもののユリアンは継続する意志を示しつつ、強キャラとしてはルークなどの名前を挙げている。プレイ動画は1週間ほどさわってから公開するとのこと。そちらも楽しみに待ちたい。

主要キャラチェック




ももち


多キャラ使いとしても知られる忍ismのももち選手は、持ちキャラとして大会などでも出してきたキャラの変更点を配信でチェック。

中でも、シリーズの永遠の主人公とも呼ぶべきリュウに関して、『ストIVのリュウが帰ってきた』と評価。昇竜拳などで浮かせた後の真空波動拳による追撃には、懐かしさを覚えた『ストIV』勢の方も多いのではないだろうか。それ以外にもあきらやケン、是空などを紹介している。

リュウ



ケン



あきら



影ナル者


是空



ルーク




ストーム久保


アップデート情報前から興奮しっぱなしだったストーム久保選手は、パワー系キャラの強化に興味津々。特にベタ褒めしているのがアレックスの強化だ。

アレックスに関しては、アップデート前のバージョンでは多くのプロゲーマーから最弱の烙印が押され、『ストIII』の主人公としての立場が見るべくもないと、こき下ろされてきた。チームメイトでありアレックス使いのGunfight選手のこともあってか、かなり意識していた様子。

しかし今回の調整で、多くの技のフレームが修正され、技の連携もかなりつながりやすくなったことで、他のゲーマーも含めて圧倒的高評価を得ている。実際には立ち回りの問題もあるが、アレックスがランクマで人気急上昇という可能性も?

アレックス



カワノ


成長著しいカワノ選手は、アップデートから間もないタイミングで、「超強くなった」「強くなった」「あんま変わらん」「弱くなった」「超弱くなった」の5段階で、なんと全キャラの評価を一気に語る動画を前後編でアップ。キャラランクではなく、あくまでキャラひとりずつがどう変わったか、という視点となっている。

カワノ選手といえば気になるコーリンは、使いにくくなったものの強さはあまり変わらず、というところ。また、弾キャラやコマ投げキャラが軒並み強化されていることなどにも触れている。表を見てみると、これまで猛威を奮ってきたキャラが弱体化され、きつかったキャラが強化されるかたちでバランスをとろうとした、ということがみて取れる。

ポイントとなるのは、アップデート前にも動画を投稿していたアレックスとダルシム、そして『スト6』の登場が確約されているルークに関して。詳細はぜひ動画を見てみてほしい。

全キャラ総評(前編)



全キャラ総評(後編)





ガチくん(&マゴ)


ガチくんは自身のYouTubeチャンネルで、持ちキャラのラシードとかりんについて分析。

ラシードについては、一部弱体化されている部分もあるものの、まだまだ戦えるという評価。ラシード使いにとってはかなり細かいポイントまで具体的にチェックしているので、ぜひ参照してみてほしい。

もうひとつのかりんについても、ラシードが使えなかった時期にピックしていたこともありしっかりチェック。その途中でチャットにマゴ選手がゲストとして(?)乱入し、弱体化されたことを嘆くやりとりが面白い。

余談だが、今回最も大きなとばっちりを受けたのはマゴ選手かもしれない。なにしろ持ちキャラのキャミィとかりんの両方ともが大幅な弱体化を受けてしまったからだ。

思い返せば、『ストV』初期にはかりん、そこからキャミィに乗り換え、再びかりんに戻ってくるなど、マゴ選手にとってはこの2キャラは『ストV』を共に歩んだ伴侶のようなもの。まさか両方ともきつくなるとは……。

最近は『THE KING OF FIGHTERS XV』の配信なども積極的だが、これで再びモチベーションが下がらないことを祈りたい……。

ラシード


かりん



ハイタニ



忍ism所属のハイタニ選手は、アップデート内容を細かくチェックしていく動画を1キャラごとに更新中。特に持ちキャラでもあるネカリについては、かなり強化された点が多く、ネモ選手などもかなりきつくなったと評していた。

まちゃぼー選手、ジョビン選手、ネカリーノ選手など、最近はあまり活躍が見られなかったネカリだが、『ストV』からの新キャラとして再びネカリ旋風が巻き起こるか!?

ハイタニ選手はこれ以外にもたくさんの解説記事を公開している。残念ながら、プレイ動画はまだ出てきていないので、今後の展開に期待しよう。

ネカリ




ネモ


ネモ選手は持ちキャラであるユリアンとギルを中心に、配信で変更点をチェック。ユリアンはときど選手、Shuto選手などプレイヤー数も多く、やはり弱体化の憂き目にあってしまったようだ。

しかしそれよりも魂の叫びがこもっていたのは、永遠の宿敵、ザンギエフの評価だろう。すべてのキャラが共通して使えるバックステップの「Vシフト」により厳しくなったという変更ポイントの説明を一蹴し、早くも嫌な強化点を見つけ出してしまった。

もはや1回転してザンギが大好きなんじゃないかというくらいに細部までザンギの技を熟知しているネモ選手の解説は、ザンギ好きもザンギ嫌いも必見だ。

ユリアン




ギル



ザンギエフ




Infiltration


韓国のInfiltrationは、韓国人キャラのジュリのファーストインプレッションを紹介。かなりフレームの有利ができたそうで、トップティアーに上り詰めた、という解説をしている。

「“ワイフ”は大会で活躍できそう」とのことだが、ただでさえ強かったインフィルのジュリがさらに手が付けられなくなるのか!?

ジュリ




MenaRD


MenaRDは魂のキャラ、バーディーの弱体化について嘆くリツイートを投稿。今回のアップデートでは、総じて過去に強かったキャラが弱体化され、弱かったキャラが上方修正された印象が強いが、バーディーはこれで2回連続の弱体化。

世界を制したMenaRDも、最近はかりんなど別のキャラを見せることが多かった。やはり今回もバーディーを使うのは難しいかもしれない。

バーディー





調整リスト CE202203 Ver.
https://game.capcom.com/cfn/sfv/adjust

eSports World の
Discord をフォローしよう
SALE 大会 チーム 他にも...? 他にも

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます