【EVO Japan 2025 GGST部門優勝インタビュー】 イノとともに歩んだ22年の集大成! 「EVOでの優勝という長い夢がかなった」

2025.5.11 宮下英之
世界規模の格闘ゲームの祭典「EVO Japan 2025 presented by レバテック」が2025年5月9日(金)〜11日(日)にかけて開催され、『Guilty Gear -STRIVE-』(ギルティギア ストライヴ。GGST)部門で、韓国出身のDaru_I-No選手が「EVO Japan」初優勝を果たした。


ワールドツアー初戦にふさわしい強豪が集結


『GGST』部門のエントリー総数は693名。9日(金)にラウンド1を実施し、10日(土)にファイナルまで一気に実施された。

昨年のウイナーのTempestNYC選手は不祥事により活動を休止しているが、直近3月に開催された「ARC WORLD TOUR 2024」ウイナーのRedDitto選手をはじめ、多くのトッププレーヤーが日本に集結。「EVO Japan」というタイトルだけでなく、「ARC WORLD TOUR 2025-2026」のオープニング大会という意味もあり、選手たちの意気込みにも並々ならぬものが感じられる大会だ。

ベスト8、ウイナーズ側は日本のSummit選手、poka選手、韓国出身のDaru_I-No選手、アメリカ出身のRedDitto選手が肩を並べたが、ベテランのSummit選手とDaru_I-No選手が、若手のpoka選手とRedDitto選手を下し、グランドファイナルにはイノ使いのDaru_I-No選手が勝ち上がった。

一方のルーザーズ側は、ちゅらら選手がLeffen選手に、Tiger_Pop選手がsanakan選手に勝利。しかし、勢いづくRedDitto選手がふたりを倒してルーザーズファイナルまで勝ち上がると、ギリギリの勝負でSummit選手をも退け、2度目のDaru vs RedDittoの対決が実現する。


この日のメインステージを締めくくる最後のタイトルということもあってか、ルーザーズファイナルでは画面が会場・配信ともに一時映らなくなるトラブルが発生。さらに、セットカウント1-1の状態でRedDitto選手のコントローラートラブルも重なり、インターバルを置いてPS5本体を交換する事態もあった。


そんな中でも冷静さと集中力を保ち、試合再開と同時に攻めの姿勢を一切崩さなかったDaru_I-No選手が、若き王者RedDitto選手を完封。互いに長時間に及ぶ長い戦いを、最後は笑顔で讃えあった。


Daru_I-No選手は優勝賞金125万円を獲得。日本のゲームセンターを拠点に活動していたこともあり、自ら韓国語、日本語、英語の3カ国語で喜びを語った。



Daru_I-No選手「少しの運と実力があれば勝てると信じていた」


──「EVO Japan」での初優勝、おめでとうございます! 20年以上も続けてこられたベテランのDaru選手ですが、大きな大会での優勝も初ですね。

Daru_I-No:そうですね、「EVO」レベルのメジャー大会は初めてです。Cメジャーとか「ARC WORLD TOUR」対象大会での優勝はもちろん何回もありますが、今まで一番良かった結果が「EVO 2021 オンライン」での準優勝だったんです。それを今回超えることができたので、本当にうれしいです。

──アーケード時代からずっと続ける中で、こういった大きなタイトルを獲りたいということはいつ頃から意識されてきたんでしょうか?

Daru_I-No:特に『ストライヴ』になってから、自分で考えても強くなれたと感じていて、少しの運と自分の努力があれば結果が出せるだろうと思ってずっとやってきたのですが、4年もかかっちゃいました(笑)。今となっては、大きなネタを準備するのではなく、自分の今の実力を(大会で)出そうと準備した結果が、今回の結果につながったと思います。

──そんな今大会ですが、グランドファイナルのトラブルで試合が中断している間もXを更新されていましたが、集中力を切らすことはなかったですか?

Daru_I-No:(笑)。逆に待ってる間に集中しすぎると疲れてしまうので、普通にXしながらリラックスして、臨みました。


──結果的にファイナルは1戦も落とさずに優勝となりましたね。

Daru_I-No:正直、今回フォーカスを合わせていたのはハッピーケイオス戦で、Leffen選手とTiger_pop選手を倒した時点でいけると思っていました。ラムレザル戦自体は結構自信があったので、RedDitto選手と当たったら多分勝てるだろうと、最初から思っていました。

──これまでイノというキャラでの優勝がほとんどなかったということが解説でも話題になっていました。名前にも「Daru」に「I-No」を付けていて、キャラ変えもできないですよね。

Daru_I-No:サブキャラも選べないんです(笑)。

──今回の「EVO Japan」という大会は、そのこだわりの集大成とも言えますね。イノというキャラへの思い入れについても聞かせてください。

Daru_I-No:イノというキャラは、どんなに相性がきつくても自分の努力次第でワンチャンスが取れるんです。あとは読み合い。自分が防御しきれれば、ワンチャンスは絶対どのキャラにも取れるので。もちろん、逆にどのキャラからも取られることもあるんですが、今回のように読みが全部当たれば結果につながるキャラなので、普通に格闘ゲームをやったことがないけど、イノに興味を持った人には、その読み合いを楽しんでほしいです。

──『ギルティギアXX』の登場からシリーズを通していろいろ変わってきましたが、惚れたポイントはどこですか?

Daru_I-No:その都度最高です(笑)。いつも最強の、そして最愛の彼女です。

──次の「ARC WORLD TOUR 2025-2026」は韓国で開催されます。意気込みをお聞かせください。

Daru_I-No:韓国は私の地元なので、もう実家から行けるんですよ。もうこれ以上はないほど本当にうれしいです。韓国で韓国人として勝つために全力で準備したいと思います!


EVO Japan 2025 presented by レバテック
ギルティギア ストライヴ部門 リザルト(ベスト8)




優勝 Daru I-No
2位 RedDitto
3位 Summit
4位 Tiger Pop
5位 ちゅらら
5位 Poka
7位 Leffen
7位 Sanakan

EVO Japan 2025 GGST リザルト(start.gg)
https://www.start.gg/tournament/evo-japan-2025-presented-by-levtech/event/evo-japan-2025-guilty-gear-strive

EVO Japan 2025 presented by レバテック
https://www.evojapan.gg/


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