「ゲーム配信で本当の自分を出せるのがうれしい」【AKRacingアンバサダー ケイン・コスギ氏 インタビュー<前編>】
ハリウッドを中心としたアクション俳優としての活動のほかに、ゲームやeスポーツ分野への露出も増えているケイン・コスギさん。2018年3月にTwitchで『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、LoL)のゲームプレイ配信を開始し、その初回視聴者数が1万6000人を超えて大きな話題を呼んだ。配信で目標に掲げていたゴールドランク昇格も果たし、若年優位とされる『LoL』において40歳代にして成長を続けている。
配信中に見られる真摯なプレイ姿勢や大人の対応も視聴者の支持を呼び、eスポーツの認知拡大やプレイヤーの地位向上の一翼を担う存在として、ゲーミングチェアブランド「AKRacing」とのアンバサダー契約なども締結し、今後も活躍が期待されている。
そんなケインさんの人柄に迫るべく、今回「eSports World」の記念すべき第1回のインタビューをさせていただいた。
前編では、ゲーム配信を始めたきっかけ、ゲームに関する仕事への思いなどついてうかがった。
――本日は、役者としてではなくゲーム配信者としてのケイン・コスギさんのお話をうかがえればと思います。まず最初に、ケインさんがゲームの配信やお仕事を始められたきっかけはなんだったのでしょうか?
ケイン・コスギ(以下、ケイン):もともと昔からゲームが好きでやっていたのですが、2年前にたまたま友人の勧めで『LoL』をプレイしたんです。そこからストリーマーの配信などを見るようになり、自分も配信をやってみたいと思ったのがきっかけですね。
『LoL』を始める前も『コール オブ デューティ』(CoD)やモバイルゲームもやっていまして、実は顔は出さずにゲームを解説する動画みたいなものを作っていました(笑)。
――えっ、本当ですか!?
ケイン:はい(笑)。友人と「何かやろう!」という話になって、撮影機材を買ってふたりで動画を撮影して編集して……。でも、あまりにも出来がよくなかったので結局、公開することはなかったんですけどね(笑)。
そんなこともあって、以前からストリーマーには憧れていたんです。ゲームがうまくなりたいのはもちろん、オンラインの友人を増やしたり、ゲームを楽しく遊びたいというのが夢でしたね。
――でも、ケインさんほどの有名人ですと、簡単にゲーム配信などできない……ということはなかったのですか?
ケイン:もともと僕はゲームよりもスポーツのイメージがあったので、そんな僕がゲーム配信を始めても大丈夫かな? という心配は少しだけありました。でも、周りの人たちも応援してくれたので、とくに大きな問題はなかったですね。
数年前からアメリカをはじめとする海外では、eスポーツがメジャーになっていましたし、プレイするだけでなく、観戦して楽しむというスタイルも普通になってきています。
僕も自分のプレイをみんなに見てもらいたいという気持ちが強くなってきて、うまくはありませんが、今までずっとやりたかった『LoL』でのゲーム配信を昨年から始めた、という感じです。
――たしかに、ケインさんといえばスポーツ万能、肉体派というイメージが強くて、eスポーツも基本的には対人戦なので「強さ」を競う意味では近そうですが、まったく違う世界のように思えます。これまでの俳優としてのアクションや演技が、ゲームで役に立ったと感じたことなどはありますか?
ケイン:たくさんあると思いますよ。アクションや演技もゲームも、うまくいくようにするためには「チームワーク」がとても大切です。また、頭の中でイメージして、それを何度も何度も繰り返し練習しないと向上しないというところも、ゲームのテクニックはアクションや演技とまったく一緒ですね。
『LoL』で上達するためには、ゲームをしていないときも、「今度はこのチャンピオンでこの動きをやってみよう」とか、次の試合のこととかを考えなければならないし、負けたときはリプレイを見て何が悪かったのか原因を探ったり、たくさん勉強しないといけないですからね。本当にスポーツと同じなんですよ。
――Twitchで配信を始めてちょうど1年が経ちますが、スタート当初に「ゲームがうまくなりたい、オンラインの友だちを増やしたい、楽しくやりたい」という夢を語っていたのが印象的でした。その夢は叶いましたか?
ケイン: そうですね。配信をスタートするとき、最初はとても緊張していましたが、慣れると想像していた以上に楽しいですし、オンラインの友人もたくさんできました。
あと、配信しているときは本当の自分が出せるのがうれしいですね。ゲーマーの人には多いと思いますが、私ももともと人見知りするタイプなので、普段は仲のいい友人や家族以外とはあまりしゃべらないんですよ(笑)。でも配信しているときは、毎回見に来てくれる方とも、まるで友人や家族と話しているときのように会話ができるので楽しいです。
――確かに俳優やスポーツマンとしてのケインさんのイメージが強い人がケインさんの配信を見ると、「ケインさんってこんな人だったっけ?」って思っちゃうくらい印象が違いますもんね(笑)。
ケイン: 今まではスポーツのシリアスな感じをイメージされている方が多かったので、初めて配信を見た人はビックリされると思います(笑)。でも、本当の僕はあんな感じなんです。ジョークを言ったり大騒ぎするのが好きなんですよ。
――ということは、このTwitchでの配信は「仕事」というよりは、家族とかに見せる「プライベート」に近い姿ということなんでしょうか?
ケイン: もう、完全にプライベートですね(笑)。
――「配信でのイメージが違う」と言われるとのことでしたが、アクション俳優としてのケインさんのファンと、配信を見に来るファンでは、違いとかもあるのでしょうか?
ケイン:当然ゲームが好きなファンが多く見に来てくれるということもありますが、「忍者戦隊カクレンジャー」の頃からのファンの方も多いですね。
もともと僕が戦隊モノのヒーローをやっていた頃のファンが、今のゲーマーの世代と近いというのも理由のひとつだと思います。
それから、テレビ番組に出演したときにTwitch配信の話をしたのですが、それを見たファンの方が「Twitchってなんなんだろう?」って見に来てくれたこともあります。それは本当にうれしかったですね。
ただ、僕が配信している『LoL』は長いときには1試合が40分くらいかかりますし、ルールがわからない方だと、画面上では僕が何をやっているかわからないと思うので、あまり面白くないかもしれませんが(笑)。
――そういう難しいゲームではありますが、ケインさんが『LoL』の配信にこだわる理由はどこにあるんでしょうか?
ケイン:やっぱり『LoL』というゲームが奥深く、とても面白いということですね。配信している時間は『LoL』が一番多いです。
ただ、もともとは格闘ゲームやFPSも大好きですし、今後もいろいろなジャンルのゲームを配信していきたいとも思っています。ホラーゲームだけは苦手なのですが、以前配信したときに僕の素のリアクションを皆さんが楽しんでくれたので、怖いゲームもまた配信してみたいとは思っています(笑)。
――私もケインさんの配信に勇気づけられて『LoL』をやり始めたんですが、本当に難しいゲームですよね。
ケイン:そうですね、使用できるキャラクターもゆうに100体以上いますし、パッチ(毎週更新される性能調整などのアップデート)が入ると、キャラクターの強さやアイテムもいきなり変更されるので、知識を持っていないとなかなかうまく戦えないと思います。僕も始めたばかりの頃は、情報が多すぎて消化できませんでした。
それと、オンラインゲーム全般に言えることだと思いますが、ゲームに慣れていないうちはコミュニケーションの部分ではつらいことも多いですよね。プレイ中に失敗したときの周りのプレイヤーからのブーイングなどは、今までやったゲームの中で『LoL』が一番ハードでした。
『LoL』というゲームを極めれば、人生のどんなことでも乗り越えられるんじゃないかって思えるくらい、奥深いゲームだと思います(笑)。
――ケインさんの配信を見てこれから『LoL』を始めようと思っている人、同じように『LoL』がうまくなりたいと頑張っている方に向けて、アドバイスはありますか?
ケイン:一番大切なことは、今の自分にできることが何かを考えてプレイすることだと思います。あと、チームメイトから何か言われてもあまり気にしないことですかね(笑)。
つらいのは、一生懸命頑張っているのに味方から指摘を受けることだと思います。自分もそうでしたが、初心者なのだからうまくいかなくても仕方がない部分もありますよね。ただ、そういうチームメイトからのコメントが正しいことも多いので、「言葉は悪いけど、まぁ、きっと応援してくれているんだ」くらいにとらえるようにすると、より上達が早くなるように思います。
『LoL』は5対5で戦うゲームなので、自分がうまく戦えなかったとしても周りのプレイヤーが助けてくれたり、逆に、仲間を助けることができて、その結果大逆転勝利したりと、とてもエキサイティングなところが一番の魅力です。その醍醐味を感じるまでにはしばらく時間がかかりますが、ぜひ頑張って続けてみてほしいです!
――ケインさんの配信は、ただゲームをしているだけではなく、トレーニングをしたりしてとてもユニークだと感じました。ケインさんが配信の際に心がけていることはなんですか?
ケイン:人にはそれぞれ個性がありますから、その個性を生かして配信することが一番大事だと思います。
僕はおしゃべりもうまくないし、面白いこともそんなに言えないのですが、見に来てくれている方に「ケインの配信だからこれが観られる」というものを作っていけたらと考えているんです。
例えば、ゲームだけでなくスポーツも配信に取り入れている点ですね。ゲームの合間にトレーニングしている姿を配信したり、跳び箱の練習をしているところを配信したり……。
先日はスピードゴルフをしているところも配信しました。皆さんがどう感じるかはわかりませんでしたが、とても楽しんでもらえたようです(笑)。いつかはサバゲーの配信なんかもやってみたいですね。
――ちなみに、ケインさんご自身が今や人気ゲーム配信者ですが、今一番気になっているゲーマー、憧れのプレイヤー、ストリーマーはいらっしゃいますか?
ケイン:『LoL』を配信している方だと、韓国プロリーグのSKT T1に所属しているFaker選手が大好きですね! 世界トップレベルの 『LoL』プレイヤーで、昨年末に開催されたイベント「RAGE League of Legends SUMMONER's FEVER」で来日されたのですが、まさかイベントで一緒にプレイできる機会があるとは夢にも思いませんでした。本当に興奮しました!
今までたくさんの芸能人や俳優さん、スポーツ選手にお会いしましたが、お仕事でもありますし、一緒に写真を撮りたいとかあまりミーハーな感じにはなったことはありませんでした。ただ、今回の『LoL』のイベントも仕事ではありましたが、Faker選手だけはどうしても一緒に写真撮りたくて、思わず声をかけてしまいました(笑)。
ツーショット写真を撮るときもFaker選手がすぐ隣にいて、「ヤバい、すごくキンチョーしてる! うわー!」って感じでしたね(笑)。
同じ『LoL』のプレイヤーだと中国のUzi選手や米国のSneaky選手、Doublelift選手とか、やっぱり強い選手が好きですね。ストリーマーだとImaqtpieさんですかね。もともと彼の配信を見て、『LoL』のことを勉強していたんですよ。
――そういえば、配信中に座っているゲーミングチェアは奥様からプレゼントされたものだとうかがいました。
ケイン:そうなんです! PCゲームをやるにあたって、ゲーミングマウスやゲーミングキーボードなどをそろえていったのですが、いつかは憧れのゲーミングチェアが欲しいって思っていたんです。そしたら誕生日に奥さんからサプライズでプレゼントしてもらえて、めちゃくちゃうれしかったですね!
なによりゲームプレイ中の姿勢をサポートしてくれるので、一日中座っていても疲れないのがこのAKRacingのゲーミングチェアのすごいところですね。
オフの日などは『LoL』を一日中やっていることもありますが、それでも疲れが出ないのは、普通のイスとはまったく違います。まだ試したことがない方は、ぜひ一度長時間座ってみていただきたいです(笑)。
――昨年は、AKRacingのCMにも出演されましたよね。とてもユニークでした(笑)。
ケイン:意外とゲーミングチェアという存在を知らない人も多くて、CMを見てくれた友人から「あのイス、本当にいいんですか?」とよく聞かれます。
自分でも配信で使っていることもあって、あるとき「疲れないしすごくいいよ」と勧めたら、最近ゲーマーじゃない友人がオフィスで使うようになりました。とくにデスクワークが多い方には、仕事で使用しても快適だと思いますよ。CMにもあるとおり、業務向けのモデルもラインアップされているんです。
――とはいえ、やはり長時間ゲームをやっていると疲れがたまってきますよね。格闘技をやられていた経験などから、ケインさんがゲームを遊ぶ際に取っている姿勢や、ストレッチなどはありますか?
ケイン:第一に、きちんと背筋を伸ばして、正しい姿勢でプレイすることを心がけています。ただ、どうしても長時間ゲームをやり続けていると、マウスやコントローラをずっと操作しているので、手首が張ってきます。さらに腕の内側が張ってくると、肩が凝ったり首が凝ったり、手首が腱鞘炎になったりするので、手首のストレッチを頻繁にしていますね。
(後編に続く)
●ケイン・コスギ 最近のeスポーツ関連活動
2017年12月31日 “RIZeST GAMER’S BASE”でLoL勝負に勝利
2018年3月8日 Twitchで配信スタート
2018年5月25日 チームPerfectBody設立、CLASH参戦
2018年8月1日 AKRacingアンバサダー(1年間)
2018年9月20日〜23日 TGS2018 AKRacingブースイベント
2018年11月23日 RAGE 2018 Winter ケイン・コスギのパーフェクトマッチプロと対決
2018年12月26日 Logicool G CUPゲスト
●リンク
Kane's Channel:https://www.mildom.com/10468083
AKRacing:https://www.akracing.jp/
配信中に見られる真摯なプレイ姿勢や大人の対応も視聴者の支持を呼び、eスポーツの認知拡大やプレイヤーの地位向上の一翼を担う存在として、ゲーミングチェアブランド「AKRacing」とのアンバサダー契約なども締結し、今後も活躍が期待されている。
そんなケインさんの人柄に迫るべく、今回「eSports World」の記念すべき第1回のインタビューをさせていただいた。
前編では、ゲーム配信を始めたきっかけ、ゲームに関する仕事への思いなどついてうかがった。
友人の勧めで始めた『LoL』とゲーム配信
――本日は、役者としてではなくゲーム配信者としてのケイン・コスギさんのお話をうかがえればと思います。まず最初に、ケインさんがゲームの配信やお仕事を始められたきっかけはなんだったのでしょうか?
ケイン・コスギ(以下、ケイン):もともと昔からゲームが好きでやっていたのですが、2年前にたまたま友人の勧めで『LoL』をプレイしたんです。そこからストリーマーの配信などを見るようになり、自分も配信をやってみたいと思ったのがきっかけですね。
『LoL』を始める前も『コール オブ デューティ』(CoD)やモバイルゲームもやっていまして、実は顔は出さずにゲームを解説する動画みたいなものを作っていました(笑)。
――えっ、本当ですか!?
ケイン:はい(笑)。友人と「何かやろう!」という話になって、撮影機材を買ってふたりで動画を撮影して編集して……。でも、あまりにも出来がよくなかったので結局、公開することはなかったんですけどね(笑)。
そんなこともあって、以前からストリーマーには憧れていたんです。ゲームがうまくなりたいのはもちろん、オンラインの友人を増やしたり、ゲームを楽しく遊びたいというのが夢でしたね。
――でも、ケインさんほどの有名人ですと、簡単にゲーム配信などできない……ということはなかったのですか?
ケイン:もともと僕はゲームよりもスポーツのイメージがあったので、そんな僕がゲーム配信を始めても大丈夫かな? という心配は少しだけありました。でも、周りの人たちも応援してくれたので、とくに大きな問題はなかったですね。
数年前からアメリカをはじめとする海外では、eスポーツがメジャーになっていましたし、プレイするだけでなく、観戦して楽しむというスタイルも普通になってきています。
僕も自分のプレイをみんなに見てもらいたいという気持ちが強くなってきて、うまくはありませんが、今までずっとやりたかった『LoL』でのゲーム配信を昨年から始めた、という感じです。
――たしかに、ケインさんといえばスポーツ万能、肉体派というイメージが強くて、eスポーツも基本的には対人戦なので「強さ」を競う意味では近そうですが、まったく違う世界のように思えます。これまでの俳優としてのアクションや演技が、ゲームで役に立ったと感じたことなどはありますか?
ケイン:たくさんあると思いますよ。アクションや演技もゲームも、うまくいくようにするためには「チームワーク」がとても大切です。また、頭の中でイメージして、それを何度も何度も繰り返し練習しないと向上しないというところも、ゲームのテクニックはアクションや演技とまったく一緒ですね。
『LoL』で上達するためには、ゲームをしていないときも、「今度はこのチャンピオンでこの動きをやってみよう」とか、次の試合のこととかを考えなければならないし、負けたときはリプレイを見て何が悪かったのか原因を探ったり、たくさん勉強しないといけないですからね。本当にスポーツと同じなんですよ。
配信中の姿がプライベートな素の“ケイン”です
――Twitchで配信を始めてちょうど1年が経ちますが、スタート当初に「ゲームがうまくなりたい、オンラインの友だちを増やしたい、楽しくやりたい」という夢を語っていたのが印象的でした。その夢は叶いましたか?
ケイン: そうですね。配信をスタートするとき、最初はとても緊張していましたが、慣れると想像していた以上に楽しいですし、オンラインの友人もたくさんできました。
あと、配信しているときは本当の自分が出せるのがうれしいですね。ゲーマーの人には多いと思いますが、私ももともと人見知りするタイプなので、普段は仲のいい友人や家族以外とはあまりしゃべらないんですよ(笑)。でも配信しているときは、毎回見に来てくれる方とも、まるで友人や家族と話しているときのように会話ができるので楽しいです。
――確かに俳優やスポーツマンとしてのケインさんのイメージが強い人がケインさんの配信を見ると、「ケインさんってこんな人だったっけ?」って思っちゃうくらい印象が違いますもんね(笑)。
ケイン: 今まではスポーツのシリアスな感じをイメージされている方が多かったので、初めて配信を見た人はビックリされると思います(笑)。でも、本当の僕はあんな感じなんです。ジョークを言ったり大騒ぎするのが好きなんですよ。
――ということは、このTwitchでの配信は「仕事」というよりは、家族とかに見せる「プライベート」に近い姿ということなんでしょうか?
ケイン: もう、完全にプライベートですね(笑)。
――「配信でのイメージが違う」と言われるとのことでしたが、アクション俳優としてのケインさんのファンと、配信を見に来るファンでは、違いとかもあるのでしょうか?
ケイン:当然ゲームが好きなファンが多く見に来てくれるということもありますが、「忍者戦隊カクレンジャー」の頃からのファンの方も多いですね。
もともと僕が戦隊モノのヒーローをやっていた頃のファンが、今のゲーマーの世代と近いというのも理由のひとつだと思います。
それから、テレビ番組に出演したときにTwitch配信の話をしたのですが、それを見たファンの方が「Twitchってなんなんだろう?」って見に来てくれたこともあります。それは本当にうれしかったですね。
ただ、僕が配信している『LoL』は長いときには1試合が40分くらいかかりますし、ルールがわからない方だと、画面上では僕が何をやっているかわからないと思うので、あまり面白くないかもしれませんが(笑)。
『LoL』にこだわる理由、その魅力とは?
――そういう難しいゲームではありますが、ケインさんが『LoL』の配信にこだわる理由はどこにあるんでしょうか?
ケイン:やっぱり『LoL』というゲームが奥深く、とても面白いということですね。配信している時間は『LoL』が一番多いです。
ただ、もともとは格闘ゲームやFPSも大好きですし、今後もいろいろなジャンルのゲームを配信していきたいとも思っています。ホラーゲームだけは苦手なのですが、以前配信したときに僕の素のリアクションを皆さんが楽しんでくれたので、怖いゲームもまた配信してみたいとは思っています(笑)。
――私もケインさんの配信に勇気づけられて『LoL』をやり始めたんですが、本当に難しいゲームですよね。
ケイン:そうですね、使用できるキャラクターもゆうに100体以上いますし、パッチ(毎週更新される性能調整などのアップデート)が入ると、キャラクターの強さやアイテムもいきなり変更されるので、知識を持っていないとなかなかうまく戦えないと思います。僕も始めたばかりの頃は、情報が多すぎて消化できませんでした。
それと、オンラインゲーム全般に言えることだと思いますが、ゲームに慣れていないうちはコミュニケーションの部分ではつらいことも多いですよね。プレイ中に失敗したときの周りのプレイヤーからのブーイングなどは、今までやったゲームの中で『LoL』が一番ハードでした。
『LoL』というゲームを極めれば、人生のどんなことでも乗り越えられるんじゃないかって思えるくらい、奥深いゲームだと思います(笑)。
――ケインさんの配信を見てこれから『LoL』を始めようと思っている人、同じように『LoL』がうまくなりたいと頑張っている方に向けて、アドバイスはありますか?
ケイン:一番大切なことは、今の自分にできることが何かを考えてプレイすることだと思います。あと、チームメイトから何か言われてもあまり気にしないことですかね(笑)。
つらいのは、一生懸命頑張っているのに味方から指摘を受けることだと思います。自分もそうでしたが、初心者なのだからうまくいかなくても仕方がない部分もありますよね。ただ、そういうチームメイトからのコメントが正しいことも多いので、「言葉は悪いけど、まぁ、きっと応援してくれているんだ」くらいにとらえるようにすると、より上達が早くなるように思います。
『LoL』は5対5で戦うゲームなので、自分がうまく戦えなかったとしても周りのプレイヤーが助けてくれたり、逆に、仲間を助けることができて、その結果大逆転勝利したりと、とてもエキサイティングなところが一番の魅力です。その醍醐味を感じるまでにはしばらく時間がかかりますが、ぜひ頑張って続けてみてほしいです!
「ケインだからこれが観られる」という配信を心がけたい
――ケインさんの配信は、ただゲームをしているだけではなく、トレーニングをしたりしてとてもユニークだと感じました。ケインさんが配信の際に心がけていることはなんですか?
ケイン:人にはそれぞれ個性がありますから、その個性を生かして配信することが一番大事だと思います。
僕はおしゃべりもうまくないし、面白いこともそんなに言えないのですが、見に来てくれている方に「ケインの配信だからこれが観られる」というものを作っていけたらと考えているんです。
例えば、ゲームだけでなくスポーツも配信に取り入れている点ですね。ゲームの合間にトレーニングしている姿を配信したり、跳び箱の練習をしているところを配信したり……。
先日はスピードゴルフをしているところも配信しました。皆さんがどう感じるかはわかりませんでしたが、とても楽しんでもらえたようです(笑)。いつかはサバゲーの配信なんかもやってみたいですね。
――ちなみに、ケインさんご自身が今や人気ゲーム配信者ですが、今一番気になっているゲーマー、憧れのプレイヤー、ストリーマーはいらっしゃいますか?
ケイン:『LoL』を配信している方だと、韓国プロリーグのSKT T1に所属しているFaker選手が大好きですね! 世界トップレベルの 『LoL』プレイヤーで、昨年末に開催されたイベント「RAGE League of Legends SUMMONER's FEVER」で来日されたのですが、まさかイベントで一緒にプレイできる機会があるとは夢にも思いませんでした。本当に興奮しました!
今までたくさんの芸能人や俳優さん、スポーツ選手にお会いしましたが、お仕事でもありますし、一緒に写真を撮りたいとかあまりミーハーな感じにはなったことはありませんでした。ただ、今回の『LoL』のイベントも仕事ではありましたが、Faker選手だけはどうしても一緒に写真撮りたくて、思わず声をかけてしまいました(笑)。
ツーショット写真を撮るときもFaker選手がすぐ隣にいて、「ヤバい、すごくキンチョーしてる! うわー!」って感じでしたね(笑)。
Faker Install kanryou 😂 pic.twitter.com/TFMXqJCQV0 — ケイン コスギ (@KaneKosugi74) 2018年9月17日
同じ『LoL』のプレイヤーだと中国のUzi選手や米国のSneaky選手、Doublelift選手とか、やっぱり強い選手が好きですね。ストリーマーだとImaqtpieさんですかね。もともと彼の配信を見て、『LoL』のことを勉強していたんですよ。
ゲーミングチェアだと一日中疲れずにゲームができる(笑)
――そういえば、配信中に座っているゲーミングチェアは奥様からプレゼントされたものだとうかがいました。
ケイン:そうなんです! PCゲームをやるにあたって、ゲーミングマウスやゲーミングキーボードなどをそろえていったのですが、いつかは憧れのゲーミングチェアが欲しいって思っていたんです。そしたら誕生日に奥さんからサプライズでプレゼントしてもらえて、めちゃくちゃうれしかったですね!
なによりゲームプレイ中の姿勢をサポートしてくれるので、一日中座っていても疲れないのがこのAKRacingのゲーミングチェアのすごいところですね。
オフの日などは『LoL』を一日中やっていることもありますが、それでも疲れが出ないのは、普通のイスとはまったく違います。まだ試したことがない方は、ぜひ一度長時間座ってみていただきたいです(笑)。
――昨年は、AKRacingのCMにも出演されましたよね。とてもユニークでした(笑)。
ケイン:意外とゲーミングチェアという存在を知らない人も多くて、CMを見てくれた友人から「あのイス、本当にいいんですか?」とよく聞かれます。
自分でも配信で使っていることもあって、あるとき「疲れないしすごくいいよ」と勧めたら、最近ゲーマーじゃない友人がオフィスで使うようになりました。とくにデスクワークが多い方には、仕事で使用しても快適だと思いますよ。CMにもあるとおり、業務向けのモデルもラインアップされているんです。
――とはいえ、やはり長時間ゲームをやっていると疲れがたまってきますよね。格闘技をやられていた経験などから、ケインさんがゲームを遊ぶ際に取っている姿勢や、ストレッチなどはありますか?
ケイン:第一に、きちんと背筋を伸ばして、正しい姿勢でプレイすることを心がけています。ただ、どうしても長時間ゲームをやり続けていると、マウスやコントローラをずっと操作しているので、手首が張ってきます。さらに腕の内側が張ってくると、肩が凝ったり首が凝ったり、手首が腱鞘炎になったりするので、手首のストレッチを頻繁にしていますね。
(後編に続く)
●ケイン・コスギ 最近のeスポーツ関連活動
2017年12月31日 “RIZeST GAMER’S BASE”でLoL勝負に勝利
2018年3月8日 Twitchで配信スタート
2018年5月25日 チームPerfectBody設立、CLASH参戦
2018年8月1日 AKRacingアンバサダー(1年間)
2018年9月20日〜23日 TGS2018 AKRacingブースイベント
2018年11月23日 RAGE 2018 Winter ケイン・コスギのパーフェクトマッチプロと対決
2018年12月26日 Logicool G CUPゲスト
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Kane's Channel:https://www.mildom.com/10468083
AKRacing:https://www.akracing.jp/
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