【EVO Japan 2024 ウイナーインタビュー】TempestNYC選手が語る「ARC World Tour」での敗因、「EVO Japan」の勝因
- 日本・アジアを中心とした『GGST』ガチ勢が集結
- 強気な読み合いを通し続けたTempestNYC
- GGST部門ウイナー・TempestNYC選手(Fly Quest)インタビュー
- EVO Japan 2024 Presented by ROHTO ギルティギア ストライヴ部門 リザルト(ベスト16)
世界規模の格闘ゲームの祭典「EVO Japan 2024 Presented by ROHTO」が2024年4月27日(土)〜29日(月・祝)にかけて開催され、『GUILTY GEAR -STRIVE-』(ギルティギア ストライヴ。GGST)部門で、北米出身のTempestNYC選手が「EVO Japan」初優勝を果たした。
『GGST』部門のエントリー総数は890名。3月にはアークシステムワークス製タイトルの世界大会である「ARC World Tour 2023」も開催されたばかりで、『GGST』界隈も盛り上がっている最中での大会だ。
World Tour優勝のVerix選手、2位のSlash選手らは参戦しなかったものの、日本からもIBUSHIGINのLeo.選手やちゅらら選手、UMISHIO選手、韓国DRXのpoka選手、北米TSMのLeffen選手らも来日しており、アジアを中心とした『GGST』トップ勢が集まったかたちだ。
ゲーム的には、年間を通したトーナメントやリーグがなく、プロゲーマーという肩書きを持つ選手は最終日に行われた他の2タイトルと比べると少なめなのは否めない。裏を返せば、アマチュアにとっても名前を売るチャンスが残されているタイトルとも言える。
そんな中で、World Tour 3位のTemptestNYC選手は優勝候補としても注目されていたひとり。しかし、ローカルな大会では幾度も優勝していながら、「EVO」などのビッグタイトルではわずかに届かない状況が続いていた。
最終日に行われる3タイトルのうち、最も早い時間帯に行われた『GGST』部門のベスト6は、ウイナーズ側でTempestNYC選手とsanakan選手が、ルーザーズ側でみぐみぐどっこいしょ選手とちゅらら選手がそれぞれ勝利。残る日本人選手がふたりともルーザーズに落ちてしまったが、勝ち上がったのはちゅらら選手だ。
そんなちゅらら選手の相手はウイナーズファイナルで敗退したsanakan選手。2-1からラウンドを奪い、リーチをかけたsanakan選手をあと一歩まで追い詰めたものの、わずかな隙からsanakan選手操るハッピーケイオスの銃が火を吹き敗退してしまう。
そして、グランドファイナルもウイナーズファイナルと同じ、TempestNYC選手とsanakan選手というカードに。ともにレオ、ハッピーケイオスというキャラも同じだが、sanakan選手は一度リセットしなければ優勝できない。
運命の1戦。この日のTempestNYC選手の勢いは最後まで止まらなかった。的確なガードの隙に触れた一撃から大ダメージコンボにつなげ、鉄壁のガードで盤石の戦いを披露。レオ特有の表裏択をかける必殺技も効果を発揮し、3-0のストレートでTempestNYC選手が「EVO Japan 2024」を制した。
──「EVO Japan」での初優勝、おめでとうございます! 率直な感想をお聞かせください。
TempestNYC:率直にとてもうれしいです。日本に来たのはこれが2回目なのですが、こういう形で勝てたことがとにかくうれしいです。
──今年3月に行われた「ARC World Tour 2023」では惜しくも3位に終わりました。そのあと今日までどんな練習をしてきたのでしょうか?
TempestNYC:汗で滑らないように、ってことですね(笑)。
練習自体は特に何も変えていないのですが、「ARC World Tour」の時は汗をかいてしまったり、とにかく体調を万全の状態で迎えるということを意識しました。水分をちゃんと摂るとかしっかり寝るとか、自分が万全であれば一番高いレベルであることには自信を持っていましたから。
──「EVO Japan」はほとんどレオを使っていて、トップ6からはすべて3-0のストレート勝利でした。ここまでうまく勝利できた理由と、レオというキャラの強いところを教えてください。
TempestNYC:まず、今日は僕が一番うまくプレーできていたということが一番です。レオは北米の選手と比べて、アジアや日本の選手は対戦する機会がすごく少なかった。レオ以外でも同じくらいうまくプレイできるキャラはいるのですが、今回はレオで戦うと決めました。
──ちなみに、レオできつかったキャラは誰ですか?
TempestNYC:飛今回のトーナメントの中では、ソルと名残雪がきつかったですね。
──「EVO Japan」という大きなタイトルを獲得しました。次の目標は?
TempestNYC:うーん……いまはわからないですね。ただプレイするだけです。
『GGST』の試合中は一切周りが見えていないほどに集中している一方、賞金の授与などの際には相手の目を見られないような弱冠24歳のシャイボーイという印象だったTempestNYC選手。今大会もFly Questのチームメイトや友達と一緒に来日しており、「優勝の喜びを一番伝えたい人は?」という質問には「友達ですね」とも答えていた。
「EVO Japan」では勝利したものの、TempestNYC選手にとってはまだ超えるべき相手が残されている。最後に「ただプレイするだけ」と答えた理由も、まだ気が抜けないという意味だったのだろう。
『GGST』はJeSUのライセンス対象タイトルにもなっており、日本発祥のアーク格ゲーの中でも最も人気のあるタイトルのひとつ。「EVO Japan 2024」での熱い戦いを見て、新たなプレイヤーが増えることを願いたい。
EVO Japan 2024 Presented by ROHTO
優勝 TempestNYC
2位 sanakan
3位 ちゅらら
4位 みぐみぐどっこいしょ
5位 御蒡
5位 もっちー
7位 Leffen
7位 Rang13
9位 Supernoon
9位 かる
9位 二代目幻影人
9位 下水
13位 Daru_I-No
13位 あいん
13位 ろず
13位 たつま
EVO Japan 2024 Street Fighter 6リザルト(start.gg)
https://www.start.gg/tournament/evo-japan-2024-presented-by-rohto/event/evo-japan-2024-guilty-gear-strive-2/
EVO Japan 2024 Presented by ROHTO
https://www.evojapan.gg/
日本・アジアを中心とした『GGST』ガチ勢が集結
『GGST』部門のエントリー総数は890名。3月にはアークシステムワークス製タイトルの世界大会である「ARC World Tour 2023」も開催されたばかりで、『GGST』界隈も盛り上がっている最中での大会だ。
World Tour優勝のVerix選手、2位のSlash選手らは参戦しなかったものの、日本からもIBUSHIGINのLeo.選手やちゅらら選手、UMISHIO選手、韓国DRXのpoka選手、北米TSMのLeffen選手らも来日しており、アジアを中心とした『GGST』トップ勢が集まったかたちだ。
ゲーム的には、年間を通したトーナメントやリーグがなく、プロゲーマーという肩書きを持つ選手は最終日に行われた他の2タイトルと比べると少なめなのは否めない。裏を返せば、アマチュアにとっても名前を売るチャンスが残されているタイトルとも言える。
そんな中で、World Tour 3位のTemptestNYC選手は優勝候補としても注目されていたひとり。しかし、ローカルな大会では幾度も優勝していながら、「EVO」などのビッグタイトルではわずかに届かない状況が続いていた。
強気な読み合いを通し続けたTempestNYC
最終日に行われる3タイトルのうち、最も早い時間帯に行われた『GGST』部門のベスト6は、ウイナーズ側でTempestNYC選手とsanakan選手が、ルーザーズ側でみぐみぐどっこいしょ選手とちゅらら選手がそれぞれ勝利。残る日本人選手がふたりともルーザーズに落ちてしまったが、勝ち上がったのはちゅらら選手だ。
そんなちゅらら選手の相手はウイナーズファイナルで敗退したsanakan選手。2-1からラウンドを奪い、リーチをかけたsanakan選手をあと一歩まで追い詰めたものの、わずかな隙からsanakan選手操るハッピーケイオスの銃が火を吹き敗退してしまう。
そして、グランドファイナルもウイナーズファイナルと同じ、TempestNYC選手とsanakan選手というカードに。ともにレオ、ハッピーケイオスというキャラも同じだが、sanakan選手は一度リセットしなければ優勝できない。
運命の1戦。この日のTempestNYC選手の勢いは最後まで止まらなかった。的確なガードの隙に触れた一撃から大ダメージコンボにつなげ、鉄壁のガードで盤石の戦いを披露。レオ特有の表裏択をかける必殺技も効果を発揮し、3-0のストレートでTempestNYC選手が「EVO Japan 2024」を制した。
GGST部門ウイナー・TempestNYC選手(Fly Quest)インタビュー
──「EVO Japan」での初優勝、おめでとうございます! 率直な感想をお聞かせください。
TempestNYC:率直にとてもうれしいです。日本に来たのはこれが2回目なのですが、こういう形で勝てたことがとにかくうれしいです。
──今年3月に行われた「ARC World Tour 2023」では惜しくも3位に終わりました。そのあと今日までどんな練習をしてきたのでしょうか?
TempestNYC:汗で滑らないように、ってことですね(笑)。
練習自体は特に何も変えていないのですが、「ARC World Tour」の時は汗をかいてしまったり、とにかく体調を万全の状態で迎えるということを意識しました。水分をちゃんと摂るとかしっかり寝るとか、自分が万全であれば一番高いレベルであることには自信を持っていましたから。
──「EVO Japan」はほとんどレオを使っていて、トップ6からはすべて3-0のストレート勝利でした。ここまでうまく勝利できた理由と、レオというキャラの強いところを教えてください。
TempestNYC:まず、今日は僕が一番うまくプレーできていたということが一番です。レオは北米の選手と比べて、アジアや日本の選手は対戦する機会がすごく少なかった。レオ以外でも同じくらいうまくプレイできるキャラはいるのですが、今回はレオで戦うと決めました。
──ちなみに、レオできつかったキャラは誰ですか?
TempestNYC:飛今回のトーナメントの中では、ソルと名残雪がきつかったですね。
──「EVO Japan」という大きなタイトルを獲得しました。次の目標は?
TempestNYC:うーん……いまはわからないですね。ただプレイするだけです。
※ ※ ※
『GGST』の試合中は一切周りが見えていないほどに集中している一方、賞金の授与などの際には相手の目を見られないような弱冠24歳のシャイボーイという印象だったTempestNYC選手。今大会もFly Questのチームメイトや友達と一緒に来日しており、「優勝の喜びを一番伝えたい人は?」という質問には「友達ですね」とも答えていた。
「EVO Japan」では勝利したものの、TempestNYC選手にとってはまだ超えるべき相手が残されている。最後に「ただプレイするだけ」と答えた理由も、まだ気が抜けないという意味だったのだろう。
『GGST』はJeSUのライセンス対象タイトルにもなっており、日本発祥のアーク格ゲーの中でも最も人気のあるタイトルのひとつ。「EVO Japan 2024」での熱い戦いを見て、新たなプレイヤーが増えることを願いたい。
EVO Japan 2024 Presented by ROHTO
ギルティギア ストライヴ部門 リザルト(ベスト16)
優勝 TempestNYC
2位 sanakan
3位 ちゅらら
4位 みぐみぐどっこいしょ
5位 御蒡
5位 もっちー
7位 Leffen
7位 Rang13
9位 Supernoon
9位 かる
9位 二代目幻影人
9位 下水
13位 Daru_I-No
13位 あいん
13位 ろず
13位 たつま
EVO Japan 2024 Street Fighter 6リザルト(start.gg)
https://www.start.gg/tournament/evo-japan-2024-presented-by-rohto/event/evo-japan-2024-guilty-gear-strive-2/
EVO Japan 2024 Presented by ROHTO
https://www.evojapan.gg/
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