【takej選手 × xnfri選手単独インタビュー】xnfri「メンタルが良くない気がする」takej「正解の方に行っている」🇯🇵DetonatioN FocusMe初勝利はならず

2023.5.9 nemuminimizu
現在、韓国ソウルで開催中の『VALORANT』の最高峰リーグのひとつである「VCT Pacificリーグ」。2カ月間にわたる総当たりのリーグ戦も終盤のWeek7へ突入。日本代表として出場している🇯🇵DetonatioN FocusMe(🇯🇵DFM)は現在無敗でリーグ1位の🇰🇷DRXと対戦。

🇯🇵DFMはプレイオフへの出場は逃してしまったものの、過去には強豪相手に接戦を繰り広げるなど、期待感高まる試合を展開する場面も多くあった。今試合こそはリーグトップの🇰🇷DRXにジャイアントキリングができるのかと、注目が集まっていた試合だ。

第1マップのフラクチャーでは、Seoldam選手のファーストブラッドを皮切りに相手の攻めを封じ込める場面も多く7:5での折り返し。後半の1stラウンドも取得しラウンド差を広げたものの、そこから🇰🇷DRXが怒涛の8ラウンド連続取得でそのままマップを奪われてしまう。第2マップは🇰🇷DRXが得意とするアセント。第1マップとは打って変わって終始🇰🇷DRXが流れを掴み、4:13と大差をつけられ、🇯🇵DFM初勝利とはならなかった。

▲試合前に円陣を組むコーチと選手たち

今回はそんな試合直後の🇯🇵DFM xnfri選手とtakej選手の単独インタビューをお届けしよう。

勝てた試合だった


——試合おつかれさまでした。まずは率直な試合の感想をお願いいたします。

xnfri選手(以下、xnfri):わかっていたことなんですが、🇰🇷DRXのアセントが強かったですね。フラクチャーは自分たちなりにもやれたんじゃないかなと思っています。悔しい場面も多く、勝てた試合だったなとも思います。

takej選手(以下、takej):勝つ気でいたんですけど、フラクチャーは全体的な対応力が高くて、アセントに関しては相手の経験値がすごいので——。「いい経験になった」というと誤解を生むかもしれないですが、悔しかったですね。

——第1マップ フラクチャーでは前半7:5でリードを保っての折り返しになりました。🇰🇷DRXの攻めに対して何か対策はされていましたか。

xnfri:相手は構成を変えてきたので、そもそもの情報がないままなので、自分たちのプレーで押し切ろうというマインドでやっていました。

——🇰🇷DRXの強みでもある設置後に対して完璧なリテイクを見せる場面もありましたが、あれはアドリブということでしょうか。

xnfri:そうですね。リテイクするエリアに順位をつけてアドリブでプレイしていました。

▲第1マップのフラクチャーでは、🇰🇷DRXの設置後に対して2ラウンド連続で完璧なリテイクを見せる場面も。苦しい状況でのアルティメットを切る判断や、挟み込んでエリアを取り返すなど、アドリブの強さが光った(https://www.youtube.com/watch?v=p0c78PFXxgs&t=3403s

——後半に入り、相手に主導権を握られてしまいましたが何か攻め辛さは感じましたか?

xnfri:自分たちの連携不足もあったんですけど、ちょっとBuZz(🇰🇷DRX)がやっかいでしたね。そこを勝てないとラウンドを取れないので厳しかったですね。

takej:攻め辛さというのは特になくて、サイトに入った後のスモークから出てくる敵を誰がケアするかなどができていなかったり、相手のリテイクのタイミングとかもうまくて、そこに対応できなかったりでしたね。

——細かい連携面でのミスがあったということでしょうか。

takej:自分はひとりで行動する場面が多くて、3本陣側(サイトを攻めている3、4人)の状況がどうだったかは詳しくわからない部分もありますが、自分のコールミスが1回あったり、細かいミスがあったり。本陣側の状態が良くなかったわけでは……、正直わからないです。

焦りが出て対応しきれなかった


——第2マップは🇰🇷DRXが得意とするアセントでした。全体的に🇰🇷DRXのどういった部分が強かったと感じましたか。

xnfri:ちゃんと自分たちの配置で相手の弱いところをついてくる、マップ全体を把握できているのが強みだと思います。

takej:オーメンとキルジョイでAサイトを守っていましたが、それに対する有効な作戦を使ってきて、そこを自分たちが対策しきれなかったところ。

それとMaKo選手(🇰🇷DRX)のAメインのプレッシャーとか、KAY/Oの「ゼロ/ポイント」のタイミングとかも自分は対応しきれなくて、Aメインを簡単に開け渡してしまっている状況になってしまいました。そういった部分は相手のうまさでもあり、自分が下手くそだなとも思ったので直していきたいですね。

——🇰🇷DRXはAショートから上がってきて3方向から囲むような攻めを以前から見せていましたが、対策をしても止めるのが難しいのでしょうか。

xnfri:スクリムとは違う動きや配置を多くしてしまって、そこから焦りが出て対応しきれなかったという部分が個人的には結構大きいと思っています。🇰🇷DRXのアセントはずっと同じ構成なので大体やってくることは予想ついたのですけど、なんかちょっと動きづらかったですね。

▲アセントではAショートから入り、ヘブン、メインと3方向から斜線を通す攻めに苦しめられた。その後のリテイクも難しく、ヘブンで足が止まるシーンも(https://www.youtube.com/watch?v=p0c78PFXxgs&t=7224s

——xnfri選手にお聞きします。イニシエーターに変更になってから3試合、感覚は戻ってきていますか?

xnfri:チームのプレイスタイル的に索敵重視で立ち回らないといけないので、まだ本領を発揮できてないところはあるかなと思います。連続で負け続けていたり、いろいろとチーム内でも変更があったり、試合以外の面で悔しいことがいっぱいあったり——。あまりメンタルが良くない気がします。

——以前のインタビューでは、コントローラーとして設置などでまともに撃ち合いに参加できないことがムズムズすると仰っていましたが、その点は解決しましたか。

xnfri:そうですね。今日はダメダメだったんですけど普段の練習は前よりは生き生きとプレイできてると思います。

——🇯🇵DFMはリーグ中に何度かロスターの変更を行いましたが、試合を繰り返すたびに正解に近づいてきているという感覚はありますか。

takej:ロール変更とかで近づいてきているというよりかは、スクリム後とかの話し合いを通して、正解の方に行っていると自分は思っています

——今回の試合でもロスターの変更がありましたが、それに伴って難しいと感じる部分などはありましたか。

takej:特にないですね。

——ほかの選手たちのロールが変わったりしても自分のコントローラーとしてのやり方には影響ない感じでしょうか?

takej:そうですね。やり方にはあまり影響ないですね。

——コントローラーとしての悩みなどはありますか?

takej:アセントに関していえばMaKo選手みたいにうまく立ち回らないといけない、キルされてもダメというシーンも多いと思うので、そこが唯一の悩みでもありますね。

まだうまくキルされずにプレッシャーをかけたり、エリアを取ったりというプレイに浅い部分があるので、そこを重点的に直していかないとなと思います。

——ちなみにVCでおっしゃっていた「クリスピー」と言うのはどう言う意味なのでしょうか

xnfri:英語で「crisp(クリスプ)/crispy(クリスピー)」はキレのあるAimを表現するときに使われる単語です(笑)

▲Anthem選手の連続キルで1ラウンドを取り返したシーン。リプレイではxnfri選手がAnthem選手に対して「お前、クリスピーじゃない?」と鼓舞するシーンがとらえられていた(https://www.youtube.com/watch?v=p0c78PFXxgs&t=7562s

——最後に残り2試合に向けての意気込みをお願いいたします。

xnfri:自分たちはまだ2勝できると思っているので、そこに向けて練習期間も残り短いですが、きっちりと練習して勝ちに行こうと思っています!

takej:2試合とも勝って頑張ります!

——ありがとうございました!

———

リーグは残すところあと2試合となった。🇯🇵DFMはプレイオフ進出を逃してしまったがまだ勝利を諦めたわけではない。苦しんでいる選手たちのメンタルケアになるのは我々ファンの応援なのかもしれない。

想像もつかないプレッシャーの中、世界のトップで戦い続ける選手たちをこれからも全力で応援していこう。

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【nemuminimizu プロフィール】

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレイ。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き! Twitter:@ongakucas
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