「とにかく声を掛け合うことが勝利へとつながった」【NORTHEPTION BlackWiz選手インタビュー】
『VALORANT』の2022年シーズンもついにStage2へと突入!
日本でも国際大会の切符を手に入れるべく強豪がハイレベルな戦いを展開している。2022年5月21日(土)には、プレイオフ進出をかけた熱い戦いが繰り広げられ、NORTHEPTION(以下、NTH)とFav gaming(以下、FAV)がプレイオフ進出の切符を手にした。
今回は、見事1位通過をものにしたNTHのBackWiz(ぶらっくうぃず)選手に独占インタビュー。試合直後の感想や、新パッチで構成ががらりと変わった新環境についても語っていただいた。
声を掛け合い諦めない心が大逆転へとつながった
——お久しぶりです。まずはメインイベント1位通過おめでとうございます! 今の率直なお気持ちをお聞かせください。
BlackWiz選手(以下、BlackWiz):お久しぶりです。ありがとうございます!
Crazy Raccoon(以下、CR)戦はStage1のプレイオフで負けてしまったこともあって、本当に勝ちたくて勝ちたくて——。勝手に涙が出てきてしまうくらいリベンジできてうれしかったです。
——CR戦は1マップ目のヘイヴンは13:4と圧勝でしたもんね。特にリテイクのうまさが光っていました。CR戦はどのような作戦で挑んだのでしょうか。
BlackWiz:特に作戦という作戦はありませんでした。ただ、普段スクリムでやっていたことの精度をとにかく高めて、「相手がこうしてきたらこうしよう」というのを突き詰めた結果ですね。
何か決め事があってコールをしてというよりは、個人の判断で動いた結果うまくリテイクができたという感じです。
——なるほど。特にラウンド16で起こった5on5での取り返し。Aサイトのリテイクは特に難しいといわれている中、流れるような連携でCRを壊滅していったのは配信でも大いに沸いていました。ああいったアビリティーのあわせも決められた作戦ではなかったのでしょうか?
BlackWiz:そうですね。あそこで決まっていたことといえば、「AにCRが集まっている→サイトが守りきれない→リテイクしよう」という部分だけです。
あとはリテイクすることが決まったら、各々がやりたいことをコールしてから動き出しています。IGL(ゲーム中に作戦を指揮するプレイヤー)が指示をしたから動いたという訳でもないですし、もともとこういう作戦でいこうといった訳でもなかったので、今日は特に個人の判断が光ってましたね。
もう、阿吽の呼吸って感じですね(笑)。
——直前での味方のコールやアビリティーを見て各々が判断した結果があの流れるようなリテイクになったんですね。ただ、2マップ目のブリーズから雲行きが怪しくなり2マップ目を落とすことに——。さらに3マップ目のアセントでは4:10と、CRに大きく差をつけられてからの巻き返しでした。あの流れからの勝利した勝因というのはなんだったのでしょうか。
BlackWiz:諦めなかったというのが一番大きい勝因だと思っています。
正直、4:8での折り返しの時にメンバー全員のメンタルが沈んできて、後半のピストルラウンドも、次のエコラウンドも取られて「もうダメだ……」と思っていたんですけど、その中でも自分たちができるベストなプレイを心がけて試合に挑みました。
ラウンドが取れるごとに声も出るようになったことで、最後まで集中が切れなかったことも大きかったですね。誰ひとり諦めた人がいなかったのが良かったです。
——ちなみに、どんな感じの声を掛け合っていたんですか?
BlackWiz:「ナイス」はもちろんですが、キルできていなくても「大丈夫!」といったポジティブな言葉で味方のテンションを上げるようにしていました。
——ネガティブな発言は控えるという感じだったんですね。
BlackWiz:そうですね。大会中は特になんですけど、普段だったらあり得ないような凡ミスをしてしまったとしても責めないようにしています。
この大舞台でやってはいけないミスだというのは、ミスした本人が一番知っていることです。一番心が折れているところにほかのメンバーが圧をかけてネガティブな発言をしてもチームにとっても良くないことですしね。
どんなにラウンドを取られていても「今からリセット」とか「今からスタートだよ」って声かけをして、いつでも0:0の気持ちでいられるように心がけています。それは自分たちが勝ち続けている時でも同じですね。
——めちゃめちゃいいチームワークですね!
4度目の対決!
——続けて決勝戦のFAV戦は4度目の戦いとなるいわば因縁の相手でもあります。こちらはどのような作戦で挑みましたか?
BlackWiz:これはFAV戦に限らず全体を通していえることなのですが、僕らは「敵がここにいるから、こうしよう」という戦い方はしていません。
アナリストがいないというチーム構成でもあるので、コーチの発言が絶対というのが前提にあります。とはいえ、コーチも「いつも通りやれれば勝てるから、いつも通りやろうね」くらいで自由にやらせてくれるので、スクリム通りにできたのが勝因だと思っています。大会だけどスクリムをやっているような気分で戦っていました。
——国内屈指のヴァイパー使いのBlackWiz選手ですが、1マップ目のスプリットではオーメンをピックしていましたね。アルティメットスキルを使った大胆な立ち回りは練度の高さを感じました。
BlackWiz:実はオーメンを使うことは昨日決まったんですよ(笑)。
——えええっ!
BlackWiz:スプリットは2週間くらいずっとアストラを練習していたのですが、どうしてもうまくいかず「このままじゃダメだ!」ってことで、昨日になってチーム構成を大きく見直したんです。
——直前になって全体的な見直しが入ったんですね。
BlackWiz:そうですね。同じなのはチェンバーとセージがいるということだけ。しかも使用エージェントが変わってないのはDerialyくんだけで、ほかのメンバーは使用エージェントががらりと変わった構成になりました。
昨日決まってからのぶっつけ本番でした(笑)。
——それはすごい。正直不安もあったんじゃないですか?
BlackWiz:そうですね。僕らも「本当にこれで大丈夫?」って感じだったんですが、CR戦に勝ってプレイオフ進出は確定になったということもあり、楽な気持ちで挑めたのがいい結果につながったのかもしれません。
——そうだったんですね。とはいえオーメンらしい立ち回りが光った試合だと思います。ヴァイパーと比べてみてどうでしょう?
BlackWiz:実は僕自身スモークキャラは楽しいと思ってないんです(笑)。
チームメンバーをサポートするために常にミニマップを見ながら動いているので、どちらかというと「おこぼれのキルをもらいにいく」とか、人数不利になった時に無理矢理キルを取りに行くなど、状況的に不利な撃ち合いが多いんですよね。
あと、研究する内容があまりないので、ほかの選手との違いを見つけにくいエージェントだと思っています。ヴァイパーだったら、「こんなところからポイズンクラウドが飛んでくるのか」とか「このトシキックスクリーンって、ここ見えるの?」とか「こんなところからスネークバイト飛んでくるんだー」とか研究材料がたくさんですけどね(笑)。
なので、オーメンは正直使ってて楽しくはないんですけど、味方の役に立てているのはいいかなぁ(笑)。
——あはは。確かにスモークが使えるエージェントがいないとって感じですもんね(笑)。続けて2マップ目のフラクチャーでは、ネオンの「ファーストレーン」を使ったエントリーが印象的でした。あれは作戦通りといった感じですか?
BlackWiz:そうですね。僕らはフラクチャーが一番得意なマップで、一番ピックしたかったマップだったんですが、予選を通してずっと相手チームがBAN(選択不可)にしていたこともあってプレイできていませんでした。今回、FAV戦でようやくプレイできてうれしかったです。
——なるほど。ようやくお披露目することができたぞって感じですね(笑)。
BlackWiz:そうですね(笑)。
——フラクチャーに限らずなんですが、BlackWiz選手はとにかく少人数戦が強い印象があります。特にディフェンダー側で人数不利な状況でも粘り強く生き延びるシーンは各所で輝いていました。少人数戦で心がけていることはありますか?
BlackWiz:僕の役目はサイトの中で簡単にサイトを明け渡さずに、敵を味方のカバーラインまでおびき出して味方にキルしてもらうことを心がけています。なるべくキルされず、サイトの中で耐えて、味方の射線が届く位置まで下がることを徹底して動いています。
——確かにめちゃめちゃ粘り強いですもんね。普通だったらここちょっと前出てみようかななんて思っちゃうタイミングでもジッとこらえていたり——。
BlackWiz:大会では特に自分の気持ちを押し殺してますね。本当だったらもっと前に出て自分がスコアボードの上に表示されるようにキルを取りに行きたいところなんですが、そういった甘えがあるとチームとして勝つことはできないので、チームのためになる動きを常に意識しています。
——そこはぐっとこらえるところなんですね。今回の試合を通して、お気に入りのラウンドを上げるとしたらどの試合になりますか?
BlackWiz:やっぱり先ほども話題に出たFAV戦の2マップ目、マッチポイントでのB守りですね!あそこが一番気持ちよく連続キル取れたので。
それかCR戦の18ラウンド目での3キルですかね。
——あのラウンドは最後の1キルもヴァンダルだったところが驚きでした!
BlackWiz:僕も「あれキルできたんだ?」って感じで、リプレイ見ても「弾撃ったかなあ」って感じでした(笑)。
——最後に、プレイオフに向けて意気込みをお願いします。
BlackWiz:あとリベンジできていないチームはZETA DIVISON(以下、ZETA)だけになりました。明日順調にZETAが勝てば、プレイオフで当たることになると思うので、今度こそリベンジを果たして僕らが世界に行きたいと思っています!
——おおっ。ちなみにStage1ではZETAが日本代表としてベスト3になるなど、日本中が大いに盛り上がりましたね。やっぱりZETAのああいった活躍も励みになりましたか?
BlackWiz:そうですね。モチベーションがものすごく上がりました。日本リージョンは最弱といわれていて「日本枠いらないんじゃない?」っていわれるくらい世界では弱いと思われていました。
そんな日本が世界大会で3位という功績を挙げてくれたのは、同じ日本人としてうれしかったですね。
——それじゃあ、次はNORTHEPTIONが魅せる番ですね!
BlackWiz:がんばります!
———
Stage1ではプレイオフ進出までいったものの、惜しくもMastersへの出場を逃してしまったNORTHEPTION。Stage2ではプレイオフ進出初の1位通過ということで、気持ちも時間も余裕のある勝ち抜きとなった。
今回の試合を通じて感じたのは、NORTHEPTIONのみならず日本の『VALORANT』の競技シーンがとにかくハイレベルになったということ。アップデートにより、戦い方が大きく変わるだけでなく、各選手が使用するエージェントも多くなってくる。より多くの作戦、より多くの戦術というのが要求される中、こうして1位通過できたことは彼らにとって大きな自信になったのではないだろうか。
今度こそ、大輪オーナーが世界に行けるのか!
そちらの方も見守って行きたい。
BlackWiz選手Twitter:
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日本でも国際大会の切符を手に入れるべく強豪がハイレベルな戦いを展開している。2022年5月21日(土)には、プレイオフ進出をかけた熱い戦いが繰り広げられ、NORTHEPTION(以下、NTH)とFav gaming(以下、FAV)がプレイオフ進出の切符を手にした。
今回は、見事1位通過をものにしたNTHのBackWiz(ぶらっくうぃず)選手に独占インタビュー。試合直後の感想や、新パッチで構成ががらりと変わった新環境についても語っていただいた。
声を掛け合い諦めない心が大逆転へとつながった
Crazy Raccoon戦
——お久しぶりです。まずはメインイベント1位通過おめでとうございます! 今の率直なお気持ちをお聞かせください。
BlackWiz選手(以下、BlackWiz):お久しぶりです。ありがとうございます!
Crazy Raccoon(以下、CR)戦はStage1のプレイオフで負けてしまったこともあって、本当に勝ちたくて勝ちたくて——。勝手に涙が出てきてしまうくらいリベンジできてうれしかったです。
——CR戦は1マップ目のヘイヴンは13:4と圧勝でしたもんね。特にリテイクのうまさが光っていました。CR戦はどのような作戦で挑んだのでしょうか。
BlackWiz:特に作戦という作戦はありませんでした。ただ、普段スクリムでやっていたことの精度をとにかく高めて、「相手がこうしてきたらこうしよう」というのを突き詰めた結果ですね。
何か決め事があってコールをしてというよりは、個人の判断で動いた結果うまくリテイクができたという感じです。
——なるほど。特にラウンド16で起こった5on5での取り返し。Aサイトのリテイクは特に難しいといわれている中、流れるような連携でCRを壊滅していったのは配信でも大いに沸いていました。ああいったアビリティーのあわせも決められた作戦ではなかったのでしょうか?
BlackWiz:そうですね。あそこで決まっていたことといえば、「AにCRが集まっている→サイトが守りきれない→リテイクしよう」という部分だけです。
あとはリテイクすることが決まったら、各々がやりたいことをコールしてから動き出しています。IGL(ゲーム中に作戦を指揮するプレイヤー)が指示をしたから動いたという訳でもないですし、もともとこういう作戦でいこうといった訳でもなかったので、今日は特に個人の判断が光ってましたね。
もう、阿吽の呼吸って感じですね(笑)。
——直前での味方のコールやアビリティーを見て各々が判断した結果があの流れるようなリテイクになったんですね。ただ、2マップ目のブリーズから雲行きが怪しくなり2マップ目を落とすことに——。さらに3マップ目のアセントでは4:10と、CRに大きく差をつけられてからの巻き返しでした。あの流れからの勝利した勝因というのはなんだったのでしょうか。
BlackWiz:諦めなかったというのが一番大きい勝因だと思っています。
正直、4:8での折り返しの時にメンバー全員のメンタルが沈んできて、後半のピストルラウンドも、次のエコラウンドも取られて「もうダメだ……」と思っていたんですけど、その中でも自分たちができるベストなプレイを心がけて試合に挑みました。
ラウンドが取れるごとに声も出るようになったことで、最後まで集中が切れなかったことも大きかったですね。誰ひとり諦めた人がいなかったのが良かったです。
——ちなみに、どんな感じの声を掛け合っていたんですか?
BlackWiz:「ナイス」はもちろんですが、キルできていなくても「大丈夫!」といったポジティブな言葉で味方のテンションを上げるようにしていました。
——ネガティブな発言は控えるという感じだったんですね。
BlackWiz:そうですね。大会中は特になんですけど、普段だったらあり得ないような凡ミスをしてしまったとしても責めないようにしています。
この大舞台でやってはいけないミスだというのは、ミスした本人が一番知っていることです。一番心が折れているところにほかのメンバーが圧をかけてネガティブな発言をしてもチームにとっても良くないことですしね。
どんなにラウンドを取られていても「今からリセット」とか「今からスタートだよ」って声かけをして、いつでも0:0の気持ちでいられるように心がけています。それは自分たちが勝ち続けている時でも同じですね。
——めちゃめちゃいいチームワークですね!
4度目の対決!
絶対に負けられない試合となったFAV gaming戦
——続けて決勝戦のFAV戦は4度目の戦いとなるいわば因縁の相手でもあります。こちらはどのような作戦で挑みましたか?
BlackWiz:これはFAV戦に限らず全体を通していえることなのですが、僕らは「敵がここにいるから、こうしよう」という戦い方はしていません。
アナリストがいないというチーム構成でもあるので、コーチの発言が絶対というのが前提にあります。とはいえ、コーチも「いつも通りやれれば勝てるから、いつも通りやろうね」くらいで自由にやらせてくれるので、スクリム通りにできたのが勝因だと思っています。大会だけどスクリムをやっているような気分で戦っていました。
——国内屈指のヴァイパー使いのBlackWiz選手ですが、1マップ目のスプリットではオーメンをピックしていましたね。アルティメットスキルを使った大胆な立ち回りは練度の高さを感じました。
BlackWiz:実はオーメンを使うことは昨日決まったんですよ(笑)。
——えええっ!
BlackWiz:スプリットは2週間くらいずっとアストラを練習していたのですが、どうしてもうまくいかず「このままじゃダメだ!」ってことで、昨日になってチーム構成を大きく見直したんです。
——直前になって全体的な見直しが入ったんですね。
BlackWiz:そうですね。同じなのはチェンバーとセージがいるということだけ。しかも使用エージェントが変わってないのはDerialyくんだけで、ほかのメンバーは使用エージェントががらりと変わった構成になりました。
昨日決まってからのぶっつけ本番でした(笑)。
——それはすごい。正直不安もあったんじゃないですか?
BlackWiz:そうですね。僕らも「本当にこれで大丈夫?」って感じだったんですが、CR戦に勝ってプレイオフ進出は確定になったということもあり、楽な気持ちで挑めたのがいい結果につながったのかもしれません。
——そうだったんですね。とはいえオーメンらしい立ち回りが光った試合だと思います。ヴァイパーと比べてみてどうでしょう?
BlackWiz:実は僕自身スモークキャラは楽しいと思ってないんです(笑)。
チームメンバーをサポートするために常にミニマップを見ながら動いているので、どちらかというと「おこぼれのキルをもらいにいく」とか、人数不利になった時に無理矢理キルを取りに行くなど、状況的に不利な撃ち合いが多いんですよね。
あと、研究する内容があまりないので、ほかの選手との違いを見つけにくいエージェントだと思っています。ヴァイパーだったら、「こんなところからポイズンクラウドが飛んでくるのか」とか「このトシキックスクリーンって、ここ見えるの?」とか「こんなところからスネークバイト飛んでくるんだー」とか研究材料がたくさんですけどね(笑)。
なので、オーメンは正直使ってて楽しくはないんですけど、味方の役に立てているのはいいかなぁ(笑)。
——あはは。確かにスモークが使えるエージェントがいないとって感じですもんね(笑)。続けて2マップ目のフラクチャーでは、ネオンの「ファーストレーン」を使ったエントリーが印象的でした。あれは作戦通りといった感じですか?
BlackWiz:そうですね。僕らはフラクチャーが一番得意なマップで、一番ピックしたかったマップだったんですが、予選を通してずっと相手チームがBAN(選択不可)にしていたこともあってプレイできていませんでした。今回、FAV戦でようやくプレイできてうれしかったです。
——なるほど。ようやくお披露目することができたぞって感じですね(笑)。
BlackWiz:そうですね(笑)。
——フラクチャーに限らずなんですが、BlackWiz選手はとにかく少人数戦が強い印象があります。特にディフェンダー側で人数不利な状況でも粘り強く生き延びるシーンは各所で輝いていました。少人数戦で心がけていることはありますか?
BlackWiz:僕の役目はサイトの中で簡単にサイトを明け渡さずに、敵を味方のカバーラインまでおびき出して味方にキルしてもらうことを心がけています。なるべくキルされず、サイトの中で耐えて、味方の射線が届く位置まで下がることを徹底して動いています。
——確かにめちゃめちゃ粘り強いですもんね。普通だったらここちょっと前出てみようかななんて思っちゃうタイミングでもジッとこらえていたり——。
BlackWiz:大会では特に自分の気持ちを押し殺してますね。本当だったらもっと前に出て自分がスコアボードの上に表示されるようにキルを取りに行きたいところなんですが、そういった甘えがあるとチームとして勝つことはできないので、チームのためになる動きを常に意識しています。
——そこはぐっとこらえるところなんですね。今回の試合を通して、お気に入りのラウンドを上げるとしたらどの試合になりますか?
BlackWiz:やっぱり先ほども話題に出たFAV戦の2マップ目、マッチポイントでのB守りですね!あそこが一番気持ちよく連続キル取れたので。
それかCR戦の18ラウンド目での3キルですかね。
——あのラウンドは最後の1キルもヴァンダルだったところが驚きでした!
BlackWiz:僕も「あれキルできたんだ?」って感じで、リプレイ見ても「弾撃ったかなあ」って感じでした(笑)。
——最後に、プレイオフに向けて意気込みをお願いします。
BlackWiz:あとリベンジできていないチームはZETA DIVISON(以下、ZETA)だけになりました。明日順調にZETAが勝てば、プレイオフで当たることになると思うので、今度こそリベンジを果たして僕らが世界に行きたいと思っています!
——おおっ。ちなみにStage1ではZETAが日本代表としてベスト3になるなど、日本中が大いに盛り上がりましたね。やっぱりZETAのああいった活躍も励みになりましたか?
BlackWiz:そうですね。モチベーションがものすごく上がりました。日本リージョンは最弱といわれていて「日本枠いらないんじゃない?」っていわれるくらい世界では弱いと思われていました。
そんな日本が世界大会で3位という功績を挙げてくれたのは、同じ日本人としてうれしかったですね。
——それじゃあ、次はNORTHEPTIONが魅せる番ですね!
BlackWiz:がんばります!
———
Stage1ではプレイオフ進出までいったものの、惜しくもMastersへの出場を逃してしまったNORTHEPTION。Stage2ではプレイオフ進出初の1位通過ということで、気持ちも時間も余裕のある勝ち抜きとなった。
今回の試合を通じて感じたのは、NORTHEPTIONのみならず日本の『VALORANT』の競技シーンがとにかくハイレベルになったということ。アップデートにより、戦い方が大きく変わるだけでなく、各選手が使用するエージェントも多くなってくる。より多くの作戦、より多くの戦術というのが要求される中、こうして1位通過できたことは彼らにとって大きな自信になったのではないだろうか。
今度こそ、大輪オーナーが世界に行けるのか!
そちらの方も見守って行きたい。
BlackWiz選手Twitter:
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