【Riot Games ONE 2023】VARREL Zepher選手インタビュー——いやもう見えたら死ぬっす(笑)
- 本気で挑んだけど返り討ちにされてしまった——久しぶりのオフラインイベントは大満足!
- 今年は学べた1年 新体制で挑む2024年
- 僕らのコンセプトは、お客さんをどれだけ楽しませるか——THE UNLOCKERS 合同インタビュー
ライアットゲームズによる2023年最後の集大成ともいえる一大イベント「Riot Games ONE 2023」のオフラインイベントが12月2日(土)〜3日(日)に、Kアリーナ横浜で開催された。
DAY2に開催された「THE UNLOCKERS」では、さまざまなプロチームの選手が、PRO mix teamとしてストリーマーチームと対決。試合はストリーマーチームが10:13で勝利し、84キル・13ラウンドを獲得し、上限である100枚のオリジナルTシャツが来場者へ抽選配布された。
今回はそんな「THE UNLOCKERS」に出場したZepher(ぜふぁー)選手へインタビュー。現在VARRELに所属する現役のプロ選手。Crazy Raccoon時代にはVCT Stage 1 Mastersで優勝し、日本一のジェットの座を手にした実力派の選手だ。今大会は惜しくも敗れたものの、その実力を遺憾なく発揮した。そんなZepher選手へ、このイベントの感想とVARRELで挑む来期の展望についてうかがった。
——まず今回のイベントについての感想をお聞かせください。
Zepher:めっちゃ久々のイベントだったんですけど、やっぱり音が楽しいですね。
——「音」ですか?
Zepher:ラウンドを取ったり、落としたりしたときの、お客さんの湧いた歓声ですね。机まで振動が来るんですけど、それが楽しかったですね。
——やはり、オンライン環境とは違いますか。
Zepher:全然違いますね!
——今回惜しくも敗れてしまったわけですが、敗因はどう分析されますか?
Zepher:結構楽しんでやれていたので難しいんですけど、シンプルに撃ち負けてましたね(笑)。
——逆に相手よりも勝っていた部分はありますか?
Zepher:楽しめてたと思います——。俺らのほうが(笑)。
——今年になってファンの方とふれ合う機会が増えましたね。
Zepher:コロナが収束したこともあって、オフラインイベントがようやく最近できるようになってきました。改めて『VALORANT』ファンの多さを感じました。オンラインだとファンは見えないので、人の数を見てすごいなと思いました。
——今年で一番思い出に残っているイベントは何でしょうか。
Zepher:今日です!
「RAGE VALORANT 2023」はファンとの交流がメインだったんですけど、今回は久々に自分でプレイできたし、対戦相手はrionさんや、SurugaMonkeyさんのような仲のいいストリーマーたちがいて、シンプルに楽しかったです。
——結構本気で臨んだ?
Zepher:元々みんな本気でやるつもりではいたんですけど、返り討ちにされたっすね(笑)。
——ストリーマーの方々も撃ち合いは強いんですか?
Zepher:もう全然強いっす。全然現役っす。
——どの辺りが強いと思いますか?
Zepher:いやもう見えたら死ぬっす(笑)。レイズの「ブラストパック」でピークした場面があったんですけど、飛んだ瞬間に頭当てられて「もう無理だ」と。格付けされました。
——そうなんですね(笑) 。まだフィジカルは現役?
Zepher:全然現役っす。びっくりしました。
今年は学べた1年
——昨シーズンの振り返りをお聞かせください。
Zepher:「VALORANT Challengers Japan(VCJ)」では予選落ちしてしまい、悔しい気持ちもあったんですが、同時に変化が必要なのかなと思いました。今まで通りじゃ良くないな、と。
——「今まで通り」というのは。
Zepher:練習の取り組み方ですかね。やっぱりそこがメインですね。
——Zepher選手にとって今年はどういう年でしたか。
Zepher:良くも悪くも、まあ悪い部分の方が多いんですけど、気づけた部分や学んだ部分も多かったので——。悪い一年ではなかったかなと思います。学べた一年です。
——先日行われた「Red Bull Home Ground」の日本予選では、VARRELとして初の配信試合を経験されました。今までと変わった点はありましたか?
Zepher:(スタンドインで)Reitaさんが合流することになりました。結構短い期間だったんですけど、その短い間でも質のいい練習ができたので、うまくできたかなって自分は思っています。
——チームにxnfri選手やBlackWiz選手などの新メンバーが加入しましたね。
Zepher:もともと、LOBとxnfriさんとBlackWizさんが同じチームでやっていたので、チームワークはあります。これからやっていく上でさらに良くなっていくんじゃないかと思います。
——ちなみにチームのリーダーはどなたですか?
Zepher:BlackWizさんですかね。まだ決まってないですけど、引っ張ってます。
——チームのコミュニケーション言語はなんですか?
Zepher:日本語です。LOBは全然問題ないんですけど、Bangnanが今ちょっと頑張っているところですかね。
——PirateFlagコーチは英語ですか?
Zepher:Kiehllさんというサブコーチが通訳できるので、その方が翻訳してチーム全体に共有していますね。
——現時点でチームワークはどうですか?
Zepher:良くなってきています。徐々に固まってきてるんじゃないかと思います。
——最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします。
Zepher:いつも応援してくださって、ありがとうございます。VARRELは今年からメンバーも変わって、来年に向けて頑張っていますので、これからもよろしくお願いします!
——ありがとうございました!
最後に、そんなプロチームと対戦したストリーマーチームの合同インタビューもご紹介しよう。
——これまでの配信も含めて、本日の感想をお聞かせください。
TENNN:ほかのイベントと重なっちゃって「THE UNLOCKERS」に専念はできなかったんですけど、とても楽しい企画で、このオフライン会場も本当に最高でした。
ade:勝ったのもうれしいんですけど、試合中お客さんも盛り上がってくれて、すごく楽しいイベントだったなと思います。
rion:この3人(TENNN・ade・rion)は競技上がりで、ランクとかでプロの選手と対戦することはあるんですけど、このようなちゃんとした試合で戦う機会がないので、こういった機会を与えてくれたことに感謝しています。
「THE UNLOCKERS」のチャレンジをすべて達成することはできなかったんですけど、もう本当に『VALORANT』をする毎日で、みんなも多分フィジカルがめっちゃ鍛えられてたんじゃないかと思います。
僕らのコンセプトはお客さんをどれだけ楽しませるかということ。それを意識して配信だったりとか、イベントだったりに取り組んでいました。まあ多少煽った部分とかはプロレスとしてあったんですけども(笑)。
それで会場の方が盛り上がって、お客さんの笑顔が見られたのはうれしかったです。
SurugaMonkey:「THE UNLOCKERS」は1カ月前から、この「Riot Games ONE 2023」を盛り上げるためにさまざまなミッションに挑戦していました。僕は4つクリアして、残りひとつがクリアできなかったんですけど——。
rion:過酷なやつね(笑)。
SurugaMonkey:そのミッションをずっとやっていたのもあって、最近個人的に調子が良くて——。まあでも今日は味方が強かったんで、がっつりパフォーマンスを出す機会はなかったんですけど、無事に「現役の選手に勝つ」という最大のミッションをクリアできたんで良かったです。
——実際に戦ってみて、ストリーマーとプロの違いは感じられましたか。
rion:僕たちの構成として、ミクロ面というか細かいところを意識するだけで、マクロ面の全体的な動きというのは、やっぱり圧倒的にプロの方が勝っていたなと思います。細かい所の連携とかスキルの入れ方とかは、ずっと練習しているなって感じはありました。
でも僕たちは元々プロでやってたので、フィジカルとかエイムとか、そういう部分では負けてられないぞっていう感じです。
——やはり今回戦う上では、マクロ面よりもミクロ面を重視したということですかね。
rion:そうですね。細かいところ、エイムだったり声出しだったり、そういった面では全然負けてなかったのかなと思います。
SurugaMonkey:途中俺が早口すぎて、聞き間違えて死んでたけどな(笑)。
rion:そうそう、途中コミュニケーションエラーがあって。試合中、ゲーム音が小さいなと思って音量を一気に上げたんですけど、そしたらVCの声が聞こえなくなってきちゃって——。これオフラインあるあるなんですけど、「B入ってない!」が「入った」に聞こえて、ナイフ持ってBに走ったんですよね。
(一同笑い)
rion:そしたら(味方)がふたり待ってて、マップ見たら全然入ってなくて。俺めちゃくちゃいいポジション取れてたから、「ホールドしておけば良かった~」みたいなことはありましたね。
——今回の「Riot Games ONE 2023」に向けて、どのようなことを意識して練習に臨んでいましたか?
rion:ミッションに関しては、みんな『VALORANT』をめちゃくちゃプレイしないと達成できないものばっかりだったんですよね。だからとりあえずもう、『VALORANT』をやりまくって、『VALORANT』の面白さや、自分たちがこういうことをやってるというのを皆に伝えようという意識はしてました。
でも本当にコンセプトとしては、俺は「VALORANTをやりまくろう!」で1カ月過ごしてました。
SurugaMonkey:僕も、今までで一番『VALORANT』をさわったんじゃないかってくらい、1カ月プレイしてました。夢の中でもやってましたからね。
(一同笑い)
SurugaMonkey:そのくらい『VALORANT』に没頭してたんで、今回このような形で楽しく終われて良かったです。
TENNN:最近まで競技シーンでプレイしてて、その頃は毎日毎日『VALORANT』をやってて、正直もうちょっといいかなって思ってました。でも結果的に「THE UNLOCKERS」を通してめちゃくちゃプレイして、最初の方は「嫌にならないかな」って思ってたんですけど、今の感情は「俺、VALORANT好きなんだな」っていうのを実感できました。本当に素晴らしいイベントでした。
ade:僕も競技シーンでやってるときくらい、もうめちゃくちゃ『VALORANT』をやってました。普段はコントローラーばっかり使うんですけど、今回はもういろいろなエージェントを使ったおかげで、今回相手の気持ちを理解できたというか。味方の気持ちも理解できて、すごく戦いやすかったですね。
rion:ピックミスはあったんですけどね。
(一同笑い)
rion:最初ブリムストーンをピックしてたし、オーメンなのに。試合始まっちゃってるのに「間違えた!」とか言ってて。
ade:そうなんすよ(笑)。
rion:そしたらスタッフの方が気を使ってくれて、「ピックミスということでよろしいですか」みたいにしてて。
ade:あの質問がなかったら負けてましたね。勝因はスタッフさんのひと言ということで。
——adeさんが、オーメンなのにオペレーターを持っていたのが少し意外だったんですが、これはチームでの作戦でしたか?
rion:いや勝手に持ってました(笑)。
——どのような意図があったんでしょうか。
ade:相手が結構ドライで勝負してくるので、出したら刺さってくれたという感じです。競技シーンでもオーメンでオペレーターを持つのが好きだったんで、久々にその時の感覚を思い出しました。ちょっとうずきましたね。
SurugaMonkey:ブリムじゃできなかったもんな。
ade:ブリムじゃ持ってないですね(笑)。
——最後に今年の振り返りと、来年の抱負をお聞かせください。
ade:競技シーンでは、今年はじめてのリーグ形式になって、『VALORANT』が新しい段階に入ってきたと思っています。それで来年いろいろなチームがメンバーを入れ替えたりして、もっともっと盛り上がって、本当に楽しい競技シーンになるし。ストリーマー的にも今回のようなイベントに出させてもらって、正直選手をやってたときよりも多いお客さんの前でプレイできたので、来年もどんどんこの勢いを続けていきたいと思います。
TENNN:3年間プロをやってきて、2カ月前に引退しましたが、来年は『VALORANT』にまた違う形で関わっていくと思うんですけど、皆さんに楽しいゲームだということをちゃんと伝えていけたらと思っています。
rion:ちょっと聞き入っちゃって、何も考えてなかったです(笑)。
今年は本当にeスポーツが右肩上がりで伸びてて、お客さんも何千人何万人と入ってくれるようになった、すごい年だなと思います。お金も貰えないような頃からプロをやってたんですが、『VALORANT』というものに出会ってから自分の人生も変わったくらい恩があります。
うれしいことにいろいろなイベントに呼んでいただくことも増えて、個人としてもeスポーツに貢献していきたいですね。
俺はイベントでは、結構煽ったり喋ったり騒いだりするタイプなんですけど、それでお客さんが盛り上がってくれるのがすごくうれしいです。来年もこういうイベントがあって、たくさんのイベントに出て、『VALORANT』がもっと盛り上がればと思います。
SurugaMonkey:競技シーンは今後もっと盛り上がっていくと思うんですけど、新マップだったり新エージェントだったりが、今後もどんどん追加されていって、『VALORANT』自体もより盛り上がっていくと思います。競技シーンだけじゃなく、『VALORANT』自体の楽しさというのを、イベントや配信を通じて発信していけたらなと思います。
——ありがとうございました!
2023年のVCJは、Split1・2ともに予選落ちという厳しい結果に終わったVARREL。世界大会の経験もあるZepher選手にとっては、言わずもがな苦難の年だっただろう。そんな中、国内外の第一線で活躍していたプロ選手の加入と、コーチ・アナリスト陣営の大幅な増強で、さらなる戦力拡大を目指した。
今回の「Riot Games ONE 2023」が一番だとZepher選手。この晴れ舞台でゲームをプレイするという経験は、来年の公式試合にも十分生きてくるだろう。個人的にVARRELを応援する一ファンの身としても、来シーズンのVCJでどのような活躍が見られるのか、このインタビューを機により楽しみになった。
配信画面上でVARREL、そしてZepher選手の名前が見られるように、今年こそはというつもりで応援していきたいと思う。
そして競技シーンとはまた別の角度で『VALORANT』を盛り上げてくれたストリーマー。『VALORANT』がここまでの盛り上がりを見せたのは、彼らの「楽しさを伝える力」に加え、プロ選手に引けを取らないテクニックがあってこそではないだろうか。
今後も彼らが生み出すあっと驚くコンテンツを楽しみにしていきたい。
© 2023 Riot Games, Inc. Used With Permission
■関連SNS
Zepher:
https://twitter.com/Z_6qq
ZETA TENNN:
https://twitter.com/tenhakyou
ade:
https://twitter.com/ade3_
rion:
https://twitter.com/R_7qq
SurugaMonkey:
https://twitter.com/s_monkey0113
VALORANT // JAPAN:
https://twitter.com/VALORANTjp
VALORANT Champions Tour JAPAN:
https://twitter.com/valesports_jp
■配信URL
Twitch:
https://www.twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:
https://youtube.com/@VALORANTjp
AfreecaTV:
https://bj.afreecatv.com/valorantjp
撮影:いのかわゆう・まいる
編集:いのかわゆう
DAY2に開催された「THE UNLOCKERS」では、さまざまなプロチームの選手が、PRO mix teamとしてストリーマーチームと対決。試合はストリーマーチームが10:13で勝利し、84キル・13ラウンドを獲得し、上限である100枚のオリジナルTシャツが来場者へ抽選配布された。
今回はそんな「THE UNLOCKERS」に出場したZepher(ぜふぁー)選手へインタビュー。現在VARRELに所属する現役のプロ選手。Crazy Raccoon時代にはVCT Stage 1 Mastersで優勝し、日本一のジェットの座を手にした実力派の選手だ。今大会は惜しくも敗れたものの、その実力を遺憾なく発揮した。そんなZepher選手へ、このイベントの感想とVARRELで挑む来期の展望についてうかがった。
本気で挑んだけど返り討ちにされてしまった——久しぶりのオフラインイベントは大満足!
——まず今回のイベントについての感想をお聞かせください。
Zepher:めっちゃ久々のイベントだったんですけど、やっぱり音が楽しいですね。
——「音」ですか?
Zepher:ラウンドを取ったり、落としたりしたときの、お客さんの湧いた歓声ですね。机まで振動が来るんですけど、それが楽しかったですね。
——やはり、オンライン環境とは違いますか。
Zepher:全然違いますね!
——今回惜しくも敗れてしまったわけですが、敗因はどう分析されますか?
Zepher:結構楽しんでやれていたので難しいんですけど、シンプルに撃ち負けてましたね(笑)。
——逆に相手よりも勝っていた部分はありますか?
Zepher:楽しめてたと思います——。俺らのほうが(笑)。
——今年になってファンの方とふれ合う機会が増えましたね。
Zepher:コロナが収束したこともあって、オフラインイベントがようやく最近できるようになってきました。改めて『VALORANT』ファンの多さを感じました。オンラインだとファンは見えないので、人の数を見てすごいなと思いました。
——今年で一番思い出に残っているイベントは何でしょうか。
Zepher:今日です!
「RAGE VALORANT 2023」はファンとの交流がメインだったんですけど、今回は久々に自分でプレイできたし、対戦相手はrionさんや、SurugaMonkeyさんのような仲のいいストリーマーたちがいて、シンプルに楽しかったです。
——結構本気で臨んだ?
Zepher:元々みんな本気でやるつもりではいたんですけど、返り討ちにされたっすね(笑)。
——ストリーマーの方々も撃ち合いは強いんですか?
Zepher:もう全然強いっす。全然現役っす。
——どの辺りが強いと思いますか?
Zepher:いやもう見えたら死ぬっす(笑)。レイズの「ブラストパック」でピークした場面があったんですけど、飛んだ瞬間に頭当てられて「もう無理だ」と。格付けされました。
——そうなんですね(笑) 。まだフィジカルは現役?
Zepher:全然現役っす。びっくりしました。
今年は学べた1年
新体制で挑む2024年
——昨シーズンの振り返りをお聞かせください。
Zepher:「VALORANT Challengers Japan(VCJ)」では予選落ちしてしまい、悔しい気持ちもあったんですが、同時に変化が必要なのかなと思いました。今まで通りじゃ良くないな、と。
——「今まで通り」というのは。
Zepher:練習の取り組み方ですかね。やっぱりそこがメインですね。
——Zepher選手にとって今年はどういう年でしたか。
Zepher:良くも悪くも、まあ悪い部分の方が多いんですけど、気づけた部分や学んだ部分も多かったので——。悪い一年ではなかったかなと思います。学べた一年です。
——先日行われた「Red Bull Home Ground」の日本予選では、VARRELとして初の配信試合を経験されました。今までと変わった点はありましたか?
Zepher:(スタンドインで)Reitaさんが合流することになりました。結構短い期間だったんですけど、その短い間でも質のいい練習ができたので、うまくできたかなって自分は思っています。
——チームにxnfri選手やBlackWiz選手などの新メンバーが加入しましたね。
Zepher:もともと、LOBとxnfriさんとBlackWizさんが同じチームでやっていたので、チームワークはあります。これからやっていく上でさらに良くなっていくんじゃないかと思います。
——ちなみにチームのリーダーはどなたですか?
Zepher:BlackWizさんですかね。まだ決まってないですけど、引っ張ってます。
——チームのコミュニケーション言語はなんですか?
Zepher:日本語です。LOBは全然問題ないんですけど、Bangnanが今ちょっと頑張っているところですかね。
——PirateFlagコーチは英語ですか?
Zepher:Kiehllさんというサブコーチが通訳できるので、その方が翻訳してチーム全体に共有していますね。
——現時点でチームワークはどうですか?
Zepher:良くなってきています。徐々に固まってきてるんじゃないかと思います。
——最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします。
Zepher:いつも応援してくださって、ありがとうございます。VARRELは今年からメンバーも変わって、来年に向けて頑張っていますので、これからもよろしくお願いします!
——ありがとうございました!
僕らのコンセプトは、お客さんをどれだけ楽しませるか——THE UNLOCKERS 合同インタビュー
最後に、そんなプロチームと対戦したストリーマーチームの合同インタビューもご紹介しよう。
——これまでの配信も含めて、本日の感想をお聞かせください。
TENNN:ほかのイベントと重なっちゃって「THE UNLOCKERS」に専念はできなかったんですけど、とても楽しい企画で、このオフライン会場も本当に最高でした。
ade:勝ったのもうれしいんですけど、試合中お客さんも盛り上がってくれて、すごく楽しいイベントだったなと思います。
rion:この3人(TENNN・ade・rion)は競技上がりで、ランクとかでプロの選手と対戦することはあるんですけど、このようなちゃんとした試合で戦う機会がないので、こういった機会を与えてくれたことに感謝しています。
「THE UNLOCKERS」のチャレンジをすべて達成することはできなかったんですけど、もう本当に『VALORANT』をする毎日で、みんなも多分フィジカルがめっちゃ鍛えられてたんじゃないかと思います。
僕らのコンセプトはお客さんをどれだけ楽しませるかということ。それを意識して配信だったりとか、イベントだったりに取り組んでいました。まあ多少煽った部分とかはプロレスとしてあったんですけども(笑)。
それで会場の方が盛り上がって、お客さんの笑顔が見られたのはうれしかったです。
SurugaMonkey:「THE UNLOCKERS」は1カ月前から、この「Riot Games ONE 2023」を盛り上げるためにさまざまなミッションに挑戦していました。僕は4つクリアして、残りひとつがクリアできなかったんですけど——。
rion:過酷なやつね(笑)。
SurugaMonkey:そのミッションをずっとやっていたのもあって、最近個人的に調子が良くて——。まあでも今日は味方が強かったんで、がっつりパフォーマンスを出す機会はなかったんですけど、無事に「現役の選手に勝つ」という最大のミッションをクリアできたんで良かったです。
——実際に戦ってみて、ストリーマーとプロの違いは感じられましたか。
rion:僕たちの構成として、ミクロ面というか細かいところを意識するだけで、マクロ面の全体的な動きというのは、やっぱり圧倒的にプロの方が勝っていたなと思います。細かい所の連携とかスキルの入れ方とかは、ずっと練習しているなって感じはありました。
でも僕たちは元々プロでやってたので、フィジカルとかエイムとか、そういう部分では負けてられないぞっていう感じです。
——やはり今回戦う上では、マクロ面よりもミクロ面を重視したということですかね。
rion:そうですね。細かいところ、エイムだったり声出しだったり、そういった面では全然負けてなかったのかなと思います。
SurugaMonkey:途中俺が早口すぎて、聞き間違えて死んでたけどな(笑)。
rion:そうそう、途中コミュニケーションエラーがあって。試合中、ゲーム音が小さいなと思って音量を一気に上げたんですけど、そしたらVCの声が聞こえなくなってきちゃって——。これオフラインあるあるなんですけど、「B入ってない!」が「入った」に聞こえて、ナイフ持ってBに走ったんですよね。
(一同笑い)
rion:そしたら(味方)がふたり待ってて、マップ見たら全然入ってなくて。俺めちゃくちゃいいポジション取れてたから、「ホールドしておけば良かった~」みたいなことはありましたね。
——今回の「Riot Games ONE 2023」に向けて、どのようなことを意識して練習に臨んでいましたか?
rion:ミッションに関しては、みんな『VALORANT』をめちゃくちゃプレイしないと達成できないものばっかりだったんですよね。だからとりあえずもう、『VALORANT』をやりまくって、『VALORANT』の面白さや、自分たちがこういうことをやってるというのを皆に伝えようという意識はしてました。
でも本当にコンセプトとしては、俺は「VALORANTをやりまくろう!」で1カ月過ごしてました。
SurugaMonkey:僕も、今までで一番『VALORANT』をさわったんじゃないかってくらい、1カ月プレイしてました。夢の中でもやってましたからね。
(一同笑い)
SurugaMonkey:そのくらい『VALORANT』に没頭してたんで、今回このような形で楽しく終われて良かったです。
TENNN:最近まで競技シーンでプレイしてて、その頃は毎日毎日『VALORANT』をやってて、正直もうちょっといいかなって思ってました。でも結果的に「THE UNLOCKERS」を通してめちゃくちゃプレイして、最初の方は「嫌にならないかな」って思ってたんですけど、今の感情は「俺、VALORANT好きなんだな」っていうのを実感できました。本当に素晴らしいイベントでした。
ade:僕も競技シーンでやってるときくらい、もうめちゃくちゃ『VALORANT』をやってました。普段はコントローラーばっかり使うんですけど、今回はもういろいろなエージェントを使ったおかげで、今回相手の気持ちを理解できたというか。味方の気持ちも理解できて、すごく戦いやすかったですね。
rion:ピックミスはあったんですけどね。
(一同笑い)
rion:最初ブリムストーンをピックしてたし、オーメンなのに。試合始まっちゃってるのに「間違えた!」とか言ってて。
ade:そうなんすよ(笑)。
rion:そしたらスタッフの方が気を使ってくれて、「ピックミスということでよろしいですか」みたいにしてて。
ade:あの質問がなかったら負けてましたね。勝因はスタッフさんのひと言ということで。
——adeさんが、オーメンなのにオペレーターを持っていたのが少し意外だったんですが、これはチームでの作戦でしたか?
rion:いや勝手に持ってました(笑)。
——どのような意図があったんでしょうか。
ade:相手が結構ドライで勝負してくるので、出したら刺さってくれたという感じです。競技シーンでもオーメンでオペレーターを持つのが好きだったんで、久々にその時の感覚を思い出しました。ちょっとうずきましたね。
SurugaMonkey:ブリムじゃできなかったもんな。
ade:ブリムじゃ持ってないですね(笑)。
——最後に今年の振り返りと、来年の抱負をお聞かせください。
ade:競技シーンでは、今年はじめてのリーグ形式になって、『VALORANT』が新しい段階に入ってきたと思っています。それで来年いろいろなチームがメンバーを入れ替えたりして、もっともっと盛り上がって、本当に楽しい競技シーンになるし。ストリーマー的にも今回のようなイベントに出させてもらって、正直選手をやってたときよりも多いお客さんの前でプレイできたので、来年もどんどんこの勢いを続けていきたいと思います。
TENNN:3年間プロをやってきて、2カ月前に引退しましたが、来年は『VALORANT』にまた違う形で関わっていくと思うんですけど、皆さんに楽しいゲームだということをちゃんと伝えていけたらと思っています。
rion:ちょっと聞き入っちゃって、何も考えてなかったです(笑)。
今年は本当にeスポーツが右肩上がりで伸びてて、お客さんも何千人何万人と入ってくれるようになった、すごい年だなと思います。お金も貰えないような頃からプロをやってたんですが、『VALORANT』というものに出会ってから自分の人生も変わったくらい恩があります。
うれしいことにいろいろなイベントに呼んでいただくことも増えて、個人としてもeスポーツに貢献していきたいですね。
俺はイベントでは、結構煽ったり喋ったり騒いだりするタイプなんですけど、それでお客さんが盛り上がってくれるのがすごくうれしいです。来年もこういうイベントがあって、たくさんのイベントに出て、『VALORANT』がもっと盛り上がればと思います。
SurugaMonkey:競技シーンは今後もっと盛り上がっていくと思うんですけど、新マップだったり新エージェントだったりが、今後もどんどん追加されていって、『VALORANT』自体もより盛り上がっていくと思います。競技シーンだけじゃなく、『VALORANT』自体の楽しさというのを、イベントや配信を通じて発信していけたらなと思います。
——ありがとうございました!
———
2023年のVCJは、Split1・2ともに予選落ちという厳しい結果に終わったVARREL。世界大会の経験もあるZepher選手にとっては、言わずもがな苦難の年だっただろう。そんな中、国内外の第一線で活躍していたプロ選手の加入と、コーチ・アナリスト陣営の大幅な増強で、さらなる戦力拡大を目指した。
今回の「Riot Games ONE 2023」が一番だとZepher選手。この晴れ舞台でゲームをプレイするという経験は、来年の公式試合にも十分生きてくるだろう。個人的にVARRELを応援する一ファンの身としても、来シーズンのVCJでどのような活躍が見られるのか、このインタビューを機により楽しみになった。
配信画面上でVARREL、そしてZepher選手の名前が見られるように、今年こそはというつもりで応援していきたいと思う。
そして競技シーンとはまた別の角度で『VALORANT』を盛り上げてくれたストリーマー。『VALORANT』がここまでの盛り上がりを見せたのは、彼らの「楽しさを伝える力」に加え、プロ選手に引けを取らないテクニックがあってこそではないだろうか。
今後も彼らが生み出すあっと驚くコンテンツを楽しみにしていきたい。
© 2023 Riot Games, Inc. Used With Permission
■関連SNS
Zepher:
https://twitter.com/Z_6qq
ZETA TENNN:
https://twitter.com/tenhakyou
ade:
https://twitter.com/ade3_
rion:
https://twitter.com/R_7qq
SurugaMonkey:
https://twitter.com/s_monkey0113
VALORANT // JAPAN:
https://twitter.com/VALORANTjp
VALORANT Champions Tour JAPAN:
https://twitter.com/valesports_jp
■配信URL
Twitch:
https://www.twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:
https://youtube.com/@VALORANTjp
AfreecaTV:
https://bj.afreecatv.com/valorantjp
撮影:いのかわゆう・まいる
編集:いのかわゆう
【まいるプロフィール】
関西を拠点にする男性コスプレイヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。Twitter:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
関西を拠点にする男性コスプレイヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。Twitter:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
eSports World の
Discord をフォローしよう
Discord をフォローしよう
SALE
大会
チーム
他にも...?
他にも