“シュルク一筋の深〜い理由”を初めて話します。【シュルクマイスター・コメ先生の「スマブラSP 特別授業」】
eSports Worldをご覧のみなさま、初めまして。プロゲーミングチーム「SUSANOO GAMING 8」(SG8)所属のプロプレイヤー、コメと申します。
今回縁あって、eSports Worldにて『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』(スマブラSP)のコラムを執筆させていただくことになりました。
僕の使用キャラはRPG『ゼノブレイド』の主人公で、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U/3DS』から初参戦したシュルク。もともとこのゲームが大好きで、シュルクが使えると聞いて始めたほど。以来、ほぼシュルクだけを使い続けてかれこれ7年になります。
「スマバト」や「ウメブラ」といった大会で実績を積み、2019年からは「EVO」などの海外大会にも参戦。2020年の「EVO Japan」では準優勝となり、大阪のeスポーツチーム「SUSANOO GAMING8」(SG8)に所属しました。以来、プロゲーマーとして試合やイベントに参加したり、YouTubeでの配信などの活動をしています。
そんな僕が話せるのは、シュルクを使い続けて身につけたこと、学んだこと。なので、今回は配信ではあまり深く語ったことがない“コメ流”の考え方をお話ししたいと思っています。特に編集部からは「シュルク1キャラだけを使い続けて勝てる理由」をしつこく聞かれたので(笑)、そのあたりから始めましょうか。
この記事を読んだ方は、『スマブラSP』で相手に勝ちたい、強くなりたいと思っていると思います。そういう方へのアドバイスとして、強キャラを使えば勝ちやすいというところはもちろんあります。
ただ、仮に強キャラでなくても、最初の頃は自分が好きなキャラや、使ってみてしっくりきたキャラでいいと思います。『スマブラSP』というゲームは、どんなキャラを使っていても必ずその経験は生きますから。
とか言っておきながら、僕自身はほぼシュルクしかさわっていません。ほんとにです。多分7年間のうちの99%以上はシュルクだけです。
そして、意外かもしれませんが、キャラ対策のために他のキャラを使うこともほとんどありません。それは、他のキャラをさわった後にシュルクに戻ると違和感があって感覚がずれるのが嫌、というのが一番の理由です。
一般論で言えば、いろいろなキャラをまんべんなくさわってキャラ理解を深めるのが効率がいいとは思います。ですが僕は、「もし自分の持っている時間を全部ひとつのキャラに注ぎ込んだら、どこまで深められるんだろう?」と常々考えていました。
ひとつのキャラを使い続けていくと、最初は成長速度が早いですが、時間が経つほどに同じ時間をかけても“対数関数的”に成長しなくなっていきます。だから、そうなった時に他のキャラをさわる、というのが一般的な方の考えでしょう。
じゃあ、今まで3ずつ成長できていたものが0.1しか成長できなくなったとして、それでもそのまま続けていったら……。人とは違う景色が見られるんじゃないか、という思いが僕の中にあったんです。
人が成長する時、あるきっかけを得た瞬間に、それまでの積み重ねによって一気に強くなれると僕は思っています。周りが3ずつ成長している間に0.1しか成長していないように見えても、この0.1の発見が積み重なっていくとある日突然、2倍にも、3倍にも、さらには10倍にも強くなれるんじゃないか。
僕は、そんなふうに考えるタイプの人間なんですよね。
実際に、シュルクを使い続けていてそういう経験をしてきました。今まで見えなかった相手の間合いだったり、シュルクのこのモーション中はギリギリ相手の攻撃が当たらないといったことを。ひとつのキャラに対して、軽くさわった程度ではわからない段階まで深く理解した経験を経ているからこそ、シュルクだけを使い続けてこれたのだと思います。
こんなふうに「1キャラだけしか使わない」という話をすると、格闘ゲームなどで有利なキャラをあえて当てる、いわゆる「かぶせ」の話をされる方もいます。
ただ、ここが『スマブラ』シリーズの特徴だとも思っているんですが、多分『ストリートファイター』とか『リーグ・オブ・レジェンド』みたいな大勢のキャラがいるゲームと『スマブラ』が大きく違うのは、ともかく機動力が高いゲームという点です。
移動できる範囲が狭いとその分だけ不確定要素は起こりにくい。だから、『ストリートファイター』ならフレームの要素が重要ですし、『リーグ・オブ・レジェンド』なら人数差や戦略が重要になったりします。
一方、『スマブラ』は移動の機動力がものすごく高いので、相手の動きを見てから反応することが重要ではありません。より正確には、『スマブラ』は見てからだと対応し切れないんです。
そうなると、相手を予測するという要素が高くなりますよね。で、予測するためには同じシチュエーションを過去に経験していることが大事。なので、1キャラだけを使い続けている方が同様のシチュエーションの経験値が多くなるから、他のゲームと比べてもひとりのキャラを極めるやり方が通用するのだと思います。
では、そんな僕が具体的にシュルクだけでどんな練習をしているのか。
シュルクは、安定した火力は取れない代わりに、読みを通しまくるとどんどん火力が増えていくキャラです。確定コンボはないけれど、ジャンケンに勝ち続けると無限に火力が増えるしそのまま落とせる。
そこで大事になるのは、①いかに初撃を当てて浮かせるか、②いかに着地を狩るか、の2つです。
僕の仕事は意外と空き時間が作れるので、対戦キャラをひとつ決めて、相手の差し込み択に応じた間合い管理や、どれくらい引いたらどの技が釣れて(出させることができて)、ギリギリこの技が当たるか、といったイメージトレーニングをしています。
その際に大事なのが、互いのパーセンテージ(体力)と、初撃を当てて浮かせた時に相手が暴れを選択したらどうなるか、空中ジャンプならどうか、移動回避ならどうかということ。それをシチュエーションごとにひとつひとつ暇つぶしに考え続けています。これは僕にとっては生きる上でのクセみたいなもの。ハミガキなどと一緒ですね。
そして、実際に『スマブラSP』にさわる時には、想定したシチュエーションにならない時に(それが大半なんですが)、なぜ想定どおりにならなかったのか、相手が何を考えてそうしたのかを考え抜きます。
結局、相手の心が読めるわけではないので、いつまでたっても正解には辿り着きません。でも、だいたいの人がこういうシチュエーションの時はこう考えるという、予測の「精度」がどんどん上がっていくんです。
ただし、ここまではあくまで「入り口」です。
当然同じことを考える人はいるわけで、僕の「A」という行動に対して相手は「B」という行動を用意する。今度はその「B」に対して僕はどうするか、対策の対策をどこまで用意できるか、相手が何手先までを用意しているか……といったことを延々と考えます。相手によって「この人は3手先まで読んでいるな」「この人は5手先までだな」ということがわかってきます。
こんなことを考え続けて7年間シュルクだけをプレイしていても、やっぱりまだまだわからないことばかりです。うまい人はちゃんと答えを用意しています。ですが、上級者じゃない方とかシュルク対策ができていない方は、とっさによく出る行動、つまり「手クセ」が出るので、偶然で負けることは少なくなります。
大会の規模にもよりますが、一般的な上位勢にあたるのは4回戦目あたりからです。逆に言えば、5回戦まではそういう人たちに勝ち切らないといけないので、トーナメントを勝ち抜くためには必要なスキルだと思います。
実際、僕も予選落ちしてしまったことはあります。そういう時は逆に、自分の方が「手クセ」を出してしまって負けることが多かったです。ただそれは『for Wii U』までの頃で、『SP』になってからはほとんど上位トーナメントまでは不安なく上がれるようになりました。
特に、シュルクはメインウエポンになる技が14フレームとか19フレームなので、初手が絶対に取れません(たいていのキャラのメインウエポンは8フレーム前後)。「後の先」で相手の動きに合わせられないと負けるというキャラなんです。
そんな安定感がないシュルクというキャラであるがゆえに、必ずジャンケンで有利になるようにイメトレをしていったら、大会の序盤のジャンケンでは高確率で勝てるようになった、という感じです。
シュルクしか使わないことについて、僕自身がストイックだからというつもりはまったくありません。RPGで言うと、最初のパーティーメンバーのままでクリアしたいっていう派閥というか……。編集の方にも「絶対こだわり始めたきっかけがあったはずだ!」とか散々疑われたんですが(笑)。あ、もしかするとマンガの「ナルト」に出てくるロック・リーっていうキャラが似てるかな。忍術ではなく体術だけを極めて強くなる、っていう姿への憧れに近いのかもしれません。
とはいえ、もし誰かから「1キャラを極めた方が強くなれますか?」って聞かれたら安易には答えられません。なぜかと言うと、僕がシュルクしかさわっていないから(笑)。そもそも他キャラ使い、複数キャラ使いの人の苦悩がわからないので安直には言えません。「シュルクだったらいけるぞ!」って自信を持って言えるんですけどね。
僕にとって、『スマブラSP』の対戦相手はアクションゲームに出てくる敵キャラみたいなものなんです。僕の『スマブラSP』ではシュルクが主人公なので、敵キャラがどんなに強い技を使ってきてもそれを使いたいとは思わないってわけです。
そんな僕でも、一時期「絶対こいつは倒せない……」ってコテンパンに倒された時に、ポリシーを変えてその1日だけ、他のキャラを使ったことがありました。それはザクレイ選手の使う「ロボット」。だから、他のキャラをさわるのも大事だということも当然実感はしています。
もしいま1キャラにこだわっているが勝てずに悩んでいる人にアドバイスするとしたら、『スマブラ』というゲームは機動力が高すぎるので、視点や考え方を変えてみれば大抵どうにかなるゲーム、ということ。
そして大事なことなのですが、キャラを多く持つことは全然間違っていませんし、1キャラに絞ることを助長するようなことは言いたくありません。自分自身に確固たる意志があってやるのならアリだと思いますし、迷っているのなら他のキャラをさわってもいいと思います。それは間違いなくプラスになるはずです。
それでも、僕はシュルクだけを使い続けます。
SG8 コメのTwitter
https://twitter.com/komesuma
SG8 コメ実績紹介|
https://www.team-sg8.com/newslist/37/
コメのゲーム配信
https://www.youtube.com/channel/UCaYxc3XQT398aGs5rbAsk2A
今回縁あって、eSports Worldにて『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』(スマブラSP)のコラムを執筆させていただくことになりました。
僕の使用キャラはRPG『ゼノブレイド』の主人公で、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U/3DS』から初参戦したシュルク。もともとこのゲームが大好きで、シュルクが使えると聞いて始めたほど。以来、ほぼシュルクだけを使い続けてかれこれ7年になります。
「スマバト」や「ウメブラ」といった大会で実績を積み、2019年からは「EVO」などの海外大会にも参戦。2020年の「EVO Japan」では準優勝となり、大阪のeスポーツチーム「SUSANOO GAMING8」(SG8)に所属しました。以来、プロゲーマーとして試合やイベントに参加したり、YouTubeでの配信などの活動をしています。
そんな僕が話せるのは、シュルクを使い続けて身につけたこと、学んだこと。なので、今回は配信ではあまり深く語ったことがない“コメ流”の考え方をお話ししたいと思っています。特に編集部からは「シュルク1キャラだけを使い続けて勝てる理由」をしつこく聞かれたので(笑)、そのあたりから始めましょうか。
キャラ対策でも他キャラは使わない
この記事を読んだ方は、『スマブラSP』で相手に勝ちたい、強くなりたいと思っていると思います。そういう方へのアドバイスとして、強キャラを使えば勝ちやすいというところはもちろんあります。
ただ、仮に強キャラでなくても、最初の頃は自分が好きなキャラや、使ってみてしっくりきたキャラでいいと思います。『スマブラSP』というゲームは、どんなキャラを使っていても必ずその経験は生きますから。
とか言っておきながら、僕自身はほぼシュルクしかさわっていません。ほんとにです。多分7年間のうちの99%以上はシュルクだけです。
そして、意外かもしれませんが、キャラ対策のために他のキャラを使うこともほとんどありません。それは、他のキャラをさわった後にシュルクに戻ると違和感があって感覚がずれるのが嫌、というのが一番の理由です。
一般論で言えば、いろいろなキャラをまんべんなくさわってキャラ理解を深めるのが効率がいいとは思います。ですが僕は、「もし自分の持っている時間を全部ひとつのキャラに注ぎ込んだら、どこまで深められるんだろう?」と常々考えていました。
ひとつのキャラを使い続けていくと、最初は成長速度が早いですが、時間が経つほどに同じ時間をかけても“対数関数的”に成長しなくなっていきます。だから、そうなった時に他のキャラをさわる、というのが一般的な方の考えでしょう。
じゃあ、今まで3ずつ成長できていたものが0.1しか成長できなくなったとして、それでもそのまま続けていったら……。人とは違う景色が見られるんじゃないか、という思いが僕の中にあったんです。
ある日突然強くなれるのは、それまでの積み重ねがあってこそ
人が成長する時、あるきっかけを得た瞬間に、それまでの積み重ねによって一気に強くなれると僕は思っています。周りが3ずつ成長している間に0.1しか成長していないように見えても、この0.1の発見が積み重なっていくとある日突然、2倍にも、3倍にも、さらには10倍にも強くなれるんじゃないか。
僕は、そんなふうに考えるタイプの人間なんですよね。
実際に、シュルクを使い続けていてそういう経験をしてきました。今まで見えなかった相手の間合いだったり、シュルクのこのモーション中はギリギリ相手の攻撃が当たらないといったことを。ひとつのキャラに対して、軽くさわった程度ではわからない段階まで深く理解した経験を経ているからこそ、シュルクだけを使い続けてこれたのだと思います。
『スマブラ』だからできる、1キャラを極める練習方法
こんなふうに「1キャラだけしか使わない」という話をすると、格闘ゲームなどで有利なキャラをあえて当てる、いわゆる「かぶせ」の話をされる方もいます。
ただ、ここが『スマブラ』シリーズの特徴だとも思っているんですが、多分『ストリートファイター』とか『リーグ・オブ・レジェンド』みたいな大勢のキャラがいるゲームと『スマブラ』が大きく違うのは、ともかく機動力が高いゲームという点です。
移動できる範囲が狭いとその分だけ不確定要素は起こりにくい。だから、『ストリートファイター』ならフレームの要素が重要ですし、『リーグ・オブ・レジェンド』なら人数差や戦略が重要になったりします。
一方、『スマブラ』は移動の機動力がものすごく高いので、相手の動きを見てから反応することが重要ではありません。より正確には、『スマブラ』は見てからだと対応し切れないんです。
そうなると、相手を予測するという要素が高くなりますよね。で、予測するためには同じシチュエーションを過去に経験していることが大事。なので、1キャラだけを使い続けている方が同様のシチュエーションの経験値が多くなるから、他のゲームと比べてもひとりのキャラを極めるやり方が通用するのだと思います。
イメージトレーニングで予測の精度を高める
では、そんな僕が具体的にシュルクだけでどんな練習をしているのか。
シュルクは、安定した火力は取れない代わりに、読みを通しまくるとどんどん火力が増えていくキャラです。確定コンボはないけれど、ジャンケンに勝ち続けると無限に火力が増えるしそのまま落とせる。
そこで大事になるのは、①いかに初撃を当てて浮かせるか、②いかに着地を狩るか、の2つです。
僕の仕事は意外と空き時間が作れるので、対戦キャラをひとつ決めて、相手の差し込み択に応じた間合い管理や、どれくらい引いたらどの技が釣れて(出させることができて)、ギリギリこの技が当たるか、といったイメージトレーニングをしています。
その際に大事なのが、互いのパーセンテージ(体力)と、初撃を当てて浮かせた時に相手が暴れを選択したらどうなるか、空中ジャンプならどうか、移動回避ならどうかということ。それをシチュエーションごとにひとつひとつ暇つぶしに考え続けています。これは僕にとっては生きる上でのクセみたいなもの。ハミガキなどと一緒ですね。
そして、実際に『スマブラSP』にさわる時には、想定したシチュエーションにならない時に(それが大半なんですが)、なぜ想定どおりにならなかったのか、相手が何を考えてそうしたのかを考え抜きます。
結局、相手の心が読めるわけではないので、いつまでたっても正解には辿り着きません。でも、だいたいの人がこういうシチュエーションの時はこう考えるという、予測の「精度」がどんどん上がっていくんです。
負けないためには「手クセ」をなくすこと
ただし、ここまではあくまで「入り口」です。
当然同じことを考える人はいるわけで、僕の「A」という行動に対して相手は「B」という行動を用意する。今度はその「B」に対して僕はどうするか、対策の対策をどこまで用意できるか、相手が何手先までを用意しているか……といったことを延々と考えます。相手によって「この人は3手先まで読んでいるな」「この人は5手先までだな」ということがわかってきます。
こんなことを考え続けて7年間シュルクだけをプレイしていても、やっぱりまだまだわからないことばかりです。うまい人はちゃんと答えを用意しています。ですが、上級者じゃない方とかシュルク対策ができていない方は、とっさによく出る行動、つまり「手クセ」が出るので、偶然で負けることは少なくなります。
大会の規模にもよりますが、一般的な上位勢にあたるのは4回戦目あたりからです。逆に言えば、5回戦まではそういう人たちに勝ち切らないといけないので、トーナメントを勝ち抜くためには必要なスキルだと思います。
実際、僕も予選落ちしてしまったことはあります。そういう時は逆に、自分の方が「手クセ」を出してしまって負けることが多かったです。ただそれは『for Wii U』までの頃で、『SP』になってからはほとんど上位トーナメントまでは不安なく上がれるようになりました。
特に、シュルクはメインウエポンになる技が14フレームとか19フレームなので、初手が絶対に取れません(たいていのキャラのメインウエポンは8フレーム前後)。「後の先」で相手の動きに合わせられないと負けるというキャラなんです。
そんな安定感がないシュルクというキャラであるがゆえに、必ずジャンケンで有利になるようにイメトレをしていったら、大会の序盤のジャンケンでは高確率で勝てるようになった、という感じです。
シュルクは僕の中の「主人公」、相手はすべて「敵」
シュルクしか使わないことについて、僕自身がストイックだからというつもりはまったくありません。RPGで言うと、最初のパーティーメンバーのままでクリアしたいっていう派閥というか……。編集の方にも「絶対こだわり始めたきっかけがあったはずだ!」とか散々疑われたんですが(笑)。あ、もしかするとマンガの「ナルト」に出てくるロック・リーっていうキャラが似てるかな。忍術ではなく体術だけを極めて強くなる、っていう姿への憧れに近いのかもしれません。
とはいえ、もし誰かから「1キャラを極めた方が強くなれますか?」って聞かれたら安易には答えられません。なぜかと言うと、僕がシュルクしかさわっていないから(笑)。そもそも他キャラ使い、複数キャラ使いの人の苦悩がわからないので安直には言えません。「シュルクだったらいけるぞ!」って自信を持って言えるんですけどね。
僕にとって、『スマブラSP』の対戦相手はアクションゲームに出てくる敵キャラみたいなものなんです。僕の『スマブラSP』ではシュルクが主人公なので、敵キャラがどんなに強い技を使ってきてもそれを使いたいとは思わないってわけです。
そんな僕でも、一時期「絶対こいつは倒せない……」ってコテンパンに倒された時に、ポリシーを変えてその1日だけ、他のキャラを使ったことがありました。それはザクレイ選手の使う「ロボット」。だから、他のキャラをさわるのも大事だということも当然実感はしています。
もしいま1キャラにこだわっているが勝てずに悩んでいる人にアドバイスするとしたら、『スマブラ』というゲームは機動力が高すぎるので、視点や考え方を変えてみれば大抵どうにかなるゲーム、ということ。
そして大事なことなのですが、キャラを多く持つことは全然間違っていませんし、1キャラに絞ることを助長するようなことは言いたくありません。自分自身に確固たる意志があってやるのならアリだと思いますし、迷っているのなら他のキャラをさわってもいいと思います。それは間違いなくプラスになるはずです。
それでも、僕はシュルクだけを使い続けます。
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