「LCP 2026」の変更点が判明 Bo5の拡大、2v2マッチの導入など多数の改善でより魅力的なリーグに
- 「LCP 2026」も3つのスプリット+3つの国際大会に
- レギュラーシーズンは変更なし、プレーオフはすべてBo5に
- スプリット3に「スイスステージ」を設定
- 「Worlds」出場権は1年間の集大成「チャンピオンシップポイント」で
- サイド選択権をかけたショーは「1vs1」から「2vs」へ
- LCP昇格シリーズは2026年も継続
- スプリット1の放送時間が1時間前倒し
- 着実な改善でよりエキサイティングな「LCP 2026」に
ライアットゲームズは、2026年の『リーグ・オブ・レジェンド』の国際リーグ「League of Legends Championship Pacific」(LCP)について、大会形式の更新をアナウンスした。開幕は1月16日からになるという。
2025年11月中旬時点で判明している変更点を、比較しながら見てみよう。
「LCP 2026」のシーズンも3つのスプリット(Split)としてレギュラーシーズンが行われ、シーズンごとに上位チームが直後の国際大会に出場できる。
国際大会の出場枠は戦績に応じて変動し、初期の大会で好成績を収めた地域に追加の出場枠が与えられる。そのため、地域の代表チームが活躍することが、後半の大会での活躍にもつながる。
「LCP2026」と国際大会の予定(※日程は2025年を参照)
「LCP 2025」で、3つのスプリットそれぞれでレギュラーシーズンはシングルラウンドロビン(全チーム1回ずつの総当たり戦)をBo3(2ゲーム先取)で行い、プレーオフはトーナメント方式でBo3/Bo5で行われていた。
それが「LCP 2026」では、レギュラーシーズンは変わらないが、プレーオフについてはすべての試合がBo5に変更される。これにより、試合時間が伸びることと同時に、チームごとの練度もさらに向上する機会となるだろう。
また、フィアレスドラフトが引き続き採用されるとなれば、時期ごとのパッチによるメタ変化などの研究も実戦的に進むはず。地域内での実力を引き上げる意味でも大きな変更となる。
「LCP 2026」の最後のシーズンとなるスプリット3に、「スイスステージ」を設定することが発表された。
スイスステージとは、先に規定の勝利数を挙げたチームから勝ち抜けていくルールで、「Worlds」などの国際大会でも採用されている。同様に、規定数の敗北をしてしまったチームも脱落していくかたちで、当初のチーム数の半数が勝ち上がることになる。
スイスステージを導入することで、単純なトーナメントと比べて多様な対戦カードの可能性が生まれ、ライバル意識と同時に、逆転の可能性もより大きくなる。たとえば3勝がプレーオフ進出のボーダーの場合、逆に2敗しても生き残れる可能性があるということでもある。
「LCP 2026」では、「Worlds」出場につながるチャンピオンシップポイントが導入される。
「LCP 2025」では、各スプリットごとの順位に応じて国際大会への切符が決められており、年間を通した戦績は特になかった。「Worlds」の出場権はあくまでスプリット3の戦績で決まっていたため、極論すればスプリット3で勝てれば良かった。
しかし、「LCP 2026」では初期の戦績も加味して「Worlds」出場権が確定することになる。仕組みとしては「LJL 2025」で導入されたポイント制に近そうだが、具体的な運用はまだ不明だ。
ちなみに「LJL 2025」では、3つのスプリット(FORGE/STORM/IGNITE)の順位に応じてそれぞれポイントが与えられ、「FINALS」への出場権は最後のスプリットである「LJL IGNITE」の戦績ではなく、年間を通したポイントにより決定した。
これにより、「FORGE」が未参戦=ノーポイントだったQT DIG∞が4位で「FINALS」に進出し、REJECTを下して入れ替え戦の挑戦権を獲得するという逆転劇も起こっている。
あるスプリットが不調だったとしても、別のスプリットで復調できるなど、年間を通じた成長と戦術が報われるルールとも言えそうだ。
最初の試合のブルー/レッドサイドの選択権は、前戦までの勝敗などにより決まることも多かったが、VCS(ベトナムリーグ)などで実践されてきた「1vs1マッチ」が「LCP 2025」では導入されていた。チームの代表が1対1で対決し、先にタワーを折るか相手を2回倒すかで決定するというものだ。
それが、「LCP 2026」からは2vs2のタッグバトルになる。これまではタイマン勝負に強いソロレーンのトップ/ミッドが多かった印象だが、ボットのタッグやミッド-ジャングルなどが見られ、ショートしてもより楽しめるようになりそうだ。
「LCP 2026」で行われた昇格シリーズも、引き続き実施されることが発表された。
昇格シリーズは、「LCP」の8チームのうち、ゲストチームと呼ばれる4チームの中から2チームが入れ替わるというもの。当然直接対決で勝利しなければ入れ替わることはない。
「LCP 2025」では、VCSのMGN Vikings Esports(MVKE)がSaigon Dinoを下して継続したものの、オセアニアのChiefs Esports Clubs(CHF)はPCSのDeep Cross Gamingに破れて入れ替わりが確定している。

スプリット1に関して、試合の開始時間が日本時間の15時に早まった。平日の配信もあるため、すべてのユーザーにとって有効となるかはわからないが、機材トラブルやテクニカルストップなどによる延長の可能性もあり、より確実にリーグを運営するための方法の一環とも言えるだろう。
ただし、今後のユーザーからのフィードバックなどにより変更となる可能性もあるという。また、スプリット2以降については特に言及されていない。
「LCP 2025」は、日本チームも所属して初めてのパシフィック地域のリーグということもあり、日本のファンもチームも手探りな面が多かった。
「LCP 2026」では、そういったルールなどがひととおり理解され、よりスムーズな運営とファン側の視聴スタイルもわかってくるだろう。日本から参戦しているFukuoka SoftBank HAWKS gamingとDetonatioN FocusMeも、初年度の苦しみもありつつ、ライバルに通用する片鱗も見せてくれた。
また、「Worlds 2025」ではLCP代表のCTBC Flying OysterがT1に勝利するなど、LCPのレベルの高さを示す活躍も見られた。日本勢にとってはまだまだライバルの後塵を拝す立場だが、このリーグで揉まれることで日本代表の2チームもさらに成長できるだろう。
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2025年11月中旬時点で判明している変更点を、比較しながら見てみよう。
「LCP 2026」も3つのスプリット+3つの国際大会に
「LCP 2026」のシーズンも3つのスプリット(Split)としてレギュラーシーズンが行われ、シーズンごとに上位チームが直後の国際大会に出場できる。
国際大会の出場枠は戦績に応じて変動し、初期の大会で好成績を収めた地域に追加の出場枠が与えられる。そのため、地域の代表チームが活躍することが、後半の大会での活躍にもつながる。
「LCP2026」と国際大会の予定(※日程は2025年を参照)
- 1月〜3月 LCP Season Kickoff
- 3月 First Stand
- 4月〜6月 LCP Mid Season
- 6月〜7月 Mid Season Invitational(MSI)
- 7月〜9月 LCP Season Finals
- 10月〜11月 Worlds
レギュラーシーズンは変更なし、プレーオフはすべてBo5に
「LCP 2025」で、3つのスプリットそれぞれでレギュラーシーズンはシングルラウンドロビン(全チーム1回ずつの総当たり戦)をBo3(2ゲーム先取)で行い、プレーオフはトーナメント方式でBo3/Bo5で行われていた。
それが「LCP 2026」では、レギュラーシーズンは変わらないが、プレーオフについてはすべての試合がBo5に変更される。これにより、試合時間が伸びることと同時に、チームごとの練度もさらに向上する機会となるだろう。
また、フィアレスドラフトが引き続き採用されるとなれば、時期ごとのパッチによるメタ変化などの研究も実戦的に進むはず。地域内での実力を引き上げる意味でも大きな変更となる。
Mid Seasonのグランドファイナル、CFO vs GAMの試合。2-2で迎えたゲーム5はフィアレスドラフトにより40体+10体バンの中でなかなか見られないピックに
スプリット3に「スイスステージ」を設定
「LCP 2026」の最後のシーズンとなるスプリット3に、「スイスステージ」を設定することが発表された。
スイスステージとは、先に規定の勝利数を挙げたチームから勝ち抜けていくルールで、「Worlds」などの国際大会でも採用されている。同様に、規定数の敗北をしてしまったチームも脱落していくかたちで、当初のチーム数の半数が勝ち上がることになる。
スイスステージを導入することで、単純なトーナメントと比べて多様な対戦カードの可能性が生まれ、ライバル意識と同時に、逆転の可能性もより大きくなる。たとえば3勝がプレーオフ進出のボーダーの場合、逆に2敗しても生き残れる可能性があるということでもある。
「Worlds」出場権は1年間の集大成「チャンピオンシップポイント」で
「LCP 2026」では、「Worlds」出場につながるチャンピオンシップポイントが導入される。
「LCP 2025」では、各スプリットごとの順位に応じて国際大会への切符が決められており、年間を通した戦績は特になかった。「Worlds」の出場権はあくまでスプリット3の戦績で決まっていたため、極論すればスプリット3で勝てれば良かった。
しかし、「LCP 2026」では初期の戦績も加味して「Worlds」出場権が確定することになる。仕組みとしては「LJL 2025」で導入されたポイント制に近そうだが、具体的な運用はまだ不明だ。
ちなみに「LJL 2025」では、3つのスプリット(FORGE/STORM/IGNITE)の順位に応じてそれぞれポイントが与えられ、「FINALS」への出場権は最後のスプリットである「LJL IGNITE」の戦績ではなく、年間を通したポイントにより決定した。
これにより、「FORGE」が未参戦=ノーポイントだったQT DIG∞が4位で「FINALS」に進出し、REJECTを下して入れ替え戦の挑戦権を獲得するという逆転劇も起こっている。
シーズンポイントは4位ながら、ライバルとの直接対決を制して勝ち上がっていったQT DIG∞の姿も記憶に新しい
あるスプリットが不調だったとしても、別のスプリットで復調できるなど、年間を通じた成長と戦術が報われるルールとも言えそうだ。
サイド選択権をかけたショーは「1vs1」から「2vs」へ
最初の試合のブルー/レッドサイドの選択権は、前戦までの勝敗などにより決まることも多かったが、VCS(ベトナムリーグ)などで実践されてきた「1vs1マッチ」が「LCP 2025」では導入されていた。チームの代表が1対1で対決し、先にタワーを折るか相手を2回倒すかで決定するというものだ。
それが、「LCP 2026」からは2vs2のタッグバトルになる。これまではタイマン勝負に強いソロレーンのトップ/ミッドが多かった印象だが、ボットのタッグやミッド-ジャングルなどが見られ、ショートしてもより楽しめるようになりそうだ。
サイド選択権をかけた1vs1では、元チームメート同士のEvi vs Ariaといった対決も見ものだった
LCP昇格シリーズは2026年も継続
「LCP 2026」で行われた昇格シリーズも、引き続き実施されることが発表された。
昇格シリーズは、「LCP」の8チームのうち、ゲストチームと呼ばれる4チームの中から2チームが入れ替わるというもの。当然直接対決で勝利しなければ入れ替わることはない。
「LCP 2025」では、VCSのMGN Vikings Esports(MVKE)がSaigon Dinoを下して継続したものの、オセアニアのChiefs Esports Clubs(CHF)はPCSのDeep Cross Gamingに破れて入れ替わりが確定している。

入れ替え戦「PROMOTION & RELEGATION」では「LCP」の最下位チームと、参戦チーム数などに応じて順位が低いチームの2チームが対象。入れ替え対象となっている地域の最強チームと、「LCP」非参戦地域内の最強チームなどが対象になっている
スプリット1の放送時間が1時間前倒し
スプリット1に関して、試合の開始時間が日本時間の15時に早まった。平日の配信もあるため、すべてのユーザーにとって有効となるかはわからないが、機材トラブルやテクニカルストップなどによる延長の可能性もあり、より確実にリーグを運営するための方法の一環とも言えるだろう。
ただし、今後のユーザーからのフィードバックなどにより変更となる可能性もあるという。また、スプリット2以降については特に言及されていない。
着実な改善でよりエキサイティングな「LCP 2026」に
「LCP 2025」は、日本チームも所属して初めてのパシフィック地域のリーグということもあり、日本のファンもチームも手探りな面が多かった。
「LCP 2026」では、そういったルールなどがひととおり理解され、よりスムーズな運営とファン側の視聴スタイルもわかってくるだろう。日本から参戦しているFukuoka SoftBank HAWKS gamingとDetonatioN FocusMeも、初年度の苦しみもありつつ、ライバルに通用する片鱗も見せてくれた。
また、「Worlds 2025」ではLCP代表のCTBC Flying OysterがT1に勝利するなど、LCPのレベルの高さを示す活躍も見られた。日本勢にとってはまだまだライバルの後塵を拝す立場だが、このリーグで揉まれることで日本代表の2チームもさらに成長できるだろう。
LoL Eportsのニュース:https://lolesports.com/ja-JP/news/lcp-2026-format-updates
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