【大会レポート+インタビュー】太鼓の達人ドンカツカップ2025/2026 一般部門優勝はドンダフルコンボを連続で決めたはる〜〜ん選手!——勝利の秘訣は音を聞かないこと!?

東京eスポーツフェスタ 2026」が1月9日(金)〜11日(日)に、東京ビッグサイトにて開催された。パブリックDayとなる10日(土)には、『太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル』によるeスポーツ大会「太鼓の達人 ドンカツカップ2025/2026」を実施。


高レベルの演奏が繰り広げられた一般部門でははる〜〜ん選手が優勝に輝き、東京都知事杯が贈られた。

東京eスポーツフェスタとは

東京都や関連団体で構成される実行委員会が主催する「東京eスポーツフェスタ」は、eスポーツの普及と関連産業の振興を目的に開催されているeスポーツイベントだ。2020年から開催されていて、今年開催される「東京eスポーツフェスタ2026」は7回目となる。

太鼓の達人 ドンカツカップ2025/2026とは

リズムゲーム『太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル』の日本一を決めるeスポーツ大会。各地で開催されている予選を勝ち抜いたプレーヤーによる決勝大会が「東京eスポーツフェスタ 2026」にて開催される。

2部門により開催され、レギュレーションは以下の通り。
・一般部門(2025年4月2日時点の満年齢が、6歳以上の選手を対象)
・小学生部門(2025年4月2日時点の満年齢が、6歳以上11歳以下の選手を対象)

ベテラン勢によるハイレベルな闘いで会場はヒートアップ!


先述したとおり、「太鼓の達人 ドンカツカップ2025/2026」は一般部門と小学生部門の2部門により構成されている。各部門、予選、決勝ともに課題曲が決められていて、そこで合計スコアの高い選手が勝利となっている。

【一般部門レギュレーション】

■課題曲

1回戦:
ケセラセラ、可愛くてごめん
準決勝:
Bunny Girl、GO! GO! MANIAC / 「けいおん!!」より
決勝:
ライラック / TVアニメ「忘却バッテリー」より、唱 / ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「ゾンビ・デ・ダンス」新テーマソング

■難易度
おに

準決勝第1戦は、こうめい選手と、はる〜〜ん選手の対決。1曲目の「Bunny Girl」はスピーディーな曲ということもあり、難しいリズム取りが肝となっているのだが、お互いミスなく同点のまま演奏が進行。

▲とんでもない精度で演奏し続けるふたり。演奏終了時の得点差はわずか100点。連打パートで1連打分多く叩いた、はる〜〜ん選手がリードした

2曲目となる「GO! GO! MANIAC」も超高速曲となる難しい曲だが、お互いフルコンボを決めてフィニッシュ。圧倒的な「良」評価の高さで、はる〜〜ん選手が決勝に駒を進めた。

▲精度良し、連打よしのはる〜〜ん選手が大差を付けて勝利をつかんだ

準決勝第2戦は、今回初出場のきょん選手と、前回優勝を果たしたゆうと選手。1曲目はお互いフルコンボとなりつつも、「良」や「可」での差でゆうと選手が僅差で勝利。大きく得点差が開いたのは2曲目の「GO! GO! MANIAC」。きょん選手のミスでフルコンボにならず、大差を付けてゆうと選手が勝利となった。

▲やはりコンボをつなげられなかったことで大きく点差が開いてしまった準決勝第2試合目。ゆうと選手が2連覇に向けて王手をかける

決勝戦は、はる〜〜ん選手とゆうと選手の対決。 1曲目から「ドンダフルコンボ」(すべての評価を「良」で演奏すること)を決め手、ゆうと選手にプレッシャーをかけていくはる〜〜ん選手。

▲安定感のヤバさが伝わるはる〜〜ん選手のスコア。決勝戦で「ドンダフルコンボ」は異次元だ

2曲目の「唱」から連打の数で差を開いていくはる〜〜ん選手。まさかの2曲連続で「ドンダフルコンボ」を決め、ベテランの意地を見せた試合となった。

▲ゆうと選手も決して悪くないスコアだけに、はる〜〜ん選手の仕上がりが際立つ結果となった決勝戦だ

▲優勝したはる〜〜ん選手には東京都知事杯と、太鼓とバチ for Nintendo Switch ’’GOLD Edition’’、Amazonギフトカード15,000円が贈られた

入賞選手インタビュー


最後に、試合後の入賞選手がインタビューに応じてくれたのでその様子をお届けしよう。

▲左から準優勝のゆうと選手、優勝のはる〜〜ん選手、3位のこうめい選手

優勝:はる〜〜ん選手


——優勝した感想をお聞かせください。


はる〜〜ん:素直にうれしいです!

——ドンダフルコンボを2回も出すという驚異的な精度でのプレーでしたが、意識していたことはありますか?

はる〜〜ん:実は僕、今回音を聞いていないんですよ。どうしても後ろのモニターの音声とヘッドホンから聞こえる音にズレがあって、同じ曲が2回聞こえるといった違和感があるんです。そこで、あえてヘッドホンから出す音を消して、目と自分の打音(バチを叩く音)でリズムを取るイメージでプレーしていました。

プレー中ヘッドホンしていたんですけど、あれは遮音のために付けてたって感じです(笑)。

というのも、去年出場した際に、思った以上に会場で響いている音が大きくて、自分のプレーが出せなかったという経験があったので、その反省を生かして音を消したのがよかったです。

また、最後のゆうとくんとの対戦は接戦でしたが、「自分のプレーを意識する」ということを念頭に置けたのが大きかったですね。対人と考えると、めちゃくちゃ緊張しちゃうので、「自分が練習でやってきたことを出す」というイメージを先行させて、それが体現できたのかなと思っています。

——2連覇を目指した意気込みもお聞かせください。

はる〜〜ん:
今年、大学を卒業して環境も変わりますが、まだまだ現役でやっていきたいんで、来年はチャンピオンとして戻ってくることができるように連覇を目指してしっかり練習を続けたいと思います!

準優勝:ゆうと選手


——試合を終えた感想をお聞かせください。

ゆうと:去年に引き続き、2連覇できずで超悔しいです!

——でも準優勝はすばらしいと思います。あえて敗因を挙げるとすればどんな点がありますか?

ゆうと:自分の中ではいい成績を残せたんですけど、緊張が出ちゃって……。

——優勝したはる〜〜ん選手は音を消してプレーしていたみたいです。

ゆうと:
いやぁ、それは難しいと思います……(笑)。

——来年に向けて意気込みをお聞かせください。

ゆうと:
来年は必ずリベンジしたいと思います。がんばります!

3位:こうめい選手


——3位に入賞できた感想をお聞かせください。

こうめい:みんなうまいプレーヤーで、どこまで行けるか分からなかったけど、3位になれるとは思っていなくて、うれしさより驚きの方が大きいです。

——大会に向けて取り組んできたことはありますか?

こうめい:練習は毎日全曲フルコンボが出せるまで続けていたんですけど、やっぱり練習通りの記録はあまりだせませんでしたねー。

まあでも順位が良かったので良しとしてます。

——来年に向けて意気込みをお聞かせください。

こうめい:来年も出られる機会があるのであれば、絶対優勝したいです!

まとめ


太鼓の達人ドンカツカップ」は「東京eスポーツフェスタ」の競技大会として毎年開催されているが、一般の部には多くの達人級のプレーヤーが集結していた。

インタビューは小学生部門と一般部門の入賞者そろって実施したのだが、小学生部門の選手と一般部門の選手が副賞でもらったコントローラーでバチのたたき方などを話しあっていたのが印象的だった。

eスポーツの大会といえば賞金総額○○円! といった賞金総額が大々的にアピールされるものが多い中、「太鼓の達人」シリーズの公式eスポーツ大会は賞金というよりも景品、名誉重視の大会になっている。

そういったこともあって、プレーヤー同士のコミュニティーは、単なるライバル関係を超えた「太鼓仲間」としての連帯感に満ちている。高額賞金を目的にするのではなく、お互いの腕を認め合い、切磋琢磨し続ける。そんな健全なeスポーツのあり方を、彼らの笑顔が証明してくれていた。

とはいえ、やはり選手がいるのであれば、プロライセンスを発行し、より競技性の高い大会として発展していくことにも期待したい。彼らのひたむきな努力が、名誉以外の形でも評価される仕組みがあれば、より多くの人が「選手」という夢を目指せるようになるはずだ。リズムゲームとしての楽しさと、eスポーツとしての厳しさが両立する、そんな新しいステージが見てみたい。


■太鼓の達人ドンカツカップ2025/2026 一般部門 アーカイブ


■関連リンク
東京eスポーツフェスタ公式:
https://tokyoesportsfesta.jp

太鼓の達人ドンカツカップ2025/2026公式:
https://taiko-esp.taiko-ch.net/2025_2026/


撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう


【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『Bloodborne』。

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