「LJL 2020 Spring Split」Week 6 ハイライトレポートまとめ

2020.3.12 eSports World編集部
3月7日に開催された「LJL 2020 Spring Split」Week6のハイライトをお届けしよう。8試合のうち、特に編集部注目の試合には「オススメ」と明記している。

Week6の注目ポイント

パッチはWeek5と同じ10.4、ゲーム進行に影響するバグが発覚したという理由からヴァイがグローバルバンとなっている。

Week5でその存在を無視できないものとされた「断食セナ」は、1週間を経て世界的にカウンターの手法が明らかになってきている。エズリアルやヴァルスで遠距離攻撃してセナのスタックを溜めさせない、トランドルでセナの代わりにファームして硬くなったタンクを弱体化する、ブリッツクランクで救出する隙を与えずピックアップする等である。

2日連続で試合が行われるスーパーウィーク1日目、開始時点ではDFMが9勝1敗で頭ひとつ抜けているものの1位確定には届いておらず、さらに注目すべきポイントは、4勝6敗で最下位として4位タイに5チームが並んでいることだろう。

翌日の最終日を余裕を持って、あるいはプレイオフ進出ならず迎えるかが、Week6の8試合で決まる。

Crest Gaming Act vs DetonatioN FocusMe 【オススメの試合】

CGAは通常攻撃のたびに行う大きなステップと、味方を回収するウルトが特徴のカリスタをピック。さらにエコーも加えて、たとえタワー下であろうとも圧力をかけられるドラフト。

対するDFMは、ガングプランクとタリックという集団戦での強力なウルトを備えるチャンピオンをピック。エコーの対面には移動を封じられるカシオペアを配置した。

試合開始から8分、全員がウルトを習得した頃からCGAが大きく動き出す。ボットタワーに4人でダイブ敢行、先陣を切ったノーチラスはタワーの攻撃を受けるが、カリスタのウルトで回収。次はエコーが攻撃を受けるが、これも自身のウルトで生還、危険なプレイを芸術的に成功させる。

しかし、DFMも実力あるチーム。CGAの主要スキルの多くがクールダウンになっていることから、即座に逆サイドのリフトヘラルドを狙い集団戦を起こし、ここで勝利する。この後も、CGAは果敢にタワーダイブを決行し、そのたびに成果を上げるが、DFMもタダではやられない抵抗力を見せる。

試合が動いたのは32分。DFMが集団戦で上回りクラウドソウルを獲得。CGAはリスクを承知で逆転のためにバロン獲得に動くが、DFMのガングプランクのウルトがクリーンヒット。集団戦で敗北しバロンもDFMに取られてしまう。

その後、ネクサスタワー残り1本まで追い詰められたCGAは、なんとかDFMを追い返すことに成功したが、インヒビターが2つ破壊されていた。結果、エルダードラゴンをめぐる集団戦の最中もDFMのミニオンがネクサスに押し寄せ、最後はガングプランクが隙を見てテレポートしバックドア、DFMの勝利となった。


DetonatioN FocusMe vs SoftBank HAWKS gaming

DFMは早々にオーンとセトをピックしソロレーナーが確定。SHGはピックフェーズ2の2枠で対するソロレーナー2体をピックする形になったが、モルデカイザーとヴェル=コズを選択、オブジェクト周辺でのユーティリティ能力で勝負に出た。

一進一退のゲーム展開だったが、29分、DFMの素晴らしい陣地展開により、なんとドラゴンピット内にSHGメンバー全員を誘導。インファーナルドレイクをSHGに譲りつつ完全に包囲して一方的に5人をキルし、集団戦に勝利してそのままバロンを獲得する。

そしてさらに35分、再びドラゴンをめぐる集団戦で同じ状況が再現される。ドラゴンピット内に押し込められたSHGが全滅し、DFMはネクサスを破壊、ゲームエンドとなった。


SoftBank HAWKS gaming vs Sengoku Gaming 【オススメの試合】

SGはセナとタム・ケンチの高評価を受けているピックを確定させ、対するSHGはトップにアカリ、ミッドにガリオというメタからはやや外れたドラフト。

特にアカリは、パッチ10.3で大きな弱体化を受けた際にLEC(EUのプロリーグ)の試合前の解説で葬式をあげられたほどである。よほどの自信がなければピックできないはずだが……試合前からトップレーンに視線が集まった。

始まってみると試合時間3分でSGエイトロックスがSHGアカリをソロキル、これは駄目なのかと思われた直後の試合時間5分、エイトロックスが装備で有利な状態で逆にアカリがソロキル、先が読めない波乱の幕開けとなった。

序中盤はSHGが有利に進めていたものの、オブジェクト前の長い牽制合戦の繰り返しの中でSGがセナによる体力回復により徐々に有利を奪う。

ついには37分、ドラゴンを諦めたSHGがトレードとしてバロンの攻略を開始するも、ドラゴンを倒してマウンテンソウルを得たSGの猛攻の前に集団戦で敗北し、バロンまでも奪われてしまう。しかしタワー攻略が遅いのがセナの弱点、SGはバロンパワープレイをすべてのインヒビターを残して耐え切った。

44分には、SGアフェリオスの範囲ダメージ武器によるダメージが大きく効果を発揮し、集団戦に勝利、エルダードラゴンとバロンを獲得し一転攻勢にかかる。しかしエルダードラゴンとバロンの両方のバフが切れたところでSHGは息切れ。48分にSGが0デッド5キルでエースを獲得しそのままネクサスを破壊した。


Rascal Jester vs Crest Gaming Act

RJはセジュアニ、モルデカイザー、ブリッツクランクという強力なピックアップ構成、対してCGAはGAME1のDFM戦と同じくカリスタをピック、さらにラストピックにはWeek5で大活躍したサイラスと、自信のあるドラフトを完成させたと言える。

試合内容は序盤からCGAがRJを圧倒し続け、ドラゴンを4連続で取得しクラウドソウル、バロンも2体倒して大量のゴールド差を得ており、特にCGAミッドレーンのサイラスは8/0/5と完璧なスコアでフルビルドになっていた。

しかし32分、エルダードラゴンをなんとか奪おうと単独で潜んでいたRJのセジュアニをCGAが発見する。

ここからはCGAがしてしまった「失敗」は3つ。
  1. セジュアニが使用したブラストコーンにより一時的にスレッシュとジャーヴァンIVが戦闘に参加できない距離に飛ばされた。
  2. 逃げるセジュアニに追いすがるカリスタがセジュアニのスキルでスタンになり、それに対しクイックシルバーサッシュを使用してしまいモルデカイザーのウルトから逃れる手段を失った。
  3. ジャーヴァンIVがウルト使用後にガーゴイルストーンプレートと間違えてストップウォッチを使用してしまった。
大きなこの3つの「失敗」により、この集団戦は常にCGAが人数・相性で不利な状態になってしまっていた。チーム全体のスコアや得ているバフ、装備の面から5v5なら負けるはずのない集団戦でRJに全滅させられてしまった。

RJはそのままネクサスを目指してミッドレーンをインナータワーからすべてを破壊して進み、大逆転勝利をあげた。


Sengoku Gaming vs AXIZ

SGはセナとタム・ケンチ、AXZはヤスオとグラガスという互いに強力なコンボピック。

ゲームは一進一退、ほぼイーブンで進んだが試合時間30分、マウンテンドレイクをSGが奪った直後の集団戦のさなか、今シーズンから新しく追加された青バフ前通路のブッシュにSGのエイトロックスが姿を隠す。その目の前にAXZのスレッシュとそのランタンに乗ったガングプランクが。エイトロックスとゾーイの挟撃によりその2人を倒す。

AXZも一瞬遅れてグラガスのEフラッシュによるノックアップから、ヤスオのウルトのコンボをSGのゾーイとセナに決めてゾーイを落とすもすでに人数不利。

結果、この集団戦でエースを獲得したSGはバロンを獲得。このバロンバフによりインヒビターを2つ破壊したSGはマップの支配権を確立、再度バロンを獲得し、続いてマウンテンソウルも獲得、有利を生かした集団戦に勝利しネクサスを破壊した。


AXIZ vs Burning Core 【オススメの試合】

BCのヴァルスとゾーイという凶悪なポーク構成に対して、AXZはなんとジェイスをラストピックして対抗。互いに遠距離からの攻撃力が高い構成となっている。

試合展開は戦闘面ではイーブンだったが、オブジェクトはAXZが有利に進め、さらにはルブランの巧みな位置取りに翻弄されてBCは目の前の他のAXZメンバーとの戦闘に集中できない。

ポーク勝負ではなく、ルブランの奇襲からのコンボでAXZに有利な体力差がつくことが多くなり、30分にはゾーイが削られてマウンテンソウル、33分にはエイトロックスがステラックの篭手を発動させられてバロンバフと立て続けにAXZが重要オブジェクトを抑えていく。

AXZはその有利を手放すことなく全レーンにバロンバフのついたミニオンを押しつけて、すべてのインヒビターを破壊、そのままBCを圧倒して勝利した。


Rascal Jester vs V3 Esports

V3がセナ&タム・ケンチペアをピック、RJはアフェリオスとパイクで対抗。

パイクはセナとタム・ケンチのどちらに対しても有効な、引き寄せるスキルを持っているが、なにより特徴的なのは敵チャンピオンのキルに成功すると倍額を稼げるウルトだろう。すこしの不利であればこのウルトの連続成功で大きく盤面がひっくり返る可能性を持っている。結論を先に述べると、この期待はかなわなかった。

細かいキルのやり取りはあったものの序盤に大きな動きはなく、試合が動いたのは22分。トップレーンでファームするRJアジールにV3がガンクを実行。アジールがスキルをすべて使ってタワー下に逃げ込んだところでRJはテレポートでカウンター、V3もテレポートで応じ、他のプレイヤーも全員トップレーンに寄る動き。

ここでV3のセトがトリプルキルを獲得し、さらにトップレーンへの移動中にも2v2が発生しこちらでもV3が勝利し一方的に4キル、バロン獲得に繋げた。

タワーをどんどん破壊してマップコントロールを握り、31分にV3のオーシャンソウルを阻止するためにRJは無理をして前進するが集団戦で敗北、再びV3がバロンを獲得。態勢を整えてからRJ本陣を叩き潰してV3が勝利した。


V3 Esports vs Burning Core

V3はピックフェーズ1でオーン、セナ、タム・ケンチの現環境のOPチャンピオンをそろえる。対するBCのピックは、アフェリオス、サイラス、トランドルと尖った特徴のあるチャンピオンをピック。

プロシーンのチャンピオンパワーだけを比較すればV3大幅有利に見えるが、一芸に秀でるBCのチャンピオンたち。しかしゲームはこの中の誰でもない、V3のリー・シンが大活躍することになった。

試合開始3分、両ジャングラーがトップを狙う。BCのトランドルがワードを破壊するが、それをV3のリー・シンはしっかりと見ていた。トランドルがレーンに意識を向けた瞬間、リー・シンがワードジャンプからカウンターガンク、ノーデッドで痛み分けかと思われたがV3が反転、リー・シンがダブルキルの戦果を上げる。

さらにリー・シンは離れたフリをしてトップレーンで待機、テレポートで戻ってきたBCサイラスをもう一度倒してわずか5分で3キルを獲得した。

リー・シンはそのままミッドレーンにガンク、オーンがテレポートを合わせてさらに2キル獲得。ジャングラーが有利になるとそのバックアップを受ける味方は自由に強気に動くことができ、対する相手方はそのジャングラーのガンクを恐れて前に出ることができなくなる。

これ以降はレーンでのソロキル、ドラゴンスティールを狙ってのフラッシュインを撃退するなどV3が一方的にゲームを進め、わずか25分足らずでBCのネクサスが崩壊。V3はキルもオブジェクトもなにひとつ渡さずにパーフェクトゲーム達成となった。


Week6試合結果

× CGA vs DFM ○
○ DFM vs SHG ×
× SHG vs SG ○
○ RJ vs CGA ×
○ SG vs AXZ ×
○ AXZ vs BC ×
× RJ vs V3 ○
○ V3 vs BC ×

Week6終了時点戦績

1位 DFM 11-1
2位 SG 8-4
3位 V3 6-6
4位タイ AXZ 5-7
4位タイ CGA 5-7
4位タイ RJ 5-7
7位タイ BC 4-8
7位タイ SHG 4-8

Week5で1位と2位だったDFMとSGはそろって2勝を上げ、それぞれ順位が確定。プレイオフで有利な位置を手に入れた。残る4枠には6チームすべてに可能性が残されている。

スーパーウィークのため次のWeek7は翌日、勝利の興奮も敗北の反省もそこそこに備えなければならない。さらにはWeek7を終えても順位確定のためのタイブレークが組まれる可能性がある。続いてWeek7のレポートに移る。


リーグ・オブ・レジェンド
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