【Riot Games ONE 2024】ストリーマーを目指すなら普通に就職したほうがいい——人気ストリーマー「まざー3」が配信業をオススメしないわけ
ライアットゲームズによる2024年最後の集大成ともいえる一大イベント「Riot Games ONE 2024」のオフラインイベントが12月14日(土)〜15日(日)に、Kアリーナ横浜で開催された。
今回は「VALORANT CONSOLE x 2BRO. 『PLAY WITH US』 」のDAY2をピックアップ。本企画は、人気YouTuberの「2BRO.」と「三人称」がそれぞれチームを結成し、コンソール版『VALORANT』で対戦し合うショーマッチだ。
この「PLAY WITH US」では、先日ローンチされたばかりのコンソール版『VALORANT』が用いられる。キーボードとマウスで操作する従来のPC版とは異なり、コントローラーで操作を行うのが特徴だ。
一般の家庭用ゲーム機でプレーできるということもあり、これで新たに『VALORANT』を始めたという人も多いのではないだろうか。
出場するのは、兄弟でゲーム実況などで活動する兄者・弟者、そしておついちを含めた「2BRO.」のメンバーに、特別ゲストのスタンミと鈴木ノリアキを迎えたチーム「6BRO」。そして、ドンピシャ、ぺちゃんこ、鉄塔の3名によるグループ「三人称」に、ゲストであるまざー3とkinakoを迎えたチーム「まざさんぽりおん」だ。
Day1に行われた試合はヘイヴン、Day2はバインドが選ばれた。両日とも「まざさんぽりおん」が勝利したが、特に2日目のバインドではまざー3の的確なコールと、特にkinakoを中心にチーム全員のパフォーマンスで相手を圧倒し、この日は13-7というスコアで勝利した。
今回はその「まざさんぽりおん」のメンバーである、まざー3氏にインタビュー。今や人気ストリーマーであるまざー3氏に今回のイベントや今までの活動についての振り返りをしていただいた。
——試合お疲れさまでした。
まざー3:ありがとうございます!
——まずは、試合の感想をお聞かせください。
まざー3:練習の成果がしっかり出たかなという感じですね。みんな年齢もあまり若くないっていうとアレですけど、いい意味で全員落ち着いているんで。
最初から「話し合ってやろう」と決めていたので、どっしりとしていて、すごくやりやすかったです。
——今回このオフライン会場でプレーしてみていかがでしたか?
まざー3:いつもそうなんですけど、歓声の中でプレーするのは、非日常感が感じられていいと思います。
——もう緊張とかはしないですか?
まざー3:もともと緊張はしないタイプですね。
——今回の試合を通して、敵味方関係なく一番強かったのは誰だと思いますか?
まざー3:やっぱり、kinakoじゃないですかね。あ、でも、ドンさん(ドンピシャ)も強かったなぁ。まあでも、特に挙げるならkinakoですかね。
——rionコーチからは何かアドバイスがありましたか?
まざー3:僕にっていうよりかは、やっぱり三人称のメンバーに対してですね。カスタムに不慣れっていうわけじゃないですけど、チームで動くっていうところで配置を確認したりとか、そういった基礎がメインでしたね。
——初心者という感じなんですかね?
まざー3:初心者ってわけではないですね。多分ある程度やってはいるんですけど、やはりこういったチーム戦だとランクマッチとは違った動きになるので、そういった部分はみんなで合わせようって感じになりましたね。
——今回プレーするにあたって、PC版とコンソール版での違いはありましたか?
まざー3:まず一番は操作性ですね。やっぱり操作が一番ムズくて、視点を動かすのも、キャラクターを動かすのも、アビリティーを使うのも別物ですね。
まざー3:とはいえ使い方とか攻め方とかは、同じゲームなのでまったく一緒なんですよ。それは分かっているんですけど、スピード感だったりは(PC版に比べて)出せないので、難しく感じましたね。
——試合中、まざーさんのコールが目立っていた印象があるのですが?
まざー3:その点に関しては、完全に経験が生きていたと思います。逆に、自分のプレー面で、パフォーマンスだったり、カバーができなかったりで、全然ダメだったという感じですね。
——ちなみに、これまでにコンシューマーゲームをプレーされた経験はありますか?
まざー3:まったくないですね。それこそ、プレステ2を何回かやったことがあるくらいです。
——せっかくなので、ゲーム遍歴も教えていただけますか?
まざー3:ゲームはもう最初からパソコンでしたね。DSのポケモンとか、携帯用のゲーム機で遊んだことはあったんですけど。
小4の頃に兄貴がパソコンでネットゲームをやっていたので、その影響で最初はMMOを始めることになりました。それで中学生の時からFPSをやり始めて、そこからはもうずっとFPSばかりですね。
——具体的にはどんなゲームですか?
まざー3:『Counter-Strike1.6(CS1.6)』や『カウンターストライク オンライン(CSO)』から入って、そのあとはずっと『Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)』を長くやっていましたね。それから『Overwatch』も結構プレーしたんですけど、その後の3~4年くらいは何もやっていなかったですね。
——その3~4年は何をしていたんでしょうか。
まざー3:確か『Apex Legends』や『PUBG』のようなバトロワ系ゲームが流行っていたと思うんですが、その時期はゲームを何もしていなくて。それこそ、ネットにもふれていなかったですね。
その当時は、配信が流行っているとか何も知らなかったんですけど、ちょうど『VALORANT』がリリースされるくらいのタイミングでまたゲームをさわり始めて、今に至るって感じですね。
——以前は役者として活動していたと聞きますが、なぜその当時ストリーマーになろうと思ったのですか?
まざー3:やることがなかったからですね。確かエピソード2くらいですかね、『VALORANT』がリリースされて少し経ったくらいの頃に配信を初めて、「ライアットガーディアンズ」に参加したりして。
——配信をはじめてすぐの頃は、どのくらいの人気だったのでしょうか。
まざー3:もちろん最初は0から始まったんですけど、1カ月か2カ月くらいには300人くらいがついてくれて、そこからぐっと上っていった感じですね。あまり覚えてないな。
——ストリーマーを目指す方に何かアドバイスはありますか?
まざー3:アドバイス……ないっすね。
——ありませんか?(笑)
まざー3:就職できるならしたほうがいいと思いますよ。目指すものじゃないというか、なりたいと思ってなれるものでもないので。
——「目指すものではない」というのは自身の経験からのことでしょうか。
まざー3:自分がラッキーだったからこそ、何か学んでストリーマーになるようなものではないと思うんです。僕の周りにもそうやって努力をしてストリーマーになった人がいないので、僕には分からないです。
なので、その手段はおすすめしませんね。普通に就職したほうがいいと思います。
——最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
まざー3:とにかく、配信を見に来てください。応援はいらないので、とりあえず見に来てください。見に来てくれることが一番うれしいので!
——ありがとうございました!
———
インタビューをしていると物腰も柔らかく、かつ面白い方だという印象が強いのだが、それ以上に大御所のような存在感が感じられた。もちろん役者業というバックグラウンドはあるものの、まだストリーマーとして活動し始めて数年ほどというのは驚きだ(とはいえ、“ストリーマー”が勃興したのがここ数年のことなので、当然といえば当然ではある)。そんなまざー3氏の今後のさらなる飛躍に期待したいところだ。
話を『VALORANT』のほうに切り替えると、2024年はコンソール版のリリースという新たな節目を迎えた年だ。最低でも10万円程度はくだらないゲーミングPCに比べれば、家庭用ゲーム機の価格はそれほど高くない。今まで手が出せなかった層に対して、ハードルがぐんと下がったということである。基本プレー無料という変わらないスタイルも相まって、今後その裾野が広がるのは必至だろう。
今回の「Riot Games ONE 2024」において、実況者というジャンルのゲストを招いた企画が開催されたことからも、ライアットゲームズが新たな層を開拓しようとしているのがよく分かる。
2021年ごろからこのゲームをプレーする筆者にとっては、毎年毎年人気が加速していくのを肌感として感じている。特に今年は、それがより加速するだろうと予測している。ただの1ゲーマーとして、もっとこの界隈が盛り上がっていくことを楽しみにしたい。
撮影:まいる
編集:いのかわゆう
今回は「VALORANT CONSOLE x 2BRO. 『PLAY WITH US』 」のDAY2をピックアップ。本企画は、人気YouTuberの「2BRO.」と「三人称」がそれぞれチームを結成し、コンソール版『VALORANT』で対戦し合うショーマッチだ。
この「PLAY WITH US」では、先日ローンチされたばかりのコンソール版『VALORANT』が用いられる。キーボードとマウスで操作する従来のPC版とは異なり、コントローラーで操作を行うのが特徴だ。
一般の家庭用ゲーム機でプレーできるということもあり、これで新たに『VALORANT』を始めたという人も多いのではないだろうか。
出場するのは、兄弟でゲーム実況などで活動する兄者・弟者、そしておついちを含めた「2BRO.」のメンバーに、特別ゲストのスタンミと鈴木ノリアキを迎えたチーム「6BRO」。そして、ドンピシャ、ぺちゃんこ、鉄塔の3名によるグループ「三人称」に、ゲストであるまざー3とkinakoを迎えたチーム「まざさんぽりおん」だ。
Day1に行われた試合はヘイヴン、Day2はバインドが選ばれた。両日とも「まざさんぽりおん」が勝利したが、特に2日目のバインドではまざー3の的確なコールと、特にkinakoを中心にチーム全員のパフォーマンスで相手を圧倒し、この日は13-7というスコアで勝利した。
今回はその「まざさんぽりおん」のメンバーである、まざー3氏にインタビュー。今や人気ストリーマーであるまざー3氏に今回のイベントや今までの活動についての振り返りをしていただいた。
まざー3 個別インタビュー
——試合お疲れさまでした。
まざー3:ありがとうございます!
——まずは、試合の感想をお聞かせください。
まざー3:練習の成果がしっかり出たかなという感じですね。みんな年齢もあまり若くないっていうとアレですけど、いい意味で全員落ち着いているんで。
最初から「話し合ってやろう」と決めていたので、どっしりとしていて、すごくやりやすかったです。
——今回このオフライン会場でプレーしてみていかがでしたか?
まざー3:いつもそうなんですけど、歓声の中でプレーするのは、非日常感が感じられていいと思います。
——もう緊張とかはしないですか?
まざー3:もともと緊張はしないタイプですね。
——今回の試合を通して、敵味方関係なく一番強かったのは誰だと思いますか?
まざー3:やっぱり、kinakoじゃないですかね。あ、でも、ドンさん(ドンピシャ)も強かったなぁ。まあでも、特に挙げるならkinakoですかね。
——rionコーチからは何かアドバイスがありましたか?
まざー3:僕にっていうよりかは、やっぱり三人称のメンバーに対してですね。カスタムに不慣れっていうわけじゃないですけど、チームで動くっていうところで配置を確認したりとか、そういった基礎がメインでしたね。
——初心者という感じなんですかね?
まざー3:初心者ってわけではないですね。多分ある程度やってはいるんですけど、やはりこういったチーム戦だとランクマッチとは違った動きになるので、そういった部分はみんなで合わせようって感じになりましたね。
——今回プレーするにあたって、PC版とコンソール版での違いはありましたか?
まざー3:まず一番は操作性ですね。やっぱり操作が一番ムズくて、視点を動かすのも、キャラクターを動かすのも、アビリティーを使うのも別物ですね。
まざー3:とはいえ使い方とか攻め方とかは、同じゲームなのでまったく一緒なんですよ。それは分かっているんですけど、スピード感だったりは(PC版に比べて)出せないので、難しく感じましたね。
——試合中、まざーさんのコールが目立っていた印象があるのですが?
まざー3:その点に関しては、完全に経験が生きていたと思います。逆に、自分のプレー面で、パフォーマンスだったり、カバーができなかったりで、全然ダメだったという感じですね。
——ちなみに、これまでにコンシューマーゲームをプレーされた経験はありますか?
まざー3:まったくないですね。それこそ、プレステ2を何回かやったことがあるくらいです。
——せっかくなので、ゲーム遍歴も教えていただけますか?
まざー3:ゲームはもう最初からパソコンでしたね。DSのポケモンとか、携帯用のゲーム機で遊んだことはあったんですけど。
小4の頃に兄貴がパソコンでネットゲームをやっていたので、その影響で最初はMMOを始めることになりました。それで中学生の時からFPSをやり始めて、そこからはもうずっとFPSばかりですね。
——具体的にはどんなゲームですか?
まざー3:『Counter-Strike1.6(CS1.6)』や『カウンターストライク オンライン(CSO)』から入って、そのあとはずっと『Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)』を長くやっていましたね。それから『Overwatch』も結構プレーしたんですけど、その後の3~4年くらいは何もやっていなかったですね。
——その3~4年は何をしていたんでしょうか。
まざー3:確か『Apex Legends』や『PUBG』のようなバトロワ系ゲームが流行っていたと思うんですが、その時期はゲームを何もしていなくて。それこそ、ネットにもふれていなかったですね。
その当時は、配信が流行っているとか何も知らなかったんですけど、ちょうど『VALORANT』がリリースされるくらいのタイミングでまたゲームをさわり始めて、今に至るって感じですね。
——以前は役者として活動していたと聞きますが、なぜその当時ストリーマーになろうと思ったのですか?
まざー3:やることがなかったからですね。確かエピソード2くらいですかね、『VALORANT』がリリースされて少し経ったくらいの頃に配信を初めて、「ライアットガーディアンズ」に参加したりして。
——配信をはじめてすぐの頃は、どのくらいの人気だったのでしょうか。
まざー3:もちろん最初は0から始まったんですけど、1カ月か2カ月くらいには300人くらいがついてくれて、そこからぐっと上っていった感じですね。あまり覚えてないな。
——ストリーマーを目指す方に何かアドバイスはありますか?
まざー3:アドバイス……ないっすね。
——ありませんか?(笑)
まざー3:就職できるならしたほうがいいと思いますよ。目指すものじゃないというか、なりたいと思ってなれるものでもないので。
——「目指すものではない」というのは自身の経験からのことでしょうか。
まざー3:自分がラッキーだったからこそ、何か学んでストリーマーになるようなものではないと思うんです。僕の周りにもそうやって努力をしてストリーマーになった人がいないので、僕には分からないです。
なので、その手段はおすすめしませんね。普通に就職したほうがいいと思います。
——最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
まざー3:とにかく、配信を見に来てください。応援はいらないので、とりあえず見に来てください。見に来てくれることが一番うれしいので!
——ありがとうございました!
———
インタビューをしていると物腰も柔らかく、かつ面白い方だという印象が強いのだが、それ以上に大御所のような存在感が感じられた。もちろん役者業というバックグラウンドはあるものの、まだストリーマーとして活動し始めて数年ほどというのは驚きだ(とはいえ、“ストリーマー”が勃興したのがここ数年のことなので、当然といえば当然ではある)。そんなまざー3氏の今後のさらなる飛躍に期待したいところだ。
話を『VALORANT』のほうに切り替えると、2024年はコンソール版のリリースという新たな節目を迎えた年だ。最低でも10万円程度はくだらないゲーミングPCに比べれば、家庭用ゲーム機の価格はそれほど高くない。今まで手が出せなかった層に対して、ハードルがぐんと下がったということである。基本プレー無料という変わらないスタイルも相まって、今後その裾野が広がるのは必至だろう。
今回の「Riot Games ONE 2024」において、実況者というジャンルのゲストを招いた企画が開催されたことからも、ライアットゲームズが新たな層を開拓しようとしているのがよく分かる。
2021年ごろからこのゲームをプレーする筆者にとっては、毎年毎年人気が加速していくのを肌感として感じている。特に今年は、それがより加速するだろうと予測している。ただの1ゲーマーとして、もっとこの界隈が盛り上がっていくことを楽しみにしたい。
撮影:まいる
編集:いのかわゆう
【まいるプロフィール】
関西を拠点にする男性コスプレーヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。
X:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
関西を拠点にする男性コスプレーヤー。イベントや大会によくコスプレ姿で出没する。2021年頃から『VALORANT』にハマり、競技シーンを追い続ける。現在の推しチームは「CREST GAMING」。
X:@mlunias(Photo by Subaru.F.)
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