【インタビュー】アイスボックスのA守りは友情!?——REJECT muto選手単独インタビュー

2024.2.9 nemuminimizu
1月22日(月)から開幕した『VALORANT』の公式国内リーグ、「VALORANT Challengers Japan 2024 Split1」(以下、VCJ 2024 Split1)。日本1位を決め、国際大会(アセンショントーナメント)へとつながる重要な大会として最注目の国内大会だ。

現在は2ndステージに当たるMain Stage(本戦)が開催中。5週間かけて行われる今大会は、Open Qualifier(予選)を勝ち抜いた8チームによる総当たり戦で行われている。

▲Main Stageのフォーマット

現在終了しているWeek1では各チーム1試合ずつの全4試合が終了。マップ取得差、ラウンド取得差からREJECT(以下、RC)が暫定1位となっている。

今回はそんなRCのイニシエーター、muto(むと)選手がインタビューに応じてくれたのでその様子をお届けしよう。

muto

イニシエーター担当のチーム最年長。若干20歳ながら、高いゲーム理解度とサポート力を兼ね備えつつフィジカルでも見せるプレーが特徴。

muto選手が荒野行動時代に「e-sports team Ak」が『荒野行動』から『VALORANT』へと移行。バトロワとは異なる5対5のタクティカルシューティングに魅力を感じ、PCを購入。『VALORANT』を始め、このゲームで世界大会に出たいと思い、プロの道へ進んだ新進気鋭の若手選手だ。

『VALORANT』に競技シーンを変えて苦労したこと


——まずmuto選手が、RCに加入したきっかけを教えてください。

muto:RCの印象が良かったのと、チームメンバーですね。自分がリスペクトできるチームメンバーが集まっていたから入ろうかなと思いました。

——今特に尊敬しているメンバーはいますか?

muto:ゲーム内でいうとAkameですかね。撃ち合いの強さの部分で尊敬しています。

——逆にゲーム外で、プロ選手としての立ち振る舞いなどで尊敬しているメンバーはいますか?

muto:GangPinですかね。プロ選手らしくて、いい奴なので(笑)

——新ロスターに変わってから今のチームの雰囲気には慣れましたか?

muto:そうですね、結構慣れました。

——仲のいい選手はいますか?

muto:GangPin選手は、自分に似ている感じがして1番気が合いますね。

▲muto選手自身も、GangPin選手に倣ってX(旧Twitter)の名前をmutoPinにするなど相当仲が良さそうだ。

——現在RCのゲーミングブースにいらっしゃいますが、雰囲気はどうですか?

muto:雰囲気はいいですね。ゲームしている時は家でやるのと正直変わらないです。でも、家で活動しているとDiscord抜けたら活動は終わりですが、ここだとメンバーと一緒に帰って会話することで、より仲が深まるのがいいですね。

——昨シーズン所属していたJadeite(以下、JDT)と比べてチームの雰囲気の違いはどうでしょうか。

muto:JDTよりは平均年齢が若いこともあってかなり明るいですね。楽しくできていて、やりやすいですね。

——チームの平均年齢が19.8歳と自身の年齢に近いですが、それによって自分の立場の違いや責任感など背負うものが変わったなという感じはありますか?

muto:平均年齢が自分の年齢より低くて、僕とAkame選手が最年長(共に20歳)です。JDTの時みたいなチーム最年少の時と比べて責任感というかそういうのは感じていますね。


——『荒野行動』から『VALORANT』へ移行したとのお話ですが、ゲームにはすぐに馴染めましたか?

muto:いーや、結構苦労したのが逆に楽しかったです。

——まったくの別ジャンルゲームに移行して、特に苦労した部分はありますか?

muto:バトロワも5対5も共通する部分はあって、そういう部分では苦労しませんでした。キーボードとマウスの操作が1番難しかったです。

——荒野行動での経験が生きた部分もありますか?

muto:撃ち合いの部分では一切なくて、エリアの概念というか、必要なエリアいらないエリアを認識するといった部分は『荒野行動』と似ているので(過去の経験が)生きましたね。

昨シーズンと比べて大きく成長した部分とは


——大会についての話をおうかがいします。Main Stage初戦となったIGZIST戦を終えて、感想をお願いします。

muto:IGZIST戦は終始いい雰囲気でプレーできて、凄くやりやすかったです。スクリムよりもいい感じでプレーできたので結構良かったです。

個人的にはやる事があまりなくて、味方のサポートが多めでした。チームとしてはとても良かったです。

——試合前のエージェントピックの画面でいろんなエージェントピックして遊んでいましたね(笑)。だいぶリラックスはできていましたか?

muto:はい、そういうところにも出ていたかなと思います(笑)

▲エージェント選択の際にアイソを選択するmuto選手。この後もさまざまなエージェントにコロコロ変えるなど、久しぶりの配信試合を楽しんでいたようだ。(https://www.youtube.com/live/vjMqUd7dzHo?t=4h34m40s

——昨シーズンと比べてこういう部分が成長したなという実感はありますか?

muto:ありますね。特に撃ち合い、フィジカル面が個人的には1番成長したかなと思います。

——初戦の2マップ目、アイスボックスのAサイト守りではGangPin選手とふたりで活躍されていました。仲の良さや、フィジカルの成長もそういった部分に現れているのでしょうか?

muto:はい、あると思います。

▲アイスボックスでのAサイト守り。GangPin選手とふたりで相手の攻撃を止めまくり、終わってみれば前半はふたりで31キルと大暴れした!(https://www.youtube.com/live/vjMqUd7dzHo?t=5h44m44s

——試合中、他の選手たちはラウンドごとに背もたれに寄りかかったりしていましたが、muto選手は一切動かず、画面からも目を離さなかったですね。

muto:クセかもしれないですね(笑)。確かに試合中、身体は動かないかもしれないです。

▲ラウンドを取得しても微動だにしないmuto選手。武器を拾うなどやる事はあるにしても、凄い集中力だ。(https://www.youtube.com/live/vjMqUd7dzHo?t=5h36m25s

——個人的に注目してもらいたいポイントはありますか?

muto:味方のためのスキルだったり、味方が撃ち合いやすいシチュエーションを作り出すだったり、撃ち合いだけではなくイニシエーターらしいところも注目してもらいたいです。

——試合を見ていて、イニシエーターとして取れているエリアの意識や味方への信頼が感じられました。そこは意識していますか?

muto:そうですね、そこはかなり意識している部分ですね。

▲自分たちの保持しているエリア内では味方を信頼し、スキルで味方のサポートに徹している。(https://www.youtube.com/live/vjMqUd7dzHo?t=5h37m5s

——配信のインタビューでも答えていましたが、次のSCARZ戦に向けて再度意気込みをお願いいたします。

muto:JDT時代のようにならないよう、5人とコーチで勝ちたいと思います。


——ありがとうございました!

———

新ロスターになり、さまざまな環境の変化はあるだろうが、RCの選手たちは適応しているように思えた。選手個人に焦点を当てても、全員ゲーム内のリーダーボード上位に入るなどチームの活動以外にも力を入れていると感じる。

昨年のSplit1を優勝したFENNELも当時の平均年齢は19.8歳でRCと同じ。若手のチームが実力と勢いで勝ち上がる可能性は十分にあるだろう。

今後のREJECTの活躍に注目だ!


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■関連SNS
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編集:いのかわゆう


【nemuminimizu プロフィール】

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き! Twitter:@ongakucas
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