【VALORANT LOCK//IN速報】ZETA DIVISION Laz × Dep × XQQ 試合直前インタビュー「目標はMasters TOKYO」

インターナショナルリーグに参加する30チームと中国から招待された2チームの全32チームが激戦を繰り広げる『VALORANT』史上最大の国際トーナメント「VALORANT Champions Tour 2023 LOCK//IN サンパウロ」(以下、「LOCK//IN」)がブラジル・サンパウロで日本時間2月14日(月)から開幕。

日本からは「VCT PACIFIC」に所属するDetonatioN FocusMe(DFM)とZETA DIVISION(ZETA)の2チームが出場。今回は初戦直前に実施されたZETA所属 Laz(らず)選手、Dep(でっぷ)選手、XQQ(えっくすきゅー)コーチの合同インタビューの様子をお届け。

▲LOCK//INのトーナメント表。左がアルファブラケット、右がZETAが出場するオメガブラケット

いかに自分たちの強みを押しつけるかが鍵


——LOCK//INのオメガブラケットではZETA DIVISIONが唯一の日本チームとなりますが、プレッシャーは感じていますか?

XQQコーチ(以下、XQQ):日本のラスト1チームということで大事な1戦ではありますが、そこまでプレッシャーは感じていません。どちらかというと僕らは(6月に開催される)Masters TOKYOの結果が大事だと思っているので、LOCK//INでできるだけ吸収していい結果を持って帰りたいと思っています。

——吸収したいというお話しの中、ブラジルではほかのチームとスクリムを行っていましたか?

XQQ:ブラジルのあまり良くない噂も聞いているので十分なスクリムはできていません。しかし少ないスクリムの中で、僕たちに必要な練習はそれなりにできいると思います。本音を言えばもっとやりたいです。

▲現地では盗難の被害もあるなど、良くない話もTwitterでは見かける

——日本に親交のあるDRXもアイスボックスでピックしていた新エージェントのハーバーですが、XQQコーチから見て、ハーバーのポテンシャルをどのように感じていますか?

XQQ:ハーバーのポテンシャルというよりはアイスボックスが特別だと思っていて、僕らもセージとヴァイパーの代わりにハーバーという構成も考えてはいました。DRXはメタの先行を行くというか、綺麗な形で収めてきていたので本当に尊敬できるチームだと感じました。

——チェンバーのナーフ(弱体化)からみる現在のメタをどう感じていますか。

XQQ:メタが変わったというよりも、ひとつふたつ前のメタに戻ったという印象です。今まではチェンバーをメインとしたエージェント構成をほとんどのチームが取り入れていましたが、ナーフによりジェットだったりキルジョイになっただけかなと思っています。

——メタの変化はチームにとってどのような影響を与えていますか?

XQQ:僕らはそういったかつてのメタを経験してきたチームですので、昔のプレイを思い出しつつ今の新しいVALORANTのメタに適応しているので問題はありません。


——初戦の対戦相手Leviatán(れびあたん)についてどのような印象を持っていますか?

XQQ:どこのチームも初戦は同じ条件ですが、今までほぼ情報がない状態での試合になるので、いかに自分たちの強みを押しつけつつ、試合中に(相手の強みに)適応していくことが大切だと思います。

目標はMasters TOKYO
LOCK//INでは行けるところまで行く!


——初戦の対戦相手であるLeviatánは昨年のChampionsでZETAよりも優秀な成績を収めています。そんなLeviatánに勝つために必要なことは何だと考えていますか?

Laz選手(以下、Laz):自分たちが準備してきたものをしっかりぶつける必要もありますし、試合中に修正していくクリエイティブさも重要だと感じています。Leviatánが強いチームだというのは昔から知っているので対戦するのが楽しみです。


——前回の世界大会から少し期間がありましたが、その間チームとしてどのような活動をしてきましたか?

Laz:メタがすごく変わったのでそれに順応するのと、練習していく中でどの戦い方が一番強いのかというのを探しながら練習してきました。

——チームの仕上がりはいかがでしょう?

Laz:チームの状態も悪くなくて、結構いいなとは思っているので試合が楽しみです。

——現地サンパウロは日本と比べて気温が高く、また湿度も高いと思いますが、体調の変化やゲームプレイに影響はでそうですか?

Laz:めちゃくちゃ暑いです。ただそんなに外に出る機会もなくて、ホテル間の移動も冷房の効いたバスや車を用意していただいているので大丈夫そうです。

——会場の雰囲気はいかがでしょうか?

Laz:まだ会場には行っていないのですが、湿度や気温がすごいという噂を聞いた会場は警戒しています。試合までには治ると思いますが、体調を悪くしてしまった人もいるので……。

▲会場は冷房が付いていないという情報も……

——同じオメガブラケットの中でZETAにとって最も驚異となるチームはどこのチームだと感じていますか?

Dep選手(以下、Dep):ブラケットの内容わからないです……。

Laz:目の前の敵を倒すことしか考えてないみたいな?(笑)


Dep:(XQQコーチの差し出すスマホを見て)まあでもLeviatánが一番危険かな。

——先ほどXQQコーチからは「僕らは(6月に開催される)Masters TOKYOの結果が大事だと思っている」というお話しを聞きましたが、今回のLOCK//INでどのようなことを目標にしていますか?

Laz:LOCK//INのあとに本リーグが開催され、Masters TOKYOへと続きます。LOCK//INは形式的にもお祭り的なイベントではありますが、僕たちの目標は変わらず「行けるところまで行く」ですね。

また、大会を通して獲得できる経験ものちのち力になるものなので、全力で行きたいと思います。

——日本のファンに向けて見どころをお聞かせください。

Laz:さまざまな地域のメタがぶつかり合うので、ごちゃごちゃですごい試合が見られると思うので「どういう戦い方をしているんだろう」っていうのを感じながら見てもらえると面白いと思います。

——ありがとうございました!

———

チーム全体の仕上がりは良さそうではあるものの、現地の環境による影響は心配な要素ではある。そんな中、ZETAは明日2月23日(木)午前8時より、🇨🇱Leviatánとの対戦が行われる。チリやアルゼンチンの選手で構成された🇨🇱Leviatánは、南米独特の試合展開を見せてくるのか。そして、ZETAは地域色のある戦い方どのように対応していくのか——。日本一丸となって応援していこう!

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【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。

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