ももち、おとはす、岸大河が本音トーク!「東京eスポーツフェスタ」eスポーツってなんだろう?

2020.1.15 OGA
東京都初のeスポーツ専門イベント!「TOKYO eスポーツフェスタ」が東京ビッグサイトで開催。トークセッション「eスポーツってなんだろう?」にて、プロゲーマー・ゲームキャスター・タレント・専門家が集まり”eスポーツ”について話し合いました。

登壇者は、筧誠一郎(東京都eスポーツ連合会長)、百地祐輔(プロゲーマー/株式会社忍ism代表取締役)、十束おとは(タレント)、岸大河(ゲームキャスター)の4名。

セッション終盤では、イベント前日の1月10日に公開されて話題になった香川県のオンラインゲーム利用制限に関する条例案、WHO(世界保健機関)が国際疾病に正式認定した「ゲーム障害」など、ゲームに関するネガティブ部分に関する議論が展開。現状の"eスポーツ"に対する問題点が共有されました。

筧誠一郎氏「eスポーツは電子上で行われる競技の総称」


トークセッション冒頭では筧誠一郎氏が「eスポーツ」について説明しました。



まずは”スポーツ”という言葉の由来から定義を確認していきました。筧氏は「スポーツは元来”楽しむ”という言葉から成り立っている」とお話されました。


つづけて、筧氏は「”eスポーツ”はマインドスポーツとしての分類がされる」「楽しんでテレビゲームをプレイすることはマインドスポーツにあたる」と言葉のルーツから”eスポーツ”とスポーツの関係性について紐解いていきました。


筧氏は「ゲームジャンルには大きく分けて3種類ある」「"eスポーツ"に該当するのは『対戦型』であることが多い」とジャンル視点から定義されました。

さらに、ゲームタイトルやジャンルの違いはあるものの、「eスポーツ」は「陸上競技」や「水泳競技」といった括りと同様の概念であるという説明もありました。

これらの話を受けて、プロゲーマー・タレント・ゲームキャスター、各業界のトップランナーがご自身の見解を述べていきます。

百地祐輔(ももち)氏「今まで他人を応援したことはなかった」


「ゲームセンターという文化に衝撃を受けて、そこからゲームをやり続けています。身体スポーツや勉強では敵わない年上の人達にもゲームで勝てたのが印象的でした。プロゲーマーとしてご飯を食べている身としては”eスポーツ”が競技として扱われることに対してネガティブなイメージはありません。ただ、”eスポーツ”が急に出てきた言葉という印象はあって、好きなゲームをプレイし続けてプロになった自分としては、突然『”eスポーツ”プレイヤーだよね!』と呼ばれるのは何か歯がゆい部分はあります。」

「昔は他人を応援することは無かった。強い選手が対戦している時は『負けてくれ!』とすら思っていました(笑)ただここ数年からは、忍ismの所属している選手の試合を中心に他の選手を応援するようになってきました。大人になったのかもしれません。実際、観客の方々の声援は非常に力になります。」

十束おとは氏「”eスポーツ”からはビジネス臭がする」


「私は昔から姉とゲームを楽しんできました。思春期のころ学校に馴染めない時期もあったのですが、そんな時は予備校の合間にゲームセンターに通っていたり、ゲームに助けられ続けてきた人生でした。こういう形で仕事になるとは思っていませんでした。両親から勉学の為に受け取っていたお金をゲームセンターに溶かしたりもしていたけど、そのおかげで今の活動に繋がっているとも思っています」

”eスポーツ”からは少しビジネス臭がする気がします。言葉が浸透してきたのが最近だということもあって一般の方にはそう感じている方も多い気がします。少し捻くれた考え方かもしれませんが現状はまだそんな印象を受けます。」

「自分は実力的にもプレイヤーとして活躍できませんが、観客としてとても楽しんでいます。観客として応援してるときは、お客さんの熱狂具合から”これはもうスポーツだ!”という印象を受けています。」

岸大河氏「課金制ゲームも”eスポーツ”と呼んでいい」


「先程、ジャンルに関するお話がありましたが。私個人としては課金型ゲームについても”eスポーツ”と呼んで良いと考えています。”eスポーツ”だから競技だと考えるのではなく、"eスポーツ"の上に競技としての側面が乗っていると考えています。課金要素による優劣を含めてルールを整備した上で競技化とするか否かは後から検討するべきであり、課金型ゲームも一旦は”eスポーツ”に含まれて良いと考えます」

「海外のeスポーツ観戦ではラグビーの応援のように国旗を振っていたりします。その点で日本の競技シーンは成り立ってはきましたが、観戦文化としてはまだまだ伸びしろがあると感じます。」

「ゲーム障害」の問題について

トークセッション終盤では、WHO(世界保健機関)が国際疾病に正式認定した「ゲーム障害」及び、香川県のオンラインゲーム利用制限に関する条例素案、「ゲーム脳」に関する議論が展開されました。


百地祐輔氏:ゲーム依存の問題については、仕事にせよスポーツにせよ依存すること自体が問題だと思います。何事も依存し過ぎることが問題なのは当たり前なので、ゲームに限った話では無いと考えています。勉学とのバランスが壊れる問題については、条例で決めるよりも親の教育で対処するべきだと思います。子供が親に隠れてゲームすることもあると思いますが、それを親が気づいていて指導するのか、それとも「子供のやりたいことだから」と見過ごすのかは、家庭内で判断されていくべきだと思います。プラスにするのもマイナスにするのも本人次第なので、個人個人の問題だと考えます。

十束おとは氏:ゲームのやり過ぎで勉強をしなくなる問題は、私自身もそうだったので否定はできません。ただ、時間を忘れてゲームすることで知識と経験が得られ、そのおかげで今のお仕事にも繋がっています。必ずしも問題ではないということを、自分の活動を通して証明していきたいです。

岸大河氏:ゲームに対するネガティブイメージについては、1つ1つ問題を切り分けて考えていく必要があります。まずは、そもそもゲームにハマったきっかけが大切です。学校や会社に馴染めなくてオンラインゲームに居場所を見つけ、そこでの交流を通してて仲間を見つけていったのか、一方、ゲームに依存し過ぎて学校や会社を辞めてしまったのかは、別物だと考えなければなりません。現状は事例のサンプルが足りなすぎるので、良い悪いを判断するのは時期尚早だと考えます。ただ、このような問題提起に関しては、私は真っ向から否定するべきでは無いと考えます。"eスポーツ"業の方々はこのような問題提起に対して否定的な意見を持つことが多いですが、私は業界の方々がネガティブな事と向き合っていかないと業界全体が良くなっていかないと考えています。専門的なことに関しては、研究者の方々に頼りきりになってしまいますが、これからも協力していきたいと考えています。



配信ページ:東京eスポーツフェスタ【1月11日放送】

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