株式会社ゲームエイジ総研が男女2000人のゲーマーの関心や消費を調査

2019.6.27 eSports World編集部
株式会社ゲームエイジ総研は、10代~40代の男女2000人を対象に、年間1万円以上をゲームに使うゲーマーがゲーム以外のどんなことに関心があり、消費をしているのかを調査、発表した。

<以下、ニュースリリースより>

ゲーマーはゲーム以外の消費にもアクティブ

「旅行」や「スポーツ関連」も利用率は高い! ~ 日頃の消費をゲームのように楽しむゲーマーの姿 

株式会社ゲームエイジ総研(代表取締役社長:光井誠一)では、10代~40代の男女2000人を対象に、「ゲーマーライフスタイル調査」を行っています。弊社は、国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行って参りました。昨今、世界中で話題となっているVRやeスポーツといった、いわゆるゲームの枠にとどまらない新たな“エンタテイメント”の隆盛により、旧来のゲーム市場は過渡期を迎えています。そのため、改めて現在の“ゲーマーとは?”をテーマに、ゲーマーのライフスタイルを掘り下げる分析を、継続して実施していきます。
今回は、年間1万円以上をゲームに使うゲーマーが、ゲーム以外のどんなことに関心があり消費をしているのかを見てみたいと思います。



■ゲームをプレイする4人に1人は、ゲームに年間1万円以上使っている。


以前のレポートで日本人全体の77%は何等かのゲームをプレイしていると記しましたが、今回はその中でも「過去1年でゲームに1万円以上利用した」ゲーマーを対象に見てみたいと思います。
過去1年でゲームに1万円以上利用したゲーマーはゲームユーザー全体の25.8%。ゲームをする4人に1人はゲームに年間で1万円以上のお金を使っているようです。性年代別で見ると、30代男性が最も多く20.4%。次いで20代男性が20.2%、10代男性18.4%と続きます。男女比は男性72.4%、女性27.6%と、圧倒的に男性が多いのがわかります。【グラフ1】

■関心があるのは“食”。ファッションや旅行への関心は低い。
では年額利用1万円以上のゲーマーの日頃関心があるものを見てみます。今回は一般のユーザーと同等の関心や消費を見るため、ゲーマーの関心が高いアニメや音楽などのコンテンツ・エンタテイメント関連は除いて見てみることにします。
最も高いのは「ケータリング・中食」。続いて「外食」と続き、“食”への関心が高いことが窺えます。いずれも日本人全体と比較して5ポイント以上を上回る結果でした。また、「学習・資格取得」、「投資」なども日本人全体と比較し、やや高い傾向でした。一方で、「ファッション」「旅行」「美容サービス・コスメ」は日本人全体と比較し、やや関心が低い傾向です。年額利用1万円以上のゲーマーは男性が多いため、「美容・コスメ」への関心が低いのはわかりますが、20~30代男性が多いにも関わらず、旅行やファッションなどへの関心はやや低いようです。【グラフ2】

■食関連では「ケータリング・中食」や「インスタント食品・冷凍食品」の利用が多い。
では、実際に“食”関連でよく利用するものを見てみます。【グラフ3】
「お菓子・スナック・チョコレート」は半数以上が、よく利用すると回答していますが、日本人全体と比較するとそれほど差異は見られません。一方で、「ケータリング・中食」や「インスタント食品・冷凍食品」は日本人全体と比較し、10ポイント以上高い回答が見られました。一方で、「居酒屋・バー」や「自宅での飲酒・アルコール」は日本人全体とほぼ同程度という結果でした。
ゲーマーはアルコール・飲酒関連はそれほど利用が多くはなく、中食を中心として、簡単・便利なものをよく利用しているという食生活が窺える結果でした。また、「ゲームプレイ中のテッパン食」(https://www.gameage.jp/release/research/index_004.html)で調査した結果のように、食については効率や効果だけではなく、食を“能動的に楽しめる”という要素もゲーマーにとっては必要なのかもしれません。


■関心が低い「ファッション」でも、ネットでの購入にはアクティブ。
次に、日本人全体と比較して関心が低かった「ファッション」の利用を見てみます。関心が低いと答えたものの、ファッションのネット購入は日本人全体と比較すると高い結果になりました。
「ファッションのネット通販」の利用では、10代では日本人全体と比較し低いものの、20代以上では高く、特に40代では日本人全体が9.2%の利用なのに対し、年額利用1万円以上のゲーマーは17.3%の利用が見られます。【グラフ4-1】
また、ファッションのみならず、「総合生活用品のネット通販」の利用も日本人全体が36.6%に対して年額利用1万円以上のゲーマーは50.6%と半数以上が利用しています。【グラフ4-2】
ファッションのみならず、生活用品などの全般で「ネットでの購入」については、アクティブな傾向であることがわかります。


■関心が低かった「旅行」も、実際の利用率は高い。
続いて、関心が低かった「旅行」の実際の利用を見てみると、日本人全体が19.2%であるのに対し、年額利用1万円以上のゲーマーは22.4%が利用をしており、10代でこそ少ないものの、年代があがるごとに利用率が増える傾向が見られました。40代では日本人全体と比較し、10ポイント以上利用率が高い結果でした。【グラフ5-1】
また、スポーツ関連施設の利用も10.3%と日本人全体よりも高く、こちらも年代があがるごとに利用率が高まる傾向でした。40代では日本人全体が7.1%に対し、年額利用1万円以上のゲーマーは18.7%と、倍以上の利用率となるのは驚きです。【グラフ5-2】


上記の結果から、ゲーマーはゲームに特化した消費はもちろんのこと、食の消費や、関心の低いファッション等の消費においても思った以上にアクティブであることがわかりました。また、家の中にこもりがちな印象を持つゲーマーですが、旅行やスポーツ関連施設などの利用も多いなど、意外な一面を見ることができました。
利用の理由として、「ゲームも旅行も学生からの趣味でしたが、社会人になって収入的な面で余裕ができたので、家族とちょくちょく旅行に行っています。」(男性34歳)、「健康も考えて走っていますが、やってみると積み上げる感じがRPGっぽくて結構楽しい」(男性48歳)などの意見が見られました。
このコメントからもわかるように、現代のゲーマーはゲーム以外への関心は薄く、こもってゲームをひたすらプレイするという印象は少なく、ゲームやエンタテインメント以外にも様々な関心を持っていることがわかります。彼らにとって、ゲームをすることで、没入感や達成感などを味わいたいというゲームへの想いは昔も今も変わりません。しかし、ゲーム以外でも没入感や達成感をさらに拡大するための消費や、ゲーム以外の趣味として家族や友人と楽しみを共有するための消費など、ゲームをするかのような感覚を消費にも求めていることが見て取れました。ひとつひとつが“なんとなく消費”ではなく、効率や効果だけではない“楽しさを得る”ためのものであるように考えていることはゲーマーならではの思考なのではないでしょうか。

株式会社ゲームエイジ総研 会社概要
所在地:東京都渋谷区渋谷3-15-3 土屋・渋谷ビル7F
設立:2005年12月16日
代表者:代表取締役 光井 誠一
事業内容:コンサルティング 及び リサーチ&アナリシス
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