『ストリートファイター6』新キャラクター「ラシード」のプレイ動画集 “逆まく風”は『スト6』でも吹き荒れるのか!?

2023.8.3 宮下英之
eSports World編集部が厳選した動画配信番組/アーカイブをご紹介する「eSports Worldレコメンド動画」シリーズ。

今回は、『ストリートファイター6』初のDLCとして追加された新キャラクター第1弾「ラシード」編だ。シーズンパス1を入手していれば、追加料金なしでアップデートするだけで使用でき、単体での購入も可能となっている。

『ストリートファイターV』(ストV)の主人公でもあり、ガチくん、もけ、竹内ジョン、AngryBirdなど、愛用プレイヤーも多かった人気キャラはどう変化したのか?


風を操り、ガジェットに強く、義に熱い男「ラシード」


『ストV』で初登場したラシードは、中東のとある国の貴族で、かなりのお金持ち。シャドルー傘下の企業、S.I.N社でサイコパワーを利用した巨大な爆弾兵器「黒い月」の開発をさせられたハッカーの友人を救うため、他のキャラクターたちと協力しながら、最終的にシャドルー壊滅に尽力した。


その戦いの後日譚として描かれる『スト6』のラシードは、世界中の猛者と戦う動画を配信するストリーマーとして活動中。試合前後の演出も撮影中のカメラを意識したものとなっており、ガジェット好きという側面も描かれている。

キャラとしては非常に身のこなしが軽く、つむじ風を組み合わせたさまざまな空中戦を使いこなす点は『ストV』と同様。攻撃の起点として、その場の竜巻から上中下段に派生できる「アラビアン・サイクロン」や、空中2段ジャンプ、頭を飛び越えるジャンプなど、より多彩な動きが可能になった印象だ。



プロゲーマーによるラシード攻略動画まとめ


それでは、今回もプロゲーマーによるラシード攻略動画をご紹介していこう。プロの多くがそのポテンシャルに希望や絶望を抱いているようで、おおむね強キャラという認識は共通しているようだ。

また、『スト6』からモダンタイプ・クラシックタイプという選択肢も増えたが、どちらのタイプでも相手を翻弄するような戦い方は可能。

ちなみに、配信直後に発覚していたいくつかのバグ(「イウサール」で画面端まで持っていけるなど)は、リリース直後に対策済み。「SFL」開催中であり「EVO 2023」直前ということも手伝ってか、カプコンの対応もかなり早かった。

選手それぞれの攻略の個性も出ており、ひととおり見てみることでラシードの特徴や強み、弱みもわかってくるだろう。ぜひラシード使いだけでなく、ラシードに対するキャラ対策を考えている人も見てみてほしい。

※原則として本人の公式YouTubeチャンネルの動画を優先し、ない場合のみ公式切り抜きアカウントを対象としている。

ガチくん


ラシードとともに『ストV』を戦い抜き、「カプコンカップ 2018」も制した世界最強のラシード使い、ガチくんのファーストコンタクトは、まるで旧知の友人との再会を楽しむような雰囲気だ。

元々の強さをしっかり踏まえた上で、熊本のJP使いをどうにか“救う”方法を探っていくが、ラシードの強さが判明してくるにつれて笑顔マシマシに。


7月に開幕した「SFL」では、ガチくんとしては珍しい投げ主体キャラのマノンで戦ってきたが、もうマノンの姿を見ることはないかもしれない。それほどに相棒のラシードがしっくりきている様子だ。




ネモ


ネモがまずラシードで注目したのは、『スト6』のキャラらしからぬ多彩な空中技。敵の頭を飛び越えたり、空中二段ジャンプ、三角飛び、さらに相手を飛び越えて左右を入れ替えられる大ジャンプなど、自身もランクマッチで使うことで強さを確かめている。また、火力の高さにも言及しており、簡単なコンボで5500近いダメージを叩き出せることにも驚いている。

とはいえ、そもそもネモにとってラシードはキャラ対策の対象のひとり。特に持ちキャラであるJPはあまり動かずどっしり構えて戦うのに対して、ヒラヒラと飛びまくり動きの早いラシードはあまり相性は良くなさそうだ。

実際、リリース前にはかなり手こずりそうという予想を配信で語っていた。そのネモの動画に応える形でガチくんが動画をアップし、それを見ながら再びネモが動画を公開。もはや公開プロレスだ。


ネモといえば、これまで板橋ザンギエフ、マゴとの場外乱闘(?)が名物だったが、どうやら『スト6』ではガチくんにもその矛先が向くことになりそうだ。

ちなみに、Saishunkan Sol 熊本とGood 8 Squadによる直接対決は、9月1日(金)の第10節に予定されている。



カワノ


カワノはラシードの通常技のリーチが『ストV』ほど長くないということと、発生無敵を持つSA1の「スーパーラシードキック」の強さを紹介。前ステップや投げモーションのわかりにくさも指摘しており、特に前ステップについてはスロー再生によって途中のアニメーションが抜かれていることを指摘している。新技の「アラビアン・サイクロン」が派生技を止めにくい点への注意も語っている。

プロならではの詳細な視点は、キャラ対策にも参考になりそうだ。



sako


sakoはラシードとの初対面・練習シーンを公開。『ストV』時代の画面端まで一気に運ぶラシードのムーブがうまく調整され、きちんとコンボをつなげないと持っていけないというあたりを入念にチェックしていく。


技をひととおりチェックした上でのsakoの評価は「職人系キャラ」。使い込んで技を理解することが必要という評価をしている。そのあたりは、現在持ちキャラである春麗にも通じるところはあるようで、個人的にもかなり気に入った様子で、「EVO 2023」でも春麗と合わせて使用する可能性もありそうだ。


さらに後日、やり込んだ後でラシードのわかりにくい技に対する対策を解説。「ドライブラッシュ」が強い反面、前飛びが有効で、対空性能はそこまで高くないなど、細かなシチュエーションごとの強みと弱みも分析している。


ももち


ももちは前後ステップ、投げ、弱攻撃のフレーム、ドライブラッシュからの移動攻撃の判定など、基本的な攻撃を入念にチェック。前投げ後の距離など、ラシードの強みと弱みを確認している。

必殺技系では、「ワール」の弱版が『ストV』と違い画面端までほぼ届くことから、飛び道具としての使い勝手の良さを挙げている。また、押せる技は多いものの、基本性能だけで強いわけではなく、使いこなす必要があるとも述べている。



ストーム久保


ストーム久保は、必殺技などの際に残る「気流」の活用方法について解説している。

「ワールショット」の溜め撃ち時、オーバードライブ版の「アラビアン・サイクロン」、SA2の「イウサール」などの際に、攻撃判定のない気流がわずかに残ることがあるが、この気流に近い状態だと、前ダッシュやバックステップなどが強化されるというものだ。

動画では、ランクマッチで使用しながら、使い勝手の良さそうな技の組み合わせなども紹介。試合中ならではの意外な動きなど、まだ細かく解析でいていない部分も垣間見える。



どぐら


今季よりCrazy Raccoonに所属したどぐらは、ラシード初日からトレモもそこそこにランクマッチに繰り出す。持って生まれた格ゲーセンスで、実戦の中でラシードの強みを理解しながら、勝率89%を超えるほどの強さを見せる。

細かな分析はあまりないが、プロが使うとすぐにここまで勝ててしまうという例として楽しめる。



かずのこ


かずのこはランクマッチでの対戦動画に、自身の分析を字幕で載せるかたちで紹介動画を公開。さまざまなシチュエーションで有効そうな技の使い方やコンボなどを教えてくれるので、すぐに実戦で活用できそうだ。



ウメハラ


ウメハラは、配信の中でラシードのチェックを実施。実際に使う前に、配信を見にきているファンからの情報も仕入れながら、いつものようにキャラ対策の準備を進める。

トレーニングモードでは、通常技から必殺技までひとつひとつ技の特徴を見ながらフレームなどを確認していく。非常に地道な作業だが、これがウメハラ流の攻略方法だ。

最終的に、ケンを使ってCPUレベル8のラシードと戦いながら強さを探っていく。


まとめ


今回は選手個人が配信している動画を中心に紹介したが、『スト6』のCFNからアカウントを探していけば、プロも含めたトッププレイヤーのラシードの動かし方を確認可能。有志によるプレイヤー同士の対戦カードを動画化しているものもあるので、竹内ジョンやジャスティン・ウォンといった多くの選手のプレイも確認できる。

総じて今回のラシードは、『ストV』の頃よりもひとつひとつの技を理解し、丁寧に使う必要があるように感じられた。一見ごちゃごちゃさせればどうにかなるように見えるが、『スト6』では反撃の手段も増えているため、強気に技を押していくだけでどうにかなるというキャラ性能ではない。

弾持ちで素早い移動&ジャンプや固め技などもあり、投げた後の距離も近めなので、プレイヤーによって近距離も遠距離も戦い方は自由自在。週末に控える「EVO 2023」でどんなプレイヤーが使ってくるか、そして世界の大会でラシードが猛威を振るうかが楽しみだ。


ストリートファイター6:https://www.streetfighter.com/6/ja-jp
ラシード|ストリートファイター6:https://www.streetfighter.com/6/ja-jp/character/rashid
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