【BuZz選手 単独インタビュー】🇯🇵DFMは戦略が結構練られているチームだったが……🇯🇵ZETAは警戒している——🇰🇷DRXから見た日本チームの感触とは
先日から筆者が現地取材を続けているVCT Pacific。今回は、5月15日(月)に行われた🇰🇷T1 vs 🇰🇷DRXの試合終了後、🇰🇷DRX BuZz(ばず)選手にお話を聞くことができた。
🇰🇷DRXはすでにプレイオフ進出を確定させている状況だが、直近の13日(土)に行われた🇵🇭Team Secret(以下🇵🇭TS)戦でまさかの敗北を喫してしまった。その後チームをどのように立て直したのか、またレギュラーシーズン最終戦を迎えた時点での振り返りなどを中心に、直接お話をうかがってきたので以下からご覧いただきたい。
——🇰🇷T1戦は幸い2:0でストレート勝ちを決めましたが、前回の試合では🇵🇭TSに敗北してしまいましたよね。まさかのジャイアントキリングに皆が驚いたわけですが、敗因は何だったのでしょうか。
BuZz選手(以下、BuZz):ご存知のとおり、前回はZest選手が起用されていました。もちろんZest選手を責めるわけではないのですが、Foxy9選手と共に練習を重ねてきた期間に比べてZest選手と共に練習した期間はすごく短かったので、僕らにちょっと至らない部分があったような気がしています。それでやられてしまったのではないかと思います。
——なるほど。ではなぜ前回はZest選手を起用し今回はFoxy9選手だったのか、BuZz選手がわかる範囲で大丈夫なので教えていただけますか。
BuZz:僕ら6人は切磋琢磨しつついい意味で競争し合っているところであり、決まった形といったものはないので、おそらくコーチ陣が試してみたかったのではないかと思います。
——ではBuZz選手はこの2日間、どんな練習をしてきましたか。
BuZz:この2日間は🇵🇭TS戦でのミスがなぜ出てしまったのかについて考え、それらを修正するように努力してきました。何となく自分たちだけで勝手に崩れてしまったような感じだったので、今回の🇰🇷T1戦ではそうならないようにという心構えで臨みました。
——🇰🇷T1は4連勝中で勢いに乗っているチームですが、特にT1戦に向けて準備したことっていうのはなかったんでしょうか。
BuZz:🇰🇷T1戦に合わせた戦略のようなものは特になく、自分たちがやるべきことをきちんとやれば絶対に勝てるというマインドでした。
——これまでDRXはバインドとロータスをバンし続けてきましたが、今回🇰🇷T1がバインドをピックしたことで初めてのお披露目となりました。やはり戦略的に見せたくないマップではありましたか。
BuZz:🇰🇷T1がバインドに自信を持っているので、ピックしてくるだろうと予想していました。どのみちT1も僕らもプレイオフ進出が確定していたじゃないですか。だからプレイオフに行く前に、向こうとしてはバインドかロータスのどちらかは見たがるだろうなと思っていたんです。
もし🇰🇷T1がピックしないでいてくれてたら、我々としては戦略を隠せるのでありがたかったんですけどね。とりあえず今回は🇰🇷T1が戦略的にマップピックをうまくやってきたということかな、と。でも我々としても🇰🇷T1の得意マップにも関わらず、うまく対処できたんじゃないかと思います。
——🇰🇷T1はハーバーを中心とした攻めで、日本のZETA DIVISIONも苦しめられました。今回もハーバーが出てきましたが、それに対する🇰🇷DRXのアンサーはどのようなものでしたか。
BuZz:僕らもハーバーを使っていますが、クリエイティブなプレイもいろいろとできるエージェントなのでハーバーを相手にする側はやっぱりやりづらさがあるんですよね。だからハーバーを相手にするときは少し攻撃的に戦って、こちらが有利を掴んで進めるのがいい方法かなと思います。
——今日でレギュラーシーズンは終了となりますが、改めて振り返ってみて印象に残っているチームがあれば教えてください。
BuZz:🇮🇳Global Esportsと🇮🇩Rex Regum Qeonは相対的に下位チームとして見られていましたが、僕らと戦ったときにとてもいいパフォーマンスを見せていたんです。なのでその2チームが印象に残っていますね。
——そうなんですね、ちょっと意外でした。でも日本のチームについても聞かないわけにはいきません。特に🇯🇵DFMにとっては辛いリーグとなっていますが、実際に戦ってみたBuZz選手から見て🇯🇵DFMが勝つために必要なことは何だと思いますか。
BuZz:実際に対戦してみて、戦略は結構練られているなというのを感じました。だからもう少しだけうまくやれれば……という気はしますね。
🇯🇵DFMの選手たちは実力のない選手たちでは決してないんですよ。ただ少数戦でのミスが結構あって、そのせいで取れるラウンドを落としているパターンが多いような気がします。その辺を修正すれば、LCQできっといいところを見せてくれるんじゃないかなと思います。
——🇯🇵ZETAはいかがでしょうか。
BuZz:🇯🇵ZETAは日本で一番強いチームだと思います。去年のMastersレイキャビクでは負けた経験もありますから、決して弱いチームだとは思っていないです。今回はギリギリでのプレイオフ進出となりましたが、警戒しなければならないチームのひとつだと考えています。
参考:
🇯🇵ZETA DIVISIONの勢い止まらず!🇰🇷DRX戦で雪辱を果たしベスト4へ!【Laz選手×SugarZ3ro選手×TENNN選手インタビュー】
——🇰🇷DRXの場合はプレイオフ進出を早々に確定させ、Masters TOKYOへも一番可能性が高いのではないかとも言われていますが、今後どのように準備をしていく予定ですか。
BuZz:最終的な目標はMasters進出とChampions進出ですが、とりあえずVCT Pacificが目標ですね。ここまでレギュラーシーズンを戦って互いによくわかっているチーム同士がプレイオフで戦うと、またどうなるかわからないと思うんです。だから僕らもがんばって準備しないといけないし、他のチームもすごく準備してくると思うので、しっかり対処できるようにしておかないといけないなと思います。
——最後に、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
BuZz:去年2回日本に行きましたが、思いのほかDRXのファンの方がめちゃくちゃ多くてすごくうれしかったです。だからこそMasters TOKYOも行きたいっていう気持ちがすごく強いんですよね。日本で応援してくださる方々がたくさんいることはもうわかっているので、必ずMasters TOKYOに進出できるよう努力していきたいと思います。
——ありがとうございました!
最終的に、DRXはレギュラーシーズンを8勝1敗という好成績でプレイオフに1位進出した。「またお会いしましょう!」筆者にそう言ってにこやかに去っていったBuZz選手。ただの決まり文句的な挨拶にすぎないが、🇰🇷DRXの強さを思えばMasters TOKYOで本当にまた会える可能性は高いのではないだろうか。
© 2023 Riot Games, Inc. Used With Permission
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🇰🇷DRXはすでにプレイオフ進出を確定させている状況だが、直近の13日(土)に行われた🇵🇭Team Secret(以下🇵🇭TS)戦でまさかの敗北を喫してしまった。その後チームをどのように立て直したのか、またレギュラーシーズン最終戦を迎えた時点での振り返りなどを中心に、直接お話をうかがってきたので以下からご覧いただきたい。
僕たちはいい意味で競い合っている
——🇰🇷T1戦は幸い2:0でストレート勝ちを決めましたが、前回の試合では🇵🇭TSに敗北してしまいましたよね。まさかのジャイアントキリングに皆が驚いたわけですが、敗因は何だったのでしょうか。
BuZz選手(以下、BuZz):ご存知のとおり、前回はZest選手が起用されていました。もちろんZest選手を責めるわけではないのですが、Foxy9選手と共に練習を重ねてきた期間に比べてZest選手と共に練習した期間はすごく短かったので、僕らにちょっと至らない部分があったような気がしています。それでやられてしまったのではないかと思います。
——なるほど。ではなぜ前回はZest選手を起用し今回はFoxy9選手だったのか、BuZz選手がわかる範囲で大丈夫なので教えていただけますか。
BuZz:僕ら6人は切磋琢磨しつついい意味で競争し合っているところであり、決まった形といったものはないので、おそらくコーチ陣が試してみたかったのではないかと思います。
——ではBuZz選手はこの2日間、どんな練習をしてきましたか。
BuZz:この2日間は🇵🇭TS戦でのミスがなぜ出てしまったのかについて考え、それらを修正するように努力してきました。何となく自分たちだけで勝手に崩れてしまったような感じだったので、今回の🇰🇷T1戦ではそうならないようにという心構えで臨みました。
——🇰🇷T1は4連勝中で勢いに乗っているチームですが、特にT1戦に向けて準備したことっていうのはなかったんでしょうか。
BuZz:🇰🇷T1戦に合わせた戦略のようなものは特になく、自分たちがやるべきことをきちんとやれば絶対に勝てるというマインドでした。
——これまでDRXはバインドとロータスをバンし続けてきましたが、今回🇰🇷T1がバインドをピックしたことで初めてのお披露目となりました。やはり戦略的に見せたくないマップではありましたか。
BuZz:🇰🇷T1がバインドに自信を持っているので、ピックしてくるだろうと予想していました。どのみちT1も僕らもプレイオフ進出が確定していたじゃないですか。だからプレイオフに行く前に、向こうとしてはバインドかロータスのどちらかは見たがるだろうなと思っていたんです。
もし🇰🇷T1がピックしないでいてくれてたら、我々としては戦略を隠せるのでありがたかったんですけどね。とりあえず今回は🇰🇷T1が戦略的にマップピックをうまくやってきたということかな、と。でも我々としても🇰🇷T1の得意マップにも関わらず、うまく対処できたんじゃないかと思います。
——🇰🇷T1はハーバーを中心とした攻めで、日本のZETA DIVISIONも苦しめられました。今回もハーバーが出てきましたが、それに対する🇰🇷DRXのアンサーはどのようなものでしたか。
BuZz:僕らもハーバーを使っていますが、クリエイティブなプレイもいろいろとできるエージェントなのでハーバーを相手にする側はやっぱりやりづらさがあるんですよね。だからハーバーを相手にするときは少し攻撃的に戦って、こちらが有利を掴んで進めるのがいい方法かなと思います。
DFMは少人数戦のミスが目立っていた
——今日でレギュラーシーズンは終了となりますが、改めて振り返ってみて印象に残っているチームがあれば教えてください。
BuZz:🇮🇳Global Esportsと🇮🇩Rex Regum Qeonは相対的に下位チームとして見られていましたが、僕らと戦ったときにとてもいいパフォーマンスを見せていたんです。なのでその2チームが印象に残っていますね。
——そうなんですね、ちょっと意外でした。でも日本のチームについても聞かないわけにはいきません。特に🇯🇵DFMにとっては辛いリーグとなっていますが、実際に戦ってみたBuZz選手から見て🇯🇵DFMが勝つために必要なことは何だと思いますか。
BuZz:実際に対戦してみて、戦略は結構練られているなというのを感じました。だからもう少しだけうまくやれれば……という気はしますね。
🇯🇵DFMの選手たちは実力のない選手たちでは決してないんですよ。ただ少数戦でのミスが結構あって、そのせいで取れるラウンドを落としているパターンが多いような気がします。その辺を修正すれば、LCQできっといいところを見せてくれるんじゃないかなと思います。
——🇯🇵ZETAはいかがでしょうか。
BuZz:🇯🇵ZETAは日本で一番強いチームだと思います。去年のMastersレイキャビクでは負けた経験もありますから、決して弱いチームだとは思っていないです。今回はギリギリでのプレイオフ進出となりましたが、警戒しなければならないチームのひとつだと考えています。
参考:
🇯🇵ZETA DIVISIONの勢い止まらず!🇰🇷DRX戦で雪辱を果たしベスト4へ!【Laz選手×SugarZ3ro選手×TENNN選手インタビュー】
——🇰🇷DRXの場合はプレイオフ進出を早々に確定させ、Masters TOKYOへも一番可能性が高いのではないかとも言われていますが、今後どのように準備をしていく予定ですか。
BuZz:最終的な目標はMasters進出とChampions進出ですが、とりあえずVCT Pacificが目標ですね。ここまでレギュラーシーズンを戦って互いによくわかっているチーム同士がプレイオフで戦うと、またどうなるかわからないと思うんです。だから僕らもがんばって準備しないといけないし、他のチームもすごく準備してくると思うので、しっかり対処できるようにしておかないといけないなと思います。
——最後に、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
BuZz:去年2回日本に行きましたが、思いのほかDRXのファンの方がめちゃくちゃ多くてすごくうれしかったです。だからこそMasters TOKYOも行きたいっていう気持ちがすごく強いんですよね。日本で応援してくださる方々がたくさんいることはもうわかっているので、必ずMasters TOKYOに進出できるよう努力していきたいと思います。
——ありがとうございました!
———
最終的に、DRXはレギュラーシーズンを8勝1敗という好成績でプレイオフに1位進出した。「またお会いしましょう!」筆者にそう言ってにこやかに去っていったBuZz選手。ただの決まり文句的な挨拶にすぎないが、🇰🇷DRXの強さを思えばMasters TOKYOで本当にまた会える可能性は高いのではないだろうか。
© 2023 Riot Games, Inc. Used With Permission
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