【VALORANT】アセンショントーナメントへの切符を掴むのはどのチームだ!?『VALORANT』国内リーグ「Challengers JAPAN 2023 Split2 Playoff Finals」出場全3チーム徹底解説!

2023.5.31 nemuminimizu
VALORANT』の公式大会「VALORANT Challengers Japan」(以下、ChallengersJP)のSplit2も6月3日(土)からエディオンアリーナ大阪にて開催されるPlayoff Finalsでついにクライマックスを迎える。

4月13日(木)から始まったMain Stageではハイレベルな戦いが多く繰り広げられ、Split1以上の激戦となった。

▲Main Stageの最終的な順位。Split1でMain Stageに進出したIGZISTSengoku Gamingが敗退、優勝チームのFENNELも3位と大混戦だ

現在、Playoffはオンラインで行われた3試合が終了。Split1で優勝したFENNELがBO5での強さを見せ、オフライン出場を勝ち取った一方、オフライン出場が決まっているシード側のSCARZ(1位通過)対Jadeite(2位通過)の試合は、JadeiteがMain Stageのリベンジを果たし決勝戦へ駒を進めた。

▲Playoffの日程。現在は前半の2日間が終了し、オフライン大会出場の3チームが決定しました

日本一の称号を手にし、最高峰のリーグである「インターナショナルリーグ」への参入をかけた国際大会「アセンショントーナメント」への出場権を得られるこの大きな大会。今回はそんな「Challengers JAPAN 2023 Split2 Playoff Finals」へ出場する3チームを紹介しておこう!

Jadeite(JDT)



■主な大会成績
VCT2022 Stage2 Week1 Challengers Main Event[JP]:5-8位
VCT2022 Stage2 Week2 Challengers Main Event[JP]:3-4位
(Playoff出場)

■ロスター
🇯🇵muto(むと):ex.Sengoku Gamingアカデミー部門
🇰🇷iZu(いず):オリジナルメンバー
🇯🇵Brofeld(ぶろふぇるど):オリジナルメンバー
🇯🇵Art(あーと):オリジナルメンバー
🇰🇷Akame(あかめ):オリジナルメンバー

■コーチ
🇯🇵noppo(のっぽ)
🇰🇷Bullco(ぶるこ)

今大会最注目といっても過言ではないのがこのJadeiteだ。Split1のOpen QualifierではSCARZと同じグループとなり惜しくも2位で敗退。試合の様子を配信されないまま大会を終える形となった。

情報があまり出てない中で挑んだSplit2は予選を難なく突破。Main Stageでは初戦からSplit1優勝チームのFENNELを倒し、そのまま快進撃を見せた。SCARZに破れ2位の結果ながらもMain Stage出場8チーム中最小となる4マップしか落としておらず完成度の高さがうかがえる。しかし、Playoffでは今シーズン3度の敗北を喫したSCARZ相手に3:1とリベンジを果たし一足先に決勝進出を決めた。

注目ポイントは海外の最新メタを取り入れたエージェント構成!


Jadeiteのエージェント構成は海外の最新のメタを取り入れていることが多い。日本ではメタがほぼ固定されているアセントではキルジョイ、ソーヴァの代わりにセージとフェイドを入れた構成や、フラクチャーでゲッコーを採用するなど国内競技シーンでは珍しい構成を自分たちのものにして勝ち進んできた。

オフラインでもオフメタ構成がどう影響してくるのか注目だ!

優勝のキーマンはiZu選手


▲Twitterに投稿された最近のiZu選手

今大会、最もインパクトを残したのはこのiZu選手で間違いないだろう。チームでは主にジェットやレイズのデュエリストを担当、Main Stageでは7試合でACS291、K/D1.55と異次元の成績を残した。

▲4月28日(金)に行われた対IGZIST戦、第1マップ ヘイヴンのスタッツ

その中でも特に印象に残った試合が対IGZIST戦の第1マップだ。iZu選手はジェットを使用し、ACSは脅威の413をマーク。350を超えるとキャリー(自分の力で勝利へ導く)といわれているこのACS。トッププロが集まる大会で400超えをマークできるのは現状iZu選手のみではないだろうか。

スナイパーの扱いが特にうまく、試合序盤から人数有利を作るiZu選手の立ち回りが優勝への鍵を握っているだろう。

SCARZ(SZ)



■主な大会成績
RAGE Japan Tournament 2020:準優勝
EDION VALORANT CUP2020:優勝
VCT2021 Stage2 Challengers Main Event[JP]:3-4位
VCT2023 Challenges Japan Split1 :3位

■ロスター
🇷🇺Kr1stal(くりすたる):オリジナルメンバー
🇷🇺Jemkin(じぇむきん):オリジナルメンバー
🇯🇵TORANECO(とらねこ):オリジナルメンバー
🇯🇵Allen(あれん):ex.REJECT
🇵🇭🇯🇵Yoshiii(よし):オリジナルメンバー

■コーチ
🇷🇺fadezis:オリジナルメンバー

前回のSplit1から安定した強さを誇るSCARZ。今Splitから善悪菌に変わり、REJECTから移籍したAllen選手がロスター入り。日本のチームながら英語でコミュニケーションを取れるメンバーをそろえた。Crazy Raccoonに負けはしたものの6勝1敗の好成績でPlayoffへ進出。Main Stageでは唯一Jadeiteに勝利したものの、Playoffでは3:1と差をつけての敗戦。ローワーファイナルから勝ち上がりJadeiteにリベンジを果たせるか。

縁の下の力持ち、新加入Allen選手



Jemki選手、Kr1stal選手などパワー系の選手が多いSCARZを支えるのがこの新加入のAllen選手。イニシエーターとしてプレイしており、Main Stageでのアシスト数は3位の168。さらにクラッチ率も3位の25%と火力の高い選手たちが多くひしめく中、自分の強みを最大限に生かしている選手だ。Playoffではファーストブラッド率(最初にデスする)が0.03と出場選手中最少。

まだ加入して間もなく、SCARZ自体が長い期間同じチームでプレイしてきた選手たちが集まっていることもありチームに適応していけばさらに力を発揮するだろう。

注目ポイントは個人技が光るパワー系チーム!


とにかく撃ち合いが強く、人数差のある厳しいシチュエーションもフィジカルで勝つ場面を多く見せてきたSCARZ。特にJemkin選手とKr1stal選手2人の破壊力が抜群。ほかの2チームはセットプレイを軸に試合を展開する一方、SCARZはその個人技を軸に試合を展開していくため柔軟性も抜群。これぞFPSの醍醐味といったシーンをいくつも見せてくれるであろうSCARZに注目だ!

FENNEL(FL)



■主な大会成績
VCT2021 Stage1 challengers Main Event[JP]:1-2位
VCT2021 Stage3 challengers Main Event[JP]:1-2位
VCT2023 Challenges Japan Split1 :優勝

■ロスター
🇯🇵CLZ(くるず):オリジナルメンバー
🇰🇷JoXJo(じょじょ):オリジナルメンバー
🇯🇵XdIl(えっくすでぃる):オリジナルメンバー
🇯🇵SyouTa(しょうた):オリジナルメンバー
🇯🇵hiroronn(ひろろん):オリジナルメンバー

■ヘッドコーチ
🇺🇦Johnta(じょんた):オリジナルメンバー

■コーチ
🇯🇵mltdwn(めるとだうん):オリジナルメンバー

■タクティカルコーチ
🇯🇵Euler(おいらー):オリジナルメンバー

■アナリスト
🇯🇵kir1n(きりん):オリジナルメンバー

前回大会の王者FENNEL。Main Stage序盤はなかなかチームの状態が上がらずにPlayoff進出も危ぶまれた。終わってみれば4勝3敗で3位の結果と前回王者としては物足りない結果に。しかし、負けたら終わりのPlayoffではSplit1同様の快進撃。2連勝を納めてオフライン進出、Bo5未だ負けなしと強さを見せた。追う立場から守る立場になったFENNEL、いいイメージのあるオフライン大会でチャンピオン防衛となるか。

注目ポイントはバランスの取れた個々の強み!


それぞれの選手がロールに適した強みを持っているFENNEL。CLZ選手はデュエリストとしての勝負強さ、XdIl選手はイニシエーターとしての連携力やサポート力の高さ、hiroronn選手の絶妙なラークのタイミングや安心感のある正面の撃ち合いの強さ、SyouTa選手の圧倒的なエイム力とクラッチ力。

そしてそれを経験豊富なJoXJo選手がIGL(In Game Leader)として4人をうまくまとめる。完成度が高く、オフラインに強いこの選手たちのプレイに注目だ!

復調への兆しを見せたhiroronn選手



Main Stage前に自身のTwitterで右腕の不調を発表したhiroronn選手。決して悪いパフォーマンスではなかったが大会序盤では普段なら勝っている正面の撃ち合いに負けることも。しかし日程が進行していくにつれ本来の強さを取り戻してきた。センチネルとして安定した選手で隙がなく、特にラークの成功率やクラッチ力などひとりでも力を発揮することができる。

▲Playoff1日目のCREST GAMING ZST戦、第4マップ パールのスタッツ

Main Stage終盤からMVPを取ることも増えており、状態の向上がうかがえる。特にPlayoffではACS 339をマークする試合もあり、オフラインに向けての調整はバッチリだろう。

まとめ


今回は「Challengers JAPAN Split2 Playoff Finals」出場3チームと注目選手についてまとめていきました。各チームの特色を知り、試合を見ればより楽しめること間違いなしです。どこが優勝してもおかしくない今大会、初代王者の座に着くのはどのチームなのか注目だ!

Playoff Finalsは6月3日(土)、4日(日)からエディオンアリーナ大阪で行われる。

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【nemuminimizu プロフィール】

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレイ。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き! Twitter:@ongakucas
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